友達と仲良く遊べる子供に育てる

Pocket
LINEで送る

友達に意地悪をする子供

我が子が他の子と仲良くできないと、親としては心配なものですね。「仲良くできない」タイプには2種類あります。1つは、友達と喧嘩ばかりしたり嫌がることをしてしまったりするタイプ。もう1つは、引っ込み思案で友達と関わろうとしないタイプです。タイプによって親のアプローチの仕方が違いますので、タイプごとに詳しくご説明していきましょう。

 

喧嘩したり嫌がることをしたりしてしまう子供には

最近の小学生は、自分に自信がもてなかったり、自分の事が嫌いだったりする子が増えてきているようです。そうなると、友達が自分の事をどう思っているのだろうと、いつも心配になります。だから、ちょっとした友達とのトラブルで、怒りのスイッチが入りやすくなるのです。怒るだけでなく、嫌がることをする、いじめるなど、相手への攻撃という形で自分を守ろうとしてしまうのです。

 

この場合は、根っこにある自分への自信のなさを何とかしてやらなければ、何を言っても状況が悪化していくだけです。どうしてそのような行為に出るのか、その理由を見つけることが先決です。

 

子供の中に自己肯定感の低さがあり、それが原因で友達と仲良くできないのだということが分かったら、次はそれを解消し、友達とうまくやっていく力を養っていきましょう。そのためにどうしたらよいのか、具体的な方法をご紹介します。

 

「ありがとう」をたくさん言ってあげよう

「他の人に優しくしたら、感謝された」という経験がなければ、どうしても他者に対して思いやりをもって行動することはできないものです。子供にはこのような経験をたくさん積ませてあげてください。

 

まずは親がたくさん「ありがとう」を言ってあげましょう。どんな小さなことでもいいのです。手伝いをしてくれたり、助けてくれたり、何かをプレゼントしてくれたり…。子供がそんな風に何かしてくれたら「うれしいわ。助かったわ。どうもありがとう!」と、きちんと伝えましょう。

 

感謝の気持ちをもたせよう

今の時代、放っておいたら、子供の感謝する気持ちは育ちにくいように思えます。なぜなら、子供の数が減ってきているという現状から、一人一人、とても大切に育てられているため、ともすると、大人があれやこれやと世話を焼きすぎ、子供にとってはそれが当然に思ってしまいがちだからです。

 

何でもやってあげることだけが、本当の愛情なのでしょうか。親にしてみれば「よくやってあげてるな」と自分を満足させることにもなるかもしれませんが、あまりに度が過ぎると、親なしでは何もできない人間になってしまうかもしれないのです。

 

親が子供に対して、何よりもしてやらなければならないことは、自分で生きていける人間に育てることではないでしょうか。そのためには、先手を打って何でもやってあげることはやめて、見守ったり、応援したり、できた時にたくさんほめたりしていかなければなりません。

 

自分の力でやってみなければ、それがどんなに大変なことなのか分かりません。だから、親にやってもらっても当然で、感謝の気持ちがわかないのです。「大変な思いをして、自分のためにやってくれているんだな」と気づくことができれば、おのずと感謝の気持ちが芽生えるはずです。

 

相手の立場に立たせる

子供が他の子に嫌なことをしてしまうとき、相手の気持ちが分かっていない場合が多いものです。ですからこのような時には、子供が相手の立場に立つことができるような働きかけが必要です。

 

「○○ちゃんの顔を見てごらん、どんな顔をしているかな」「あなたがやったことで、どんな気持ちになったんだろうね」「もしもあなたが同じことをされたら、どう思う?」という具合に。繰り返すことで、相手の立場に立つということを理解していくでしょう。

 

愛し、愛されることで優しい子供に育つ

相手に対する愛情がなければ、優しくすることはできません。また、相手との間に信頼関係がなければ、助け合うこともできません。しかし、子供はいきなり相手に対して愛情をもったり、信頼関係を築いたりできるものではありません。

 

こういったことはまず、親子の間でしっかりと育んでいきましょう。小さいうちに親にたっぷりと甘えて、「お母さんやお父さんは自分の事を好きでいてくれて、自分もお母さんやお父さんが大好きだ」と子供自身が思えることが大切なのです。

 

それを基盤に、成長とともに同じ年頃の子供たちとたくさん関わって、喧嘩したり、仲良くしたりする経験を積み重ねていくと、愛し愛され、信じ合うということの幸せを知ることができるのです。

 

愛というものは、一方通行なものではありません。心から相手を愛することで、相手も愛を込めた言動を返してくれるものです。その体験を繰り返していくうちに、「自分は愛されるに値する人間なのだ、信頼されるに値する人間なのだ」と、自分を肯定的に見ることができるようになるのです。

 

自分に対する肯定的なイメージを持っている子は、時に喧嘩や、ちょっとした意地悪・いたずらはするかもしれませんが、根深い問題にまで発展するようなことはしないのです。

 

引っ込み思案で友達と関わろうとしない子供には

もしもお子さんがいつも一人で遊んでいたら、あなたはどう思いますか?おそらく「なぜいつも一人ぼっちなのかしら。もしかして他の子から嫌がられているのでは…」と不安になることでしょう。

 

そうなると、親としてはつい「友達と遊んだら?」「仲良しさんはいないの?」などと言いたくなるものです。しかしそれはおすすめしません。もともと一人遊びを好む子供ももちろんいます。しかし、内気なタイプであるために、友達と遊びたくても自分から言えない、近づけない子供の場合は、親御さんのこのような言葉かけが、逆にプレッシャーになってしまうこともあるからです。

 

友達をつくるということは簡単なことのようですが、本当に良い関係になるには下地が必要です。その下地とは、自分というものをしっかりともち、相手への思いやりの心をもつことです。つまり、自分の意見をもってそれをきちんと伝えることができ、かつ、周りの人間を尊重することができなければ、周りと良い関係を築けないのです。

 

ですから、友達と遊ぶことを無理強いするのではなく、子供が自ら遊んでみようと思えるように手助けしてあげましょう。どのように手助けしていけばよいかを見ていきましょう。

 

子供に自分の良いところを自覚させる

自分の良いところが見つけられず、自信を持てないと、なかなか友達の輪に入っていくことができないものです。ですからまずは、自分の良いところに気づかせてあげましょう。お子さんの良いところや得意なことは何ですか?まずは親御さんが見つけてあげてください。そしてそれを思い切りほめてあげるのです。

 

「私にはこんな良いところがあるんだ、得意なことがあるんだ」と感じることができれば、それが自信につながり、友達の輪に入るための勇気になります。そしてその輪の中の誰かと仲良しにさえなれれば、その集団の中でも生き生きと楽しく過ごすことができるようになるでしょう。その子の良さがその集団の中でも生かされるようになるはずです。

 

共感力を育てよう

「友達とは遊びたい、でも、どうやって関わればよいかわからない」と思っている子供もいます。そんな場合は、まずは相手の子を理解することから始めてみましょう。親も一緒になって、相手の子について考えるのです。「どんな遊びが好きなのかな。どんな良いところがあるのかな」などなど。

 

相手について知れば知るほど、相手に共感できることも増えるはずです。そのようにして、相手への共感力を育ててあげましょう。

 

親が子供の友達を選ばない

我が子の友達について「この子はちょっと問題があるわ…。一緒に遊んでいて大丈夫かしら」と思うことも、時にはあるものです。そのような時でも、我が子にその子と遊ばないように言うのはやめましょう。親には見えなくても、お子さんにはその友達の良いところが見えているからこそ、一緒にいるのですから。

 

「○○ちゃんはどんないいところがあるの?」と、お子さんに聞いてみましょう。お子さんがどんなところに魅力を感じているのかが分かるはずです。

 

もしかしたら私たち大人も、偏った見方で一部の人としかつき合わないということがあるのではないでしょうか。親がいろいろな価値観の人と、広いおつき合いをするようにすれば、お子さんももっと友達と遊んでみようと思うかもしれませんよ。

Pocket
LINEで送る

このページの先頭へ