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これからの社会では自分の意見を言える女性が求められる

自己主張できる女性

現代社会は、男女を問わず自主性が求められる世の中になってきています。こうした自主性というものは大人になってから磨こうと思ってもなかなかできるものではなく、子どものころにどんなふうに育ったかによって大きな影響を受けます。自主性ある子どもを育てるためにはどうすればいいのでしょうか。

 

控えめな女の子は受けが悪い

明治時代・大正時代には、女性は常に男性の一歩後ろに立ち、男性を立ててるようにすることがよしとされてきました。目上の者が言うことには逆らわず、自分の意見はひっこめて言わないのが美徳、といった価値観があったのです。

 

まさか21世紀にもなって、女性は本来こうあるべきだなどという時代錯誤なことを言う人はいないと思いますが、自分の子どもを育てるという段になると考えが変わってしまう親がいます。こういった控えめな女性の方が男性に受けが良く、就職でも結婚でも有利だろう、と考えている親が意外に多いようです。

 

中学生や高校生たちに尋ねてみると、実際にそういった女子はいまだにいるという返事が返ってきます。それならそういった女子はさぞ男子の間で人気が高いのでは、と思われますが、実際のところはどうもそうではないようなのです。

 

こういった控えめな女子は、同じ女子の間でも男子からも低く評価されているようです。はっきりしないとかうじうじしているとか、自分というものがないとか、頭が悪いといったような評価をされることが多いらしく、男子の間でもそういった女子は受けが良くないといいます。

 

これからの社会で求められる女性像とは

そういった「控えめな」女子には共通した特徴があります。それは、そのシーンを仕切っている意見の強い人の言うことに従うといった特徴です。そのため彼女たちは自分の意見をはっきり言うことがなく、何をしたいか尋ねてもみんなに合わせるというばかり。さらに突っ込んで意見を聞こうとするとしまいにはおろおろしてしまうといった具合です。

 

仮にそうした女の子が、その方が男子受けがいいからといって計算ずくでそうした態度を取っているのであればそれを改めればいいだけですからいいかもしれません。しかし、実際のところは単に優柔不断で、自主性に欠け、誰かに決断を委ねてその後をついて行けばいいと考えている場合がほとんどであるようです。

 

これからの社会では、女性であっても自主的に行動し、自分の意見をはっきりと述べることが求められてきます。そうした社会においてこういった態度では、将来大きくなってから問題に直面してしまうのではないかと心配になります。

 

よく、男性は自己主張の強い女性を嫌がるというようなことが言われます。しかしここで誤解してはいけないのは、そういった男性は得てして自己中心的で、他人の声になど耳を貸さないというタイプであることが多いことです。仮にそうした男性が社会で成功を収めていたりお金持ちであったとして、そんな人物と家庭を作る女性は果たして幸せを感じることができるものでしょうか。

 

自分なりの意見や考えをきちんと持ち、それを周囲にきちんと表明することは、特にこれからの時代においては人生をうまくわたっていくには非常に重要になるということを忘れてはいけません。とはいえ、自分の意見ばかり大きな声で主張し、周囲に配慮もせずそれを無理矢理通してしまうような態度も考えものです。

 

その点、他人とのやりとりが上手でしかも自分の意見を上手に相手に通すことができるような女性というのも存在します。こうした女性は話をしている相手をうまく誘導し、自分の意見を取り入れさせるように上手に立ち回っているものです。女性には割合こうしたことに長けている方が多く、家庭内でもビジネスシーンにおいてもものごとをスムースに進めるためにたいへん重要なファクターになりつつあります。

 

自分の意見を強く主張して相手を譲歩させるようなやり手の交渉役も確かに必要ですが、このように相手の意見をきちんと聞いているように見えていつの間にか自分の意見を飲ませてしまっているような当たりのいい交渉役というのも、これからの社会では力を持ってくることでしょう。

 

女の子に自主性を育ませるために

さて、女性が得意とするこういった自己主張能力を子どもに磨かせるにはどのようにすればいいのでしょうか。

 

一番いいのは、さまざまな局面で子どもの自主的な意見を引き出すよう努めることです。簡単に言えば、いろんなことを決めるときに、子どもにも意見を出させることです。旅行の行き先、部屋の模様替えのデザイン、今日の晩ご飯はなにがいいか、次の日に着ていく服の種類などなど……こういったものごとについて子どもにきちんと意見を尋ねるようにすればいいのです。

 

子どもの意見を聞くと言っても、聞いた意見にすべて従ったりするとわがままに育ちかねません。自分の意見は何でも聞いてもらえるという誤った考えを抱きかねないからです。そうならないようにするには、子どもの意見は意見として聞いた上で親の側の意見を述べ、子どもの意見が通すにふさわしくない場合はその理由も言った上でもう一度考えさせる、といった方法をとるといいでしょう。

 

こうした習慣を身につけさせれば、子どもは自分の意見を述べる能力を磨くことができ、そして自分の意見が正当なものであるかを自分なりに検討するといった癖も身につけることができます。

 

こういうやりかたは、子どもの意見など聞かずに親が自分たちの都合を押しつけるというよくあるやり方に比べると間違いなく手間がかかるものです。しかし、子どもに自主性や判断力、そしてなにより決断するための力を身につけさせることができる、非常に大事なことなのです。

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