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得意科目への取り組みが子どもの学力を伸ばす

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得意科目

自分の子どもに得意な教科と苦手な教科があったとします。親としては得意な教科はそのままに、苦手教科を頑張って点数を上げて欲しいと思うところですが、そうするためにはどんなふうに勉強させたらいいのでしょうか。

 

できない科目を中心に勉強させても成績は上がらない

子どもをお持ちの保護者の方で、自分の子どもの長所と短所を10個ずつ列挙してみて下さい、と言われたとき、子どもの長所と短所ではどちらが早く10個でてくるでしょうか。たいていの場合、短所のほうがすぐに10個そろってしまうのではないでしょうか。

 

その人との関係が身近なものであるほど、短所の方が目につき長所を見過ごしてしまいがちになると言われています。子どもだけではなく、ためしに配偶者についてもどうであるか試してみれはこの傾向は明らかです。質問された人がものごとの悪い面に目が行きがちな性格をしているとかいったことはあまり関係なくこうなのです。

 

子どもや配偶者といった身近な人のほうが短所が目に付くというのは、できればこんなふうによく変わって欲しい、という考え方のたまものです。愛情あるがゆえのものの見方であると言えるでしょう。

 

とはいえ、身近な人の悪いところばかり指摘していいところをまったく評価しなかったのでは、状況は悪くなることはあっても良くなることはまず望めません。誰しも短所ばかりあげつらわれてうれしい人はいませんし、短所を指摘されて素直にありがとうと言える人も少ないものです。こういった場合には、短所からは目をそらし、長所の部分について褒めてそこを伸ばさせる、といった作戦をとった方がいい結果につながります。

 

実際のところ、これは子どもの学習についても同様です。例えば、子どもが算数は得意だけれども国語が苦手であったとします。こういうとき、親としてはできる算数は今のままでいいので、苦手な方の国語を勉強してもっと点数を伸ばして欲しい、と思いがちです。そしてついつい子どもに国語を重点的に勉強するように言いたくなりがちでもあります。

 

しかし、できる算数ではなくできない国語を重点的にやらせるというやり方は、実際にはよい効果をもたらしません。自分が得意でないものばかりいやいや勉強していると、いつの間にか勉強することそのものが嫌になってしまい、もともと得意科目であったはずの算数まで嫌いになり、成績が落ちていくという結果を招いてしまうとが多々あります。これではあえて子どもの成績を悪くするために勉強させているようなものです。

 

学力を上げたければ好きな科目を重点的に勉強させよう

では、子どもの成績を伸ばすためにはどうすればいいのかというと、子どもが得意であったり好きである科目をとことん勉強させることです。先ほどの例では、得意としている算数を勉強させるわけです。最初のうちは、苦手とする科目にはとりあえず目をつぶり、勉強することにより成績が伸びる楽しさを味わってもらうのです。

 

算数が好きな子どもであれば、たとえば九九を勉強している時に、九の段の計算結果を並べると、一桁目と二桁目を足し合わせるとどれも合計が九になる、といったようなことに気がつくといったように、ますます算数が楽しくなるようなさまざまな気づきを得るようになります。

 

こうした気づきによって、その子どもにとって勉強することはたいへんなことではなくなり、むしろ楽しいことになっていきます。そして勉強することで算数の成績が上がれば、自分は算数ができる、といった自信を手にすることができます。

 

いったんこういった自信ができてしまうと、自分は勉強が好きだ、他の科目もやり方次第ではもっとできるのでは、といったように考えるようになっていきます。最終的にはいま苦手としている科目であっても、上手に工夫すればできるようになるはずだ、という考え方で自主的に取り組みを始めるようになっていきます。

 

たとえば、先ほどの例における算数が得意な子どもの場合、苦手な国語にそういった考え方を応用し始めます。感情に関係する漢字の多くには「りっしんべん」が付いている、といったことや、体の一部に関する漢字には「にくづき」が使われている、といったような発見をし始めるのです。

 

自分の得意分野で見いだした攻略法を他の科目にも応用し始めるわけです。こうした自分なりのやり方を編み出すようになると、その子どもの成績は全体的に伸び始めます。これは、大人が同じような状況に置かれたらどう振る舞うかを考えれば容易に理解できるかと思います。

 

料理は得意で掃除が苦手、といった人が、料理はしなくていいから掃除だけきちんとしなさい、と言われたら、家の仕事をすること自体が嫌になってしまわないでしょうか。そうではなく、掃除は少々下手でも料理の腕に磨きをかけ、家族がそれで毎日喜んでくれたならばどうでしょう。家事の他の面ももう少し頑張ろう、と意欲がわいてこないでしょうか。子どもの勉強もそれと同じことなのです。

 

子どもの学力を上げるための一番の近道は、子どもが好きな科目、得意な科目を重点的に勉強させることです。そうするなかで培ったその子どもオリジナルの勉強方法は苦手科目の克服に必ず役立ちます。子どもが苦手とする科目にばかり目を向けないようにしてあげてほしいと思います。

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