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子供の成長を促すチャレンジ精神を育む方法

積み木の積み上げにチャレンジする親子

人生はチャレンジの連続です。我が子には、臆することなくどんどんチャレンジしてほしいと、親は思うでしょう。チャレンジ精神を育むには、親がきちんとした心構えを持つことが必要です。具体的に見ていきましょう。

 

人の成長に欠かせないチャレンジ精神

人はイメージしたことを試そうとします。今日はこの服とこの服を組み合わせようかなと頭の中でイメージします。そして、鏡の前に立って合わせてみます。イメージ通りだったらそのまま着ていくでしょうが、合わなければ別の服を試します。このように私たちは日々、様々なことをイメージし、試しています。

 

大人だけでなく、子供もイメージしたことを試しています。鉛筆を持って何か書こうとするとき、ボールを持って投げようとするとき、試してみようという気持ちが働いています。このように、試してみようという気持ちがチャレンジ精神です。

 

チャレンジ精神は、人の成長に欠かせないものです。乳児は目の前にあるものを握ったり、口に入れたりして試そうとします。ハイハイをして少し先にあるものを見ようとしたり、立ち上がって少し上にあるものを触ろうとしたりします。

 

少し大きくなると、積み木を使って自分のイメージしたものを作ろうとしたり、折り紙を使って大人の真似をして形を作ろうとしたりします。こうして、試そうとすることで少しずつ成長していきます。小学生、中学生、高校生、大人なっても、チャレンジ精神がなければ、成長はありません。

 

子供は、生まれながらにチャレンジ精神を持っています。しかし、成長と共にチャレンジ精神が失われていく子供がいます。ちょっと試してみようと思ってやってことで叱られたり、自分なりに工夫してやってみたことを否定されたりしたことが原因です。周りの大人としては、良かれと思ってしたことに違いありません。

 

しかし、大人の何気ない一言が子供のチャレンジ精神を削いでしまうことがあります。大人から見ると単なるいたずらににしか見えなくても、子供からすればチャレンジだったのかもしれません。子供のチャレンジ精神を尊重するためには、子供の目線で物を見ようとすることが大切です。

 

勉強するときに必要なチャレンジ精神

勉強において、チャレンジ精神は欠かせません。算数や数学では試行錯誤力と呼ばれる力も、問題を解こうとするチャレンジ精神に他なりません。複雑な図形の面積を求めるために補助線を引いたり、長い文章問題を解く際に図や表を使って情報を整理したりするには試してみようという意欲が必要です。

 

中学入試や高校入試では、チャレンジ精神がなければ解けない問題が多数出題されます。知識があればすぐに答えが分かるような問題ではなく、持っている知識を総動員して答えを導き出すような問題です。

 

このような問題に「よしっ!」と一心不乱な子供もいれば、解く前から無理だと諦めてしまう子供もいます。「よしっ!」と思える子供は、チャレンジ精神が育っている子供です。自分で考えて試してみたことが成功した経験を数多く持っています。

 

一方、解く前から諦めてしまう子供は、どうせやっても自分には無理だという気持ちがあります。自分で考えてやってみたことがうまくいかなかったり、叱られたりした経験の積み重ねの結果、そう考えてしまうのです。

 

何でもやってみようというチャレンジ精神は、自分で考えて試したことがうまくいった、人に認められたという経験で育っていくものです。もちろん、考えてやってみた結果が失敗することも多いでしょう。それでも、大人が先回りしてやめさせていては、チャレンジ精神は育ちません。

 

失敗してもいいからまずはやってごらんという大人の心構えが、子供のチャレンジ精神を育てます。チャレンジした結果が成功でも失敗でも、満足してやり遂げた結果からなら、子供は何かをつかめるはずです。

 

失敗を恐れないチャレンジ精神を育てる

失敗することを極度に嫌がる子供がいます。少し難しい問題が出されると、「わかんない。」「できない。」と言って、考えることを拒否してしまう子供です。「できる問題だよ。」と励まされたり、「この公式を使うんだよ。」とヒントを与えられたりすると、もう一度問題に取り組もうとします。

 

勉強以外でも同じです。中学2年生のA君は、小学3年生から野球を始め、中学校ではピッチャーを任せられるほどの力を持っていました。ある日、野球が上手な転校生のB君が入部し、すぐにピッチャーの座を奪われてしまいました。

 

それでもA君には、十分レギュラーをとれる力はありました。しかし、A君は、「もう野球なんて飽きた。」と言って退部してしまったのです。努力をすれば、ピッチャーに返り咲く力は十分に持っていました。野球部の中でも重要な存在でした。

 

それでも、辞めてしまったのはプライドを傷つけられたからかもしれません。ピッチャーの座を奪われるということは、A君にとって今までに経験したことのないほどの失敗だったのでしょう。しかし、失敗しても努力を続ければ、得られるものはあったに違いありません。

 

A君に足りなかったのは、失敗を恐れないチャレンジ精神です。チャレンジ精神があれば、多少の失敗は乗り越えられます。失敗しても次頑張ればいいと気持ちを切り替えることができます。

 

子供の一番近くにいる親が、励まし、失敗を恐れない心を育てたいものです。子供が失敗することは、よくあります。失敗したことを責めるのではなく、何が原因か、どうすればうまくいくのかを一緒に考えてほしいと思います。そうすれば、失敗はしたけれど失敗から学ぶことができたとプラスに考えることができます。

 

「失敗=悪」ではないとイメージできれば、失敗することを恐れなくなります。人は、失敗することなしに生きていくことはできません。失敗から学び、次の成功に向けて努力する心構えが大切です。

 

社会で必要とされるチャレンジ精神

社会に出ると、様々な困難に出会います。社会人1年目で何1つ失敗しなかったという人は、恐らくいないでしょう。失敗して上司から叱られたり、先輩からアドバイスをもらったりして成長していきます。

 

社会に出てからも、チャレンジ精神はなくてはなりません。失敗しても諦めずに前に進む力や新しいプロジェクトに挑戦する力が常に求められます。自ら考え、目標を設定し、それに向かって努力をする基盤となるのが、チャレンジ精神です。

 

営業の仕事をしていれば、社内の目標があり、それに向かってチーム一丸となって取り組むことが求められるでしょう。仲間同士で競い合ったり、新規の取引先を開拓したりすることが求められます。

 

社内の目標を達成するためには、個人で目標を設定する必要があります。会社で決まっている場合もあれば、自分で決める場合もあるでしょう。いずれにせよ、その目標を達成するための方法を自分で考えなければなりません。

 

自分で考えた方法がうまくいくこともあれば、うまくいかないこともあります。社会に出てからは、うまくいかないことの方が圧倒的に多いものです。それでも、チャレンジし続ける力が必要です。

 

昨日は10件電話をしたから、今日は15件電話をしようと自分で目標を設定し、終業時に結果を振り返ります。15件はできなかったけれど、13件はできたとします。目標には届きませんでしたが、大きな成果です。このような試行錯誤を繰り返して、小さな達成感を味わうことで、少しずつ成長して行くのです。

 

しかし、社会人としての成長を実感する前に、この会社は合わないと決めつけて辞めてしまう人がいます。「この会社に入れば、自分は成長できると思った。でも、叱られるばかりで成長の方法を教えてくれなかった。」という人がいます。

 

一見、正論のように聞こえますが、会社に成長させてもらおうという甘えがあります。社会人として成長するには、自ら試そうとするチャレンジ精神がなくてはいけません。失敗して叱られて、そこから考えて学ぼうとする態度が必要です。

 

子供の頃から、自分を振り返ることのできる力を身につけさせたいものです。失敗したときに周りのせいにせず、自分はどうすべきだったかを考えることができれば、次の成功に向けて前向きに考えることができます。失敗に負けない前向きさが、社会人になっても求められるチャレンジ精神です。

 

チャレンジ精神を育む親の心構え

子供は、生まれながらにチャレンジ精神を持っています。乳幼児は何でも自分で試したがります。初めて目にする物をつかもうとしたり、口に入れて感触を確かめようとしたりします。少し大きくなると、ボールを投げようとしたり、自転車に乗ってみようとしたりします。

 

しかし、徐々にチャレンジ精神が失われていく子供がいます。一方で、成長してもなおチャレンジ精神が衰えない子供がいます。その差は何なのでしょう。親の心構えという視点で見てみましょう。

 

1つ目は、子供が「やりたい!」と言ったことは何でもさせることです。子供の遊びには、危険が伴います。幼い子供が滑り台を滑るときやブランコに乗るとき、ダメという親はいないでしょう。隣に寄り添って見守るはずです。

 

幼稚園生くらいになると、料理の手伝いをしたいと言うかもしれません。子供でもできる、混ぜる、こねる、形作るなどから始めると、次は、包丁を使いたいと言い出すかもしれません。もちろん危険を伴いますが、「危ないからダメ!」と頭ごなしに言ってはいけません。隣で見守ったり、子供用の包丁を使ったりしてやらせてほしいと思います。

 

習い事でも同じです。ピアノを習いたい、英会話を習いたいなどと子供が自ら言ってきたときには、できるだけさせてほしいと思います。自分からやりたいと言ったことには責任が伴います。子供なりに一生懸命頑張ることが、チャレンジ精神を育むことになるのです。

 

2つ目は、結果にこだわらないことです。子供が何か試そうとしたとき、全てがうまくいくとは限りません。逆にうまくいかないことの方が多いのではないでしょうか。一度でうまくできなくても、できなかった理由を考えたり、次はうまくやろうと工夫したりすることができます。

 

できたかできなかったかという結果ではなく、まずはやろうとした意欲を認めてほしいと思います。そして、試した過程で何を学んだのかを子供と一緒に振り返ることが大切です。次はこうすればうまくいくと分かれば、もう一度チャレンジしようという意欲が湧いてくるはずです。

 

習い事でも同様に、結果だけを求めてはいけません。やりたいと言って始めたものでも、結果が出るとは限りません。習い事では、発表会や大会などで順位がつくことがあります。子供自身が賞を取りたいと頑張ることは大事なことですが、親が目標を押し付けたり、他人と比べたりしてはいけません。

 

大事なのは、子供が過程を楽しんでいるかです。楽しみながら、チャレンジしようという意欲が伸びているかを見てほしいと思います。やりたいと言って始めたことでも、親からのプレッシャーでやりたくないと言い始めることもあります。子供の意欲を持続させる言葉がけにも気をつけたいものです。

 

3つ目は、自己肯定感を持たせることです。何かにチャレンジするときには、頑張ればできるという自信が必要です。自己肯定感の高い子供は、自分ならできる、自分にもいいところがあると、自信を持っています。チャレンジ精神の基盤となるのが、自己肯定感です。

 

子供の自己肯定感を高めるために親ができることは、励ますことです。人は、誰かに期待されると、それに応えようとします。「○○ちゃんならきっとできると思う。」と言われると、その気になってもうひと頑張りすることができます。

 

教育心理学の1つに、ピグマリオン効果というものがあります。これは、人は期待されると、期待通りの結果になる傾向があるというものです。1964年、サンフランシスコの小学校である実験が行われました。知能テストを行い、その結果から「このリストの生徒は、今後数ヶ月間で成績が伸びてくる。」と言って、実験者は担任にリストを渡しました。

 

そのリストは、実際には知能テストとは無関係で、無作為に選ばれた子どもたちでした。しかし、リストに載っていた子供達の成績は、実際に伸びたのです。それは、教師が子供達に期待して声をかけ、子供達はそれに応えようとしたからだと結論づけられました。

 

担任の教師は、リストにざっと目を通しただけで名前を覚えてはいなかったという批判や、根拠のない期待は実力の伴わないナルシストを育てるだけだという批判もあります。しかし、期待されることで自分はできると思い込むことや、期待することで目をかけたり手を差し伸べたりすることには、効果があると言えます。

 

「なんでこんなこともできないんだ!」と言われるよりも、「君には期待してるよ。」「君ならできるはずだ。」と言われた方が、やる気は湧いきます。勉強でも仕事でも同様に、チャレンジしようという意欲は、期待から湧いてくるものです。

 

子供のチャレンジ精神を育てるためには、子供を励まし、期待し、自己肯定感を高めてあげることが大切です。自分は大切な存在だ、自分もやればできる、という気持ちは、新しいことにチャレンジするときに、なくてはならないものなのです。

 

チャレンジ精神の源は母親の笑顔

母親の心が安定していることは、子供の成長によい影響を与えます。成績上位層の子供達の母親から、「家で『勉強をしなさい。』と言ったことがないんです。」という言葉をよく聞きます。口癖のように勉強、勉強と言っている母親からすれば、うらやましい話ですが、教育の現場ではよく耳にする話です。

 

そんな母親達に共通するのは、子供を見守る温かい眼差しと笑顔です。子供の良さを認め、口に出してよく褒めています。「○○ちゃん、手伝いをしてくれて助かるわ。」と子供に言ったり、「うちの子は卵焼きを作らせたら私より上手なんです。」と学校の先生に言ったりしています。

 

見方によっては親バカかもしれませんが、褒められて嫌な思いをする子供はいません。学校の先生にいいことを報告してもらえれば、学校でも褒めてもらえるかもしれません。子供にとって、親が褒めてくれることは何よりも嬉しいことなのです。

 

母親に笑顔で褒められた記憶は、チャレンジ精神の源になります。小さな子供がジャングルジムに登ろうと挑戦します。1段、2段と登ると怖くなって母親のところに戻ります。母親は、笑顔で抱きしめたり、頭を撫でたりしてくれます。すると、もう一度母親の元を離れて、チャレンジしようと駆け出していきます。

 

このように、母親は失敗したときに戻れる場所なのです。母親の優しい笑顔の記憶は、チャレンジしようという原動力になります。それは、失敗しても大丈夫という安心感から来ているのでしょう。

 

とはいっても、母親がいつも笑顔でいることは簡単なことではありません。仕事が忙しかったり、家事に追われたりしていれば、笑顔で接する余裕はありません。母親の心の安定には、父親の関わりが欠かせません。

 

共働きのあるご主人は、奥さんが話しかけて来たときには、必ずテレビを消して奥さんの話を聞くようにしているそうです。どんなに好きなテレビ番組でも、すぐに録画ボタンを押して消すという徹底ぶりです。

 

そして、アドバイスは極力せず、「そうなんだ~。」「大変だったね。」と相槌をすることを心がけているそうです。女性の心理をよく心得た対応です。母親の笑顔のためには、父親の協力が欠かせません。

 

母親の笑顔が我が子の成長に影響すると思えば、父親も自ずと協力したくなるでしょう。母親の笑顔の効力は、大人になっても続きます。失敗しても大丈夫という安心感が母親の笑顔にはあるのです。

 

褒めることがチャレンジ精神を育む

子供のチャレンジ精神を育むためには、結果ではなく過程に重きを置くことが大切です。過程に重きを置くと、小さな成功に気づくことができます。親が子供の小さな成功を見てとり、どんなに小さなことでも褒めることが次のやる気につながります。

 

例えば、子供がピアノのコンテストに出るとします。週に1回だったレッスンを3回に増やし、家では毎日3時間は練習しました。最優秀賞を目指して頑張りましたが、結果は一歩届かず、優秀賞でした。

 

優秀賞という結果も立派ですが、それに向かって努力した過程も素晴らしいものです。毎日3時間の練習をするために、見たいテレビを我慢したかもしれません。週3回のレッスンを受けるために、友達との遊びを断ったかもしれません。

 

どんな結果であれ、親がその過程を大切にしてあげれば、子供は満足感を得られます。「毎日、練習頑張ってるね。」「昨日より上手になってるよ。」と褒めてもらえれば、次も頑張ろうと思えます。

 

親に褒めてもらうことで、自己肯定感が高まります。自己肯定感が高い子供は、何事にも積極的にチャレンジできるのです。学校での様子を見ていると、クラスのリーダー的な子が「今日はみんなでドッジボールをしよう!」と提案したときに、ワーッとついていく子供と様子を見る子供がいます。

 

外で遊ぶことが苦手な子もいますが、自分が入っていいのだろうかと心配する子もいます。自己肯定感が低く、「みんなでとは言っているけれど、自分が行っても受け入れられないのではないか。」と心配するのです。

 

「○○くんも一緒に行こう。」と誘われると、一歩を踏み出すことができます。実際に一緒に遊んでみると楽しかったと気づき、自信を持つことができます。人に受け入れられた、褒められたという経験が自己肯定感につながるのです。

 

子供の一番そばにいるのは親ですから、親がまず認め、褒めてあげてほしいと思います。朝の挨拶ができたこと、汚れた服を自分で洗濯機に入れたこと、ベッドメーキングができたことなど、日常生活でできた小さなことで構いません。

 

初めは、何を褒めていいのか迷うかもしれませんが、褒めているうちに、自然と子供のよさに気づけるようになります。褒められると子供も嬉しくなり、色々なことにチャレンジできるようになります。

 

笑わせようとする子はチャレンジ精神の塊

学生時代を振り返ると、クラスに1人はみんなを笑わせようとする子がいたのではないでしょうか?クラスのムードメーカー的な存在で、友達も多く、みんなから好かれていたに違いありません。

 

しかし、親の立場になってみると、お調子者で勉強嫌い、楽しいことばかりやりたがる子と見えるかもしれません。笑いばかりとろうとする我が子を見ていると、心配になる親も多いでしょう。

 

そんな親の心配とは反対に、笑いをとろうとする子供はチャレンジ精神旺盛な子供です。これを言ったら笑いがとれるかな、これをやったらどうだろうと、常に考え、試しています。笑いがとれたら大成功と喜び、とれなかったら何が悪かったのか試行錯誤します。

 

人に試すことで、自分自身の力を試しているのです。親は、笑い以外のことで力試しをしてほしいと思うかもしれませんが、笑いがその子にとってはチャレンジするポイントなのです。チャレンジするポイントが何であれ、1つでも持っていることは素晴らしいことです。

 

笑いによって鍛えられたチャレンジ精神は、前向きに生きる力につながります。何か新しいことをやってみようと思うとき、失敗してもへこたれない強さを身につけています。やんちゃな我が子に手を焼くことがあるかもしれませんが、チャレンジ精神の塊なんだと思って、温かく見守ってほしいと思います。

 

大人になっても笑いのセンスは必要

笑いのセンスは、大人になっても必要です。英語圏では、スピーチをするとき、公式の場でもジョークが用いられます。スピーチのつかみにジョークを持ってきたり、最後にオチをつけたりして、聴衆を惹きつける手法がよく使われます。

 

もちろん、英語圏のスピーチでなくても笑いのセンスは、社会で必要とされます。ちょっとした笑いが場の雰囲気を和らげたり、緊張を解いたりすることがあります。うまくいけば、取引先での交渉を有利に運ぶことができるかもしれません。

 

笑いのセンスは、人を喜ばそうという気持ちが根底にあります。仕事をするときに、こうすれば相手が喜んでくれるのではないかと考えることは、必要不可欠です。単に言われたことだけをするのではなく、もう一歩先を読む力が、どうやったら相手が喜んでくれるかを考える力です。

 

新しい企画を考えるときにも、どうすれば相手が喜んでくれるかを考えます。うまくいくかどうか分からないけれど、提案してみよう、やってみようという気持ちは、笑いがとれるかどうか分からないけれどやってみようという気持ちと同じです。笑いのセンスは、失敗を恐れないチャレンジ精神の積み重ねの賜物なのです。

 

お手伝いでチャレンジさせる

家庭でのお手伝いも少しの工夫で、チャレンジ精神を育む機会になります。親の家事が減って楽になるだけでなく、子供のチャレンジ精神も養えるのなら、一石二鳥です。機会を捉えてどんどんお手伝いをさせてほしいと思います。

 

そのときのポイントは、子供が工夫するように仕掛けることです。お皿を効率的に洗うにはどうすればよいか、洗濯物をしっかり乾かすためにはどう干せばよいかなどを考えさせるのです。

 

「寒くなると洗濯物が乾きにくくなるんだけど、どうやって干したらいいと思う?」などと、投げかけてみましょう。子供なりに考えて答えが出せれば、実際に試してみます。答えが出ないときには、「間をあけて干すのと詰めて干すのはどっちがいいかな?」などとヒントをあげるのも1つの方法です。

 

工夫することは、試してみること、つまりチャレンジすることです。日常生活の中で小さなチャレンジをし、成功体験を積むことは子供の成長につながります。日頃のお手伝いをチャレンジの機会だと捉え、チャレンジ精神を養ってほしいと思います。

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