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ひきこもり防止に勉強以外の得意分野を持たせましょう

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ひきこもり

少し前から、高校を卒業したのに進学も就職もしないというケースや、大学に入ったもののしばらくしてまったく大学に通わなくなってしまうケース、あるいは大学は出たけれどそのまま就職しなかったというようなケースが増加してきています。

 

フリーターやニートと言われる生き方をする若者が現れてきたのです。そしてこうした生き方をする若者の中にはいわゆる「ひきこもり」といった状態にまで落ち込んでしまう場合が少なくありません。自分の子供がひきこもりにならないようにするにはどうしたらいいのでしょうか。

 

フリーターやニートはひきこもりの予備軍?

一説には、フリーターは300万人近くいるともされています。彼らは安い給料で使い捨てにしやすいということで労働市場で一定の需要があるようです。

 

どうしてこうした生き方を送ろうとするのかですが、例えば音楽活動など自分のやりたいことが明確に定まっており、しかしそれが職に結びつかないということで正社員の道を選ばなかったという場合が多いようです。アルバイトなどでスポット的に働いて生活の糧を稼ぎつつ自分のやりたいことに邁進する時間も確保しているというわけです。

 

そうした若者は、自分のやりたいことに邁進しつつ、生活に必要なお金は自分で稼ごうとしているため、それだけ聞けばなかなか頼もしい人だと言えなくもありません。ところが一方で、フリーターはえてして責任感が希薄で、ほんの少し問題が持ち上がったり上司に叱責されたというだけであっさりアルバイトをやめてしまったりすることがあります。

 

正社員として会社勤めをする場合、毎日どれだけ疲れていても朝早く起きて混雑する通勤ラッシュをくぐり抜けなくてはならなかったり、上司にあたる人が出した命令であればそれがどれだけ嫌な人の言うことでも聞かなければならなかったり、毎日肩肘張ったファッション性のないスーツを着ていなければならなかったりと、ある意味理不尽さの伴うものごとを日々我慢しなければなりません。

 

しかしフリーターとして暮らすのであれば、名称が表すとおりこのあたりは結構な自由が手に入ります。そう考えると楽に生きられるような感じを受けますが、反面、社会で通用しているさまざまな常識やルールといったものを会得したり、社会人としての自覚を持った行動を心がけたり、といったことが難しくなってきます。フリーターというと時間にだらしないというようなイメージがありますが、このあたりにはそうした心持ちが現れているのではないでしょうか。

 

最初は何かやりたいことがあってあえてフリーターという道を選んだものの、社会人としての責任を感じることのない生き方を送るうちに、その楽な生き方に慣れてしまうケースもままあります。そういう場合、もともとやりたかったことさえだんだんとやらなくなってしまい、最終的には無目的にその日暮らしの生活を送るようになってしまったりもするようです。

 

また、ニートと言われる人についても見てみましょう。もともとこの「ニート」という呼称は、“Not in Education, Employment or Training”の頭文字を取ったもので、就学、就労、職業訓練のいずれも行っていないことを意味する用語です。日本では、15歳~34歳までの非労働力人口のうち、通学しておらず、家事を行っていない「若年無業者」を指しています。いわゆる親の「すねかじり」となっているケースも多いようです。

 

こうした状態に陥っていても、まだ旅をしたり、どこかに遊びに行ったりするようであれば社会とふれ合うことができる分いいと言えるのですが、自宅の自分の部屋に閉じこもり、いわゆる「ひきこもり」になってしまうようだと問題は深刻になります。

 

ひきこもりは何が問題なのか

「ひきこもり」になってしまうと自分の部屋から滅多に外に出ることがなくなるといわれます。食事も部屋の前に用意してもらったものを一人で食べ、家族が寝てしまった深夜だけ部屋の外に出るというような人もいます。そうやって自分の子供がひきこもってしまった親やその家族はどれだけたいへんな思いをするのでしょうか。

 

自分の子供がフリーターをしているとなれば、親としては将来どうなってしまうのだろうかとひとかたならぬ心配をする羽目になると思いますが、それでもまだそうした人たちは社会に出て、とりあえず自活しています。友人を作って遊びに行ったり、中には異性とつきあっているような人もいるでしょう。

 

そういった意味では子供がニートになってしまうよりは幸せだと言えるかもしれません。とはいえ、仕事がうまくいかなかったというような経験を連続でしてしまったり、就労意欲がなくなってしまうと、フリーターの中には仕事に就くのをやめてしまうことがあるともいいます。

 

仕事に就くのをやめてしまった時、例えば親と同居していて金銭面で問題がないような場合、そうした人は毎日自宅で何もしないで暮らすようになります。コミックやDVD、TV番組などばかり見るようになったり、Webでネットサーフィンをし続けたりネットゲームにはまったりして、そのうちに一日中誰とも顔を合わせないようになっていきます。人とのやりとりはWebごしで十分と感じるようになるのです。

 

こうした生活をしているうちにだんだんと生活リズムが崩れ、最終的には昼夜が逆転しまい、家族とのコミュニケーションすらなくなっていきます。いつまでそんな生活を送るつもりなのか、などと文句を言う親と話をせずに済むということもあって、そのまま一直線にひきこもり……というような形で完全にひきこもってしまうような場合もわりあい多くあるといいます。

 

ひきこもりの一番やっかいなところは、生活をしたり仕事をしたりといったような人生を生きていくために必要な気力が失われていることです。自分の部屋に閉じこもり、TVやゲーム、Webばかり相手にしているそうした生き方は、言葉が過ぎるかもしれませんが一種の自殺のようなものです。自分の子供が万が一にもそんな状態に陥ることのないよう、親は気をつける必要があると思います。

 

ひきこもりになってしまった人を調査するとその原因にはさまざまなものがありますが、中でも自分自身に対する自信のなさ、あるいは自信を失ったというようなことを原因とする場合が多く見られます。幼いころから勉強を頑張り、ある程度それに自信を持っていたというような子供。そうした子供が頑張った末に志望校に進学してみたところ、そこには自分と同じかそれ以上に頭がいい人がずらりとそろっています。

 

なんとか志望校には入学したものの、小さいころから勉強ばかりしてきてコミュニケーションを取るのが不得手であるような場合、進学した先で友だちをうまく作れずに悩むことになります。そして、誰とも友だちになれずにいるうちに、陰でみんなから笑われているのではないかなどと悩みはじめたりすることになるのです。

 

それでもなんとか最終的に目指していた大学に合格し、これで自分の人生は安泰だと思ったのもつかの間、大学や就職先でさまざまな困難に出くわし、挫折と疎外とを経験しているうちに周囲に対して壁を巡らせ、それが高じてひきこもりに走ってしまいます。

 

こうした子供たちが何か一つでも勉強以外に得意なことがあれば、ここまでのことにはならなかったのではないかと考えられています。勉強の方でうまくいかなくなっても、他のことで得意だと思えることがあればそこまでの挫折を味わうこともなく、結果としてひきこもることもなかったのではないかというわけです。仮に挫折して悩んだ時でも、自分のことをきちんと心にかけてくれる友人を作れていれば、そこまでの疎外感を味わうこともなかったはずです。

 

まだ若い年代のうちに挫折体験をするというのは、人間としての成長という面から見るとむしろ有益なことさえあります。しかし、そうした挫折をした時に自分のささえとすることができる何かを持っていない場合、子供はその挫折から這い上がることができなくなってしまうでしょう。

 

自分の子供がひきこもりにならないようにしようとするなら、勉強だけでない何か他のことで得意分野を持てるように導いてあげることが大事になってくると思います。

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