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ゲームの決まりをきちんと決めていますか?

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ゲームをする子ども

「一度ゲームをやり始めると、どれだけ言ってもなかなかやめない」「気が付くとゲームばかりしている」このような子どもの行動に悩んでいるご家庭は多いようです。そんなご家庭ではたいてい、子どものゲームをやめさせるための、即効性のある方法を求めています。

 

子どもがゲーム漬けにならない方法は確かにあります。でも、時間もかからずすぐにできる方法とは言えないかもしれません。その代わり、確実に子どものゲームのやりすぎをストップさせる方法だと言えます。子どもにゲームを持たせるようになったら、ぜひこれから紹介する方法を実践してみてください。

 

子どもにゲームを持たせるなら、まずは決まりづくりを

多くの親御さんたちが、子どものゲームのやりすぎに悩み、子どもがすぐにゲームを止めるような画期的な方法はないものかと思っています。このような悩みを抱えているご家庭は、子どもにゲームを持たせるにあたって、非常に大切な、でもやって当然のことをお忘れであるケースが多いようです。それは何かというと、ゲームで遊ぶときの決まりづくりです。

 

平成23年、内閣府が行った調査によると、子どものゲームについて、特に決まりはないと答えた家庭は全体の42.4%を占めていました。この結果から見ても、ゲーム中の子どもが即座にゲームを終わらせるような画期的な方法を論ずるよりも、スタート地点に戻って、ゲーム利用についての決まりを作ることの方が先決なのではないでしょうか。

 

子どもにゲームを持たせることにするなら、我が家流「ゲームの決まり」を必ず作るべきです。ではどのような決まりが必要なのでしょうか。これからゲームを持たせる、あるいはもう持っているけれど決まりを作っていなかったというご家庭のために、決まりの項目として考えられるものをあげてみます。この中から実情に合わせて決めていくとよいでしょう。

 

①利用する場所について

場所を決めておくと、親が子どものゲームの様子を見ることができます。リビングやダイニングなど、どの部屋で使うかという決まりのほか、家の中でだけ使うのか、外に持ち出してやってもいいのかということについても決まりが考えられます。

 

②ゲーム機を保管する場所について

子ども部屋に置いておくと、親の目が届きませんので、リビングに置くという方法や、子どもが出せない場所に置いておいて、利用したいときに親に申し出るという方法がおすすめです。

 

③利用時間について

1日○分(時間)という決め方でもいいですし、1週間につき5時間という決めた方でもいいでしょう。

 

④利用するタイミングについて

宿題と明日の準備が終わったあと、家での決められた仕事を済ませたあと、というような、何かを終わらせたあと、という決め方もありますし、5時以降はやらない、という決め方もあるでしょう。また、平日は利用しない、という決まりにしておくという考え方もあります。父親か母親に「使います」と言ってから、という決まりもここに入るでしょう。

 

⑤利用可能なゲームの種類について

ゲームの中には、子どもにとってやらせたくないものもたくさんあります。暴力的なゲームがその代表的なものでしょう。そういったものは使ってはいけない、という決まりも必要になってきますね。

 

⑥ゲーム購入の仕方について

どのような内容のゲームを買ってはいけないか、一言では言えない場合もあります。そのような時には、購入する前に一言親に相談する、という決まりを作っておくとよいでしょう。その他、ゲームを購入する際は親と一緒に行く、自分が持っているお小遣いを使って購入する、などが挙げられます。

 

⑦友達と一緒に利用することについて

子どもがゲームを持ち始めると、ソフト(またはゲーム機そのもの)を子ども同士で交換し合うこともあります。そのようなことについて、やってもよいとするか禁止にするかということも決めるとよいでしょう。

 

友達の家にもっていっても良いかどうか、友達の家でその子のゲームをやらせてもらう時の利用時間などについても決まりが考えられます。また、大人がその場にいない時はやらない、という決まりを作るご家庭もあるようです。

 

⑧親とゲームの関わり方について

どのようなゲームなのかを、親も知っておく必要があります。そのためにも、親と一緒にやるとか、どのようなゲームなのかを親に伝えるとかいう決まりを設けても良いでしょう。

 

その他、ご家庭で必要と感じられた項目を追加していくとよいですね。これらを参考にして、我が家流「ゲームの決まり」をまず作ってみましょう。

 

決まりが設定されたら、その決まりを確実に守るためにはどうすればよいのかについても考えましょう。例えば、決まりを守れたかどうかのチェック表を作り、毎回記入するという方法があります。この場合は、子どもがチェックするだけでなく、大人もそれができたかどうかを確認できるよう、親側のチェック表もあるとさらに良いでしょう。

 

決まりを守れなかった、ということも起こり得ます。その時にはどのような罰が与えられるかも考えておきましょう。決まりを破ったら1週間はゲーム機没収とか、決められた時間を超過してやってしまったら、その時間の分だけ次の日のゲームは短くなるなど、いろいろなものが考えられます。

 

もう一つ、大事なポイントがあります。それは、親子でよく話し合って、一つ一つの決まりを作っていくことです。単なる親の押し付けにならないよう、気をつけましょう。

 

ゲームの決まりは書いて貼る!これで忘れない!

ゲームを子どもに買い与えるうえで、必ずやらなければならないのが、使い方の決まりづくりです。実情に合わせて「1日30分」とか「友達の家にはもっていかない」など、子どもと相談しながら我が家流の決まりを作りましょう。

 

「決まりはばっちり決めたし、これでもう安心!」と思ったところに、実は落とし穴があります。せっかく決まりを作ったのに、いつの間にやら親も子どもも忘れてしまい、ゲームにばかりのめり込んでしまうということは、よくあることなのです。

 

決まりは忘れてしまっては意味がありません。一度作った決まりを忘れてしまわないよう、工夫をしなければならないのです。具体的にどうすればよいかというと、決まりを一つずつ紙に書きとめておくのです。

 

書き終わったら、「この決まりをきちんと守ります」と誓いの言葉も記します。親も子どもも誓いましょう。誓約の署名も忘れずに!せっかく書いたその紙を、大事に引き出しにしまったりしないでくださいね。忘れないためには、いつでも目に触れるところに貼っておくのが一番です。

 

紙に書いて、誓約をし、その紙を貼る。ここまでやって初めて、ゲームをするうえでの決まりを作った意味があるというものです。話し合いの時点では親も子もしっかりと決まりを心に刻んだはずなのに、日を追うごとにいつしか忘れてしまうものです。何となく心にはあるのに、「まあこのくらいはいいか」などとルーズになってしまいがちなのです。

 

思い出してください。子どものゲームのやりすぎにお悩みのご家庭の中にも、ここまでしっかりと決まりづくりをやらなかったものの、子どもにゲームを渡す前に「1日30分くらいにしておきなさいよ」などという言葉を言った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

一瞬で子どもをゲームから引き離す魔法のような言葉を…と願うよりも、まずは決まりづくりを親子でやりましょう。そして、決めたことを忘れない工夫をしましょう。当然のことのように思えますが、意外とやれていないケースがとても多いのです。

 

ちなみに、家庭の中ではいろいろな決まり事があると思いますが、ゲームの決まりの作り方や忘れないでいられる方法は、その他の決まり事にも使えるやり方です。ただし、あまりにもたくさんの決まりがあり、壁中が決まりの紙で埋め尽くされてしまっては、息苦しくなってしまいます。重点的に守らせたいことを決め、応用してみてください。

 

ゲームの利用時間の決め方にはいろいろなものがある

「子どもがゲームで遊ぶ時間について、決まりを作りたい。でも、30分ではほとんど進まないゲームだと不満が残るみたい。どうやって決めたらいいのだろう…」というようなお悩みもあるでしょう。ゲームで遊ぶ時間の決め方は「一日○分」というものだけではなく、いろいろなものがあるのです。ご紹介しましょう。

 

①1日当たりのゲーム時間を決める

基本的な決め方です。「1日30分」「1日1時間」という決め方ですね。

 

②1週間当たりのゲーム時間を決める

1週間のゲーム時間を5時間以内にする、というような決め方です。これなら、時間のとれる週末は思う存分やれて、そのかわり平日は我慢するということもできます。

 

③ゲームをやるのは週末だけとし、その時間を決める

平日は学校も宿題もあるから集中させたい、その代わりに週末はやっても良いとする考え方もあります。その場合も、ゲームをやる時間は〇時間、というように決める必要があるでしょう。

 

④条件付きでゲーム時間を決める

単に「1日30分」と一律で決めてしまうのではなく、家での勉強時間が1時間以上の日は30分ゲームをしてもよし、2時間以上やれたらゲーム時間は1時間にアップ、というように、条件付きで時間を決めるのも一つの方法です。

 

⑤ゲームを細切れに組み込む

例えば、宿題を終わらせたらゲームを10分間やり、その後宿題以外の家庭学習を30分やったらまたゲームを10分、お手伝いを1つ終わらせたら10分…というやり方になります。

 

このほかにもいろいろあるかもしれません。大切なのは、親がどのやり方にするか決めて子どもに守らせるのではなく、子どもに様々なやり方を提案し、また実際試してみて、それからどの決まりでやっていくかを子どもが決めるスタイルにするということです。

 

そうすると、自分で選んだことなのですから、より「守らなくては」という気持ちが強まります。ゲームの事に限らず、決まりについては、可能であれば子どもにやり方を選ばせるといいですね。

 

ゲーム券を作って、ゲーム時間をコントロール!

子どものゲーム利用に当たって、最も多くのご家庭で約束事になっているのが、ゲームで遊ぶ時間についてです。1日○分(○時間)という決め方が基本的なものですが、平日は宿題や習い事などに集中させたいというお考えであれば、休日に○時間、もしくは1週間で□時間といった決め方もおすすめです。

 

ただしこのやり方には、土曜日と日曜日なら2日間、月曜から日曜なら7日間と、単位となる日数が長いため、あとどれくらいやれるのかが分かりにくく、つい何となくゲームをやりすぎてしまうという欠点があります。それもそのはず、時間というのは形として見えるものではありません。だから、つい適当になっていってしまうのです。

 

ですが、時間を可視化する方法はあります。それは、ゲーム券を作るという方法です。ゲーム券とは、小さな紙に「ゲーム券(10分)」などと書いたものです。土日で合わせて2時間やってよいという決まりであれば、「ゲーム券(10分)」を週末に12枚子どもに渡すことになります。ゲーム券に書く時間は、それぞれのご家庭に合わせて決めましょう。

 

子どもがゲームをするときは必ず、この券を親に渡してからゲームを始めるという決まりにします。また、ゲーム機の保管は親がしているというご家庭であれば、このゲーム券がそのまま、ゲーム機引き換え券となります。子どもがゲーム券を出してきたときに、ゲーム機を渡すわけです。

 

このようにすることで、形のない「時間」というものが、ゲーム券となって可視化します。すると、時間があと残りどれくらいなのかがとてもわかりやすくなります。自分の手元に残っているゲーム券を見れば、ちょっとやりすぎたな、とか、まだあとこんなにも残っているぞ、とかいうことが一目瞭然で分かるわけです。これでもう、やりすぎは防げるでしょう。

 

このやり方が身に付くと、ゲームする時間を上手にコントロールできるようになってきます。つまり、「今週は日曜日に何も用事がないぞ。だからじっくりとこのゲームを攻略しよう。そのためには土曜日はちょっと我慢だな」などというように、自分に合った時間配分ができるようになっていくのです。

 

もっと言ってしまえば、このようにゲーム時間をコントロールできるようになるということは、「ゲームをしたい」という自分の欲求をも制御できるようになるということになります。人間、様々な場面で自分の欲求を押さえなければならないことが出てきますが、そのような時に対応するための練習にもなるというわけです。

 

親もゲームをすれば、ゲームとの上手な付き合い方を教えられる

ゲームが子どもに及ぼす悪影響を心配するがために、ゲームを毛嫌いする親御さんもいます。子どもにはしぶしぶ買い与えても、自分は絶対にゲームに手を出さないという方もいるでしょう。

 

しかし、親もゲームを体験してみれば、ゲームとの上手な付き合い方を子どもにどう指導すればよいのかが分かる場合もあるのです。実際ゲームをやってみると、「このゲームは子どもには不適切だな」「このゲームをやることでメリットもありそうだな」などということが分かるようにもなります。

 

また、どうして子どもがこんなにもゲームをしたがるのか、その気持ちも分かるようになるのです。すると、子どもの気持ちに寄り添った言い方で、ゲームの終わりを告げることができるようになります。

 

子どもの気持ちがわからないと、「もう時間が来たのに、どうしてすぐにやめないの!」と言ってしまいがちですが、「このゲームはこのタイミングですぐにやめることはできないよな」ということを知っていれば、「時間が来たから、ここまで来たら終わりにしよう」というような言い方ができるようになるのです。

 

親もゲームをやることで、子どもの気持ちを汲みながら対応ができるため、子どもも納得して決まりを守りながらゲームをすることができるようになります。逆に親が、ゲームを理解しようとしなければ、子どもは不満を感じながらゲームを終了させられるため、親に隠れてゲームをしようとしたり、嘘をついたりするようになるでしょう。

 

時には、同じゲームを巡って子どもと会話が弾み、親子の交流が深まる場合もあります。つまり、子どもの目線に立ってゲームを体験してみれば、ゲームを悪い存在にするのではなく、逆にゲームからメリットをたくさん得ることができるようになるというわけです。

 

ゲームなんかよりも、もっと役に立つ本やおもちゃを、と子どもに買い与える方もいますが、はたしてご自分もその本を読み、おもちゃで一緒に遊んでいるでしょうか?そうではないケースは意外と多いものです。

 

どんなによい本やおもちゃでも、それを媒介として子どもと交わるのが大切だということを忘れてはいけません。つまり、与えっぱなしはどんなものであっても良くないのです。ためになる本やおもちゃでも、親が何も関わって来ないのであれば、ゲームを親子で楽しくやっている方がまだましかもしれません。

 

多くの研究結果によって、「親子のかかわりが深ければ、子どもがゲームにそれほどはまらないという傾向がある」ということが分かっています。子どもと一緒に何かをする。それがゲームであっても。そうやって親子関係を深めていけば、子どもがゲーム依存になる確率はぐっと低くなるというわけです。

 

子どものゲーム利用に関する約束事は、利用時間に関するものが多いですが、「親も週に1度は子どもとゲームをする」というような決まりを付け加えるのもおすすめです。ゲームや子どもを理解して、ゲームとのよりよい付き合い方を教えていきましょう。

 

ゲームの決まりを作るだけではダメ!具体的な方策も同時に立てて

子どもにゲームをさせるにあたって欠いてはならないことが、ゲームの決まりづくりです。親子で話し合って様々な決まり事を設け、それを紙に書きだして貼っておきましょう。

 

ただし、決まりを設定しただけで安心してはいけません。それだけでは、どうやったらそれを守れるのかが分からないからです。決まりを意識し、守り続けるためには、工夫が必要です。

 

例えば、1日のゲームを振り返り、きちんと決まりを守ってゲームができていたら丸印をつけるというようなゲーム振り返り表を作り、記入する。親に伝えてからゲームをするという決まりを守るために、ゲーム機引き換え券を作り、それを親に渡さないとゲーム機を出してもらえないことにする。他にもいろいろな工夫が考えられるでしょう。

 

子どもに振り返り表を記入させるなら、親の振り返り表も同時に作っておくといいですね。子どもがゲームに関する決まりを実行できるかどうか見守ったり、決まりを守れるような言葉かけをしたりしたときは丸印をつける、というような表です。

 

子どもがゲームの決まりを守るようになるためには、このような具体的な工夫の他に、最も大事にしてほしいことがあります。それは、決まりを守れた時の子どもをきちんとほめてあげることです。

 

ゲームをやったことのある親御さんなら想像できると思いますが、夢中になっているところでゲームを終了させるというのは、強い意志が必要なものです。決まりを守れたということは、強い意志を持って自分の欲求を押さえられたということですから、とても素晴らしいことなのです。当然だと思わずに、思いきりほめてあげてくださいね。

 

ゲームの決まりを定期的に見直せば、決まりは守られるようになる

ゲームに関する決まりを設けているのに、どうもその決まりが守られない。実はその原因は、決まりが実情に沿っていないのに、そのまま続けているところにあるのかもしれません。

 

決まりを作るときには、親子で話しあい、じっくりよく考えたうえで決めているはずです。でも、やっていくうちに実情に合わないなと気づくことは、当然あることなのです。決まりを作っている段階では、全ては予想の範囲内だからです。要はやってみないとわからないというわけですね。

 

ですから、ゲームに関する決まりを作ると同時に、「1週間ごとに決まりを変更すべきかどうかを検討する」というような決まりも作っておくとよいかもしれません。一度作った決まりを振り返る習慣があるとよいのです。「合わないな」と感じたら、潔く変更するのも大事なことです。その際も、親子で検討し合うのが必須です。

 

決まりを最初に作ったら、それを紙にしっかりと書き留めて、しかもそれをよく見える場所に貼っておく必要があります。もしも決まりが実情に合わなくて変更することになったら、面倒くさがらずに、その紙に変更点を書き足してください。

 

そこを面倒くさがってしまうと、「書いてあるけれどこの決まりは守らなくてよい」という項目が出来上がってしまい、それにつられて他の項目まで何となく守られなくなっていくものです。

 

決まりを作ったらしっかり実行する。実行したうえで実情に合わなければ変更する。そしてそれもしっかり明記する。これを繰り返すことで、決まりをきちんと守ることができる状況が作られていくのです。

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