トクホで健康な体作りができるのか?

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トクホ

「トクホ」という言葉は最近よく聞きますし、トクホのマークが付いた商品を見かけることも多いですね。トクホの商品を積極的にとれば健康になれる、何となくそういうイメージを持っている方もいることでしょう。でも、トクホとはいったい何なのでしょうか。そして、トクホを摂れば本当に健康になれるのでしょうか。

 

トクホって、いったい何?

トクホと呼ばれる商品にはいろいろなものがあります。血圧が高めの人のためのお茶、脂肪の吸収を抑えるコーヒー、コレステロール値を気にする方のための青汁、などなど。

 

しかしそもそも「トクホ」とは何のことなのでしょう。これは「特定保健用食品」の略語です。特定保健用食品というのは、科学的根拠により体に対して特定の保健への効果があると認められた成分を含んでおり、それが厚生労働省に認められ、その特定の効果を強調した表示を許可されている食品です。

 

では、これまでに認められている保健の効果はどんなものがあるのでしょう。健康表示としては、例えば「おなかの調子を整える」「血圧が高めの人に適する」「コレステロールが高めの人に適する」などというものがあります。

 

そしてその効果をもたらす成分としては、お腹の調子を整えるものにはガラクトオリゴ糖、ビール酵母由来の食物繊維など、血圧が高めの人に適するものにはガゼインドデカペプチド、サーデンペプチドなどがあります。

健康表示内容 保健機能成分
お腹の調子を整える食品 ガラクトオリゴ糖、ビール酵母由来の食物繊維、イソマルトオリゴ糖、ポリデキストロース、キシロオリゴ糖、グアーガム分解物、サイリウム種皮、フラクトオリゴ糖、ポリデキストロース、ラクチュロース、寒天由来の食物繊維、小麦ふすま、大豆オリゴ糖、低分子化アルギン酸ナトリウム、難消化性デキストリン、乳果オリゴ糖、ビフィズス菌、乳酸菌等
血圧が高めの人に適する食品 カゼインドデカペプチド、サーデンペプチド、かつお節オリゴペプチド、ラクトトリペプチド、杜仲葉配糖体
コレステロールが高めの人に適する食品 キトサン、サイリウム種皮由来の食物繊維、リン脂質結合大豆ペプチド、植物スタノールエステル、植物ステロール、低分子化アルギン酸ナトリウム、大豆たんぱく質
血糖値が気になる人に適する食品 L-アラビノース、グァバ葉ポリフェノール、難消化性デキストリン、小麦アルブミン、豆鼓エキス
ミネラルの吸収を助ける食品 CCM(クエン酸リンゴ酸カルシウム)、CPP(カゼインホスホペプチド)、フラクトオリゴ糖、ヘム鉄
食後の血中の中性脂肪を抑える食品 ジアシルグリセロール、グロビン蛋白分解物
虫歯の原因になりにくい食品 マルチトール、パラチノース、茶ポリフェノール、還元パラチノース、エリスリトール
歯の健康維持に役立つ食品 カゼインホスホペプチド-非結晶リン酸カルシウム複合体、キシリトール、マルチトール、リン酸一水素カルシウム、フクロノリ抽出物(フノラン)、還元パラチノース、第二リン酸カルシウム
体脂肪がつきにくい食品 ジアシルグリセロール、ジアシルグリセロール植物性ステロール(β-シトステロール)
骨の健康が気になる人に適する食品 大豆イソフラボン、乳塩基性タンパク質

(出典:東京都福祉保健局)

 

トクホの商品は、健康を気にする方のために作られた食品であり薬とは違います。ですから、病気を治すためのものではないので、食生活に取り入れる時には、その点をよく理解する必要があるでしょう。

 

トクホ=健康になる ?

「トクホを摂れば健康になれる」というのは単純すぎる考え方です。

 

トクホを作るメーカーは、例えば「おなかの調子を整える」と表示させるために、「商品に入っているこの成分はおなかの調子を整える働きがある」ということを科学的に証明し、厚生労働省から認可を受けています。逆に言えば、その商品は「おなかの調子を整える」という働きがあるかどうかということと、その成分は安全なものかどうかということしかチェックされていないということです。

 

大げさに言えば、その商品に脂肪がつきやすくなる成分が入っていたとしても、極端に過剰摂取すると体に悪影響があるものだったとしても、「お腹の調子を整える」という働きがあると認められれば、トクホとして認可されてしまうということになります。

 

つまり、「トクホの商品を摂れば健康な体になれるとは言えない」というわけです。トクホは万能食品ではありません。そこをよく理解したうえで、自分に合ったトクホを利用するようにしましょう。

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