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習い事のネクストステップ、エリート育成システムについて知ろう

水泳エリート

子供本人の希望や、身につけさせたいスキルなど、子供の習い事を選ぶポイントは様々ですが、長期的に続けることを考えた場合に押さえておくべき点があります。

 

その業界における、エリート育成の仕組みをあらかじめ知っておくと、子供が上達し、ステップアップする先に何があるかを見通すことができ、親としての心構えができます。スポーツや芸術分野の主な種目のエリートコースについて見て行きたいと思います。

 

習い事を選ぶ前に、レベルアップの先にある世界を知ることが重要

我が子が習い事を始める時、ほとんどの親は、それが何であれ、子供が楽しんで続けられることを願っています。

 

最初はそれだけだったはずが、子供が上達してレベルが上がって行くと、急に負担が増えてしまう競技があることはご存知でしょうか?そして、どんな習い事をするかによって、その道筋は千差万別です。

 

スポーツや音楽、舞踊などの中には、その業界におけるエリート育成システムが確立しているものも少なくありません。

 

子供がその競技や種目を習ううちに、本格的に取り組みたくなることもあるでしょうが、その場合は注意が必要です。と言うのも、一度育成コースに乗ってしまうと、練習の回数、費用ともに負担が増大し、生活が一変してしまうのです。

 

また、エリートへの道が一本しかない業界もあります。ルートが複数あれば、一度脱落しても別のルートからまたチャレンジすることもできますが、場合によっては人生を賭けて取り組んできた競技から距離を置かなければならないケースもあります。それだけの覚悟を持って取り組まなければならない競技もあることを、親は理解しておくべきでしょう。

 

そこで親は、習い事を選ぶ前に、競技や種目それぞれの概要について理解することが必要です。我が子にはその習い事でどこまでやらせたいのか、また、もしエリートコースに乗った場合に考えられる、経済的負担やライフスタイルの激変は許容範囲なのかをよく考えて判断をして欲しいと思います。

 

チームスポーツ:スタートは地元の少年団、ステップアップすると様々な選択肢がある

野球・サッカー・ラグビーなどがあります。小学生で始める場合、どの競技を選んでも大抵はまず、地元のチームで活動することになります。また、中学以降も競技を続けて行く場合は、競技により選択肢の幅が違います。

 

サッカー

サッカーを始めるにあたり、まず、「地域のスポーツ少年団」「サッカー教室」「クラブチーム」のいずれかを選択します。費用面で一番ハードルが低いのが、地域のチームに入る方法です。練習場所も地元で気軽に始められますが、父親はコーチに駆り出され、母親は付き添い当番があるなど、親の負担が大きいのが特徴です。

 

サッカー教室を選ぶと、ライセンスを持ったプロのコーチに基本技術を教わる事ができます。他の習い事と同じく、親は月謝さえ払って送り届ければよく、共働きなど多忙な家庭にはありがたい存在です。問題は対外試合がない点で、チームスポーツならではの経験が不足するため、上達してくると物足りなさを感じるかもしれません。

 

よりハイレベルな環境下でサッカーをしたいなら、クラブチームの門を叩くのが良いでしょう。Jリーグの下部組織が運営しているチームもあり、この先長くサッカーを続けたい、チャンスがあればプロを目指したいお子さんにおすすめです。

 

そして、中学に上がるタイミングで、ユースチームに入るか、部活としてサッカーを続けるかの判断を行いますが、ユースチームのセレクションは中学受験よりも狭き門であり、その後も段階ごとにふるいにかけられ、将来の日本代表を目指して鍛え上げられます。

 

ユースチームに入れなかったり、途中で脱落したとしても、サッカーの場合は高校や大学で活躍が認められればプロの道は開けますので、長い目で見つつ取り組むことができる競技だと言えます。

 

野球

野球もサッカーと同様、まずは地元のスポーツ少年団に所属するケースが多いでしょう。野球は長い間、国民的スポーツとして浸透し、経験者も非常に多いのが特徴ですが、伝統があるがゆえに、ボランティア指導者のスキルや資質の差が大きい点も留意しておく必要があります。

 

スポーツ少年団では軟式球を使いますが、よりレベルの高い環境を求めるなら、硬式球を使うクラブチームを選ぶこともできます。

 

クラブチームは、リトルリーグやボーイズリーグと呼ばれる組織に属しており、地域ごとにリーグ戦を行っています。野球の英才教育の手段ではありますが、硬式球の肘への負担など、デメリットも理解しておくべきです。

 

中学以降の活動拠点は、部活かクラブチームを選択することになります。技術的な指導の面で考えると、部活よりはクラブチームに所属した方が安心ですが、金銭的なこと以上に、保護者の関わりが求められる世界ですので、親は覚悟が必要でしょう。

 

ラグビー

野球・サッカーと比べるとマイナースポーツの部類に入ります。本格的な活動は高校の部活からというケースが多く、その後は大学、実業団チームに所属するルートがありますが、その中からプロ選手になれるのはほんの一握りです。

 

小学生のうちからラグビーを始めるには、ラグビースクールに入る方法がありますが、その数は非常に少ないです。練習のスタイル、指導者がボランティア中心である点などは、野球・サッカーと変わりはありません。

 

ラグビー部を持つのは、一部の私立や公立中高一貫校に限られています。部活でラグビーが出来なければ、スクールに残って週末中心に練習をするしかなく、環境が恵まれているとは言えません。中学のうちに頭角を現せば、高校進学時に強豪校からお声がかかるケースもあり、その後のラグビー人生の道が拓ける可能性が広がります。

 

個人スポーツ:もしプロを目指すとなると様々な負担とプレッシャーが激増する世界

代表的なものは、テニスとゴルフです。どちらも生涯スポーツとして捉えられており、スクールの対象年齢が非常に幅広いのが特徴です。また、練習・試合とも専用の施設に出向く必要があるところも共通しています。

 

人気競技ですので、スクールは数多くありますが、プロを目指すとなるとスケジュールは一変します。練習はほぼ毎日となり、試合のたびに地方への遠征を繰り返す生活となります。

 

遠征費用だけでなく、強化のための個人コーチ代など、経済的負担も計り知れません。個人競技ならではの重圧に、親子で立ち向かう精神的強さも求められます。

 

テニス

キッズテニスのスクールには、カルチャースクールから本格的なテニススクールまで様々な種類があります。楽しくテニスに親しみたい子であれば、近くにあるスクールを選べば問題ありません。

 

中学になると部活で競技を続けて行くのが一般的ですが、公立校はソフトテニスが一般的なので、硬式を続けるにはテニススクールに通う必要があるでしょう。

 

トーナメントに出場するなど、高いレベルでテニスをする場合は、テニススクール内の「トーナメントコース」や「強化コース」に所属します。協会が規定する大会に出場し、勝利ポイントをためてランキング上位を目指します。ランキング上位に入ると育成強化メンバーに選ばれ、1年間の強化プログラムに参加することができます。

 

ゴルフ

ゴルフは世代を超えて楽しめる競技であり、親子のコミュニケーションツールとしても評価されており、子供向けのゴルフスクールは年々増加しています。日本女子プロゴルフ協会でも、近年はキッズゴルフの体験イベントを開催するなど、業界をあげて子供の競技人口の増加を図っています。

 

とは言え、中学からゴルフ部を置いている学校はまだ少ないのが現状です。ほとんどの選手は、スクールに籍を置くことになりますが、プロを目指す子供の中には、親元を離れ、地方のスポーツ強豪校のゴルフ部に所属して頑張る子や、授業を休んで練習を積む子もいるなど、プロゴルファーへの道は非常に厳しく険しいものとなっています。

 

プール・リンク施設で行う競技:本気でやるならトップ選手を目指すのが当然の世界

このカテゴリーには、水泳やシンクロナイズドスイミングなど、プールで行う競技、スケートリンクが活動拠点となるフィギュアスケートが含まれます。

 

スイミングといえば、子供の習い事の定番ですが、本格的な「水泳」は全く別の世界です。また、シンクロナイズドスイミングやフィギュアスケートも同じで、どれも本気度が高い競技だと言えます。

 

水泳

スイミングスクールの中には選手育成コースが併設されているところがあり、本格的に選手を目指す場合、練習は1日2〜3時間に増え、ほぼ毎日プールに通う生活となります。多くのクラブは放課後を練習時間に充てていますが、中には早朝練習を行い、その後小学校に登校している子もいます。

 

ほとんどの中学・高校に水泳部はありますが、トップ選手を目指して練習を行う子は、クラブチームに軸足を置くことになります。どのチームに所属しても、すべて日本水泳連盟の傘下となりますが、一般的には最初に所属したチームから移籍することはありません。

 

ですので、そのチームの規模や戦績、また我が子のライバルとなる同年代の選手についてなど、できる限り事前に調べて、先々のことも見据えたチーム選びをするべきでしょう。

 

シンクロナイズドスイミング

シンクロを始めるためには、まず泳力を鍛えなければなりません。というのも、スイミングスクールに併設されたシンクロコースに進むには、最低でも4泳法のマスターが条件とされていることが多いからです。

 

また、シンクロは趣味として習うというよりも、選手を目指すことが前提のような競技ですので、親子共々相応の覚悟が必要とされます。

 

フィギュアスケート

スター選手の活躍もあり、フィギュアスケート教室はここ数年人気を集めています。初心者はまず、スケート教室で基本の滑り方をマスターしなければなりません。レッスンは集団で行われますが、個人レッスンを追加する子もいます。

 

ジュニア選手と呼ばれる中学生になると、練習もよりハードになります。トップ選手を目指すレベルになると、午前中の授業を休んで練習に参加するなど、スケート優先の生活となります。送り迎えなどのサポートや金銭面で、親の負担も増大して行きます。

 

武道:指導者との強固な師弟関係をベースに、身体と精神双方を鍛える

武道系のお稽古には、習い事としての長い歴史を持つ柔道、剣道、空手の他、テコンドーや合気道があります。また、最近では格闘技系の習い事として、キックボクシングやレスリングなども人気です。どれも、身体と精神の両方を鍛えることができる点が支持されています。

 

指導者と子供の結びつき、つまり師弟関係が武道系習い事の要となるため、指導者との相性はもちろんのこと、指導方針や人柄もじっくりと吟味しましょう。長く競技を続けて行くならなおさら、妥協せずに選ぶことが大切です。

 

柔道

月謝数百円の地域のスポーツ少年団から個人経営の道場、警察署の柔道教室まで、柔道を習う場所の選択肢は非常に多くあります。

 

いわゆる町の道場は、子供だけでなく大人も通っているので、同じ指導者に長期間教わることができるのが利点ですが、最近はその数を減らしており、代わってクラブチームが台頭してきています。

 

日本のお家芸として、オリンピックでも高い実績をあげている競技でもあり、クラブチームなどは強い選手の育成に偏りがちですが、本来柔道は立派な人間を作るための精神修養であり、礼儀を重んじる武道です。相手を倒すことが全てではない点は忘れずにいたいところです。また、道場選びでは指導者が公認資格を持っているか確認しましょう。

 

中学以降は、中学や高校の柔道部で活動を続ける子が多いです。また、オリンピックを目指すレベルの選手には、強豪校から誘いがかかることもあります。一方で、地域の道場やクラブチームを活動拠点にしている選手たちもいます。

 

空手

日本発祥の武道である空手は、2020年の東京オリンピックで正式競技に採用されたことで、今後更に注目が集まり、競技人口の増加が期待されています。

 

空手には、直接体にコンタクトしない「伝統派空手」と、直接打撃を行う「極真空手」があります。また、習い事としては、空手の型を取り入れた「空手エクササイズ」もありますので、これら3つの中から、我が子に合ったものを選ぶことになります。

 

道場選びでもう一つ気をつけたい点は、伝統派空手の流派です。正式なものから、個人が派生させたものまで様々ですので、よく調べ、納得してから門を叩くべきでしょう。その後は一般的に、中学までは道場が練習拠点となりますが、高校から大学では、部活としての空手が本格化します。

 

剣道

他の武道と比べても、剣道の町道場の減少ペースは速く、個人経営の道場はなかなか見かけなくなりました。剣道を始めるなら、市区町村が運営している剣道教室に参加するのが一般的となっています。小学校の体育館などで、平日の放課後や週末に活動します。防具を揃えると数万単位の出費ですが、月謝は安いところがほとんどです。

 

中学以降は、多くの子供が活動の場を部活に移しますが、道場を拠点に剣道を続ける道もあります。剣道の強豪校と呼ばれる学校では、スポーツ推薦で有力選手を入学させる仕組みがありますので、中学時代に活躍した選手にはそういったチャンスも生まれます。

 

ダンス・体操:伝統的なものからニューウェーブまで、身体を使って自己表現

ダンスの習い事には、バレエや日本舞踊のように「型」を身につけ表現するものと、ストリートダンスのように自由に表現するものがあります。最近では、チアダンスが部活として盛り上がりを見せていることから、チアダンス教室も増加しています。

 

一方、体操教室は選手育成を目的とするところから、基礎的な体の動かし方を学ぶ程度のゆるい教室とに二極化しています。

 

バレエ

昭和の時代から、女の子に人気の習い事です。レッスンは週1〜2回ですが、定期的に開催される発表会に向け、親の負担が大きいことでも知られています。直前練習、リハーサル、本番の付き添いや手伝いだけでなく、衣装代、会場代、撮影されたDVDの買取りで、数万円が飛んでいきます。

 

小学校中学年くらいで素質が認められる子は、コンクールを目指します。レッスン回数は激増し、ほぼ毎日スタジオに通うことになります。コンクールは毎月何かしら開催されるので、年間を通してバレエ優先の生活が続きます。

 

プロのバレエダンサーを目指すためには、海外のコンクールに参加したり、留学することもあります。子供が上を目指せば目指すほど、かかる費用は莫大になることを、親は覚悟しておかなければなりません。

 

ストリートダンス

最近教室の数が急増している新興の習い事です。バレエなどの古典的なダンス教室と違い、教室によってスタイルは様々で、「これがスタンダード」というものは、まだありません。

 

週1回楽しんで体を動かすだけでもいいですし、発表会やコンテストに向けてチームで作品を作り上げるなど、本気でダンスに取り組むこともできるでしょう。

 

体操

近年は、就学前から特定の競技を習い始める子供が増えており、マット・鉄棒・平均台といった昔ながらの体操教室は減少傾向にあります。

 

スポーツジムのキッズクラスや、幼児教室の体操クラス、また、放課後の幼稚園を使った出張型教室などから選んで始めてみましょう。体操選手を目指すなら、オリンピック選手が所属する体操クラブの門を叩きます。

 

楽器:日々の地道な練習をこなす努力が求められる

決められたレッスン日以外にも、毎日地道な練習が必要なのが音楽系の習い事です。これは、将来プロを目指す子も、そうでない子でも同じですが、レベルアップに従って求められる練習量は増えてきます。定期的に発表会やコンクールに参加する機会があり、本番直前は練習にも緊張感が生まれます。

 

音楽を本格的に続けて行きたい場合は、高校や大学で音楽を専攻する方法がありますが、学業と音楽とを両立する選択肢を選ぶ人も増えています。

 

ピアノ

ピアノは、特に女の子にとって、今も昔も人気のある習い事の一つです。また、最近は「現役東大生の約半数が、子供時代にピアノを習っていた」ことが話題となり、脳の発育に良さそうだという期待感から子供にピアノを習わせる家庭もあるようです。

 

ピアノを始めるにあたって、どうやって指導者を選べば良いかは、親が最初に直面する悩みです。ピアノ教室は、指導者が自宅で教室を開いているケースがほとんどで、教材の選択や進行のペースなども千差万別です。才能があり、本格的にピアノを極めたいなら尚更、指導者の力量は重要ですので、しっかり吟味して選びたいものです。

 

全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)ではホームページで、会員のうち約8000人と生徒の仲介を行っています。住んでいる地域の教室を検索し、指導者と面談を行ってからレッスンが始められるので安心です。

 

また、ヤマハやカワイなどが運営するピアノ教室に通う方法もあります。鍵盤に指が十分に届かない低年齢のうちは音楽を聴き、イメージを広げる活動から始められるなど、発達段階に合わせた指導が受けられます。個人指導でもリズムや音から導入してくれる先生がいますので、こういった視点で教室探しをするのも良いでしょう。

 

バイオリン

ピアノと同じ弦楽器ですが、バイオリンはピアノほどメジャーな習い事であるとは言えません。費用面、そして求められる親の関わりの大きさがその一因でしょう。1サイズしかないピアノと違い、バイオリンは子供の成長に合わせて何度も買い換えなければなりません。一生物のフルサイズは300〜400万、弓代やメンテナンス代も高額になります。

 

また、親はレッスンに同席し、先生が注意したポイントを押さえ、自宅での練習では先生の代わりに子供をチェックする役割が求められます。姿勢や顔の向きだけでなく、手指の使い方など、チェック項目が非常に多いため、自宅で正しく練習できないと上達が望めないのです。

 

レッスン料はどのレベルを目指すのか、また講師のレベルにより様々ですが、10000〜15000円が相場です。インターネットで検索すると、色々なバイオリン教室がヒットしますが、日本弦楽指導者協会でも紹介活動を行なっています。

 

美術・書道:技術にとどまらず内面を磨くことができる

芸術系の習い事には、絵画や造形の教室や、書道教室などがあります。自己の内面と対話して、芸術や書の作品を生み出していく活動を通し、テクニックの習得に留まらない効果が期待できる習い事です。内面が磨かれ、人として成長できるのが魅力だと言えます。

 

絵画・造形

絵画・造形教室の指導方法には大きく分けて2つあります。1つは、画材や道具の使い方など、基本的な型や技法を教えてくれるところで、もう1つは自由に表現することを大切にしているところで、最近人気が高いのは、自由なクリエイション重視型の教室です。

 

かつては、幼児教室や放課後の幼稚園などで、毎週定期的に開かれる教室に通い、いろいろな絵や工作を行うスタイルが中心でしたが、それに代わって近年増えてきたのがワークショップです。

 

単発イベントとして開催されるもので、その日に作るものやテーマがあらかじめ決められています。都合や気分に合わせて自由に参加できる点も支持されています。

 

本格的に芸術を極める場合は、美大に進学するルートがあります。美大受験を目指す場合は、2〜3年かけて予備校に通ったり、個人指導を受けたりと準備を進めます。

 

書道

書道は、昭和の時代からの定番的な習い事ですが、本格的に書を極めるためには、文字が書けるようになる6歳を目安に指導者を選び、師事します。日本の書道界にはいくつか有名な書道団体があるので、その中から選ぶと良いでしょう。書道家を目指すならば、書道科のある大学に進み、専門的に学ぶことが必要です。

 

習い事としての書道は、美しい文字と同時に礼儀作法が身につくなど、精神を鍛える武道的な側面とを兼ね備えており、根強い人気があります。昔ながらの個人経営型書道教室は減少傾向ですが、代わりに公文式の書道教室が勢力を伸ばしています。

 

学びの教室:英語とプログラミングが注目株

小学校や中学校の受験対策の塾以外にも、学習系の習い事や教室は数多くあり、また、その人気は年々高まっています。

 

注目は、必修化で話題の英語やプログラミングですが、最近は、ゲーム感覚で能力開発を行う知育型教室も登場しています。非受験組には学習習慣定着を図れる、公文や学研の学習教室が根強い人気です。

 

英会話・英語を使った習い事

2020年の教育改革を機に、英語は小学校高学年で必修科目となるため、保護者の教育熱は高まり、英語教室マーケットも盛り上がっています。

 

大手英会話教室のキッズクラスから個人経営の教室、また最近は英語環境の保育園や学童保育、更には「英語を学ぶ」のではなく「英語で学ぶ」習い事教室まで揃っており、選択肢は数限りなくあります。

 

だからこそ、英語を習わせる目的や目指すレベル、また、お子さんの性格などを総合的に考えた教室選びが大切です。楽しみながら英語に親しむ、ということならECCジュニアやヤマハなど、大手英会話教室で会話中心に進めると良いでしょう。導入期であれば、外国人教師にこだわる必要もないので、子供との相性を見て決めます。

 

バイリンガルに育てたいのであれば、より少人数のレッスンを受けさせる必要があります。ゆるい英会話教室と比べると、月謝は倍以上ですが、本格的な英語環境で言葉のシャワーを浴びるため、習得ペースも速くなります。

 

その他、英検取得を目指す場合、読み書きを強化したい場合など、目的に応じた教室選びが非常に重要ですので、情報収集を行って十分に検討しましょう。

 

プログラミング

英語と並んで2020年教育改革の目玉とも言えるのが、プログラミング教育です。習い事としては比較的新しい分野でもあり、指導法の王道と言えるものは確立されていません。

 

プログラミングのスキルを身につけたいのか、それともプログラミングという手段で自己表現力を高めたいのか、目的をはっきりさせてから教室を選ぶようにしたいところです。

 

そろばん

個人経営型の町のそろばん教室は、年々その数を減らしています。そろばんを習う子供の数もそれに伴い減少を続け、公文式などに取って代わられる流れがありました。しかし2010年以降、そろばんの良さが見直され、生徒数はやや持ち直しています。

 

そろばんを習うことで身につけられるのは、計算力だけではありません。集中力を持続させる力や、観察力、注意力が鍛えられ、算数も含めた全ての学習に繋がる基礎力が得られます。最近はそろばん独特の教え方にこだわらない教室もあり、塾に入る前の基礎学力づくりに利用する家庭も増えています。

 

公文式など学習教室

小学校受験・中学受験をしない家庭に支持されている学習系習い事として、公文式や学研教室、また大手出版社などが主催している学習教室が知られています。公文や学研は住宅街に点在しており、慣れれば子供だけで通うことができますし、幼児向け教室はショッピングモール内にあり、通いやすさが利点です。

 

公文・学研の学習スタイルは自学自習です。教室では自分のペースに合わせた量のプリントをこなし、家庭学習用のプリントを持ち帰ります。宿題は毎日計画的に進め、次に教室に行く時に提出する、というサイクルになっています。

 

家庭学習の習慣づけ、決められた時間集中して勉強する練習になるため、就学前〜低学年の子供の多くが通います。

 

中学受験組にも、いきなり本格的な進学塾に通うのではなく、その前段階として公文式を取り入れている家庭はあります。中学受験塾がこの傾向を見逃すはずもなく、低学年対象の準備講座を開講する塾が増加しています。基礎学力を身につけ、家庭学習を習慣化させることで受験のスタートダッシュを狙っているのです。

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