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トランプ遊びの勝ち負けで、数の大小の概念を育てる

トランプ遊び

子供も大人も楽しめる「トランプ遊び」は、小さな子供でも遊べる簡単なゲームもあります。遊び方によっては、いろいろな数の理解を深めることができます。ここでは、数の大小という概念が、トランプ遊びによってどのように身に付けられるのかについて、見ていきましょう。

 

トランプ遊びで数の大小の概念を身につける

トランプで上手に遊ぶと、数の理解が深まります。例えばトランプ遊びの代表格「ババ抜き」、この遊びでは同じ数同士を見つけるという力が育ちます。「七並べ」をすれば、数列について理解できるようになります。

 

このように、遊び方によって身につく力はいろいろですが、たいていのトランプ遊びに共通して言えることは、勝ち負けがあるということです。ここがいいところでもあり、親の悩みどころでもあります。

 

なぜなら、勝ち負けにこだわる子供も多く、負けると泣いて悔しがることもよくあるからです。そうなると親としては面倒なので、適当なところで負けてやるという方も多いのではないでしょうか。

 

しかし、負けることがあるからこそ、勝ちたいと思って頑張る心が育ちますし、勝った時のうれしさや負けた時の悔しさを味わう経験にもなります。いつも勝たせてもらっていては、これらの力は得られません。勝ったり負けたりするからこそ、ゲームは楽しいのです。子供には、勝つ経験も負ける経験も積ませたいものです。

 

とはいえ、実はトランプ遊びの勝ち負けは、幼い子供にはわかりにくいこともあります。特に、持ち札の少ない方、あるいは多い方が勝ち、というゲームの場合。大人であればすぐにわかることでも、幼い子供にとっては難しいものです。

 

なぜなら、数の大小の概念がしっかりと身についていないことが多いからです。少ない数同士であれば何となくわかっても、10枚を超えるくらいになってくると、どちらが多いのかという理解が難しいのです。

 

数の大小がきちんとわかっていないと、自分の負けに納得できません。どうしたらそれを理解させられるのでしょうか。それにはまず、目に見える形でお互いの持ち札を比較させることが大事です。ちなみにこの時は、何人でやっていても2人ずつ丁寧に比べていくようにします。

 

最初に、お互いに自分の持ち札を一列に並べていきます。そして端っこから1枚ずつ、真ん中に出して重ねていきます。そうやっていくと、どちらか片方が出し終わった時に、相手がまだ何枚か残っていることがあります。持ち札が多い方が勝ちというゲームであれば、まだ残っている札がある方が多かったから勝ち、ということが一目瞭然でわかります。これなら子供も納得がいくでしょう。

 

真ん中に重ねていく以外にも、1枚ずつカードを出し合ったら、それを連結させながら並べていく、という方法もあります。この場合も、自分の分は連結が終了したのに、まだ相手はカードを持っているという状況になれば、相手の方が多いということが一目でわかります。

 

実はこれらは数学の基本概念の1つで「一対一対応」というものです。

 

うちの子は数を100まで数えられるのだから、そんな操作をしなくてもわかるだろう、と思われる方もいるでしょう。しかし、100まで数えられるからと言って数の大小を理解しているとは限りません。

 

ただ単に、順番を記憶して唱えられているだけというケースも非常に多いのです。こういう子供の場合でも、勝ち負けのあるトランプ遊びを楽しむことで、自然と数の大小を理解することができるようになります。

 

勝ち負けにこだわりすぎないようにするには

子供は4歳くらいになると、非常に勝ち負けにこだわるようになります。自分が負けたことが悔しくて、負けを認められない場合もあります。こんな姿も成長過程としては当たり前ですから、大目に見てあげてください。

 

勝ち負けにこだわらず勝負を楽しめるようにするには、親が負けた際、「負けて悔しい」という気持ちを伝えると同時に「でも次は勝てるかもしれないのだから、もう一回頑張ろう」という言葉も聞かせてあげるとよいでしょう。

 

またそうしながらも、勝った子供に対しては「すごいね、強かったね!」と素直にほめてやります。こうすることで、勝ち負けだけが重要なのではないことを伝えられますし、勝った時のうれしい気持ちも味わわせることができます。

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