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玩具は頭を使うようなものを与えましょう

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玩具

子どもを詰め込み学習の勉強詰めにすることは、あまりいい結果を招きません。子どもが小さいころにはむしろ遊ばせ、さまざまな体験をさせて幅広い経験を積ませる方が後に学力を向上させることにつながるとされています。そうした体験を積むには自然にふれあい体全体で遊ぶのが一番なのですが、毎日そんな遊びをするのは無理という家庭もあるでしょう。そういった場合にはどうすればいいのでしょうか。

 

自然にふれ合う遊びがいいとは言っても……

特に男の子の場合、自然がいっぱいの環境で友だちと体を動かして遊ぶという経験が一番です。そうすることでさまざまな新奇なものに出会うことができ、好奇心を満たし判断力を磨くことができるからです。もし都市圏に住んでいて自宅周辺にそうした自然環境がない場合、キャンプなどによってそういった自然環境に接するのはたいへん効果があります。

 

とはいえキャンプがおすすめだとは言っても、子どもや友だちを連れて足繁くキャンプに行くことは実際のところ難しいというのが現実ではないかと思います。行くとしても、夏休みなどを利用するなどして一年に数回行ければいい方なのではないでしょうか。しかし、一年に数回しかいかないのでは圧倒的に経験が足りません。それ以外の日は毎日勉強漬け、というのでは学力向上など望むべくもないでしょう。では、キャンプができない時にどういった遊びをすればいいのでしょうか。

 

最近では外で遊ぶよりもTVやPCを通じたゲームが流行です。こうしたゲームには友だちとの共通の話題を得るという側面もあるので一概に否定することはできませんが、それでもやはり子どもは刺激を受けるという面では受動的な立場となってしまい、自ら主体的にものを考えるという訓練を積むことはできなくなります。

 

こういったゲームでは、子どもたちはやってくる刺激に瞬間的に次々と対応することが求められることが多い傾向があります。確かに瞬間的な反射神経は鍛えられるかもしれませんが、自分が主体となって問題に向き合い、そこに埋もれている真実をくみ取る力は養われません。そのためか、こういったゲームにばかり熱中している子どもは注意力散漫になりがちで、試験の際にも問題文をしっかり読み込まないという傾向が見られます。問題文は確かに読んではいるのですが、問題の意図をきちんと読み解けていなかったり誤解していることが多く、ケアレスミスも増加する傾向があります。

 

ここまで読んで、そんなに目くじらを立てなくても、普段の勉強の息抜きになるしゲームぐらいいいでしょう、という感想をお持ちになった方には、実際に子どものしているゲームを体験してみることをおすすめします。うまくつくられているベストセラーと言われるようなものほど、短い時間で夢中になれるような仕掛けがちりばめられており、気づくと何も考えずに遊んでしまうようになっています。そうしたゲームで遊べば子どもは何かにとりつかれたようにゲームにはまり込んでしまうことになるのを感じて頂けるかと思います。

 

キャンプのように自然とふれあえるような遊びもできず、ゲームも駄目となったらいったいどんな遊びをさせればいいのかと悩んでしまいそうですが、それ以外の遊びの中にも役に立つものがあります。電源系のゲームではないようなゲーム、中でもテーブルゲームと呼ばれるようなものです。より具体的には、トランプなどのカードを使うものや、チェスや将棋や麻雀のようなボードゲームあたりです。

 

カードゲームやボードゲームはどこが優れているのか

カードゲームやボードゲームといったもので遊ぶ場合には、いずれも戦略的な思考が必要になります。自分の手札の強さを前提に相手が手元にどんなカードを持っているのかを予想したり、今し方相手が飛車の駒をすすめた意図は何なのか、どうしてその位置に配置し、何を狙っているのかを推し測ったり、といったように、ゲームをしている間じゅうずっとものを考えなければなりません。

 

いまある状況からそうした戦略的な思考を進めるには、確率や順列、組み合わせといった数学的な考え方をする必要があります。実際、一流の大学の理系に進学し優秀な成績を上げている人を調査すると、子どものころからそういった遊びを好んでいた、という人がかなり多いのです。

 

また、工学部や建築学部などの優秀な人に尋ねると、小さいころにレゴブロックでよく遊んでいたという話をする人に多く出会います。レゴブロックは単純な玩具ですが結構奥が深いものです。何も考えずにブロックを積んで構造物を作っていっても、途中で崩れてしまって高い建物や丈夫な壁は作ることができません。そういった構造物をうまく作るには、ブロックを交互に重ね合わせたり、アーチ型を作ったりといったように、いろいろと工夫することが必要になります。

 

幼いころのそうした経験は学校で物理学を勉強する際にも役に立ちます。実体験として力学や立体感覚が染みついていますので、抽象的な物理学の内容とそれを問題なく関連させて理解することができるのです。

 

とある優秀な理系の学生は、小さいころに家が貧乏でレゴブロックを買い与えてもらえなかったそうです。このため、粘土を使って小さな塊をいくつも作り、それを積んでブロックの代わりにして遊んでいたといいます。

 

このやり方だとレゴブロックとは違い、高い構造物を作ろうとすると重みで下の方の粘土がつぶれてしまいます。そこで彼は子どもなりに考え、粘土の中に割り箸を使って芯を入れ、構造物を補強するという方法を編み出したそうです。この学生は小さいころにすでに構造物の強度という概念を学んでいたことになります。大学に進学してから初めて強度という考え方に出会うよりも、はるかにすんなりとそれを理解できたはずです。

 

このように、子どもが自ら考えて遊ぶ必要のある遊びは、将来的に子どもの学力の向上をもたらします。どうせ買い与えるなら、そういった頭を使う遊び道具を与えてあげるのも1つの方法です。

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