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子供が目標を目指すとき、親子の意思疎通が力になる!

目標を目指す親子

子供にとって受験は、将来を考える機会であり、大きな不安要素の一つでもあります。子供の不安を取り除くには、親が子供の気持ちに気付き、ケアをする必要があります。それには、親子間のコミュニケーションが大切となってきます。

 

普段から意思疎通が十分であれば、子供の変化に気付くことが出来ます。子供が困っていれば、解決方法を示すことも容易です。大人は子供と違い、大きな視野で物事を捉える事が出来ます。視野が狭い子供に、「大丈夫だよ。大したことではない」とアドバイスすることができるでしょう。親は子供の後ろ盾となり、支えになることが大切です。

 

将来を考えて中学受験を親子で考える

進学を考える事は将来を考えるチャンス

親は子供の将来の受験の負担を考えると、「中学受験をさせた方がいいのではないか?」と考えることが多いでしょう。子供もが前向きに中学受験を考えている場合、将来を考える良いチャンスだと言えます。中学受験をしない場合には、三年後には高校受験が待ち構えています。

 

子供が自ら中学受験を希望する場合、「〇〇さんが行くと言っている」、「将来の勉強の負担を減らす為」などが理由として挙げられるでしょう。親が受験を勧め、子供が受験を選択した場合は「親に喜んでもらいたい」、「期待に応えたい」などが挙げられるでしょう。

 

公立中学に進学した場合、三年後に高校受験、その三年後に大学受験へと進みます。私立の中高一貫教育に進学した場合、高校受験は無く、大学受験までに6年の時間があります。

 

多くの私立学校では、高校受験がない代わりに、高校3年時を受験対策に充てる傾向にあります。高校3年生までに通常授業を終えてしまうということは、授業はハイスピードで進むということです。

 

公立と私立では、大学受験までの時間の過ごし方が違います。また、公立と私立へ進学した場合では、掛かる授業料も変わってきます。経済的な事も含めて、「受験をするかしないか」を決めることが出来れば、子供にとって将来を考えるいい機会になります。

 

私立受験を勧めたけれど、子供が公立を希望している場合、子供の意思を尊重しましょう。子供が「受験しない」と決めたものの「受験する」と気持ちが変わる場合もあります。状況が許すのであれば、何事もチャレンジの気持ちで受験してみるのもいいでしょう。

 

受験勉強を塾でする場合の落とし穴

中学受験を決めた場合、塾に通うことを考える家庭が多いでしょう。家庭学習する事が難しい場合や、受験勉強の仕方が分からない場合、塾へ通う方がいいでしょう。塾へ通うと決めた場合、親は子供のモチベーションに気を付ける必要があります。

 

多くの塾では、勉強の理解度を計るためテストを用います。そして、テストの成績でクラス分けされる場合が多いです。良いクラスに入れなかった場合、子供が受験に対して「こんな成績で大丈夫だろうか?」と不安を抱き、やる気を無くしてしまう場合があります。子供が勉強意欲を失わないように、メンタルに気を付けてあげましょう。

 

一番大切な事は、勉強を始めてから成績が伸びるかどうかです。早くから成績が伸びる子供もいれば、なかなか伸びないタイプの子供もいます。伸びるのに時間が必要な子供でも、やる気に火が付くと、一時で飛躍的に成績が伸びることがあります。

 

小学校の頃の成績は長期的に見ると、その後の将来に関係はありません。中学に入ると教科数も増え、勉強内容も変わります。また、子供の成長と共に、勉強に対する意識や意欲が変わることもあります。

 

中学受験が不合格であっても、大きな挫折や失敗と深く考える必要はありません。受験勉強で、毎日の勉強習慣が身につけば大きな収穫です。勉強習慣の基礎が出来た機会と考え、受験結果にこだわり過ぎなくていいでしょう。

 

受験後の生活も自分の気持ち次第

受験に合格した場合、喜びは大きいものです。しかし、大学が附属ではない限り、受験が必ず待ち構えています。そして私立に入学すると、同じような学力レベルの生徒が集まった学生生活が始まります。

 

今まで常に成績が上位だった生徒でも、一気に下位になることもあります。また、授業スピードが速く、付いていくのに精一杯になることもあります。そうなると、自分の思う学校生活ではなく、落ち込むこともあるかもしれません。この場合、受験合格したとしても、良かったとは言い切れません。

 

その反対に、受験には失敗したけれど、悔しさを動力にやる気に火が付いた。その結果、成績が伸びた。この場合、例え不合格だったとしても、中学受験はいい機会だったと言えます。

 

受験に失敗した場合、「あんなに頑張ったのに不合格」という現実に、親子共々大きなショックを受けるかもしれません。子供が落ち込んでいるからこそ、親はその現実をネガティブに受け止めない方がいいでしょう。

 

受験の合否は、運に任される場合もあります。例えば、模試判定では合格確実だったけれど、受験者数が増え「合格出来ない」や、模試判定では厳しかったけれど「定員割れで合格出来た」等です。受験当日に、何が起こるか誰も分かりません。だからこそ、合格出来なかった自分を卑下する必要はありません。

 

子供が落ちこんでいれば、「毎日の勉強習慣が身に付いたことは、大きな財産」「合否は関係ない。チャレンジしたことに価値がある」「気持ちを切り替えよう」と励ましましょう。

 

合否が全てではなく、受験から得た財産を評価しましょう。合否がその後の将来に大きな変化をもたらす訳ではありません。受験勉強で身に付いた勉強習慣が、崩れてしまうことの方が問題です。

 

子供の不安要素の取り除き方

家庭で子供のメンタルケアをする

受験勉強をする中で、成績が伸びなければ「勉強に向いていない」「自分は周りよりも記憶力が悪い」などと思い悩むこともあるでしょう。模擬試験を受ければ、結果が悪く「受験に失敗したらどうしよう」と不安になります。また、「勉強方法が悪かった」「問題集が良くなかった、違うものを試そう」と気持ちの迷いが出てくることもあります。

 

またある時は、「当日の体調は大丈夫かな」「自分は本番には弱いタイプかもしれない。」と弱気になるかもしれません。不安思考は考えだすと止まりません。メンタルへも大きく影響を及ぼします。一番近くにいる親は、子供の変化に気付き心のケアすることが大切です。

 

子供の変化に気づく為には、子供と日常的にコミュニケーションを取っておく必要があります。それは、物事を色々な角度から考える機会を作ることにも繋がります。

 

大人は大きな視野で物事を捉えて、考えることが出来ます。しかし子供は、目の前のものが全てと考える傾向にあります。「日常の学校生活や友人が全て」と思いがちな部分を、大きく捉える事が出来れば、受験の悩みも単なる通過点だと考えることが出来ます。

 

学校の先生は、一クラスに何十人もの生徒を抱えています。それぞれの生徒の話に耳を傾け、アドバイスすることは難しいでしょう。また塾の講師は勉強を見る専門家であり、メンタル面までカバーすることは出来ません。

 

ゆっくりと話を聞いてあげられるのは、一番近くにいる親です。困った時だけ話を聞くのではなく、普段からどんな事でも話していれば、本当に困ったときに躊躇なく親に相談できます。

 

受験結果にこだわり過ぎない事が大切

子供の不安は、「そうだね」「困ったね」と同調しただけでは取り除くことは出来ません。考えすぎると深みにはまり、良い結果を招くことはありません。答えの出ないことは、考えない事が一番いいでしょう。受験に不安を抱いている場合、「やり残して後悔の無いようにすること」と余計な事を考えないように励ますことです。

 

受験の合否は、いくら考えても誰にも分かりません。志望校の受験者数が増えることや、出題の傾向が急に変わる等、受験当日まで分かりません。また、本人がベストを尽くしてもそれらが結果にどう作用するか分かりません。

 

子供には、結果に捕らわれ過ぎなくても良いことを日頃から話しておくべきです。受験や面接などで不合格の場合、自分を否定された気分になります。だからと言って、自分は能力が足りないとマイナスに考えるのではなく、「今回は不運だった」「相性が良くなかった」と考えるくらいでいいでしょう。

 

不安要素は繰り返し習熟することで取り除く

親子でコミュニケーションを取り、「励ましたけれど、不安がどうしても消えない」。その場合、どうすればいのでしょうか?スポーツ選手は、不安を消す為に何度も練習をします。試合のイメージをしながら、納得するまで繰り返し練習する。そうすれば「これだけやったのだから大丈夫」と気持ちが落ち着くそうです。

 

これは勉強も同じようなことが言えます。受験の不安は、繰り返し勉強することで取り除くことができます。継続的に繰り返し勉強することで、分からなかったところも理解出来るようになります。

 

勉強したことが点数に表れ、成績が伸びれば気持ちが前向きになります。不安な悩み事ばかり考えるのではなく、「受験勉強に取り組もう」と考えるようになるでしょう。

 

子供が志望していた学校が不合格だったとしても、受かった学校があれば、そこに行けばいいでしょう。不運なことに、チャレンジした学校が全てダメだった場合も公立の学校に進学すればいいことです。

 

「○○ではないと絶対に駄目だ」と縛られる必要はありません。受験した全ての学校が不合格になった時に、「この選択も悪くない」とネガティブに励ますのではなく、そもそも色々な道があることを話しておきましょう。

 

勉強が日常の悩み事をかき消してくれる

大人になってからの目線で考えれば、学生時代は一時期の限定された場に過ぎません。思い通りにいかない事でも、考え方や目線を変えれば「大丈夫だ」と子供に教えることも大切です。

 

学校生活では、人間関係がうまくいかず、メンタルを傷つけられること、いじめ等もあるかもしれません。昨今のニュースでも、苦しい悩みを抱え「学校へ行きたくない」「生きることが辛い」と考える子供が多くいる事が問題になっています。

 

いじめの渦中にいる子供にとっては「目の前の世界が全てを支配している」と考えがちです。しかし、実際には限定された一時のことです。例えば、クラス替えや卒業をきっかけに、悩んでいた環境がガラリと変わります。

 

悩みを抱えた子供に、「大きい問題として捉えるべきではない」と教えましょう。大人と同じように広い視野で見れば「一時の限定された場所での出来事」と理解出来るでしょう。

 

勉強は、自分が理解した分だけ結果なって表れ、それが自信に繋がります。「クラス内の人間関係はあまり気にせず、勉強に集中しよう」と提案することも出来ます。勉強は、悩んでいる子供の心の拠り所になることもあります。他にも、学校を変えるという考えもあります。「私立を受験して、気の合う友達を探すのもいいね」と話せば気持ちを切り替えて、受験勉強に集中できるようになります。

 

勉強は子供の状況において、心の支えとなることもあります。勉強をすることで今の状況を変えてくれる味方になり、子供の新たな居場所になるでしょう。

 

勉強は知識・学力だけではなく、問題が起きた時に解決策を導き出し、方法を教えてくれるものになります。子供は大人と違い、視点を変えて考えることが難しいものです。何か起こった場合、違う方法を示しアドバイス出来るのは、子供が信頼をしている大人しかすることができません。

 

目標は家族で共有し育んでいく

目標がある場合、親子で目指すことが大切

普段から親子のコミュニケーション密度の高い家庭は、子供が何かに目標を持っている場合、結果に繋がりやすい傾向にあります。スポーツ界では、親が子供のコーチになっているケースも多く見られます。例えば、イチロー選手や元プロテニスプレーヤーの杉山愛さん等です。

 

指導するスポーツを経験していた為、親が子供のコーチになる場合もあります。また、経験をしていない人でも、子供にとって「今、何が一番必要か」を理解している為、的確に指導出来る理由から親がプロのコーチになることもあります。

 

スポーツの世界に限らず、子供とコミュニケーションを取っている場合、子供の目標となるものを親子で目指せることは、とてもいい環境であるということです。家族で気が合う、合わないは別の問題で、適度な距離感で目指す意識が同じ方向に向いていることは子供にとって大きな自信となり、後ろ盾となります。

 

受験も家族の問題として共有できれば、子供の支えになることが出来ます。勉強状態を子供が話したがらない場合は、意思疎通が困難です。支えになろうと思っていても、サポートすることが出来ません。

 

意思疎通しているとアドバイスが容易になる

子供と常日頃からコミュニケーションを取っておくことは、双方にとってメリットがあります。子供が何かを目指すと考えている場合、きちんとコミュニケーションを取っていれば、慌てる必要がありません。

 

「将来何になりたいか?」といった進路の問題にも、日頃から会話していれば方向性を示すことは容易いでしょう。将来の考えが決まっていれば、「○○の大学に進学するのも悪くない」「○○の習い事をしておいた方がいい」などとアドバイスができます。

 

コミュニケーションが取れていない場合、突然「○○になりたい」と告げられ、慌てることもあるでしょう。進学は経済的な問題を含むため、子供が気楽に相談出来る環境であることは大切です。

 

子供の将来は、親が与えるものではありません。子供が自分で考え、選択する習慣を身につけることも大切です。子供が選択したことで失敗するときもあるでしょう。親子で普段から会話していれば、何かに失敗した時や問題があった場合、解決策を一緒に考えることが出来ます。子供たちにとって、親が安心できる居場所であることが大切です。

 

情報や対策がリスクを減らす

家庭環境は、将来に及ぼす影響が少なからずあるのは事実です。例えば、両親に留学経験があれば、子供の留学の進路に抵抗は少ないでしょう。親が音楽家であれば、子供が音楽の道に進もうと考えるのは自然です。また、家が代々医者なら、医者を目指すことは特別ではありません。

 

こういった環境の場合、進学先や必要なスキルの見通しは、普通の家庭よりも有利に働きます。「うちには特別なものがない」と言うのであれば、人生プランについて親子で具体的に話し合う必要があります。

 

「○○になりたいのであれば、○○の準備をしておいた方がいい」と必要なスキルや情報を共有することは大切です。親子で話し合っても、「良い情報がない」「どうすればいいか分からない」場合、「どうすればいいか」を教えてくれる人を探す必要があります。

 

「難関の××大学に行きたい」と決めた場合、効率的に勉強する方法を教えてくれるサポーターを探すのもいいでしょう。また、「××大学への合格者数の多い高校は△△高校だ」と、具体的なアドバイスをしてくれる人を探せば、××大学へ進学する近道を得ることが出来ます。

 

何をするにも、最短で効率のいい道を選ぶことは成功への近道になります。情報や対策が何もない中で勝負に挑むことは無謀な試みと言えます。

 

親は子供の「縁の下の力持ち」になるべき

親が子供にしてあげられることは、子供の後ろ盾となり、子供の成長を見守ることです。子供には「こうであって欲しい」と親の希望を子供に求めてしまいがちです。そうなると、子供に口うるさく注意してしまい、管理しよう、支配しようとなってしまいます。

 

子供の才能を開花させ発揮させるためには、親が主体となって子供に指示するのではなく、子供が自分の力で才能を開花させていくことです。親は子供の人生を切り開くことは出来ない代わりに、人生の先輩としてアドバイスすることが出来ます。

 

子供とたくさん会話し、子供のサポート役に徹することです。子供が強く賢く生き抜く為の力添えすることが親の役目です。

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