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自分で考える力や判断する力を育てるには

考える力を付けるために一人でおつかいをする子供

あなたのお子さんは、自分で考える力をもっていますか?子供はいずれ親の元を離れ、社会の中で生きていかなければなりません。その時に、自分で考える力や判断力がなければ、やっていけないでしょう。まだ先のこと、と思ってはいけません。子供のうちからその力を育ててやらなければならないのです。

 

親子の話し合いが考える力をつけさせる

子供が自分で考える力や判断する力を身に付けるには、親子間の話し合いも大切です。「うちはちゃんと会話しているから大丈夫」と思っているあなた、それは本当に話し合いですか?

 

話し合いとは何かというと、自分も相手も意見を言い、おたがいに聞き合うことです。親子の会話が、親も子供も自分の意見を言い、相手の意見を聞くというものになっているでしょうか?実は、親は話し合いをしているつもりでも、子供からしたらそう思っていないことがあるのです。親は指示や命令の言い方で話をし、子供はそれに従うしかないというケースです。

 

子供との会話で、親がいつも命令や指示ばかりしていると、子供はいつまでも、親の命令や指示に従うばかりになってしまい、自分で考えたり判断したりする力を身に付ける機会を失ってしまいます。親子の会話が命令や指示ばかりにならないようにし、話し合いをたくさんするようにしましょう。それが、子供自身で考える練習の場となるのです。

 

直接的な体験で考える力を伸ばす

子供たちはたくさんの体験を積みながら、自分の頭で考えて判断する力を伸ばしていきます。ところで、体験には、直接的な体験と間接的な体験の2種類があることをご存知だったでしょうか。お手伝いをしたり遊んだりしながら自分の体で実際にやるのが直接的な体験、本やテレビ、学校での勉強などから知識を得るのが間接的な体験です。

 

本当なら、直接的な体験によって知識を得たり力をつけたりするのが一番なのですが、それでは時間がかかりすぎます。人間には取得しなければならない知識も能力も膨大にあります。ですから、間接的な体験で補っていくわけです。

 

ですが、最近の子供たちは間接的な体験の方が多くなりがちです。テレビやインターネットが身近にあるため、直接的な体験よりも効率的に物事を学んでいくことができるようになったからでしょう。

 

それは悪いことではありませんが、直接的な体験が減ってしまっているのは問題視されています。直接的な体験は子供が健全に育っていくには欠かせないものですから、せめて小学生の頃までは、親の方が意識して直接的な体験をさせていってもらいたいものです。

 

直接的な体験として取り組ませやすいのは、遊びとお手伝いです。遊びは子供にとって楽しいものですから、自主的に取り組みますし、より楽しむために、自分からいろいろと工夫を考えるようになります。

 

それに対してお手伝いの方は、親から言われて始めることが多いでしょうし、最初は親から細かく指示されてやることでしょう。しかし、お手伝いも長く続けているうちに、もっと上手にやるための工夫を子供なりに考えるようになるものです。

 

おつかいをするにしても、「豆腐を買うならこちらのお店の方が安いから、ここで買おう」とか「今日は急いでいるから近くのこの店で済ませよう」とか考えるようになるのです。ただし、このように子供に考えさせるためには、あらかじめ買う店を親の方で指示してしまわないようにする必要があります。

 

豆腐を買ってくるというお手伝い1つをとってみても、他にいろいろなことを子供は考えることになるでしょう。「豆腐を買ってきてね」とだけ言われたら、まずはどこで買うのか考えるでしょうし、スーパーで買うとしたら、豆腐はどこに売っているのだろうと探さなければなりません。豆腐売場が見つからなかったとしたら、そこでまた考えるでしょう。「そうだ、お店の人に聞こう」と判断するかもしれませんね。

 

このように、お手伝いを任せると、子供は自分の頭を必死になって使うので、考える力や判断する力がだんだんと身に付いていくのです。子供にはぜひ、直接的な体験であるお手伝いもどんどんやらせてあげましょう。

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