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子供の成長をうまく育む遊び方やコミュニケーション方法

親子で遊ぶ

子供が「遊ぼう」と言ってきても、漠然としていてどのようにして遊べばいいか困ってしまう親御さんもいることでしょう。おもちゃを使ったほうがいいのか、公園に行った方がいいのか、どれが子供の心身共の成長を促すのか迷ってしまわれると思います。そこで、子供の成長や個性をうまく育む遊び方やコミュニケーション方法について見ていきましょう。

 

精一杯遊ぶ経験をさせる

現代の子供たちは塾や習い事に通うことに忙しく、子供の友達も同様に忙しいので、一緒に遊べる相手がいないような状況にあります。兄弟姉妹の数も昔に比べて少なくなっていますし、自由に遊べる場所も少なくなっています。このような環境下で子供の遊ぶ力・生きる力を鍛えるにはどのようにすればいいのでしょうか。

 

まずは、精一杯物事に取り組むことを体で覚えてもらうことが大事です。それは遊び・勉強・部活などにおいても同じです。精一杯物事に打ち込むことが、人生の時間を濃くします。それには大人が子供にうまく関わり、精一杯遊んだり、勉強したりすることが楽しいと子供が思えるような体験をさせてあげましょう。

 

仮に動物園に行ったとしましょう。ただなんとなく動物を見て回るだけでは、子供も楽しいと思えないかもしれません。そこで大人の出番です。事前に興味のある動物について話してみたり、動物の映像を一緒に見たりすることもいいでしょう。すると、動物園での過ごし方が変わってきます。

 

子供は好きな動物を間近でみてワクワクするでしょうし、他の動物にも興味を持ってあれこれ大人に聞いてみたり、楽しく充実した時間を過ごせます。

 

動物園から帰ってきた後も、「どうだった?」と話を聞いてみたり、好きな動物の絵を描かせたり、その動物に関する本を読ませたりすることで、「あの時は楽しかったな」「面白かったな」と子供の満足感はより高まります。つまり、「精一杯取り組む=物事と深くかかわる」ことが子供の人生の時間を濃くさせるのです。

 

家族で濃い時間を過ごす

子供どうしで遊ぶことも大事ですが、家族で遊ぶことも大事です。子供どうしで遊ぶ時間が減ってしまっている分を家族で補えばいいのです。遊ぶ時は大人も子供と同じように全力で遊ぶ。スキンシップは子供の情緒安定にいいので、積極的に子供と触れ合う機会を増やしましょう。

 

作家のよしもとばななさんは、幼い頃、家族でよくトランプや人生ゲームをして、家族全員が誰にも手加減せずに本気になるので、最年少のばななさんはいつも負けていたそうです。また、箱の中に何が入っているかを手探りで当てるゲームが一番盛り上がり、今でも夢に出てくるくらいと語っています。

 

このように本気で遊びに没頭し、負けて悔しい・勝って嬉しい・ドキドキする・ワクワクするという感情が個性を育んだのではないでしょうか。また、家族で遊んだ経験は友達との遊びにも生かせることができ、より子供のコミュニケーション力が高まっていきます。

 

国民生活白書によると、昭和より現在のほうが、家族を一番大切に思う人・家族を安らぎだと思う人の割合が増えています。共働きする家庭が増えているので、大人もそう思うようになったのでしょう。子供と触れ合いたいけどその時間が忙しくて取れない、それが現実です。

 

ですから自分が思うより、もっと子供と触れ合い・遊び・対話する、子供と過ごす濃い時間を増やす、そうすることで、時間は短くても家族の結びつきは強まっていくはずです。

 

子供と同じ方向を向く

「さぁ、子供と遊んでください」と言われても、どのようにして遊べばいいのか戸惑う方もいらっしゃるでしょう。ゲーム?テレビを見る?本を読む?外で遊ぶ?どこかへ連れていく?友達も呼んだ方がいい?など。

 

子供とうまく遊ぶ秘訣は何かを媒介にすることです。媒介というと難しく聞こえるかもしれませんが、簡単に言えば親子で共有できるもののことです。例えばおもちゃを買ってあげる時には、そのおもちゃで自分と子供がどのように関われるかということを考えてみる。ゲーム・テレビ・本でも同じです。

 

ゲームで遊ぶ時は「一緒に協力して敵を倒そうね」「なかなか難しいね」、テレビを見る時は「これってどんなお話?」「お父さんは〇〇が気になるなぁ」、本を読むときは「この後どんなお話になっていくと思う?」「お母さん、このお話好きだけど、○○ちゃんはどう?」など、子供と同じベクトルを向いてコミュニケーションを取ればいいのです。

 

つまり、子供と同じ目線・方向・感情で一緒に遊べるようなモノ・コトがあればいいのです。そうすることで子供との絆も深まっていきます。

 

違う角度から遊びに関わらしてみる

親子でうまくコミュニケーションを取るコツは、どこかに一緒に出かけて経験を共有することです。さらにそこで子供に新しい発見を経験させることができれば、なおさら良しです。

 

キャッチボールやサッカーをする時、基本的なルールや遊び方を教えてもらうわけですが、そこで上手にプレーできるコツも教えてあげる。子供が料理のお手伝いをしている時、包丁の使い方のコツを教えてあげる。

 

子供はコツを知ったことで、上手にプレーできたり、上手に野菜が切れたりしたら、きっと嬉しいことでしょう。また遊びたくなるはずです。

 

発見や気づきで子供が楽しいと思える場所もあります。それは工場見学です。しかもそれが大好きなお菓子の工場見学だったら、もっと興味を持つことでしょう。原材料が製品化されるまでの一連の流れを見ることで、物への異なる角度からの見方・関わり方を知ることになります。

 

異なる角度からの関わり方の遊びとして、しりとりを例にあげてみます。いつものしりとりではなく、食べ物限定・動物限定にするなど、いつものしりとりに特別なルールを作ってみます。普通のしりとりとは違う言語感覚が刺激されますし、即興的な対応力が育まれます。これはトランプ・パズル・ゲームなど、遊びすべてに応用できます。

 

このように特別なルールを作って遊びの難易度を上げることで、子供はいつもの遊びを工夫するようになりますし、どうすれば楽しく遊べるか考える力がつきます。

 

たくさん質問をする

人から質問されて、それに答えようとする時、考えを整理したり、改めて考えてみたりと、頭の中の考えをまとめ直すことがあります。また、質問によって気づかされることもあります。質問は気付きを与えてくれ、考えるという機会を与えてくれます。子供の考える力を育てる上でも、質問を投げかけるコミュニケーションは大事です。

 

子供がなぞなぞ・クイズ・探偵ごっこなどが好きなのは、質問されることが好きだからです。テレビ・本・おもちゃで子供が遊んでいる時に、「これはどんなお話?」「最後はどうなるのかな?」「今何を作ろうとしているの?」など質問をたくさんしてみましょう。

 

子供は一生懸命頭を働かせて、答えを考え、伝えようとします。ここで大事なのは子供の答えを否定しないことです。子供の考えに同調し、「すごいね」「よく考えついたね」「面白いアイデアだね」と褒めてあげます。

 

子供は褒められると嬉しいですし、考えることの楽しさ・面白さを覚えます。そうすることで子供の想像力や、言語能力が育まれていきます。

 

遊びに制限時間を設ける

反射神経というと体の動きに関する反射神経を想像しがちですが、対人関係における反射神経もあります。例えば、質問をされたら即座に答えられるようなレスポンスの速さです。このレスポンスが早いか遅いかが、子供のコミュニケーション力を育む上でも大切な要素になってきます。

 

早くレスポンスできるか否かの代表的な例が、挨拶です。「おはようございます」「こんにちは」「さようなら」が、人と会った瞬間に言えるかどうか。

 

言いたいと思っていてもタイミングがわからず言えないようでは、それはもったいないことです。この基本的な挨拶が素早くできるかどうかが、将来的に人間関係における好感度の差につながっていきます。

 

ではレスポンス力はどのように鍛えればいいのでしょうか。実は、遊びの中に制限時間を設けることでも鍛えられます。

 

例えばしりとりなどが取り入れやすいのではないでしょうか。「〇秒以内に答える」というルールを設けてみる。この遊びに慣れて、素早く答えられる習慣が身につけば、子供のコミュニケーション力が、いつのまにかアップしているかもしれません。

 

人の感情や気持ちを考えさせる

コミュニケーションに必要な力は、想像力・推測できる力・機転を利かせられる力といえます。人と対話する時には、「相手が何を求めているのか」「どのような答えが欲しいのか」という想像力が必要です。

 

そして自分の想像を超えた状況に立った時、「この流れだと、このようにすればいいかもしれない」というような、臨機応変に対応できる力が必要になります。

 

これらの力は、人と関わり合い、経験を積んでいく中で培われるものです。しかし、前提として、相手の言わんとする意味や気持ち・感情を理解できなければなりません。社会で必要な力は、IQ(Intelligence Quotient)ではなくEQ(Emotional Intelligence Quotient)と言われています。

 

EQは感情知能・心の知能指数と呼ばれており、自分や相手の感情を理解し、かつ自分の感情をコントロールする力のことを言います。勉強をして良い成績をあげるということは、本来の意味では相手がどのようなことを求めているのか察して、答えることにあります。これが現在では、単に勉強をして良い成績を取ればいいという状況になっています。

 

良い成績を取っていたら学校ではうまくやっていけても、果たして社会でもうまくやっていけるのでしょうか。そのような点が疑問視されるようになったため、EQが注目されるようになったのです。

 

勉強をさせることも大事ですが、人の感情や気持ちを考える勉強も大事です。そして子供に、相手の気持ちを察することができる力を身につけさせてあげましょう。

 

たくさんスキンシップをする

最近ではキレる子供が増えています。感情の高ぶりを自分で抑えきれなくて、感情が爆発してしまうのです。子供も大人と同じように、ストレスを知らないうちに抱えていることがあります。このストレスを取り除くにはどうすればいいのでしょうか。それは親子で積極的にスキンシップを取ることです。

 

スキンシップをすることで、情緒を安定させたり、ストレスを軽くしたりするホルモン「オキシトシン」が分泌されます。小さい子供の場合は、抱きしめたり、手をつないだり、抱っこしたり、おんぶしたり、沢山触れ合ってみましょう。

 

小学生くらいになると、スキンシップを恥ずかしがるかもしれないので、「勉強や運動で疲れてない?」と声をかけて、肩や頭、足や腕などをマッサージするのもいいでしょう。

 

近頃では、口呼吸をする子供が増えています。口呼吸は呼吸を浅くさせます。呼吸が浅いと、血液が頭に上りやすく、怒りっぽくなってしまいます。鼻から深く息を吸い込み、おなかの底からゆっくり息を吐く。深呼吸だけでも気持ちが落ち着き、安定します。この深呼吸の仕方を子供に教えてあげれば、子供の情緒も安定するかもしれません。

 

自然と触れ合うことでも心が安定します。例えば自然の中で深呼吸するとリラックスできるように、自然の中で思いっきり遊ぶことも心の安定につながります。もし自然が近くに無かったとしても、植物を育てる・生き物を飼うことで、自然の温もりを感じることができます。

 

その他、食生活・生活リズムも心の安定に影響を与えます。何が子供にとって一番心が安定する方法なのか、色々とチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

多くの人と触れ合わせる

年齢の違う子供同士が遊ぶ機会が減っていますが、様々な事件が起こっているからか、親しい大人・安心できる大人以外と接する機会も減っています。確かに親しくない大人と子供を、触れ合わせることが心配なのはわかります。しかし、全く接する機会を与えないという環境も考えものです。

 

例えば、「この人について行ってはいけない」と感じられるような感覚は、多くの人を見て知ることで培われます。親しい人の中でしかコミュニケーションが無いと、逆にその感覚が働かないので危険です。

 

また、「自分と同類=同じ価値観を持たない人」は許せないと思ってしまい、他人に攻撃をしてしまう可能性もあります。

 

ですから適度に多くの人と触れ合わせ、タフな人間力を持たせることが成長においては大事です。自分の知らない場所・考え方・言語・文化・人種・違う性があるのは、当たり前で、それが社会です。

 

子供の心の寛容さや、違う価値観を認める力を育むために、多くの人に触れ合わせる機会を与えてみるのも良いかもしれません。

 

パニック感やワクワク感を経験させる

フランスの作家ロジェ・カイヨワ曰く、遊びには競争・運・模擬・眩暈の4つの性質があります。どんな遊びにも、競争し、運をかけ、模擬(真似)をし、眩暈(パニックになる)があるということです。特に注目したいのが眩暈という性質です。

 

例えば遊具のブランコや鉄棒が面白かったり、遊園地のジェットコースターや空中ブランコ、お化け屋敷が面白かったりするのは、子供がグルグル回ったり、急に落下したり、怖い物が見たかったりなどの、パニック的な状況を好むからです。

 

ガチャガチャで何がでるかワクワクしたりするのも同様で、パニックの渦中に飛び込んでチャレンジするのが好きです。

 

この不思議なパニック感やワクワク感を面白がり、チャレンジする。これが遊びの本質なのです。

 

子供に良い影響を与える遊び3か条

では子供にとって良い遊びとは一体何なのでしょうか。大きく3つのポイントがあります。

 

自分で遊び方を色々考えられるおもちゃで遊ぶ

顕著な例が、積み木・砂遊び・粘土・トランプです。積み木・砂遊び・粘土は触った感触が面白いということもありますし、自分の思うように毎回違う形のものを作ることができます。簡単なお店ごっこもできてしまいます。トランプは、よしもとばななさんの話に合ったように大人も本気になって参加でき、大勢でも遊べるアイテムです。

 

つまり、子供が積極的に楽しく遊べ、色々と工夫して遊べるおもちゃが良いでしょう。おもちゃ買う場合は、日本の安全基準をクリアした「STマーク」がついたものを選んだ方が安心です。

 

体の感覚をフルに使う遊び

いまや、子供もスマートフォンやゲーム機を1台ずつ持つ時代です。五感の中でも視覚ばかり使い、脳は興奮したまま。目は疲れるけれど体は疲れていないので、肉体的な疲労がなく、なかなか眠れない。だから遅寝遅起きというリズムの崩れた生活送ることになってしまいます。

 

これでは子供の体の成長を妨げるだけです。他の感覚もフルに使って遊ぶようにさせましょう。走ったり、声を出したり、投げたり、触ったり、嗅いだり、食べたりすることで、感覚も磨かれますし、感性も育まれます。心身ともに健全に保つためには、体をフルに使って遊ぶことが大事です。

 

コミュニケーションが深められる遊び

公共の場や交通機関の中で子供に静かにいてもらうために、子供にゲームやスマートフォンを与える親御さんがいます。確かに静かでいることも大事ですが、そればかりに夢中になってしまい、親もスマートフォンを触っていて、親子の会話がない場面を度々見かけます。会話さえもなくなってしまうこの状況は、いかがなものでしょうか。

 

必然的に一人遊びしなければならない場面もあるかもしれませんが、遊びは基本的に誰かと一緒に遊んで楽しむものです。そこにコミュニケーションがあるからこそ面白いのです。特におじいちゃん・おばあちゃんと遊んでもらうのが良いでしょう。

 

おじいちゃん・おばあちゃんにとっては、孫と遊べて嬉しいでしょうし、忙しい親御さんもありがたいことでしょう。おはじき・あやとり・折り紙・お手玉・竹とんぼ・石当てなど、おじいちゃん・おばあちゃんが知っている遊びは子供にとって新鮮でしょうし、孫と遊ぶことで認知症の予防にもつながります。

 

たまには孫に新しい遊びを教えてもらうのも良いでしょう。脳が活性化しますし、子供も人に教えるという行為をすることによって、成長します。

 

子供が自発的に遊びたくなるような環境を作る

近頃の子供たちは、親から「アニメを見る?」「公園に行く?」「お人形で遊ぶ?」「お絵描きする?」など、遊び方を提示され続けているからか、自発的に遊び方を考えることが無くなってきています。

 

また、危険だからダメ・汚いからダメのダメダメづくしで、遊ぶことはダメと思って、遊ばないようになった子供もいます。

 

さらに、遊びは必然性が伴うものではありません。ただ、面白い・楽しい・ワクワクする・ドキドキするから遊ぶのです。ですから、遊びに目的は不要です。将来のため、何かに役立たせるための強制的な遊びは、遊びではありません。親御さんは、子供が自発的に遊びたくなるような環境を作りましょう。

 

どのような環境を作れるかが腕の見せ所です。子供が楽しそうに遊んでいれば成功です。子供との良いコミュニケーションは、そこから生まれるのです。

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