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イライラは上手く付き合えば解消できる

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イライラしているビジネスマン

誰しもがイライラしたくないと願っているはずです。しかし、現実社会ではイライラの原因が至るところに存在し、イライラしないで過ごすことは不可能です。怒りやイライラといった感情は、人間にとって当たり前の感情です。これらを否定するのではなく、生活の中に上手く取り入れていくことで、自然とイライラは解消できます。

 

イライラの特性を利用して、やる気を出す

学生時代、定期テストの前になると部屋の無性に部屋の片づけをしたくなった、という経験をお持ちの方は意外と多いのではないでしょうか。そのうちの大半の方は、片づけに夢中になり過ぎて勉強時間がなくなってしまった…という、苦い思い出も併せているかもしれません。

 

実はこの行動、やる気を出すという観点から見れば、とても理にかなった行動です。学生時代に苦い思いをした方でも、コツさえつかめば、今度はきっといい結果が得られるでしょう。

 

なぜ、部屋の片づけをすることが、やる気を出すことにつながるのか。この答えを知る前にはまず、私たち人間の体の仕組みについて、知る必要があります。

 

私たち人間の体は、呼吸や心肺、消化、汗の分泌といったあらゆる機能を、「自律神経」と呼ばれる神経によって常に調整され、保たれています。自律神経はその時々に合わせて、私たちの体が、よりベストな状態で生命活動を行えるよう、働きかけてきます。

 

自律神経は、更にその役割によって大きく二つに分類することができます。

 

昼間の時間帯に活発に働く自律神経は、「交感神経」と呼ばれています。交感神経は私たちの体がより活動的に動けるよう、働きかけてきます。心拍や血圧を上昇させ、呼吸を速くして体内により多く酸素を取り込もうとします。時には脳の防衛機能にまで働きかけ、筋肉を最大限使えるようにし、火事場のバカ力を発揮させたりもします。

 

一方で夜の時間帯に活発に働く自律神経は、「副交感神経」と呼ばれています。副交感神経は体がよりリラックスできるよう、働きかけてきます。心と体を十分に休めるため、心拍や血圧はゆったりと下降していきます。全身に血が巡るようになり、消化活動も活発になります。

 

私たちの体の中では、交感神経と副交感神経がアクセルとブレーキのように、常に入れ替わりながら働いているのです。理想はどちらもバランスよく、適した時間帯に優位になる状態です。しかし、多くの人の体の中では、どちらかの自律神経ばかりが優位な状態が続き、いわゆる「自律神経の乱れ」が起きています。

 

自律神経の乱れは、私たちの心と体に様々な悪影響を及ぼします。より快適に暮らすためには自律神経の乱れを解消することが、不可欠です。

 

やる気を出すには、自律神経の特性を利用するのが効果的です。私たちの体を活動的にさせてくれる、交感神経を上昇させ体の中から活動的にするのです。

 

もちろん、常に交感神経を上昇させ続けることは、自律神経を乱れさせてしまうので、おすすめしません。交感神経が常に上昇し続けると、脳に十分な栄養や酸素が運ばれず、冷静な判断ができなくなってしまいます。そうすることでミスが増えてしまう、などのデメリットも出てきます。

 

休める時にはしっかり休憩をとり、副交感神経を上昇させて、自律神経のバランスをとりましょう。

 

「やる気を出す」ために、交感神経を上昇させるには、あえて時間に追われるような環境に身を置いてみるといいでしょう。10分間という目安で時間を区切り、簡単なタスクをこなすようにしてみてください。

 

このタスクとして、掃除は非常におすすめです。掃除をするときは、エリアも小さく区切って各エリアを10分ごとに掃除するようにしてみると、途中で挫折せずにタスクを完了できるでしょう。この時タイマーやアラームを使うと、より緊張感が高まり、交感神経を上昇させることができるはずです。

 

ある研究では、作業時間の終わりが決まっているグループとそうでないグループを比較した時、前者の方が疲労は低く集中力が高い、といった結果を得ています。これは時間に追われることで、タスク完遂のために脳の疲労を司る機能が抑制されていたと考えられます。

 

身の回りの掃除で、自律神経の働きを利用してやる気を出すことに成功したら、今度は仕事にも応用してみてください。きっと作業効率があがり、効果が得られるはずです。

 

一日の中で自律神経の働きを上手く利用すると、とても快適な暮らしが送れます。眠気の高まる午後や疲労を感じやすい夕方は交感神経を、締め切りに迫られてイライラしたときは副交感神経を上昇させるように意識するだけで、今までと違った暮らしになるでしょう。

 

わざとイライラすることで朝の目覚めをよくしよう

朝活という言葉が流行して久しいですが、朝は思考や判断、といった発想を必要とする作業をするのに最も適した時間帯です。というのも、午後や夕方は疲労がたまり、冷静な判断ができなくなり、作業効率も落ちてしまうからです。

 

本来ならば、朝は一日の中で、最も脳が活性化する時間帯です。副交感神経がゆっくりと下降し、次第に交感神経が上昇してくるこの時間帯は、自律神経のバランスが非常にいい状態だと言えるからです。

 

しかし、普段から自律神経のバランスが崩れたままでいると、自律神経の入れ替わりが上手くできず、朝も目覚めにくいという現象が起きてしまいます。そんな時は呼吸の仕方を工夫して、交感神経の上昇を促すとよいでしょう。

 

「ふっふっふっ」と浅い呼吸を数回繰り返します。上手くできなければ両手を挙げて同じことを試してみてください。そうすることで交感神経は上昇し、副交感神経と入れ替わり、朝の目覚めがスムーズなものになります。

 

呼吸法では物足りない、という方がいたならば、あえて怒ってみるのもいいでしょう。怒ることで、交感神経は急激に上昇するという特性をもっています。ただしあまり怒り過ぎてしまうと、血圧も一気に上昇してしまうため、注意が必要です。

 

怒った表情をしてみたり、テレビやネット記事にツッコミを入れたりする程度で十分です。そうすることで怒った時と同様に、体内でアドレナリンが分泌されて、交感神経は上昇します。

 

またアップテンポの曲を聞いたり、運動をしたりしても、アドレナリンが分泌されるので交感神経の上昇に役立つでしょう。アドレナリンを分泌させることで、強制的に交感神経を上昇させ、朝のテンションを上げることができるのです。

 

イライラ解消のためなら多少のコストは惜しくない

気がついたら一日中イライラしている。そんな人は一度、自分がどんなことにイライラしているのか分析してみるといいでしょう。

 

仕事が忙しいと机の上は繁雑になりがちです。例えば仕事で電話を受けた時、すぐボールペンが見つからないと、探している間はずっとイライラしてしまいますね。

 

こんな時は発想を変えましょう。一本のボールペンを探してイライラするくらいなら、ボールペンの数を増やせばいいのです。二本でも、三本でも、イライラしなくなるまで増やします。

 

帰宅ラッシュでイライラするなら、時間をずらすか、有料の指定席を使えば問題は解決します。お金や手間は多少かかりますが、イライラしないことの方がよっぽど有益です。

 

イライラが続くと、自律神経は大きく乱れます。その乱れが大きく長いほど、私たちの心と体には負担がかかります。時には重大な健康疾患を引き起こします。それに比べれば、ボールペンや指定席の値段など、気にもならないでしょう。

 

必要なのはイライラを解消する方法ではなく、イライラの原因を潰しておくことです。コストはかかっても、得られるメリットは何倍も大きいはずです。

 

苦手な人は極限まで遠ざける

誰にだって、苦手な人の一人や二人はいるでしょう。理想を言えば、そんな人との関わりは、一切断ってしまうのが一番です。しかし、現実はそう上手く行きません。中には、嫌でも毎日顔を合わせないといけない、なんていう状況もあります。

 

そんな時は、極力苦手な人との接触を減らしましょう。苦手な人と過ごす時間は、常にイライラしてしまい、自律神経のバランスが崩れていく一方です。

 

苦手な人が会社の同僚や上司であれば、仕事以外の会話は避けます。勤務時間外の誘いがあっても応じません。付き合いの悪い印象を持たれるかもしれませんが、苦手な人以外と適度に接しておけばたいした問題にはならないでしょう。

 

苦手な人が家族であれば、家にいる時間を減らすなど、会わない工夫が必要です。生活する部屋を分け、苦手がいる時間帯は用事を作って出かけるなど、できることだけでも実践していきましょう。

 

人間関係を断つことは、勇気のいることのように思えるかもしれません。しかし、我慢して苦手な人と接し続けることで得られるものは、そう多くありません。一方で我慢し続ければ続けるほど、心はすり減っていきます。そればかりか、自律神経の乱れによって、体も内側から徐々に蝕まれていくように、失うものの方が何倍も大きいのです。

 

イライラを伝染させない工夫をしよう

イライラが募って、言わなくてもいいことを言ってしまった、という体験は誰もが持っているものかもしれません。時にはそれによって、社会的地位や人間関係を壊してしまったかもしれません。

 

イライラは伝染します。イライラによって自律神経の乱れた人のそばにいるだけでも、自律神経は乱れていくのです。自律神経が乱れると、イライラは更に大きくなります。

 

イライラした相手と対峙する時は、極力相手のイライラに触れないよう、距離を取ることが大切です。自律神経が乱れている時には、冷静な判断ができません。そのような時の話し合いは、決して建設的なものにはならないからです。

 

相手のイライラから自分の身を守るため、相手のイライラを助長させないためにも、避けて通るのが吉です。そうすることこそがお互いにとって、いい結果になるはずです。

 

信じなければイライラしない

イライラから身を守るためには、信じすぎないことが重要です。信じすぎてしまうと、裏切られた時の消失感もまた大きくなってしまいます。この時受けるショックは、自律神経を大きく乱します。

 

誰かに頼みごとをしていたのに、期日までにそれが済んでいなかったとします。きっとあなたは物凄くイライラするでしょう。なぜなら、この人ならばやってくれると期待していたのに、その期待が裏切られてしまったからです。

 

どんなに優秀で真面目な人であっても、人間ですから、ミスをすることがあります。どんなに精巧な機械であっても、機械ですから、故障して機能しなくなることがあります。

 

そのような事態に陥った時、はじめから信じて期待などしていなければ、イライラすることはありません。案外、そんなものかと納得し、即座にリカバリーに回れるようになるでしょう。

 

旅行にはイライラを解消する秘訣がいっぱい

旅行に行くとリフレッシュできる、というのは昔からよく言われています。実は、旅行によって自律神経の働きが全体的に活発化するからです。

 

旅行に行くと、日常では出来ないような体験を、たくさんします。五感を刺激するような体験は、交感神経の働きを活発にさせてくれるのです。また、旅行先ではのんびりとした時間を過ごすこともあるでしょう。ゆっくりと自然を眺め、深く呼吸をすることで副交感神経の働きも高まります。

 

他にも温泉や、美味しい食事など、旅行先には、自律神経の働きを高め、よいバランスを保つ条件が揃っているのです。怒りで我を忘れてしまいそうになったら、思い切って旅行に出かけてみるのがいいでしょう。

 

もし、忙しくて旅行に行けないという人がいれば、近くの公園でもいいです。イライラする環境から離れ、ゆっくり歩く。これだけでも自律神経の乱れは回復していきます。忙しいときこそ、自律神経の働きに意識を向け、バランスを保てるよう工夫しましょう。これこそがイライラを解消する秘訣です。

 

イライラを書きだして心のデトックスをする

イライラして嫌な気分になった日は、寝る前に心のデトックスをするのをおすすめします。手書きでゆっくり、イライラを文字に起こすだけで、自律神経は安定して行くのです。

 

イライラを書き起こす時は、一日のうちで最もイライラしたこと、一日のうちで最もよかったこと、明日の小さな目標の順番で書き起こすことをおすすめします。こうすることで、眠りに入る前によかったことを考えることができ、自律神経が安定しやすくなるからです。

 

自律神経が安定すると、眠りの質も向上します。質の良い睡眠は、翌日の活力となり、生活の良いサイクルができていきます。

 

時にはイライラに歩み寄ってみる

イライラを解消する自己啓発本では、イライラを内面に押し込めて静まるように待つよう、示唆するものがとても多い印象です。確かに気分転換をすることで、忘れてしまうイライラもあります。しかし爆発するようなほどのイライラは、いつまでも自分の中に燻り続けてしまいます。

 

いつまでもイライラが内面に残ると、それは次第にストレスとなります。ストレスは自律神経の乱れを生み、今度は体調を崩すなど、目に見えた障害が起こってきてしまします。このような状態がベストなイライラの解消方法だとは言い難いです。

 

怒りやイライラを解消するには、まずそのままの形で認識し、向き合うことが必要です。怒りやイライラの原因を分析することで、今後はその原因を避ける、といった対策を考えていくことができます。

 

ただ単に怒りやイライラを嫌なもの、として遠ざけるのではなく、その原因を突き止めて解決策を考えていくことが大切です。そうすることでこれからの生活がぐっといいものに変化するはずです。

 

イライラすべきものを見極める

急激なダイエットと同じように、怒りやイライラを一気にコントロールしようとすると、必ずリバウンドをきたします。極端な我慢はかえってストレスとなり、自律神経を乱しかねません。

 

怒りやイライラをコントロールする方法を身につけるために、まずはその回数を減らすことから始めてみましょう。例えば一日一回だけ、感情を表に出すというように、ルールを自分の中で決めておくといいかもしれません。

 

一日一回しかイライラ出来ないとなると、そのイライラは本当に表に出すべきか、判断する癖がつきます。ゆっくり呼吸をして、考えてみてください。こうすることでイライラの感情と向き合い、冷静に分析することができるはずです。

 

最近では便秘症の子供が増えていると言われています。便秘症も、自律神経の乱れからくる症状の一つです。原因は諸説ありますが、一説には怒りっぽい親の感情を一心に受けているからではないかとも考えられています。

 

育児の最中、子供がどうしても言うことを聞かず、つい怒鳴りつけてしまうことがあるかもしれません。子供はまだ自分の主張をはっきり伝えることができず、その態度がさらに親をイライラさせてしまうこともあります。

 

そんな時に、子供だから仕方がない、と許せることがイライラの負の連鎖を断ち切るポイントです。イライラした場所が街中であれば、家に帰ってから叱るのでもいいのでは、と怒鳴る前に考えてみるのもいいでしょう。怒りもイライラも、子供の不始末も、「こんなものか」と受け流せるくらいになるのが理想です。

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