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子供同士の遊びが子供を育てる!

公園で遊ぶ子供たち

今の子供たちは、昔に比べて友達と遊ぶ機会が減ったように思われます。放課後は習い事や塾で忙しかったり、また、遊ぶ場所が昔よりも少なくなっていたりといったことが原因として考えられます。しかし、時代が変わっても、やはり子供には友達とたくさん遊んでほしいものです。なぜなら、友達との遊びは子供をグンと成長させてくれるからです。

 

子供は遊びからたくさんのことを学ぶ

子供同士での遊びは、脳を発達させ、将来必要になってくる力を育む、大切な機会でもあります。遊びと言っても特に脳に良いのは、外で体を動かす遊びです。もっと良いのは、その遊びの場で主導者となって動くことです。

 

遊びの場での主導者は、遊びに主体的に関わり、かつ、そこにいる友達みんなの考えを聞いて、みんなで一つの方向に向かわせなければなりません。それをするには、決断力や判断力、会話能力などなど、様々な能力が必要です。

 

友達同士が何人か集まって遊ぶとき、何をして遊ぶか決めるでしょう。その時、意見が分かれてしまったらどうするか。順番にみんながやりたい遊びをするという方法もあれば、多数決で決めるという方法もあるでしょう。

 

また、そこにいるみんなが遊びを楽しむにはどうすればよいかを考えなければならないこともあります。例えば、小さい子もいれば大きい子もいる集団だった場合、小さい子にはハンデをつけなければみんなが楽しむことができません。

 

みんなで楽しく遊ぶには、これらの他にも考えなければならないことは山ほどあります。そのそれぞれに対して瞬間的に判断し、決定し、みんなを引っ張っていかなければならないのですから、主導者になるととても脳を使うことになるのです。

 

主導者にならないにしても、友達と一緒に何かをするというのは、自分一人でやることよりもずっと大変なことです。自分が思った通りにならないこともありますし、嫌な目に合う可能性もあります。でも、人間に生まれたからには、人との交わりを避けて通ることはできないのです。

 

子供同士の遊びは、人間関係を学ぶ場でもあるのです。友達と遊ぶことで、失敗したりうまくいかなかったりという経験をたくさんし、そこから人との付き合い方を学ぶのです。そうやって学んだことは自分の財産となり、大人になってからの人と関わる様々な場面で、必ず役立つはずです。

 

失敗したりうまくいかなかったりすれば、誰でも嫌になるものです。しかし、失敗はたくさんした方が脳にとっては良いのです。なぜなら脳は、失敗経験を覚えて、同じことを繰り返さないようにするために活発に働くようになるからです。

 

子供同士のトラブルに親はなるべく口出ししない

我が子が一緒に遊んでいる友達の中には、「この子はちょっとうちの子とは合わないな」と思う子がいることもあるでしょう。ですが、親が子供の友達を選んではいけません。むしろ、いろいろな性格の子供と遊ぶのは、子供にとってよいことです。なぜなら、大人になって社会に出れば、それこそいろいろな性格の人たちがたくさんいて、その中でもうまくやっていかなければならないからです。これは将来のための練習なのです。

 

また、子供同士で遊んでいれば、様々なトラブルが発生することでしょう。親としてはハラハラするものですが、大きな事故につながりそうな場合は別として、子供同士のトラブルにはなるべく口出ししないよう心がけるべきです。なぜなら、子供は友達とのトラブルを通して、人との距離感や、越えてはいけない一線を学んでいくことができるからです。

 

幼児の場合も同じです。幼児同士ですと、おもちゃや遊具の取り合いに関するトラブルが多いでしょう。そんな時、どうしたらよいかということは教えるべきですが、しばらく見守ってからでも遅くはありません。もしかしたら、親が「そういう時は『貸して』って言うんだよ」などと教える前に、子供たち同士で「貸して」「いいよ」と上手にやり取りし始めるかもしれないのですから。

 

もちろん、譲り合いがうまくいかずにどちらも泣いてしまうこともあるでしょう。しかし、その後子供たちだけで何とかできたなら、それは親にルールを教えられるよりもずっと有意義なことだったと言えるでしょう。自分たちで解決方法を見出したということになるからです。

 

子供が公園などで遊び始める月齢になると、お母さんたちにとっては「他の子と仲良くやれるだろうか」ととても心配になることでしょうけれど、友達同士のトラブルは、子供にとってなくてはならないものなのです。

 

親御さんの考えもいろいろですから、なかなかうまくいかないこともあると思いますが、子供の健やかな成長を願って、どの親も温かい目で子供同士の遊びを見守ることができれば最高なのです。

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