facebook Twitter はてなブログ feedly

子供とのスキンシップの大切さ

スキンシップをする親子

子育てにはスキンシップが欠かせないということは、もう周知の事実でしょう。しかし、その重要さをきちんと知らない人が少なくないこともまた事実です。スキンシップがどれほど大切なことなのか見ていきましょう。

 

子育てにおけるコミュニケーションの大切さ

子育てをするうえで、コミュニケーションは不可欠です。まず、親自身が子育てというものを目にする機会がなければ、子育てはどうやっていったらよいのか、皆目わからないことでしょう。子育ては、遺伝子に組み込まれていて本能的に行えるものではありますが、やはり自分の体験から子育ての方法を得る必要もあるのです。

 

興味深いチンパンジーの研究があります。自然の中で育ってこなかったチンパンジーが、いざ自分の子供を産み、育てることになった時、今まで群れの中で子育ての様子を見たことがなかったために、抱き方すらわからなかったということです。しかし研究員によって世話の仕方を教えられることで、次第に子育てのやり方を会得していったのです。

 

親子間のコミュニケーションは、また別の意味で非常に重要です。新生児微笑という言葉をご存知ですか?新生児期の赤ちゃんが、自分の感情とは関係なく、笑ったような表情をすることがあるのですが、このことを新生児微笑といいます。

 

そんな我が子の表情を見ると、親であれば誰でも、我が子に対する強い愛情を感じ、抱きしめたい気持ちにかられます。赤ちゃんのこのような行動により、親の愛情は次第に確かなものとなっていきます。

 

この新生児微笑は、赤ちゃんが親の愛情をしっかりと受けるための本能的行動なのかもしれません。赤ちゃんがほほ笑むと親は愛情を感じ、抱きしめたりあやしたりといった、スキンシップを含めたコミュニケーションをたくさんしてくれるようになる。それは赤ちゃんによっては気持ちの良い体験です。これを繰り返すことで、自分がこの表情をすればスキンシップの気持ちよさが得られると、赤ちゃんは学びます。

 

子供とのコミュニケーションとして、「高い高い」をしてあげる親御さんは多いことでしょう。これをやるとたいていの赤ちゃんはとても喜びます。親の方も、「高い高い」適度な運動となり、育児中のストレス解消にも一役買います。それだけではありません。子供が喜ぶ様子を見ると愛情がわいてきて、育児中のストレスが吹き飛び、また頑張ろうと思えるようになります。

 

このように、親が子供に対して、スキンシップを含めたコミュニケーションをとることは、子供に良い影響を与えるだけでなく、相互作用があると言えます。親もまた、子供から元気をもらったり、愛情を与えられたりしているというわけです。スキンシップ、コミュニケーションがあるからこそ、大変な子育てもなんとかやっていけるというものです。

 

親が子供とコミュニケーションをとろうとしなければ、子供に悪影響を及ぼすだけでなく、親も子供の反応が得られなくて、疲労していくばかりです。子供への愛情も持てなくなっていくことでしょう。

 

もっと子供とスキンシップを!

どんなに高学歴で知識が豊富な人であっても、子供とのスキンシップの重要さに気づいていないことは大いにあるものです。「赤ちゃんは言葉を理解していないのだから、話しかけても分かるわけがない」と考えている人が少なくないのです。

 

また、スキンシップは赤ちゃんとだけやっていればよいということではありません。親の背を越してしまうくらいになる中学生であっても、口では言わないまでも、親とのスキンシップを心の中では求めているものです。

 

しかし、思春期真っ只中の中学生ですから、異性の親とのスキンシップはしたがらないものです。男の子であれば、お父さんや男性教師などとじゃれ合いっこをするのがよいでしょう。中学生とはいえ、時にはこうしたスキンシップが必要です。

 

幼い頃に親のスキンシップが不足していた子供は、中学生くらいになった時に、教師から腕や肩をつかまれて叱責されると、それを心の底では喜んでしまうことがあります。逆にしっかりとスキンシップを受けて育っていった子供は、中学生にもなれば、大人に腕をつかまれたりしたらそれを嫌がって振りほどくものです。

 

中学生ですら、心の底ではスキンシップを求めているのですから、幼い子供であればもっともっとスキンシップを欲しがって当然です。ぎゅっと抱きしめられる。温かい胸や背中にくっついて眠る。抱っこをしながら話しかけてもらう。そんな温かい触れ合いによって子供は深い安心感を得ることができます。そしてその経験をたくさん積み重ねれば、心穏やかな子供になるのです。

 

心が穏やかな子供は健全に成長していきますし、豊かな心も育まれます。思春期の難しい年頃になっても、親は自分をいつも見守ってくれているという安心感があれば、心置きなく思春期特有の葛藤を繰り返すことができますし、様々なことにチャレンジする勇気もわいてきます。

 

どうぞお子さんともっともっとスキンシップをしてください。そしてその時のうれしそうな子供の表情を胸に刻んでください。きっとそれがお互いの心を温かく包み、安定させてくれるはずです。

※当サイトではアフィリエイトプログラムを利用しています。

先輩ママさん5万人調査!育児期(4ヶ月以上ベビー)に買ったものランキング

このページの先頭へ