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女の子には受験勉強期にも習いごとは続けさせましょう

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ピアノ

子どもの勉強について話を聞くと、いい学校に進学したければ脇目も振らず勉強し、それ以外のことは進学してからすればいいという意見を述べる親は結構います。そうした親は受験が近づくと子どもの習いごとなどをやめさせてしまいますが、それは果たしていいことなのでしょうか。

 

「脇目も振らず受験勉強」は果たして効率的か

二兎を追う者は一兎をも得ず、あるいは虻蜂取らずなどと言われるように、欲張っていろんなことに手を出すと結局はどれもものにならないというのは昔からよく言われることです。何かをするときにはどれか1つだけを選び、それに注力するようにすべきであるというのは誰しもうなずかれるところでしょう。

 

これを受験勉強などに当てはめて考えるなら、さしずめ、受験に関係ないことは後回しにして必要な勉強に集中せよ、と言ったところでしょうか。確かに、いい進学先に進みたいのであればそれは当然のことで、勉強以外のことは進学してからすればいい、というような賛成意見を持つ人もいらっしゃるかと思います。

 

そこでちょっと昔のことを振り返ってみて欲しいのですが、自分が小さかったころに「頭がいい」といわれていたようなクラスメートのうち、特に女の子はどんな子が多かったでしょうか。そうした子ができたのは果たして勉強だけに限ったことだったでしょうか。

 

むしろ、そうした子は音楽も美術も上手だったり、家庭科などでも他の子よりも何でもうまく鮮やかに仕上げるような子ではなかったでしょうか。言ってみれば何でも上手に軽々とやってのけてしまうような子だったのではないでしょうか。

 

「頭がいい」と言われるような子の中には、もしかしたら国語や算数といった勉強だけが得意で、音楽や美術など実技系の科目はぱっとしない、といったいわゆるガリ勉の子がいたかもしれません。しかし、そういう子と何でもすいすいやってしまう子を比べると、後者の方が全体的に成績が上だったのではないでしょうか。

 

特に女の子の場合、多かれ少なかれそういった傾向が見られるものです。いわゆる「頭がいい」女の子というのは全般的に「できる」子であり、国語や算数といった勉強ができるだけではなく実技系の科目も得意で、かつ家庭的な分野でもしっかりなんでもできてしまうという子が多いのです。

 

男の子の場合は何でもできる子というのは少なく、勉強なら勉強、実技系なら実技系、運動なら運動といったように得意分野が分かれる傾向があります。すべてやろうとしてもうまくいかず、二兎を追う者は一兎をも得ず、となってしまうのはたいてい男の子です。

 

このように、多方面についていろいろ「できる」子であると、最近ではいわゆる進学校と言われるような公立の学校を受験するときに非常に有利になります。

 

最近の傾向として、公立の学校の中でも進学率が高いような進学校では、一般の入試以外に推薦枠を設けることが普通になってきています。普通に勉強ができる子どもについては一般入試枠で入学させる一方、実技系科目が優れているといったようないわゆる「一芸」に秀でているような子どもについてはこうした推薦枠を使って入学させるようになってきています。

 

ではなぜそうした学校が推薦枠を設けるのか、その狙いですが、勉強だけができる子どもだけでなく幅広い個性を持った子どもを入学させることで、生徒全体の質の向上を図るということを目的にしています。

 

このため、こうした推薦入試や自己推薦型面接入試(いわゆるAO入試)の面接においては、学校側は子どもたちに勉強以外に得意なこと、できることは何かあるかということを尋ねることが普通になっているのです。

 

こういった傾向は高校受験だけに留まりません。経済学部など大学の入試であったり企業の入社試験においても、学力を見る試験ではなく一般的な教養を問うような問題が出ることが増えてきています。勉強以外にも得意なことがある、というのが優秀な人を集めるときの一つの目安になっているのです。

 

女の子は幅広く何でもできるように育てた方がいい

いろいろな得意分野があるということは、受験や就職以外の場面でもメリットをもたらします。それは人間関係を築くという場面においてです。子どもの間も大人になってからでもそうですが、誰か他の人と知り合いになろうとする時には趣味などを軸に関係を築いていくという場面が多いものです。

 

趣味や得意なことを幅広く持っておくと、多くの人との出会いがあり、知識を深め見識を広める機会も多くなります。出会いが多いことだけでも人間関係を築くのに有利になりますが、そうしたやりとりで人間的な魅力も深まりますので、よりよい人間関係を構築しやすくなっていくのです。ピアノやバイオリンといった楽器の扱いや絵画といった芸術面に秀でるばかりか、料理やお掃除が完璧にでき、しかも頭がいいときたらすばらしくはないでしょうか。

 

ところが得てして、それまで子どもにピアノやバレエなどの習いごとをさせていても、受験が近づいてくるとやめさせてしまう保護者が多いように思います。また、それまではいろいろと家事のお手伝いをさせていたのに、受験が近づいてくるとこれまた手伝いをしなくていいとしてしまうケースも多く見られます。

 

試験の日取りが見えてくるぐらいになったのでやめさせた、というならばまだしも、1年も2年も前からやめさせてしまうのはよくありません。せっかく頭が良くなる機会をみすみすなくしてしまうようなものです。

 

子どもの幅広い分野への興味や才能の萌芽をそのまま伸ばしていくのも、あるいは途中でだめにしてしまうのも、こうした点を保護者がどんなふうに認識しているかによります。特に女の子の場合は幅広く何でもできる子ほど頭も良くなります。自分の子どもが幅広い力を身につけ、また人間的な魅力をもつけることのできるこうした取り組みはぜひぎりぎりまで続けさせてあげてほしいものです。

 

ある活動でストレスをためたとき、そのストレスを別の活動で発散し、そこで新たに活力を得てさらに別の作業に活かす、といったように、人間は活力がめぐる分野が多ければ多いほど効率的に物事を進めていける存在です。

 

受験勉強は主に左脳を使って行うものですが、音楽や芸術、運動といったものは右脳を使います。左脳だけでなく右脳をバランスよく使っていくことで結果的に勉学もはかどるのだということを保護者が認識することが大事です。このように、受験勉強を効率よく、そして健康的に行うために、運動や習い事も適宜続ける、というのは理に適っているのです。

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