子どもの脳を発達させたい方へ、意外に知らない脳育の基本を知る!

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脳

子どもの脳を発達させるには、五感への刺激と運動をすることによって得られる刺激が大事になってきますが、与え方によっては逆にマイナスの効果を生んでしまいかねません。刺激とそれによる脳の発達について見ていきましょう。

 

「頭がいい」とはどういうことか?

神経細胞の数や脳の重量は関係ありません

私たちは日ごろ「頭がいい」という言葉を、よく聞いたり、何気なく使ったりすることがあります。人間は脳で思考を行うのでこの「頭がいい」人というのは脳でなんらかのスペックが高いということなのかと思いますが、いったい何がどうなると「頭がいい」といわれる状態になるのでしょうか。

 

まず考えつくのは、脳が大きければいいのでは? ということかと思います。ところが、最近の研究では脳の大きさや重さと頭の良さには関係が無いことが分かってきています。

 

人間の成人男性の脳はおよそ1,400gほどです。人間についで思考能力があると言われる動物はチンパンジーですが、チンパンジーの脳は400g程度しかありません。両者を比較すると確かに目に見えて脳の大きさに差があるため、これだけを見ると脳の大きさと頭の良さには関連があるように見えます。

 

しかしこれは人間とチンパンジーを比較した場合の話で、人間と人間を比較した場合は、脳の大きさや重さと頭の良さには相関関係はないというのです。人類史上偉大な発見をした、いわゆる「天才」たちの脳の大きさを調べると、平均よりも大きく重い人もいれば、逆に小さい人もいるなどさまざまであったことが分かっています。

 

それでは脳そのものの大きさではなく、その中にいくつ脳細胞があるのかによって違ってくるのでしょうか。

 

人間の脳には、脳の機能を構築している神経細胞が140億個ほど存在します。また神経系を構成する細胞のうち神経細胞ではないもの(グリア細胞といいます)は400億個もあるとされています。こうした細胞の個数は(一部の病気の場合をのぞき)どんな人でも同じで、頭がいいから多かったとか少なかったということはないのです。

 

では、重さでも細胞の個数でも頭の良さが決まらないならいったい何が頭の良さを決定づけるかというと、神経細胞と神経細胞がどのように接続しているか、そのつながり具合が影響してくると考えられています。

 

スーパーコンピューターもかなわない能力を持ったヒトの脳

ところで、コンピューターが動作する基礎が1か0かの2種類の信号にあるということをご存じの方もあるかと思います。1か0か、というと分かりにくいかもしれませんが、言い換えれば「オンとオフ」の2種類の信号があるということです。そうした信号をたくさん組み合わせることによって、より複雑な処理をしているわけです。

 

コンピューターを構成する電子回路には半導体と呼ばれるものが使われています。この半導体はある程度の電圧がかかることと電流を通し、それ以下の場合は通さない、という特性を持っています。これにより、オンかオフかの信号を作り出しているわけです。

 

信号というものの性質を見た時に、オンかオフの2種類しか信号の種類がなければ誤った情報が伝わりにくいというのはおわかりいただけるかと思います。オンかオフか、1か0か、すなわちあるかないかしかないわけですから、それも当然です。このやり方で信号を伝えれば曖昧な部分がないので、最初と最後で違う情報が送信されることがないのです。

 

人間や動物の脳のメカニズムも、実はこのコンピューターのメカニズムとよく似ています。

 

人間の神経細胞には、「樹状突起」と呼ばれる部分があります。外部からの刺激や他の神経細胞からの情報を受け取るために、神経細胞から樹木の枝のように分かれて複数の突起が伸びているのです。この樹状突起のうち、特に長く伸びている1本のことを「軸索」と言います。

 

神経細胞はこの軸索の先でいくつかに枝分かれして、他の神経細胞の樹状突起の先と接しています。この接している部分を「シナプス」といいます。

 

神経細胞におけるシナプスは、コンピューターでいうと半導体の働きをする部分になります。神経細胞を信号が伝わってくると、このシナプスの部分で特殊な化学物質が分泌され、接しているとなりの神経細胞の樹状突起を刺激します。そうすると、接していたほうの神経細胞に同じ信号が発生して、それがその先に伝わっていくのです。

 

つまり、神経細胞1つだけを見れば信号がある(オン)かない(オフ)の2種類の状態しかありません。コンピューターのメカニズムと似ているというのがおわかり頂けますでしょうか。

 

コンピューターの性能は、内蔵している信号伝達用の回路の密度が濃ければ濃いほど上がります。脳も同じで、回路の密度、すなわちシナプスの密度が濃くなっていればいるほど頭の機能が上がるのです。「頭がいい」とは、こうしたシナプスどうしの結合がどうなっているかによるわけです。

 

ちなみに、人間の神経細胞は140億個ほどあり、それぞれの細胞が1万~10万ものシナプスを有しています。つまり、兆という単位を優に超えるシナプスが脳の中にあるわけです。

 

シナプスはコンピューターでは半導体に当たると先ほど述べましたが、こんなたくさんの半導体を持ったコンピューターはまだ作られたことがありません。人間は誰しも脳の中にスーパーコンピューターも適わない超高性能のコンピューターを持っているというわけです。

 

五感による刺激を与えて大脳の能力をアップさせよう

外界からの刺激で脳が発達する

人間の脳とコンピューターのメカニズムは確かに似ていますが、両者の間には決定的な違いが1つ存在します。それは、コンピューターはいったん製造されたら能力が変わることはありませんが、人間の脳は外界からのさまざまな刺激によって学習を行い、成長するという点です。

 

脳はシナプスの数が増加することによって成長し、全体としての性能をアップさせていきます。そして、一生のうちで一番シナプスが増える時期というのが生まれた直後から3歳ぐらいまでの時期にあたります。

 

誕生してすぐの赤ちゃんの場合、140億個の神経細胞じたいはすでに完成しているのですが、神経細胞のシナプスのつながりができあがっていません。あるのは生存のために最低限必要なつながりだけで、人間らしい知能のみならず自分の体を動かすためのつながりすらできあがっていないのです。

 

そういう状態からはじめて、神経細胞どうしのつながりはだいたい3歳ぐらいまでかけて7割から8割ほどが完成します。そして小学校に上がるぐらいまでには9割、残りは小学校を卒業するぐらいまでに完成します。そして成人するあたりまでかけて細かな部分の調整が行われます。

 

さて、このようにして神経細胞どうしのつながりができていくわけですが、それを促すのに必要なものがあります。それは、脳を発達させるのに必要となる外部からの刺激です。

 

赤ちゃんの周囲にはさまざまな刺激が満ちており、赤ちゃんは誕生してから1年ぐらいかけて、(視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚といった)五感からの刺激を感じとる機能を完成させていきます。

 

五感を感じとる能力ができあがれば、今度はそれをベースにして自分の体を動かすためのメカニズムや、知能といったメカニズムを完成させていきます。つまり、生まれてすぐの頃の赤ちゃんには五感や運動による刺激をたくさん与えてあげる必要があるということです。

 

栄養に問題がなく体の方がすくすく成長していたとしても、五感に訴えるような刺激もきちんと与えてあげなければ赤ちゃんの脳はうまく発達しません。このため、赤ちゃんの頃から脳の訓練をしていった方がいいのです。

 

指しゃぶりも大事な学習の機会

学習というと学校で行う勉強を思い浮かべる方も多いと思いますが、それだけが学習ではありません。学習とは、経験を通して人間の行動に持続的な変化が起きるということを指す言葉ですから、何らかの刺激を受けて、それに対して適切な反応を返すために必要なことを学び取り覚えていくこともその中に含まれるのです。

 

そのように見てみれば、赤ちゃんはお母さんの体の中にいる時点ですでに学習を開始しています。というのも、赤ちゃんはお母さんの体の中にいる時点ですでに目や耳が機能しているからです。

 

まず目の機能ですが、妊娠成立から16週ぐらいするころには大人の目の1/3程度ではありますが瞳孔ができています。この時期であっても、赤ちゃんに向けて羊水の奥まで届くような強い光をあてると、まぶたを開けて瞳孔を収縮させるようなようすをみせます。赤ちゃんはこの時点で光を認識できるわけです。

 

そして耳や皮膚の感覚ですが、こちらは妊娠成立から30週ぐらいで完成してきます。このぐらいの時期の赤ちゃんは大きな音に対して反応を見せます。音がすると体を縮こまらせたり、四肢を動かしたりするのです。

 

こうした反応は、エコー機器によっておなかのなかの赤ちゃんの様子をみることができるようになって分かってきたことです。

 

さて、それではどのような刺激を与えてあげれば赤ちゃんの脳や神経が発達する助けになるかですが、残念ながらそこまでははっきりとしたことが分かっていません。とはいえ、適度に刺激を受けたほうが生後の五感機能の発育に資するというのは間違いないありません。

 

成人が一般的な生活を送っている場合、1日の間に五感に訴える刺激を50万程度受けることになるという研究があります。このように普段の生活で受ける刺激は膨大なものなので、それを赤ちゃんにも与えてあげればいいのです。妊娠したからといって危険を恐れて外出しないというようなことはせず、普段通りの生活を送るようにしましょう。

 

よく「胎教」ということでクラシック音楽をかけたりさまざまなことをする方がいますが、それよりもこうした日常生活からの刺激をいろいろ受けることができるようにしてあげた方が効果的です。生まれ落ちた時点でおかあさんの庇護から離れることになる赤ちゃんのために、自分で生きるための準備をさせてあげましょう。

 

五感からの刺激と運動機能がリンクすることで脳の発育が進む

知能の発達にとって重要な「手」

生後赤ちゃんは五感に刺激を受けることによって脳を発達させていきますが、五感への刺激だけがあればいいというものでもありません。それ以外にも赤ちゃん自身の体を動かして得られる刺激も大事になってきます。

 

人間の脳のなかで運動を統括している部分というのは、大脳皮質のうち前頭葉に位置しています。この部分の神経細胞が聴覚や視覚を統括している部分の神経細胞と結びつくことにより、五感と運動機能をリンクした適切な運動が行えるようになっていきます。

 

生後間もなくは、赤ちゃんが見せる反応というと、光に気づいて見つめるといったようなごく単純な反応しかしません。しかし1ヶ月もたつと目の前で動く光を目で追いかけたり、お母さんの気配を感じてそちらに振り向くような行動を見せ始めます。

 

最初の頃は五感と運動神経がリンクしていなかったものが、成長するにつれてシナプスの結びつきが形成されて連動できるようになったのです。五感に対する刺激と体の運動をさせることで、こういった神経回路の形成を促すことができます。

 

ではどんな運動をさせればいいかですが、まずは赤ちゃんに手を使ってもらうことです。

 

生まれて二ヶ月ぐらいたったら、赤ちゃんにがらがらを渡してみましょう。ものを握るという運動ができます。そして四ヶ月ぐらいたったら、赤ちゃんの近くにお気に入りのおもちゃを置き、自分で手を伸ばしてそれを取れるような訓練をしてみましょう。こうした細かいことの積み重ねで赤ちゃんの脳は発達をとげていきます。

 

なぜ真っ先に手を使ってもらうかというと、それは手というのが感覚器が最も集まっている場所だからです。よく手を称して第二の脳と言ったりすることもありますがこれは理由がないことではないわけです。

 

はるか昔に樹上生活をやめ、大地を二本足で歩くようになった人間は、自由に使える2本の手を得ました。それによって脳が発達をとげ、細かい運動機能やさらには高い知能といったものを得るに至ったのです。

 

生まれてからの赤ちゃんを観察していると、おおよそ一ヶ月を過ぎた頃から自分の手をしゃぶるようになり、そのうちに指しゃぶりをするようになります。このころになると自分の手を顔のところにかざして興味深そうに眺めたり、2本の手を組み合わせたり離したりしてさまざまに変わる動きで喜んでいたりと、まず自分の手に関心を向けるようになります。このため、赤ちゃんに運動させるのにはまず手から入るのが一番効果的というわけです。

 

では具体的にどうやって赤ちゃんに手を使わせるかですが、赤ちゃんの発達度合いにあったおもちゃを渡してあげるといいでしょう。このとき利用したいのはシンプルなものでく、赤ちゃんの発達に見合わないような複雑なおもちゃは必要ありません。

 

赤ちゃんは好奇心が強いため、周囲の大人にとっては何ともない普通の品物でも興味を引きつける対象になることがあります。そういう場合にはおもちゃではなくてもそれを与えてあげましょう。

 

小学校に上がるぐらいまでの子どもの学習は遊びと表裏一体です。受験生のように机で文字や数字を教えても無意味などころか逆効果になることさえあります。遊びの中に学びを組み込んで、だんだんと知能を発達させてあげることが大事になってきます。

 

刺激の多い環境で脳の発達を促そう

マウスを使った実験などで判明していることとして、刺激の少ない環境下で育てた個体と刺激に満ちた環境下で育てた個体との間には脳の発達に大きな違いが出ることが分かっています。

 

大勢の個体と一緒におもちゃのたくさんあるカゴの中で育てたマウスと、1匹だけでなにもないカゴの中で育てたマウスでは、同じ栄養を与えていたとしても一月で脳の重さが数%も差が出てくるというのです。おもちゃから受ける刺激もさることながら、たくさんの個体の中で刺激を受けて育つことが大きく関係してくると考えられます。

 

人間の場合もこれと同じで、同年代の子どもたちとなるべく大勢ふれあえるような工夫をしたり、ちょっと年上の子どもと遊べる機会を作るなどの工夫をしてあげるようにしましょう。

 

人間独自の刺激、「言葉」

人間は言葉を使って思考を築き上げる動物

生まれたてのころ、赤ちゃんは刺激に対して原始反射に基づいた単純な反応しか返すことができません。しかしそうした刺激をずっと受けているうちに大脳が発達し、五感と運動の機能がリンクするようになり、受けた刺激に対して自分で判断を下し、思った通りの行動を取ることができるようになっていきます。

 

生まれたてのころは寝返りすら自分でできなかった赤ちゃんが、ほんの数ヶ月でかなり複雑な行動を見せるようになります。こうした時期は誕生から2歳ぐらいまでです。

 

こうした外界からの刺激と運動機能のリンクに加えて、人間には他の動物にない刺激があります。言葉というものを利用することで受け取る刺激です。

 

生まれてから1年ほどたつと、赤ちゃんは短いながらもママ、パパ、マンマなどの言葉を口にし始めます。最初はお母さんやお父さんなどの身近な人たちや、ほしいもの、食べたいものに関わる言葉を使えるようになってくるわけですが、自分の意志を示すために自分で使いこなすようになってくるのです。

 

例えばイヌにお手をさせたりお座りをさせる時に声をかけますが、イヌはその言葉を言葉として捉えて行動しているわけではありません。飼い主の身振りや声の調子などから条件反射的に決まった行動を取るようになっているだけです。赤ちゃんが言葉を話すのとはわけが違います。

 

言葉は人間を人間たらしめた偉大な発明品で、これを文字という別の発明品で記録することによって莫大な知識を集積していくことができるようになります。人間は、発達させた大脳で行った思考をこの言葉によって築き上げる動物です。言葉こそが、人間らしさを生み出しているのです。

 

言葉の訓練は焦らずゆっくりと

このように人間にとって大事な「言葉」ですが、赤ちゃんもいきなり言葉が使えるようになるわけではありません。身近な人が自分に語りかけてくれる言葉を観察し、徐々に覚えていくのですから、周囲の大人が焦ってむりやり覚えさせようとしてもそうはいきません。あくまでその子どもの発達にあわせて、じっくりつきあって訓練していく必要があります。

 

最初に、赤ちゃんにとって身近にあるものについて教えてあげましょう。まずはママやパパ、ワンワンやニャーニャー、ブーブーなどといった具体的なものを指す言葉から訓練を始めます。それができるようになってきたら今度はあつい、さむい、おいしいなどの抽象的な概念を指す言葉に移ります。

 

上下左右といった空間での位置関係を指す言葉や、今日、昨日、明日昨日、明後日といった時間という考え方などはその後に訓練することになります。

 

こういったものごとを示す言葉だけでなく、文章というかたちで一つながりの表現を行う方法も訓練せねばなりません。最初の頃は赤ちゃんには名詞1つだけを口にするだけのいわゆる「一語文」しか使えませんが、脳が発達するに従って名詞+形容詞、あるいは名詞+動詞といった「二語文」が使えるようになります。

 

そのうちに助詞を使うことができるようになってくるとだいぶ文章らしくなってきますし、3歳ぐらいには仮定や条件をおりまぜた内容も口にできるようになってきます。

 

こういった言葉に関する訓練は、だいたい1歳になったころから小学校の低学年までの時期に時間をかけてじっくりと行っていくことになります。ここで大人が焦ってしまうと子どもは言葉の訓練を嫌うようになり、逆に言葉が遅くなったりしかねませんので注意が必要です。

 

小学校に上がるぐらいまでの子どもの学習は遊びと表裏一体で、いわゆる勉強などとは違い自分が興味をそそられたものにしか関心を持つことができません。これは子どもの五感を訓練する際にも言葉にも言えることですので、一番いいのは遊びの中に織り込んで、お母さんとコミュニケーションを取りながらだんだんと覚えていくという形が最も効果が上がるといえます。

 

訓練をうまくつづけていくためのコツは、無理強いしないことと、長々とやろうとしないことです。子どもは長いこと同じことに集中することが難しいので、5分程度訓練ができればいいほうだと考えて、興味関心がそれてしまったら次の日に伸ばすようにした方がいいでしょう。

 

赤ちゃんにしても小さな子どもにしても、好奇心いっぱいで楽しいことが大好きです。子どもが楽しめるように上手に遊びに組み込むことができれば、進んで訓練を楽しんでくれるはずです。

 

そして大事なのは、たとえうまくできなかったとしてもけしてしからないこと。子どもというのはしかっても伸びません。お母さんが褒めてくれるという経験を通じて、訓練でも学習でも意欲を見せるようになるものなのです。

 

ふさわしい時期に、ふさわしい刺激を

誤ったやり方で与えた刺激は逆効果になる

子どもの脳の発達を促すためには、五感への刺激と運動をすることによって得られる刺激が豊かに与えられることが必要ですが、なにごとも過ぎたるは及ばざるがごとしです。ふさわしくない時期に与えた刺激や、過剰に刺激を与えるのはむしろ逆効果で、有害にすらなることもあります。

 

例をあげると、生まれてすぐから5ヶ月ぐらいまでの赤ちゃんにとっては、お母さんとスキンシップを図るということが相当程度大事になってきます。この時期にお母さんとふれあうことができなかった子どもは知能の発達に問題が生じたり、性格がゆがんでしまったりしかねないからです。このため、この時期にはおむつの交換やおふろなどを利用して、存分にお母さんのお肌とのふれあいを与えてあげましょう。

 

しかし、5ヶ月を過ぎたころからは、むやみに赤ちゃんのお肌に触るのは避けるべきです。というのも、この時期ぐらいになると赤ちゃんの体は触覚などが著しく発達してくるため、お肌で感じる刺激に対してたいへん敏感になっているからです。

 

このため、少しくすぐられただけでも赤ちゃんは声を上げて笑いますが、だからといってむやみにくすぐり続けるようなことをしたのでは、それはもはやスキンシップではなく子どもをオモチャにして遊んでいることになってしまいます。

 

とはいえ、愛情表現としてのお肌のふれあいまでやめてしまってはいけません。これぐらいの時期になったら、赤ちゃんに刺激を与えるためのふれあいではなく愛情を示すためのふれあいが必要なのだというような理解が必要です。

 

このように、子どもの脳が発達するとともに、はじめは役に立った刺激がかえって逆効果になってしまうといったようなことも起こってきます。大事なのはそのときそのときに見合った刺激を与えてあげることなのです。

 

子どもの感情と個性は親の愛情ではぐくまれる

人間が他の動物からぬきんでてこの地球で進化をとげることができたのは、肉体的な力ではなく発達させた知能を駆使してきたためと言っていいでしょう。この流れはこれからも止まることなく、むしろ世代が新しくなるたびに高度な知性や知能が要求される時代になっていくものと思われます。

 

このため、自分の子どもの頭をよくしてあげたいと両親が考えるのはもっともなことです。しかし、人間というのは脳と体を持つ存在ですので、脳だけを取り出して生きるわけにもいきません。高い知能を持っていたとしても、そこに健康と体力がなければそうした知能もじゅうぶんに発揮できなくなってしまいます。

 

このため、将来子どもが大きくなった時に体力や集中力、忍耐力といったものを持てるように、脳だけでなく体の方も訓練を積ませてあげる必要があります。

 

また知能や体力の他にも、感情的な面も大事になってきます。赤ちゃんの感情は赤ちゃんが愛情に包まれて育ったかどうかで大きく左右されます。愛情といっても盲目的なバランスの悪い愛情ではなく、理性的な愛情です。

 

来たるべき未来にお子さんが歩んで行くにあたり、高い知能と健康な肉体、そして豊かな感性や個性を与えてあげることができるのはお母さんやお父さんといった親御さんだけなのです。

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