積み木遊びが立体把握能力を育てる!

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積み木遊び

立体を空間的に把握する立体把握能力は、受験に良く出てくるというだけではなく、大人になってからいろいろな視点で事象を見たり、柔軟な発想をしたりする力につながるので、子供にはぜひ身に付けさせたい力です。この立体把握能力は、楽しい積み木遊びを通してつけることができます。詳しく見ていきましょう。

 

積み木で小さいうちから立体把握能力を養う

積み木で遊んだことのない人はいないでしょう。しかし、どちらかと言うと地味な積み木遊びは、早々に他の遊びにとって代わってしまうことも多く、特に女の子は男の子に比べて、積み木遊びから卒業してしまうのが早い傾向にあるようです。

 

ものを様々な方向から見るとどうなるかをイメージできる力を、立体把握能力と呼びます。立体把握能力は、成長した後も必要になる大切な力です。その力が積み木遊びで養われるのですから、親御さんたちにはぜひとも、子供に積み木遊びの経験をたくさんさせてあげてほしいものです。

 

積み木は様々な形をしていますが、平面ではなく立体的に作られています。これが最も素晴らしい魅力です。平面である紙に立体を描くことももちろんできます。しかし、それだけを見て、他の視点からその立体を見たとしたらどのような形に見えるか、ということを考えるのが苦手な人は、大人でもいます。大人になってからそれを克服しようとするのは、なかなか難しいことです。

 

ところが、幼いころから積み木に親しんでいると、立体的な形から平面図を想像したり、逆に平面図から立体的な形を想像したりする力が自然と身についてくるのです。

 

小学校受験では、積み木を使った図形の問題が良く出されます。ですから親御さんは必死になって積み木を使った問題の練習プリントを解かせようとするでしょう。そういった問題には、ちゃんと積み木の絵が描かれています。しかし本物の積み木は、答えを確認する時にだけ使われることが多いものです。

 

その場ではなんとかその問題を解けたとしても、それでは本当の意味で立体把握能力が身についているかどうかは微妙なところです。きちんと立体把握能力が育たないと、結局中学受験をする時にはとても苦労することになるでしょう。

 

中学受験の際には、面積に関する良く問題が出題されます。複雑な形の図形が提示され、その面積を求めよ、というたぐいの問題も良くあります。そのような時は、例えばその図形に一本の直線(補助線)を引くことで、三角形や四角形などの面積を求めやすい図形の集合体であるということが見えてきて、答えを導き出せるということが良くあります。

 

この時、その線をどこに引くかが重要なポイントになるわけですが、これは大いにセンスの問題になってきます。つまり、理屈抜きで「これは三角形と四角形でできている」と感じ取れなければその問題は解けないのです。

 

そのような感覚が身についている子にしてみれば、その直線を引くことはとても自然なことであり、そこに理屈はありません。そうでない子にとっては、直線の引き方は無数にあり、そのうちの一本を決めるのはとても難しいのです。

 

そういう子でも、面積の求め方はしっかりと覚えていますので、解答を聞けば「なるほど」とすぐに納得できます。でも形が変わればまた、どこに線を引いたら良いのかさっぱりわからなくなってしまいます。

 

計算問題は得意だけれど、図形の問題は苦手だったという人は意外といるものです。もしかしたらそのような人たちは、幼い頃に積み木遊びをあまりしてこなかったのかもしれません。

 

先に述べた通り、男の子よりも女の子の方が早く、積み木遊びから離れてしまう傾向にありますから、お父さんにはぜひ、子供とたくさん積み木遊びをしてほしいものです。もちろん例外もありますから、お母さんの方が図形関係は得意だというご家庭であれば、お母さんが相手になればよいでしょう。

 

積み木遊びのコツとは

積み木遊びは立体把握能力を育ててくれます。親子で一緒に、積み木を使っていろいろな形を作り、それを様々な方向から見てみるよう、言葉かけをしてみてください。

 

しかし、子供は一度思い込むと、そのイメージから離れられなくなることがあります。子供が頭を柔らかくして立体を様々な視点から把握できるよう、次のようなポイントを押さえながら積み木遊びを楽しんでみましょう。ベースとなる遊びは、積み木重ね競争です。

 

積み木にはいろいろな形があります。その中でも大事なパーツになるのが、三角柱の積み木です。なぜかというと、三角柱のとんがった部分を上にしたら、その上にはほかの積み木を置くことができないからです。

 

しかし視点を変えてこの三角柱を見てみると、とんがりを上にしない置き方があることに気づくことができます。つまり、三角柱の平らな面を上にするのです。三角柱というのは、見る視点を変えると四角形の面もあるというわけです。

 

平らな面が上になっていれば、そこに他の積み木を積み上げることは簡単にできます。ですから、子供には三角柱には四角形になっている面もあるということを気づかせる言葉かけが有効です。いったんそれに気づけば、物体をいろいろな角度から見るということができるようになってきます。立体把握能力を伸ばす第一歩です。

 

さて、このゲームを親子でやる時に気を付けてもらいたいことがあります。それは、三角柱を寝かせて平らな面を上にすることを教えようとしないことです。

 

親御さんの中には、子供が自分で気づく前に教えてしまう方が少なからずいます。教えなければと思っていると、つい子供と遊ぶというより教え込もうとしてしまいます。これでは子供は楽しくありません。

 

親が先回りして正しいやり方をしてしまわず、むしろ子供よりも少しゆっくりペースで積み、「わあ、○○ちゃん早い!お母さんも急がなくちゃ!」などと言いながら、子供の気持ちを楽しく盛り上げましょう。そうしながら、子供が「おや、このお山の形の積み木の上には、積み上げられないぞ」と気づくのを待つのです。

 

子供がこのことで困る様子がなければ、先に親御さんが困ってみせるのも一つの方法です。子供自身で気づかなくても、とんがった部分をもつこの積み木をどのように置けばもっと積み上げられるのかということについて、子供の頭で考えることが大事です。

 

もしかしたら子供は「お山の形は最後に持ってくればいいんだよ」と結論付けてしまうかもしれません。そうしたら、「最後はお山の形でなくて、別の積み木で終わりたいの。どうしたらいいんだろう…」と言ってみましょう。

 

このようにして、幼いころから積み木遊びに親しんでいると、物体を三次元で捉える立体把握能力が少しずつ育っていくことでしょう。

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