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安全食材や健康食材だけでアトピー性皮膚炎は治らない

アトピー性皮膚炎の子供

アトピー性皮膚炎の我が子のために、食べ物には気を遣っているという親御さんは多いものです。しかし、安全な食材や健康に良い食材を選べばアトピー性皮膚炎が治るかと言うと、実はそうとも言えないのです。それはなぜなのか、ご一緒に見ていきましょう。

 

和食に戻さなければ安全な食材も意味をなさない

食品添加物や農薬がアトピー性皮膚炎を発症させているという考えがあります。その考えにとらわれると、無農薬野菜や食品添加物不使用の加工品を手に入れるために、高い費用と多くの時間を使うことになります。しかも根本的な問題に気付いていないとすれば、それらはアトピー性皮膚炎の完治にあまり意味をなさないことにもなりかねません。

 

安全性の高い食材を使うのは意味がないと言っているのではありません。添加物や農薬がアトピー性皮膚炎の引き金にはなっているかもしれませんが、根本的な原因ではありません。

 

根本的な問題とは、戦後大きく変わってしまった日本人の食です。日本では昔から、ご飯と味噌汁、漬物と魚や野菜のおかずといったスタイルの食生活を送ってきました。それが、終戦とともに急激に、洋食中心の食生活へと変化していったのです。そこに、大きな問題があるのです。

 

食生活を和食に戻さずして、国内産小麦を使った無添加のパンや、食品添加物を使用していないハムやソーセージ、低温殺菌牛乳を使って洋食を食べ続けていたのでは、アトピー性皮膚炎は治らないのです。

 

「これさえ食べ続ければアトピー性皮膚炎が治る」ということはない

「アトピー性皮膚炎がこれ1つで改善する」と話題になった食品はたくさんあります。ヨーグルトきのこやアロエ、しそジュースなどが例として挙げられるでしょう。

 

どんなものでも、試した人の中には効果を実感したという人が出てくるものです。しかしそれは、たまたま体調が良かったなどの偶然によって効果が出ただけだと考える方が賢明です。逆に症状が悪化したという人がいても不思議ではありません。

 

食品というのは、これ1つで全ての栄養素をまかなえるといったものはありません。アトピー性皮膚炎を治したい一心で1つの食材に頼り切るのはやめましょう。

 

何より大事なのは、和食を食べることを心がけ、生活習慣を整えることです。毎日塾通いで夕食は遅い時間に、しかもパンなどを買って簡単に夕食を済ませたり、普段からファストフードを頻繁に利用したり、砂糖と油をたっぷり使ったスナック菓子やジュースを毎日のおやつにしていたり…。

 

そういった食習慣、生活習慣を改善させないでおいて、健康食材に頼ってアトピー性皮膚炎を治そうとしても、うまくいかないのは明らかです。

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