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日本の食生活は豊かだと言えるか?

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家族そろって食事

日本では、世界各国の料理を食べることができます。それはレストランだけの話ではありません。一般家庭の食卓にも、和食だけでなく、洋食、中華、イタリアンと、実に多国籍なメニューが日常的に並びます。そんな日本の食生活を指して、日本は豊かになったと言う人が多いですが、本当にそうなのでしょうか。ご一緒に考えていきましょう。

 

「豊かな国」日本の食料自給率は…

昔の日本の食生活は、ご飯を中心に、野菜や魚といったおかずを少し食べるというのが一般的でした。しかし戦後、食の欧米化が進み、今では各国料理が普通の家庭の食卓にも並ぶようになり、純粋な日本食だけのことが少なくなりました。そして季節を問わずいろいろな食材が、食卓に並ぶようにもなりました。

 

そんな日本の食料の自給率は、現在どのくらいだと思いますか?なんと39%しかないのです(平成26年度)。6割は輸入に頼っているということになります。

 

これがどんなに低いものかということは、他の先進国と比べて見ると一目瞭然です。アメリカ合衆国では127%、フランスでは129%、ドイツでは92%…。日本は先進国の中では驚くほど低い自給率であることがお分かりでしょう。

 

このような状況では、本当の意味で、日本が豊かな食生活を送っているとは言えないのではないでしょうか。

 

現代日本の食卓は寂しい

日本の食料自給率の低さを考えると、世界中の料理が食べられるようになった今でも、豊かな食生活を送っているとは言えないでしょう。しかし、日本の食生活の貧しさは、食事の内容にだけ表れているのではありません。食の風景という観点から見ても、豊かとは言い難い現状があります。

 

「家族そろって温かい食卓を囲む」そんな風景が、日本では失われつつあります。日本の多くの父親が、仕事で帰りが深夜になり、先に食事をとった家族の寝顔を見てから、ようやく自分の夕食の時間となる。そして早朝から出かけるため、やはり家族とは一緒に食べられない…。そんな現状があるのです。このような風景が、豊かな食生活だと言えるでしょうか?

 

また、一人で食事をとる子が多くなってきているとも言われており、これを何とかしなければと問題視されています。この背景にも、両親が仕事で忙しく食事時に不在であるという現状があります。

 

子どもが一人で食事をとっていることは確かに大きな問題ではありますが、これを改善させるには、仕事を持つ親が、子どもと食事がとれるよう早く帰宅しなければなりません。そのためには、日本社会を根本的に変えていかなければならず、とても一筋縄ではいかない問題です。

 

難しいとは思いますが、週に何回、ひと月に何回と決めて、早く帰る日を意識的に設けることから始めてみてはいかがでしょうか。食事は、単に栄養を摂るための手段ではありません。「家族そろって食卓を囲み、コミュニケーションを図る」これも大きな目的の一つです。月に数回であれば家族そろっての食事も努力すればできるはずです。

 

とはいえ、家族そろって食事をとれれば、日本の食生活が豊かだと言えるかといえば、やはりそうではありません。一番大きな問題はやはり、食生活の内容そのものです。

 

戦後、日本人の栄養状態をよくするために、日本は欧米に習って栄養教育を行ってきました。「カルシウムが不足しているから牛乳を摂る」「ご飯は減らしてもいいからいろいろなおかずをたくさん摂る」それらを一生懸命進めてきたために、今更昔ながらの食生活に戻ることが難しくなっているのかもしれません。

 

しかしその結果、昔ながらの日本食にはなかった牛乳を始めとして、欧米の食材や料理を好まない子どもは好き嫌いがあるとみなされ、世の親たちを悩ませてしまうことにもなってしまったのです。本来子どもはご飯が大好きで、それこそが子どもの成長に必要なものであるにもかかわらず…。

 

私たちはもう一度、日本人の子どもにとって本当に健康的な方法というものを考え直さなければならないのではないでしょうか。

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