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子供の嘘にどう対処する?

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嘘をつく子供

わが子に嘘をつかれた時、あなたはどうしますか?目の前にいる子のかわいいわが子が嘘をつくなんて…と悲壮な気持ちになるかもしれません。しかし、脳科学の視点から嘘について考えてみたり、幼い子がつく嘘の正体を知ったりすると、「嘘をつくような子になってしまった…」などと落ち込む必要は何もないことに気づくことができます。

 

目的達成のための嘘は頭がよくないとつけない

たいていの親は、子供に対して「嘘をつくのはいけないこと」と教えるはずです。しかし、目的達成のための嘘というのは、脳にとってはとても難しい作業なのです。なぜなら、目的を果たすにはどのようにしたらよいか、用意周到に頭の中で準備する必要があるからです。

 

霊長類の中でも知能が高いと言われているチンパンジー。彼らも人間と同じように嘘をつく、というより、相手をだまして自分の目的を達成させようとする行為をします。

 

例えば、成長したチンパンジーが、まだ幼いチンパンジーがもっている餌を手に入れるために、音をたてて注意をひきつけ、そのすきをついて餌を奪い取るという行動をするときがあります。この時も、相手の餌を自分のものにするための作戦を、頭の中で筋道立てて考えているのです。

 

人間でも、やはりある程度知能が発達していないと、目的達成のための嘘を考えることはできません。その証拠に、就学前のまだ幼い子供がつくとき、その理由は単に、想像と現実との間の境界線がはっきりとしていないだけであることが多いと言われています。ある目的を達成するために、このような幼い子供が嘘をつくということは、ほとんどないのです。

 

幼い子供が嘘をついたときのうまい対処法

就学前くらいの子供がつく嘘は、時に本当のことのように聞こえることがあります。例えば、本当はそんなことはなかったのに「日曜日にお父さんと公園でたくさん遊んだ」と嘘をつくようなことがあるのです。

 

聞き手が「どんなことして遊んだの?」などと掘り下げて質問しても、すらすらと流暢に答えるでしょう。この時の子供の頭の中では、お父さんと公園で遊ぶストーリーがきちんとできあがっているので、どんな質問をされてもすぐに答えることができるのです。

 

この子の場合は、お父さんが仕事で忙しくてなかなか休日も一緒に遊べないので「こんな風に過ごせたらいいなあ」という気持ちが強くなり、想像がふくらんであたかも現実であることのようになってしまった結果、このような言葉が口をついて出てしまったというわけです。

 

もちろん子供に嘘をついたという意識はありません。自分にとっては、もうその想像と現実とがごちゃ混ぜになっているのですから。

 

我が子がこのような嘘をついたとわかった時、「嘘ばっかり言って!」などときつく叱らないであげてください。子供の話の奥に、どんな気持ちが潜んでいるのかを探りながら、聞いてあげてほしいのです。この場合でしたら、話を聞いているうちに「そうか、お父さんともっと遊びたいのか」ということに気づくでしょう。

 

それが分かったら、お父さんの休日にたっぷり遊んでもらうとか、単身赴任などで難しいなら電話でたくさん話すとかして、現実のお父さんのことをたくさん知れば、だんだんと空想の中でのお父さんの話はなくなっていくでしょう。

 

このように、就学前の子供がつく嘘の多くは、空想と現実との境がはっきりしないために起こるもので、なにか目的があっての嘘ではないことがほとんどです。

 

ですから、このような時期の子供の嘘に対しては、「嘘つきを直さなくては」などと必死になる必要はありません。ゆったりと構えて、嘘の裏側にある気持ちを考えましょう。そして、人をだますことは悪いこと、というのは、別の機会に少しずつ教えていけばよいのです。

 

ただし、あまりにも空想の世界にどっぷりはまってしまうと、危険なことも分からずやってしまうことがあるので、気をつけなければなりません。

 

例えば、自分はヒーローだと思い込んでしまい、高いところから飛び降りようとしてしまったり、敵役の友達を本気でやっつけようとして殴ってしまったりする可能性があるのです。直前で抑えて事故にならなかったケースが幸いほとんどですが、実際に何例か報告があります。「空想の世界にはまっているな」と思ったら、注意して見てあげましょう。

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