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原則を知れば、もう離乳食で悩まない!

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離乳食を食べる赤ちゃん

生まれたばかりの赤ちゃんは母乳から栄養をもらい、成長するにしたがって離乳食を食べるようになり、徐々に食べ物から栄養を摂るようになっていきます。

 

親御さんたちの多くが「いつから離乳食を始めたらいいの?」「おっぱいはいつごろやめたらいいの?」「離乳食って何を食べさせたらいいの?」などと、いろいろ思い悩むことでしょう。しかし、離乳食の原則を知れば、もう迷うことはありません。その原則を、これからご紹介していきます。

 

厚生労働省による離乳開始時期の見直し

日本の親御さんたちは現在、厚生労働省が2007年に発表した「授乳・離乳の支援ガイド」をもとに、授乳や離乳に関する指導を受けています。それ以前は、1995年発表の「改訂・離乳の基本」をもとにしていました。離乳に関する指針はどう変わったのでしょうか。

 

以前は、生後およそ5か月を離乳開始時期と定めていました。しかし世界保健機構から、生後6カ月までは赤ちゃんが必要とする栄養を母乳からのみ摂取するべきとの報告があったため、日本の指針も見直されることになったのです。

 

具体的には、離乳の開始を5,6か月ころが適当だと表記されるようになりました。また、それまでは離乳開始前に、離乳食の準備として薄めた果汁やスープの上澄みなどを与えることを勧められてきましたが、そうすることで必要な母乳の量をとることができなくなり、栄養が不足してしまうことから、離乳開始前の果汁などは不要とされました。

 

さらに、母乳が出づらいなどの悩みを抱える母親のために、産婦人科や小児科、保健所などによる授乳に対する支援についても言及されるようになりました。

 

離乳開始は子どもの様子を見て決めればよい

生まれたばかりの赤ちゃんにとっては、おっぱいよりも優れた食品などありません。親がどんなに完ぺきな離乳食を作ったとしても、離乳の時期が来ていない赤ちゃんには無用なものなのです。

 

以前は、今よりも早く離乳食を始めるよう勧められてきました。そのため、赤ちゃんはまだおっぱいが必要だと訴えて泣き、それを聞くお母さんは、おっぱいの張りの痛みもあり、とても辛い思いをしてきたことでしょう。ですが今は、離乳の開始を焦らなくてもよくなったのです。

 

もちろん、1歳くらいになれば、必要な栄養は母乳からだけでは摂れなくなります。しかし1歳を過ぎたって、食事がちゃんと食べられているなら、母乳をあげても構わないのです。

 

お母さんたちの中には、何カ月から離乳食を始めて、何歳になったらおっぱいは卒業する、というはっきりとした基準が欲しいという方もいるでしょうが、そうした基準はないのです。敢えて言うなら、赤ちゃんが大人の食べ物に興味をもつようになった時が、離乳の開始時期であるということを、覚えておいてください。

 

きちんとした基準がない分、生後6か月なのに離乳食を食べない子や、1歳になったのにおっぱいがやめられない子などに対して「この子は異常だ」というイメージを持つ必要はありません。離乳の開始も卒乳も、焦ることはないのです。

 

離乳食づくりに疲れてしまう親たち

書店の育児コーナーに行ってみると、実にたくさんの離乳食関連の本があるということに驚かされます。今は核家族のご家庭が増えてきていますから、親御さんたちが離乳食の悩みを解決するには、病院や保健所からの指導とか、離乳食の本に頼るしかないのです。これらの本とにらめっこをしながら、毎日離乳食づくりを頑張る親御さんの姿が目に見えるようです。

 

離乳食の本を開いてみると、とても詳しく親切に、離乳食の進め方が説明されていることが分かります。様々な食材を、いろいろな調理法で丁寧に作られたレシピばかりです。中には大人の食事のようにおいしそうなものもたくさんあります。

 

しかし、これを読んだだけで「大変そう」とすっかり作る気が失せてしまったり、本の通りに真面目に作り続けた結果、疲れてしまったりする親御さんもいるのではないでしょうか。これでは、手軽なベビーフードに手が伸びてしまうのも無理はありません。なにしろお母さんたちは離乳食づくり以外にもたくさん育児の仕事や家事があり、その上夜は夜泣きや授乳でゆっくりと寝ることもできないのですから。

 

だからと言って、毎日ベビーフードを利用しろと言っているのではありません。もちろん、おでかけの時などにはベビーフードを賢く利用すればよいのですが、普段の離乳食づくりも、ベビーフードに頼らずとも簡単に、しかもお金をかけずに作ることができるのです。なぜなら、離乳食というのはそもそも、ちっとも特別なものではないからです。

 

離乳食は大人の食事の炭水化物をとりわければOK

生まれたばかりの赤ちゃんは、おっぱいだけを飲んで育ちます。ですから、初めておっぱい以外の食べ物を口にするときは、おっぱいのようにほぼ水分でできているものでなければ飲み込めません。水っぽくて、それだけで赤ちゃんの成長の助けになるもの…それはズバリ「おもゆ」です。おもゆとは、普通のおかゆよりももっと水分を多くして作ったものの上澄み部分のことです。

 

「そんなものだけでは栄養不足になってしまう!」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。大人でも、風邪をひいたり体調を崩したりしたときには、栄養価の高いいろいろな食材を使った料理や、スタミナの付きそうな肉料理は食べないでしょう。きっとおかゆやおもゆを食べて過ごすのではないでしょうか。

 

つまり、水、そして炭水化物さえあれば、人間は生きていられるということです。だから、おっぱい以外の食べ物を始めて口にする赤ちゃんに、一番先に食べさせるべきものは、水分たっぷりの炭水化物である、おもゆなのです。たんぱく質やビタミンなどを考えるのはもっと後でいいのです。

 

赤ちゃんがおもゆに慣れたら、少し水分が減ったおかゆへと進みましょう。その後、同じく炭水化物の多いじゃがいもやさつまいも、かぼちゃを食べさせてみましょう。何を食べさせるにしても、離乳食の分だけ別に作る必要はありません。親が和食を食べるようにし、そこから今の我が子に合ったものを取り分ければよいのです。

 

和食には、赤ちゃんにぴったりなものがたくさんあります。野菜や豆の煮もの、焼き魚や煮魚、味噌汁、白いご飯…。その中から赤ちゃんの成長に合わせて食べさせるものを選び、つぶしたり細かく切ったりすればよいだけです。

 

離乳食の本には、牛乳・乳製品や卵など、たんぱく質のメニューも紹介されています。しかしこれらを与えるのに急ぐ必要はありません。昔と違って今はたんぱく質の不足を指摘されることはほとんどありませんから、早いうちからたんぱく質も摂らせなければと焦らなくてもよいでしょう。

 

特に、乳製品を食べる習慣は、日本にはもともとなかったのですから、日本人の赤ちゃんに必ず与えなければいけないというわけでもないのです。

 

大人が日常的に、伝統的な和食を中心としたメニューを食べていれば、そこから取り分ければよいのですから、離乳食についてあれこれと悩む必要はありません。赤ちゃんだからといって、特別な料理を用意することはないのです。家族と同じメニューを食べていた方が、赤ちゃんにとっても自然なことです。

 

さて、厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」によれば、離乳前の赤ちゃんに果汁を与える必要はないとのことでした。考えてみれば、おもゆも口にしたことがない赤ちゃんに果汁を飲ませることは不自然なことです。まずはおかゆや野菜類、魚などに慣れることが先決です。

 

おっぱいは液体です。そこからおもゆのようなちょっととろみのある形状に慣れ、少しずつ粒が増えて、最終的には固形物を食べるようにするべきですし、味も始めは薄味で、少しずつ濃くしていくべきです。おっぱいの次にいきなり果汁では、味が濃すぎます。

 

そもそも、まだおっぱいしか飲んでいない赤ちゃんにとって、いきなり全く成分が違うものを取り入れてしまうことは、赤ちゃんの体に何かしらの影響を与える可能性もあるのです。例えば何となく機嫌が悪くて仕方ないとか、夜泣きが以前よりひどくなったとか…。

 

果汁は赤ちゃんにとって必要不可欠な食品ではありません。ですから、離乳食を食べているうちは、あまり無理して果汁を摂らせる必要はないでしょう。

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