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男の子を育て上げるには夫婦円満が必須

夫婦円満

最近では毎年のように少子化問題が叫ばれ、その度合いはどんどん進行して行っています。以前は四人兄弟や五人兄弟などもあたりまえにありましたが、現在は一人っ子である子どもがむしろ普通といった状況です。

 

こうした少子化についてはさまざまな原因が言われていますが、親となる世代がもともと少子化した環境の中で育ってきている、ということも大きく作用しているのではないかと言われています。現在親になっている世代が子どものころはすでに少子化が進行していた時代に当たり、四人兄弟や五人兄弟といった環境で育った人はまれだったのです。

 

母親が子どもの時に兄や弟がいたようなケースではさほど問題ではないかもしれませんが、母親が子どもの時に一人っ子として育った、あるいは、姉妹のみの環境で育ったという人のもとに男の子が生まれたという場合、いろいろ問題が起きる傾向があるのが分かっています。そうした問題についてチェックしていきましょう。

 

兄弟を持たなかった母親には男の子がよく分からない

母親は女性ですから、女の子というものがどんな生き物であるかということは身をもって理解しています。しかし、男性の兄弟を目にせず育った母親の場合、男の子というものがどんな過程を経て大きくなっていくのかをはじめとして、男の子というものはこんなものだ、というイメージをまったく持っていないことになります。つまり、自分の子どもがあらゆる点で始めてのケースとなってしまうわけです。

 

よくありそうな例をひけば、まだ小さい男の子が外出先でオシッコを訴えたとします。男性の兄弟を持った経験のあるお母さんであれば、人目のない草むらなどに連れて行っていわゆる「立ちション」をさせるという選択肢もすぐに頭に浮かぶことでしょう。

 

しかし、男性の兄弟を持った経験がなかったり、それまで小さな男の子を扱った経験のないお母さんの場合、立ちションという選択肢がなかなか思い浮かびません。尿意を訴える子どもをかかえて走り回った挙げ句、トイレが見つからずに漏らさせてしまったというようなたいへんな経験をしたことのあるお母さんも結構多いのです。

 

あるいは、お母さん同士でお店に行ったときなど、「しばらくお行儀よくしていてね」と子どもに告げ、ちょっとした玩具などを与えて一人遊びをさせておけばいいと考えるお母さんは結構多いものですが、これでおとなしく一人遊びをしていてくれるのは女の子だけです。

 

男の子はひとところに長い時間じっとしていることができず、そのうちに興味を引かれたものへの好奇心を抑えきれず、玩具を放り出してあちこち動き回り始めます。親にしてみれば、「なんでお行儀よくできないの!」とでも叱りつけたいところかもしれませんが、これはお母さんが男の子について知らなすぎるということによって起きているという側面もあります。

 

こういったときに、この子は長い時間お行儀良くはできないからお店には連れて行かない、と考えることのできるお母さんはまだいいでしょう。問題なのは、「お行儀よくできない」子どもにガミガミと叱り、「お行儀よく」座っている「よい子」にしてしまう親です。こうした「よい子」は、男の子が生来持っている性質が歪められた子どもに育ってしまいかねません。発揮されるべき好奇心を摘み取り、気力の乏しい人物に仕立て上げてしまうことになるのです。

 

子どもがいわゆる微妙な時期、思春期にさしかかったときにはさらなるトラブルが起きることがあります。この時期にさしかかると、性別を問わず子どもは異性というものを意識し始めます。お母さん自身もその頃に好きな人ができたり、男性が気になり始めたというような経験を持っているでしょうからそのあたりは理解できるかもしれません。女の子に対する理解としてはそれを援用すればいいのでいいでしょうが、男の子に対してはそれでは理解不足となります。

 

思春期の男の子は、異性に対する興味や恋愛感情といったものを抱くこともそうなのですが、それ以上に自分でもどうしようもないほど強い性的欲求に悩まされることがあります。男の子はこうした性的欲求をもてあまし、解消したくてたまらなくなるものなのですが、そうした感覚は異性である女性には理解の埒外にあるといっていいでしょう。

 

性的欲求が高まっているにも関わらず、この時期にはふつうまだその対象とできる相手を得るだけの能力がないため、結果としていわゆるアダルトコンテンツを利用してそうした性的欲求を処理することになってしまいます。

 

こうした行動はけして異常なものではなく、男性にとっては普通に理解できることなのですが、そうした事情を知らない母親の目にはそう映らないことが多いものです。子どもの部屋を掃除していてそうした猥雑なイラストや雑誌などを見つけてしまい、大騒ぎして子どもを問い詰めたりこっぴどく叱りつけたりするような母親も少なくありません。

 

しかし、そんなふうな対応をしてしまうと子どもにゆがんだ罪の意識を与えかねず、さらには健全に発達すべき性的欲求もゆがんで育ってしまいかねない危険性が生じます。

 

完全に理解しきれない男の子をきちんと育て上げるために

母親が女性であるがゆえに完全には理解できない男の子をきちんと育て上げるためには、父親が大切になってきます。父親は男性ですから、オシッコをするときの上手なやり方をはじめとして、好奇心が頭をもたげてきてどうにもならないときにどうすればいいのかということを子どもに教えることもできます。

 

また、思春期の男の子の性的行動についてお母さんが感じる不安についても、そうした行動を理解できる父親が相談相手になって解消することができます。自分には理解不能な男の子の行動について、父親がそれは男の子にとっては特段異常では無いというように太鼓判を押してくれれば、母親が子育てで悩んでしまうことも少なくなるでしょう。

 

こうした子育て環境を作るために大事になってくるのは、母親と父親の間の関係がよく、普段からよく話す関係性を築けているかです。普段ろくすっぽ話しもしないような関係の夫婦では、子どもの性的行動についてなどという微妙な話題で会話をすることなどできないでしょう。

 

子どもは必ず思春期を迎えるものです。そうなる前から夫婦円満の関係をきちんと維持しておくというのも、子育てにとってはたいへん重要になるのだということを念頭に置いて生活して欲しいと思います。

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