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赤ちゃん言葉で話すのが必須の理由

赤ちゃん言葉

赤ちゃんを目の前にすると、つい赤ちゃん言葉で話しかけてしまいませんか?
普段すました人でも、赤ちゃんに話しかける時には、なぜかワントーン高い声になってしまうものです。もちろん、お母さんであればなおのこと。実はこれには、ちゃんと意味があるのです。

 

赤ちゃんが良く反応するのは高い音

赤ちゃんは、どのような音に良く反応すると思いますか?
正解は、周波数の高い音です。
高い声で赤ちゃんに話しかけると、赤ちゃんはその声をよく聞きとることができるのです。

 

そして、赤ちゃん言葉を話すと、なぜだか高い声になりますよね。つまり、赤ちゃん言葉というのは、赤ちゃんがとても聞き取りやすい言葉だということです。

 

「だからお母さんは赤ちゃん言葉を話すのね」と納得するのは少し早いですよ。だって、たいていのお母さんは、赤ちゃんには赤ちゃん言葉で話そう、とか、赤ちゃん言葉を話す時には高い声にしよう、などと考えていませんよね。つまり、頭で考えることなく、自然とそうなっているということなのです。

 

なぜ自然にこんなことができるのか。それは、母親の遺伝子に「赤ちゃんには高い声で話しかける」という情報が入っているからです。

 

こうしてお母さんは、赤ちゃんが最も聞き取りやすいトーンで話しかけ、赤ちゃんの方はその声を聞き取って、声の出し方やそれに合わせた表情など、コミュニケーションに関する様々なことを学ぶことができるというわけなのです。

 

ちなみに、お母さんが、愛情を持って子どもに接触することを「マザリング」と呼んでおり、優しく頭をなでたり、ほおずりしたり、話しかけたりといった、コミュニケーションやスキンシップ全般のことを言います。赤ちゃん言葉で話しかけるのも、マザリングの一つですね。

 

赤ちゃん言葉の持つもう一つのポイント

赤ちゃん言葉は、高い音であることが、一つ目の特徴です。
二つ目の特徴は、擬音語を多用するということです。
世界でも擬音語が多いとして知られている日本語。赤ちゃん言葉においても擬音語は非常にたくさん使われています。

 

例えば車が通る音を「ブーブー」、電車なら「ガッタンゴットン」、猫は「ニャーニャー」、はさみのことを「ちょっきんちょっきん」などなど。赤ちゃんは、いろいろな物事を、擬音語を通して理解していくのです。

 

擬音語は、擬態語や擬声語とともに「オノマトペ」の一つです。音を聞き取ることと、それを意味する言葉とをつなげる、仲立ちの役割を果たすのが、オノマトペなのです。さて、擬音語をはじめとするオノマトペですが、これは日本人の繊細な感性とかかわりがあるのでは、と感じられてなりません。

 

日本人はよく、秋の夜の虫の音を聞いて、何となく物悲しく感じられると言いますよね。いわゆる、わび、さびの世界です。これは、オノマトペをそんなに使わない外国では、あまりないことなのです。

 

日本語に豊富に存在するオノマトペが、虫の音や鳥の声などを、何か別の意味を持つように感じられるよう、脳に影響を与えているのではないかと思われるのです。そして、赤ちゃんの頃からオノマトペを多用することによって、日本人は幼いころから、わびやさびといった繊細な感覚を養ってきているのではないでしょうか。

 

ですから、赤ちゃんには、どんどん赤ちゃん言葉で話しかけてあげてください。そうすることによって、日本人ならではの素晴らしい感性を、赤ちゃんの頃から育ててあげませんか。「赤ちゃん言葉を使ってばかりでは、正しい日本語を教えられない」などと、思わなくてよいのです。

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