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食の欧米化によって脅かされる安全性

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欧米化した食事には食品添加物がいっぱい

食の安全性について関心のない人はいないでしょう。それを表すかのごとく、食料品を扱う店に行けば、「無農薬野菜」とか「無添加」などの表示がされたパッケージの商品をよく見かけます。しかし、それらの表示は逆に、化学物質を使った食品がいかに多く流通しているかということを表しているとも言えます。

 

どうして私たちの食卓の安全性は、これほどまでに脅かされるようになったのでしょうか。その理由とともに、私たちはどうしたら安心した食生活を送れるようになるのかを、考えていきましょう。

 

なぜ現代日本の食卓は化学物質に脅かされるようになったのか?

私たちが普段食べるものをよく調べてみると、食品添加物や農薬といった化学物質を使った物がたくさんあります。また、食べ物以外でも、食器を洗う洗剤にも化学物質が使われています。ですから、無農薬野菜や食品添加物不使用の品が注目されるのも当然のことです。

 

しかし、そもそもなぜ今、私たちの周りにはこんなにもたくさんの化学物質があふれているのでしょう。実はそこには、食の欧米化が深くかかわっているのです。

 

昔の日本の食生活は、ご飯を中心としたものでした。しかし、食の欧米化が進むにしたがって、パンやパスタなど輸入小麦で作られた炭水化物が、主食として幅を利かせるようになりました。朝ごはんはいつもパン、というお宅も少なくないのではないでしょうか。

 

ご飯に合うおかずとパンに合うおかずは違います。ですから、主食が変わるとそれに伴っておかずも変わります。具体的に言えば、パンが朝食の主食になれば、そのおかずとしてハムやウインナーなどをつけるでしょう。野菜を摂るなら野菜サラダを加えるのが多くなるのではないでしょうか。このように主食やおかずが変わると、加工品も増えることになります。

 

パンの原料は輸入小麦です。この小麦は輸送船で運ばれてきますが、その長旅で腐る恐れがあるため、収穫した後に防腐目的の農薬が使われています。それを加工してパンを作るわけですから、添加物が全く使われていないパンを探すのは困難なことです。

 

また、パンにバターやマーガリンを塗る場合、それを作る過程で使われた添加物があります。おかずのハムやウインナーも、美味しく見せるためや防腐のために、添加物を使って作られることが多いです。

 

サラダは生野菜だから大丈夫と思うかもしれませんが、たいていは加工品であるマヨネーズやドレッシングをかけて食べるはず。さらに、ハムやウインナーを焼くときには油を使います。マヨネーズやドレッシングも油分がたっぷりです。

 

そうなるとフライパンや皿に残った油を洗い流すために、化学物質が入った洗剤を使うことになります。つまり、欧米化した食卓に、化学物質はつきものだというわけです。

 

また、日本では、厚生労働省によって安全性が認められた添加物だけが使われていますが、しかしそれは本当に安全といえるでしょうか?というのも、添加物の歴史を振り返ってみれば、昔は大丈夫だと言われていた添加物でも、調査が進むうちに発がん性物質を含んでいるから使用中止となったものが山ほどあります。

 

ということはつまり、今現在「安全です」と言われている食品添加物も、今後の調査が進むうちに、やっぱり危険なものを含んでいたので使用を中止しましょうということになるかもしれないわけです。

 

欧米化した食生活を送っている限り、化学物質への不安が消えることはないのです。

 

日本食中心の安心できる食生活を

食の欧米化が進むとともに、私たちは加工品を多く食べることになりました。加工品には食品添加物等の化学物質が入っているものが多いため、食の安全性が脅かされるようになったのです。

 

どうしたら私たちは、食に関する化学物質の脅威から逃れることができるのでしょうか。一番の方法は、欧米風の食生活をやめ、ご飯や味噌汁からなる日本食を中心に食べるようにすることです。

 

日本の風土の特徴としては、四季がはっきりしていて旬のものがたくさんとれるということ、植物が成長するのにちょうどよい温度と雨量があるということが挙げられるでしょう。しかしそのために、一年中通してどんな野菜でも食べられるわけではありませんし、菌の繁殖も活発になってしまうということも言えます。

 

しかし日本人は、実に見事にその特徴を生かし、発酵という方法を編み出しました。日本は四方を海に囲まれているため、塩は豊富にとれます。その塩を使い野菜類を発酵させることによって、食べ物を長持ちさせる方法を生み出したのです。

 

発酵には、様々な菌の力を借ります。コウジカビによって日本酒や酢、味噌やみりん、しょうゆやかつお節などが作られます。酵母も日本酒や味噌、醤油づくりに使われます。そして乳酸菌によって味噌漬けが作られますし、酢酸菌は酢を作ります。

 

こうして見ていくと、発酵という素晴らしい方法によって日本食文化は大きく花開いたと言っても過言ではないでしょう。味噌や醤油は単なる調味料ではなく、立派な発酵食品であり、長期保存がきく豆製品なのです。

 

日本的な食事の中心となるものは、ほぼ発酵食品だと言えます。味噌汁も漬物も納豆も、全て発酵食品です。化学物質を使わず、発酵という工夫によって長持ちするよう作られたものばかりです。

 

このように、私たちの食卓を安心できるものにするためには、日本食を食べるようにするのが一番簡単な方法です。欧米風の食事を続けながら有機野菜を使ったり無添加食品を探したりするよりも、よっぽど手っ取り早いと言えるでしょう。

 

より安全な食卓を実現させるためには

欧米風の食事から日本食に切り替えるだけで、食卓から化学物質はかなり減らせるでしょう。しかしそれでも完ぺきとは言えません。私たちの食卓をより安全なものにするために気をつけたいことを、優先順位の高いものから紹介していきたいと思います。

 

気をつけたいことの第1位は、調味料です。日本食の調味料としては醤油や味噌、塩、砂糖、酢、そして油などが挙げられるでしょう。これらを購入する時にはぜひその安全性についても調べてください。

 

特に味噌や醤油などの発酵食品は、熟成期間をしっかりととってあるものを選びましょう。「無添加」という言葉だけを鵜呑みにしないようにご注意を。調味料を良いものにするぐらいなら、それほどお金もかかりません。

 

第2位は水と洗剤です。日本の水は水道から直接飲めるほどきれいですが、それでも毎日使うものですからこだわりたいもの。浄水器をつけるのが一番安全です。食器などを洗うために使う洗剤は「合成洗剤」と表示されているものがたくさんあります。これは厚生界面活性剤を主成分にしたもので、化学物質が使用されています。

 

中には、手に優しいとか植物生まれとかいうキャッチコピーを持つものも多いのですが、それでも表示をよく見ると「合成洗剤」の文字が書かれてあるものがあります。化学物質を避け、私たちの健康や環境を守ろうとするなら「台所用石鹸」と表示されているものを使用しましょう。

 

第3位は加工品です。加工品にはいろいろなものがあります。パンや麺、豆腐などの大豆製品、練り物…。これらはほぼ全て、食品添加物が使用されているものです。

 

実に様々な食品添加物があるので、一切使用していないものを探すのは難しいかもしれませんが、次にあげる食品添加物は特に避けたいもので、加工品選びの参考にしてください。

・安息香酸、ソルビン酸、プロピオン酸などの保存料

・亜塩素酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、過酸化水素などの漂白剤

・亜硝酸ナトリウム、硝酸カリウムなどの発色剤

・赤色〇号などと色と号数で表される色素、二酸化チタンなどの着色料

・BHTなどの酸化防止剤

・アスパルテームやサッカリンなどの甘味料

・カラギーナンなどの増粘安定剤

 

第4位は食材そのものです。農作物や魚介類、鶏卵などには農薬や抗生物質が使用されているかどうかという点が心配です。しかしこれらを全て安全なものにするには、お金もかかりますし、手に入れるのに時間も手間もかかります。上位3つの注意点に気をつけたうえで、さらに余力があるようなら、食材そのものを吟味してみてください。

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