日本人の健康を支えてきた豆類・種子類

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豆類

日本食に欠かせない豆類、そして種子類。皆さん食べていますか?実は今、この豆類や種子類は、あまり食べられなくなってきています。これはとても残念なことです。豆類や種子類はかつての日本人の健康を支えてくれた大事な存在です。

 

豆類や種子類を食べることを可能にした日本人の知恵

戦後、日本人の食生活はたんぱく質が少ないと指摘され、欧米風の栄養指導が導入されました。確かに、それまでの日本人は、穀類からなる主食をメインとし、たくさんの野菜とほんの少しの魚介類を食べるというバランスの食生活を送ってきました。それだけ見たらたんぱく質や脂質の摂取量が異常に少ないと言われても無理はありません。

 

しかし、そのころの日本人の体には、本当にたんぱく質や脂質が足りなかったかというと、そんなことはないのです。考えてみてください。昔の家庭は今よりずっと、子だくさんでした。女の人が子供をたくさん産んで育てるには、丈夫で健康な体が何より必要だったはずです。かつての日本の食生活は、そんな丈夫で健康な体を作っていました。

 

では、少しの魚介類しか食べなかったのになぜ、体にたんぱく質は不足していなかったのでしょう。それはひとえに、豆類や種子類を食べていたおかげです。日本人は昔から、大豆や小豆、インゲンなどの豆類や、ゴマやクルミなどの種子類を食べてきました。これらはたんぱく質や脂質を豊富に含む素晴らしい食品です。

 

しかし、豆類には毒となる成分を含んでいるものがあることをご存知だったでしょうか?その毒で病気になることもあります。しかしそれは外国での話。日本では豆を食べることによって病気になることはまずありませんでした。

 

それはなぜかというと、日本人は豆を食べるときに必ずあく抜きをしてきたからです。ご存知の通り、豆をゆでる前にはまず、大量の水に浸しておきます。これは豆をふっくらと煮るという目的もあるのですが、それだけではありません。水に浸しておくと、豆に含まれた有毒成分が水に流れ出るからです。

 

また、小豆を煮る場合には、一度沸騰させたらいったん湯を切り、再び新しい水を注いで火にかけますね。これも、アクや有毒成分を取り除くために行っていることです。普段はあまり考えずにやっているこのような作業にもきちんと理由があったわけです。まさに、先人の知恵ともいうべきものでしょう。

 

こうして日本人は、毒性から身を守りながら、自分たちの体に必要なたんぱく質や脂質を、豆類や種子類から得てきたのです。

 

手抜きして大いに豆類を食べよう!

戦前の日本人のたんぱく質摂取を担ってきたのは、豆類や種子類でした。これらがあったからこそ、ご飯や野菜を中心に、少しの魚介類を食べるという日本食スタイルでも、健康を保つことができたのです。

 

とはいえ、豆類はそのまま食べられるものではありません。一晩水に漬けたり、一度にこぼしたりといった下準備が必要なので、最近では豆類を食べる機会が減ってきているようです。

 

忙しい現代人には、豆類の下ごしらえは大変なことでしょう。こんな時はぜひ、加工品を利用してみてはいかがでしょうか。おすすめなのは蒸し豆の缶詰です。水煮ではないことがポイントです。豆を水煮にすると、煮ている間に栄養素が逃げていってしまいます。しかし蒸し豆は水蒸気で加熱をしていますので、豆の栄養やおいしさはそのまま残ります。

 

国産物や添加物不使用のものを選べば安心ですし、何と言っても缶を開けてすぐに食べられる手軽さが魅力です。それに味付けはされていませんので様々な料理にアレンジ自在です。一番簡単なのは煮豆です。調味料と共に鍋に入れて少し煮るだけ。あっという間に出来上がりです。

 

日本で昔から食べられてきた豆類や種子類。日本人が摂るたんぱく質としてふさわしいものです。便利な加工品を上手に使って、大いに食べましょう!

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