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寝具は硬いのと柔らかいのどちらが良いのか?

寝具

「敷布団やマットレスは、柔らかいよりも硬い方が健康に良い」ということを聞いたことがありませんか?でもこれは本当なのでしょうか。寝具を硬いものに変えたのに、どうも体の調子が悪いという人もいるのではないでしょうか。健康のためには寝具の硬さをどうしたらよいのか見ていきましょう。

 

寝具が硬すぎるとかえって体に悪い!

健康な体作りには、1日7時間程度寝るのが良いということが分かっています。これを実践すると、人は1日のうちの1/3くらいを寝て過ごすということになります。こんなにも長い時間を費やすのですから、質の良い睡眠にするために寝具選びもしっかりとしたいものですね。

 

良い寝具を考えるには、私たちの体の骨格を知る必要があります。人間の体の軸となっているのは、脊椎、つまり背骨です。この背骨を横から見ると、ちょうどアルファベットのSのように緩くカーブしています。

人間の脊椎

 

このような形の背骨を持つ私たちが、硬すぎる布団に寝転がると、背中の部分が浮いてしまい、布団には肩とお尻が密着します。するとその2点で体重を支えることになり、布団の硬さをより強く感じることになります。

 

この状態では、寝苦しいだけでなく布団によって圧迫された部分の血液の流れが悪くなってしまいます。さらに、腰の部分の骨が反った状態になっているため、腰を痛める原因にもなります。そうなると、起床後どうも体が痛いと感じたり、腰痛や肩こりが表れたりするようになります。寝具が硬すぎると、体に負担がかかってしまうと言えるでしょう。

 

寝具は柔らかすぎてもダメ!

硬すぎる寝具は体に良くないわけですが、では柔らかい寝具ならいいのでしょうか?答えはノーです。柔らかすぎる寝具だと背中や腰の部分が布団に沈んでしまうので、背骨の本来の形である緩やかなS字が保てなくなります。

柔らかすぎる布団に寝た場合の背骨の形(S字カーブが保てない)

 

そうなると腰の部分の筋肉が伸び続けた状態となり、腰が疲れてしまいます。そのため寝ている間に寝返りを何回も繰り返すことになり、眠りの質が悪くなります。そのままにしておくと睡眠不足や不眠、睡眠障害など、深刻な状態へとつながっていきます。

 

健康を考えるなら、寝具は硬すぎても柔らかすぎてもいけないというわけです。もっと細かく言えば、上を向いて寝具に横たわった時、背骨の緩やかなS字カーブが保てるような硬さがよいでしょう。

 

近頃は、頭部や上半身、下半身が当たる部分の硬さがそれぞれ違うマットレスなども販売されるようになりました。これなら骨の形に合っているため、体重をどこかで集中して支えることがありません。肩や腰に負担をかけることなく、良質な眠りとすっきりした目覚めを得ることができるでしょう。

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