学級崩壊は起こるべくして起こっていた!

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学級崩壊

あなたのお子さんのクラスの子供たちは、落ち着いて授業に取り組んでいますか?「うちの子のクラスは学級崩壊していて…」と悩む親御さんもいることでしょう。学級崩壊が起こるケースは特別なのでしょうか?いえ、決してそんなことはありません。学級崩壊が起こる、今の子供たちの現状を考えてみましょう。

 

学童保育での子供たちの様子から

両親が共働きであるなどの理由から、学校が終わったら学童保育で過ごす子供たちがいます。学童保育は学校ではありませんから、子供たちは学童保育指導員のことを「先生」としては見ていません。もっと気楽な関係です。

 

そのため、学童保育では子供たちの素の状態が見えやすいものです。その上、学童保育の場では、子供一人一人の親子関係も、多少うかがい知ることができます。なぜなら、学校と違って学童保育は、親が迎えに来るからです。ですからある意味、学校の先生よりも学童保育指導員の方が、子供たちのありのままの現状を知りやすいと言えます。

 

そんな学童保育指導員の方々によれば、近頃の子供たちには、いくつかの傾向が見られると言います。

 

まず、親が見ていると突然「良い子」になる子供がいるということ。普段は指導員の方のいうことをまるできかないどころか、汚い言葉で言い返すような子供が、親が迎えに来たとたん態度をコロッと変え、素直で勤勉な子供に変貌するというのです。「お母さん」という言葉を耳にするだけで、顔色が変わる子供すらいると言います。親の前で「良い子」で居続けることにストレスを感じている様子がうかがえます。

 

また、人と一緒に遊びたがらないとか、思い通りにならないとすぐ機嫌を損ねる、約束や順番を守ることができないといった、自分中心に考えがちな子供も増えていると言います。

 

それから、「うるせー」「殺す」など、野蛮で汚い言葉遣いをする子供や、基本的なしつけ(挨拶や片付けなど)が身に付いていない子供も目立つそうです。

 

生活習慣の乱れが感じられる子供も増えてきており、特に夜型の子供の存在が気になります。深夜にコンビニ近くに現れる小学生が増えてきているという報告もあります。

 

子供たちの素の姿を目の当たりにしている学童保育の指導員の方々は、口をそろえて「これでは学級崩壊が起こるのも当然だ」と言います。そう、小学校の低学年で学級崩壊が起きていると聞くと驚く方もいらっしゃいますが、もはやこれは起こるべくして起こっていると言っても過言ではないのです。学級崩壊が起きていないクラスは、たまたま起こっていないというだけのことです。

 

よく「学級崩壊が起こるのは、教師の力不足だ」などと言われますが、それがすべての原因ではありません。それ以前の問題として、「良い子」を演じ続けなければならないような親子関係や社会の在り方、子供を取り巻く環境の変化など、考えなければならないことがたくさんあるのです。

 

学級崩壊クラスではこんなことが起こっている

そもそも学級崩壊とはどういうことを言うのでしょう。三省堂大辞林には「児童の私語や勝手な行動により授業が成立しないなどの状態が一定期間継続し、学級担任では解決ができなくなっている状態」とあります。

 

では学級崩壊クラスには、どのような特徴があるのでしょうか。それは4つ挙げられます。

 

1つ目は、床に落ちているものが多いということ。落し物がある、というレベルではありません。鉛筆や消しゴムなどならよくあることかもしれませんが、体育着や靴下、誰かが羽織っていただろう上着など、落ちていたらすぐに目に入るようなものまであります。それなのに誰もそれに注意を払わないので、落としっぱなしになっています。

 

2つ目は、授業中にもかかわらず立ち歩く子供がいること。自分が思い立ったら、授業中であろうと席を立ち、トイレに行ったり他の教室に行ったりします。また、ずっと机の前で座っていることに苦痛を感じ、椅子から立ち、床にごろりと横になる子供もいます。まるで自分の家でくつろいでいるようです。

 

3つ目は、少々のことでパニック状態を起こす子供がいること。配られた用紙にしわがあったりプリントミスがあったりするだけで動揺し、騒ぎ始める子供もいます。一度パニック状態になってしまうと、用紙を交換するだけでは解決せず、むしろだんだんひどくなって手が付けられなくなってしまうこともあります。その上、そんな様子を見ていた他の子まで、自分の用紙は破れがある、自分のはこうだと騒ぎ始め、事態は混乱していきます。

 

4つ目は、話を聞けない子供がいること。教師が壇上に立ち話し始めたら、子供は目を向け口を閉じて、耳を澄ませるはずです。しかし学級崩壊が起こっているクラスでは、教師が前に立って話し始めてもわれ関せずという様子です。

 

「この先生が嫌いだから無視しちゃおう」などということも高学年にはありがちですが、低学年でこのような状態になるときは、自分に向けられた言葉に対して注意を向けるということができていないと言えます。子供たちにとって教師の言葉は、ずっと流れ続けているBGMにすぎません。

 

こんなことが起こっているクラスを想像してみてください。どんなにベテランの先生でも事態を改善するのは難しいと思いませんか?

 

話を聞けない子供の様子からは、自分の話をきちんと聞いてもらえなかった過去がうかがわれます。就学前に、自分の話を誰かにしっかりと聞いてもらえた経験が積まれていれば、自然と子供は話を聞けるようになるはずです。今まで他人と視線を合わせて会話する経験がなかったのに、小学生になったからといって、突然教師の話に集中して聞くようになるはずがありません。

 

つまり、学級崩壊のクラスに起こっている状況は、子供たちの中にある大きな問題の表れだと、私たちは認識すべきなのです。

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