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あなたが知っているコレステロールの常識、本当に正しい?

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コレステロール含有量の多い卵

コレステロールは悪、何となくそんなイメージがありませんか?実際、コレステロールの高い食品を避ける人が多いようです。しかし、あなたが常識と思っているコレステロールについてのイメージは、本当に正しいのでしょうか?

 

卵を食べると本当にコレステロール値が上がるのか?

「コレステロールが高いから、卵は食べないようにしている」という人は、今だ少なくありません。卵が含んでいるコレステロール量は、全卵の可食部100gにつき420㎎です(日本食品標準成分表2015版より)。Mサイズの卵1個がおよそ50~60gですから、卵1個当たり200㎎以上ということになります。

 

2015年、厚生労働省が定める日本人の食事摂取基準の中から、コレステロールの上限値については規定されなくなりましたが、健康な身体であれば、食べ物からは1日300㎎から500㎎くらいは摂ると良いと言われています。そう考えると、確かに卵にはたくさんのコレステロールが含まれていると感じられます。

 

しかし、卵とコレステロールに関する東海大学・本間康彦氏による研究では、意外な結果が出ています。1日にコレステロールを750㎎、卵約3個分に相当する量を2週間の間摂り続けた結果、悪玉コレステロール値が増えた人は全体のおよそ35%にとどまり、残る65%の人たちは変化なしもしくは低下、それどころか善玉コレステロールが増加しました。

 

卵は特に卵黄にコレステロールがたくさん含まれています。と同時に、卵黄にはレシチンという物質がたくさん存在しています。このレシチンは、油分と水分を乳化して混ぜ合わせる働きがあり、その結果コレステロールを下げる働きがあります。すなわち、卵黄が自分自身のコレステロールをレシチンで打ち消してくれているというわけです。

 

つまり、卵はコレステロールをたくさん含むとはいえ、一日に5個以上も食べるということでなければ、それほど摂取を控えることはないということです。

 

ちなみに、どうしても気になるという人は、卵の中でもコレステロールの低い、卵白だけを使って調理してみてはいかがでしょうか。火を通すと、意外とふわふわとしておいしいものですよ。

 

カロリーの摂り過ぎがコレステロール値上昇の原因

コレステロールをたくさん含んでいる食品は、卵の他にもいろいろあります。レバーやイカ、タコ、魚卵類やウナギ、などなど。コレステロール値を気にする人は、これらを食べるのを控えている人も多いでしょう。

 

そんな人にとってはショックなことかもしれませんが、これらの食品を避けていたとしても、コレステロール値が下がるとは限りません。なぜなら、私たちが体内で使うコレステロールの9割は肝臓で作られており、食品に頼っているのはわずか1割だからです。

 

ではなぜコレステロールが増えてしまうのかというと、それは高コレステロール食品を食べているからというよりは、全体的に食事の摂取量が多いことによるカロリーの摂り過ぎに原因があります。それに、コレステロールを多く含む食品というのは多くの人が好むおいしい味なので、つい食べ過ぎてしまうということも考えられます。

 

というわけで、コレステロール値を気にするならば、高コレステロールの食品を避けるよりは、全体的に食べすぎにならないよう心がける方がうまくいきます。

 

ただ、高脂血症など脂質異常症の方、それからすでにコレステロール値が高いことにお悩みの方は、肝臓で作られるコレステロールと食品由来のコレステロールとのバランスがうまくとれない場合があります。そのタイプに当てはまるようでしたら、卵をはじめとした高コレステロール食品は避けた方がよいでしょう。

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