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「書く」という習慣がコミュニケーション能力をアップさせる!

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書く

コミュニケーション能力は、相手の話を聞いたり、自分が話したりする力がもととなっています。その、話す力をもっと伸ばすために効果的な方法があります。それは「書く」という方法です。とはいえただ文を書けと言われても、何を書けばよいのかわかりませんし、効果も上がりません。ここでは、「書く」方法の取り入れ方を、具体的にご説明しましょう。

 

「メモに残して!」とお願いすれば、より良い伝え方を学ばせることができる!

小学校の最初のお勉強、それは、ひらがなを読み、書くことでしょう。そして1年生のうちに漢字も少しずつ勉強することになります。もちろん幼稚園でひらがなを習ってくる子どもも多いですし、そうでなくてもなんとなく、ひらがな、あるいは少しの漢字を読めたり書けたりする子どももいますが、きちんと習うのは小学校からということになりますね。

 

さて、コミュニケーション能力をつけさせるには、まずは相手の話を聞くこと、そして自分の気持ちをちゃんと話すことが大切になります。でも、相手に自分の気持ちがしっかりと伝えられるような話し方をするのは、なかなか難しいものです。そこで、適切な話し方を身につけるための有効な練習方法として、「書く」という方法をおすすめします。

 

子どもや大人に、作文・小論文を教えるような塾があります。そういったところでは、大学入試に向けて小論文を習う高校生が多いようですが、そのような目的のない小学生や社会人の人も、広く受講できるようになっていることがあります。いったいなぜなのでしょうか。

 

書き言葉というのは、論理的に物事を伝えるための言葉です。ですから、相手が理解し納得できるような論理的な話し方ができるようになるには、作文や小論文など、書く力をつけることが必要であるため、受験をするかしないかに関わらず、広くいろいろな人が受講できるようになっているのです。

 

小学生のうちから「書く」という方法を日常的に取り入れていれば、その子のコミュニケーション能力はどんどん成長していけるというわけです。でも、どのようにすれば、子どもたちが抵抗なく、「書く」という練習をしていくことができるのでしょうか。

 

おすすめなのは、「メモを書くこと」です。学校に通い始めると、明日の持ち物や行事で準備しなければならないものなど、家で親に伝えなければならないことがいろいろと出てきます。そんな時、口頭で言わせるのも大切ですが、それに加えてメモに残すようにお願いしてみましょう。

 

子どもが何かを親に伝えてきた後に、「わかったよ。でもお母さんは忘れんぼうだから、今話したことをメモに残しておいてくれる?」などと説明して、子どもが伝えたかったことを書かせるのです。

 

例えば学校で先生に、「次の月曜までに、一人1枚雑巾を持ってきてください」と言われたとしましょう。そのような連絡があったら、言葉で説明するだけでなく、メモにも残すようにするという決まり事を作ってしまうのです。

 

面倒くさいなと子どもは思うかもしれませんが、そこはうまく納得させるような理由を説明するのです。「あなたの話はちゃんと聞いているけれど、お母さんはいつもいろんなことを考えているから、口で言われたことは忘れてしまいやすいの。お母さんが忘れてしまうと、あなたも困るよね。だから忘れられないよう、メモに残しておいてね。」というように。

 

それに納得した子どもは、メモを書き始めるでしょう。子どもの書いたメモには、「雑巾を持っていく」とだけ書かれていて、いつまでに必要なのか、何枚必要なのかなど、詳しいことがわからないこともあります。これでは詳しくわからないな、と思ったら、それを子どもに訊きましょう。

 

そうすることで、自分は何を書き忘れてしまっているのかがわかります。それに、相手にちゃんと理解してもらうには、どのような項目について書かなければならないのかが、次第に分かってくるようになるのです。

 

子どものメモ書きは、メモ用紙に書いてもホワイトボードに書いてもよいでしょう。伝えたいときにはメモをする、ということが身に付けば、書くこと自体に慣れることができます。そして、相手にしっかりと伝えるための書き方を練習することができるのです。

 

話し言葉というのは、一度聞いても消えていってしまうものです。でも書き言葉は後に残ります。忘れないようにもなるし、後で丁寧に読み返すこともできるのです。そんな利点についても知ることができるでしょう。

 

一年生であっても、短いメモであれば十分書けます。一年生であれば、このメモ書きがすなわち、学校で教わったひらがなの練習にもなり、実践としてひらがなを使うことで、よりしっかりと身につけることができるのです。

 

もう少し学年が上がり、三年生や四年生くらいになったら、メモ書きもステップアップさせることができます。子どもが親に何かお願い事をしに来た時、「その話を、メモにして書いてみて。」と言ってみましょう。

 

「お小遣いをもうちょっと増やしてほしいな」と子どもが言ってきたとしたら、それをメモにして伝えるように言うのです。その際、増やしてほしい理由についても書かせましょう。そしてその理由で親を納得させることができたら、お小遣いの値上げを考えてもいい、と話すのです。

 

そのように言われたら、子どもも一生懸命書くでしょう。どうやって書いたらお母さんは納得してくれるか、考えながら書くに違いありません。これは、相手を納得させる書き方のよい練習になるのです。

 

このように、書くことが日常的なことになれば、子どもは書くことに対して抵抗感を持たなくなり、きちんと相手に伝えるための書き方を身につけることができるのです。

 

「書くって楽しい!」につながる物語づくり

子どもというのは本当に想像力豊かなものです。そんな子どものうちに、物語を書かせてみてはいかがでしょうか。と言っても、一から物語を考えて書き連ねる必要は、もちろんありません。好きな話のまねをして書くので十分なのです。

 

一例をあげてみましょう。昔話「桃太郎」のお話が大好きになった、小学校低学年くらいの子どもがいました。そしてある日、「桃太郎」をまねした「柿太郎」という物語を作って書きはじめました。内容はもちろん、「桃太郎」にほぼ準じるようなもので、オリジナルの物語というわけではありません。

 

それでも低学年といえば、ひらがなや少しの漢字をようやく覚えるくらいの頃です。子どもにしてみれば、我ながら素晴らしいものを書き上げたという気持ちでいっぱいになるに違いありません。親にもほめてもらったとしたら、さらに満足感が得られたことでしょう。

 

このような体験は、その子に「書くことって面白いな」と気づかせることとなります。作文というのはたいてい、「書きなさい」と言われて書くものですから、どうしても「イヤだな」という気持ちになってしまいがちです。でも、興味をもったものについて自ら書こうと思ったなら、「書く」という作業は苦痛でも何でもなく、むしろ楽しいものになるのです。

 

子どもが今、関心を持っていることがあるようなら、それを真似て物語を書いてみないかと、声をかけてみてはどうでしょう。関心を向けている対象は、大人から見たらくだらないと思ってしまうような、漫画やゲームなどでも構いません。とにかく子どもが「面白い」と感じているものがいいのです。そしてオリジナルの物語ではなく、真似したものでも構いません。

 

子どもが書き上げたら、読ませてもらいましょう。この時、親が子どもの勉強に積極的にかかわろうと考えている場合、文章のちょっとしたミスが気になって、「ちょっとこの字、間違っているじゃないの」「何か一文字抜けているんじゃない?」などと、言ってしまいがちになるかもしれません。

 

でもそれはやめておきましょう。子どもが自ら書いた文章については、あれこれ直してやらなくていいのです。何よりも、自分から書こうと思って書いてきたこと、それをたくさんほめてあげてください。きっと子どもの満足感はアップし、書くことに興味をもつようになるでしょう。

 

子どもの文章のミスを指摘し、直させようとすることで、生き生きと書き上げた子どもの気持ちはすっかりしぼんでしまい、書くことへの意欲が失われてしまうかもしれませんよ。

 

手紙は、子どもに書く力をつけさせてくれる素晴らしい方法です

現代の社会では、携帯電話やスマートフォンなどが欠かせません。その普及に伴って、他の人との通信手段はメールを利用する方が増え、手紙という方法が廃れつつあるように思えます。大人ですらそのような傾向にありますから、文字を書く練習をしている途中の子どもたちも、手紙から縁遠くなっているのではないでしょうか。

 

でも、手紙というのは、文章表現の練習としてとても適した方法なのです。なぜなら、手紙はそこに並べた文字だけで、相手に伝えたかったことを表現しなければならないからです。読んでいる相手の表情や反応を見て、その都度説明を付け加えることはできません。最初から、きちんと伝わるような書き方をしなければならないのです。

 

小学校低学年の子どもであれば、携帯電話を持っている子は小数派でしょう。だから、安易にメールという手段に走るということはない、と思っていてはいけません。幼いころに手紙を書く習慣がないまま中学生くらいの年ごろになり、携帯電話を与えられた子どもたちは、手紙という方法を経験しないうちに、メールという手段を使い始めることになるのです。

 

メールだって文章じゃないか、と思われるかもしれません。確かにメールで文章を打つことも、少しは文を書く練習になります。ですがメールの文章というのは、手紙よりはずいぶん端的で短いものであるはず。そして相手からの返信を見て、さらにつけたしながら受け答えを続けるのは、手紙よりも会話に近いやり取りと言えるのではないでしょうか。

 

それにメールというのは、相手の反応を必要とせず、自分の要件を伝えるという目的だけで使われることも多いもの。例をあげれば、家から離れたところにいる子どもが、家にいる親に対して「7時から○○という番組が始まるから、録画お願いします!」などというメールを送る、というケースなどが挙げられます。やはり手紙とは決定的に違うと言えるでしょう。

 

では、どのようにして手紙という手段を生活に取り入れればよいのかについて、お話しましょう。おすすめなのは、離れたところに住んでいる祖父母に向けて、手紙を書く習慣をつけるという方法です。小学校低学年ころになれば、ひらがなや少しの漢字が書けるようになっています。そうなったら、折に触れて祖父母に対する手紙を書くよう、促すのです。

 

機会は年に何度かあるはずです。敬老の日はもちろんのこと、祖父母の誕生日プレゼントとして手紙を送るのもいいですね。祖父母から贈り物が届いたときには、そのお礼の手紙を書かせてもいいでしょう。「お母さん、おじいちゃんとおばあちゃんに手紙を書くの。だからあなたも書いて、一緒に送ろう」という感じで、声をかけるのです。

 

最初のうちは、長い文章でなくても一向にかまいません。「たんじょうびおめでとう。またあそびにいくね。」くらいの簡単な手紙で十分です。成長とともに、「学校でどんなことをしているのか、教えてあげよう」などと話して、徐々に、ある程度長さのある手紙が書けるようにしていくのです。

 

もしも祖父母が入院しているという状況であれば、お見舞いの手紙を書かせましょう。孫からもらった手紙は、おじいちゃんやおばあちゃんにとっては何よりの励ましとなるはずです。

 

子どもがこのような手紙を書くときには、いつも下書きから始めるようにしましょう。子どもが下書きを書いたら、親はそれをチェックします。少なくとも文字の書き間違いは直させて、清書へと移ります。面倒かもしれませんが、こうすることで、下書きの段階で文章をよく考えて、清書をしてから投函するという手紙の書き方を習得できるのです。

 

手紙を書くことは、子どもにとって少々手間のかかることではありますが、毎日の事ではありません。年に何度かあればよい方で、1カ月に一度書くようなら多い方だと言えるでしょう。ですから、その時は大変でも、この方法はそれほど子どもにとって大きな負担にはなりません。

 

おじいちゃんやおばあちゃんは、孫から手紙が来れば、それはもううれしく感じるに違いありません。きっと、一生懸命手紙を書いた子どもに対して、たくさんほめてくれることでしょう。

 

推敲しながら丁寧に手紙を書く。そして送った相手からほめられる。そうしたことを年に何回か体験していくうちに、手紙を書くことが子どもにとっても自然なこととなるはずです。そして、知らず知らずのうちに、書くことが上手になっていくのです。

 

書く習慣が身に付きコミュニケーションにもなる、お父さんとの交換日記

昔は、中学生くらいの女の子たちはよく、友達同士で日記を交換していました。小学生でも高学年くらいになると、交換日記をしている子どもがいたものです。交換日記を通して、親には聞かれたくないような話を友だちとすることができて、子どもにとっては楽しいものなのです。

 

交換日記の良さはまだあります。「書く」という方法に慣れるという意味でも、この交換日記というものはなかなか侮れないものなのです。ぜひとも、まだ文字を覚え始めたばかりの低学年の子どもにもやらせたい方法なのですが、友達同士で書き合うのは、やはりまだ難しいことでしょう。そこで、交換日記の相手として、お父さんにご登場願いたいのです。

 

低学年くらいのまだ小さい子どもは寝る時間が早く、一方お父さんは仕事で帰りが遅いとなれば、子どもと話ができるのは朝だけということも多いのではないでしょうか。下手をすれば朝も時間が合わないケースもあるでしょう。そんなお父さんと子どもが交換日記を始めれば、親子のコミュニケーションをとることができるのです。

 

子どもにとってみても、このことはお母さんに話したけれど、お父さんにも話したい、という話題があるはずです。でも普段は時間がすれ違っていて、ゆっくり話せる休日まで待っていたら、もう何を話したかったか忘れてしまった、なんてことはよくあることです。

 

最近ではフレックスタイム制なども普及してきたため、毎晩遅くなってから家に帰り、子どもが学校へ行く時間になってもまだ寝ていて、朝ゆっくり会社へ行く、という生活の方もいます。これでは平日子どもと話をすることは不可能ですね。

 

このような勤務形態の方は、交換日記は特におすすめです。子どもが小学生になると同時にスタートして、中学高校まで続けられればベストです。もちろん始めのうちは、「運動会のかけっこの練習をしたら、1位になれたよ」「よかったね!次も頑張ってね」など、短く簡単な内容になると思います。

 

でも、子どもが大きくなるにつれて、日々起こるいろいろなことや、こうしてほしいというお願いごと以外にも、面と向かっては話せないような相談事なども増えてくるものです。そんな時にこの交換日記は、まさにぴったりの方法だと思います。

 

もし一緒に過ごす時間が短くても、交換日記をすることで、お互いにどのようなことを思っているのかを知ることができます。また、中学高校まで続ければ、かわし続けた交換日記は、二人の大切な思い出の品となるはずです。

 

もしもあなたが毎日忙しくて、子どもと面と向かって話をする機会がないお父さんであるなら、お子さんが低学年のうちだけでもいいですから、親子で交換日記を始めてみたらどうでしょうか。

 

親は交換日記を通して、子どもの日々の様子を知ることができます。その上、目に見える形となって、子どもの成長ぶりが残っていくのです。これは親にとっては宝と言えるでしょう。

 

子どもにとっても利点があります。交換日記を続けることで「書く」ということが日常的なものとなります。それに、書くという方法はコミュニケーション手段になるのだということを、体験的に知ることができるのです。

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