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日常生活の中で分数の感覚をつかむ体験をさせよう

ケーキを切り分ける

あなたは小学生の頃、算数が好きでしたか?苦手だったという方もいらっしゃることでしょう。お子さんが算数で苦労しないようにするには、生活の中で算数を使う場面を大事にすることです。小学生がつまずきやすい分数を例にとって、具体的に見ていきましょう。

 

ホールケーキを使って分数の感覚をつかむ!

小学生の算数でつまずきやすい単元と言えば、まずは九九、そして分数も子供にとって苦手になりやすい単元です。特に分数は、授業として聞くだけではイメージがわかず、つまずいてしまう児童が多いようです。

 

となると、小学校の授業で習う前に分数の感覚をつかませてあげたいものです。そのためにどうすればよいかというと、おすすめなのはホールケーキや丸ごと一本の羊羹などを子供の前で切り分けて見せることです。みんなでワイワイ言いながら楽しく食べた思い出とともに、分数の感覚を自然と身に付けられます。

 

誕生日にバースデーケーキをみんなで切り分けて食べた経験のある子は多いでしょう。そんな時子供は、「ちゃんとみんな同じ大きさに切ってね」とか、「一番大きいのをとるぞ」とか言いながら見ていたはずです。

 

たいていの家では、毎日のようにこのような光景が見られるわけではありません。しかし、大きなものをみんなで切り分けて食べるという経験は、分数の感覚を身に付けるのにとても良いものです。

 

小学校低学年のうちは、九九を除けば何とか授業についていけるかもしれませんが、それ以降になると徐々に内容が複雑になっていきます。特に、分数は九九に次いで子供がつまずきやすい単元だと言われています。小さいうちから分数の感覚が何となく身についていればよいのですが、そうでないと分数をきっかけに算数が嫌いになってしまうことも少なくありません。

 

ある数を同じ数ずつ分けることや、何等分かにすることを表すのに分数を使いますが、分数で表されるような体験を積んでいないと、分数同士の大小を正しく判断することが難しくなります。つまり、「1/3より1/5の方が小さい」ということがイメージしにくいわけです。「3より5の方が大きいのになぜ?」となる子もいます。

 

分数を習うようになってから混乱しないために、ホールケーキを切り分けるような体験をして、分数の概念を感覚として身に付けさせましょう。

 

分数の感覚を身に付けさせるケーキカットの仕方

授業で分数を習った時に、子供がつまずかないようにするためには、もっと幼いころから、日常生活の中(例えばホールケーキ)で、分数が使われる場面を多く体験することです。具体的には、ホールケーキを用意したらカットを子供たちに任せます。その時、みんな平等になるように、同じ大きさに切り分けるよう言いましょう。

 

子供たちは、おいしいケーキをみんなが損しないように食べるために、あれこれ相談しながら一生懸命考えるはずです。そのような過程を経て、どうやって切ったら同じ大きさに切ることができるのかということが、感覚的に分かってきます。

 

このような経験を何度か積ませたいのですが、その時によって分ける人数も違ってくるでしょう。そうなると、「この間3人で同じケーキを分けた時は満腹になったけど、今日5人で分けたらちょっと物足りなかったなあ」ということも感じられ、そこから「1/3は1/5よりも大きい」ということを感覚的に理解できるようになります。

 

同じ量ずつに分けるなら、人数が増えるほど一人当たりの量は減っていくということが実感として捉えられれば、分数の授業で戸惑うことも少なくなるはずです。また、たくさんの飴玉を同じ数ずつ何人かに分けるという場面では、余りが出ることもあります。これも、わり算の余りの概念につながります。

 

ちなみにこの場合、その余った分をどうするかということも考えさせれば、対人スキルを磨く良い機会にもなります。ネタは日常生活の中にたくさん転がっていますので、ぜひいろいろ試してみてください。

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