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本当に頭の良い子供は運動をしている

キャッチボールをする親子

成績を上げるために、ずっと机の前にかじりついて勉強ばかりしている。もしもお子さんがそのような生活を送っているようなら、どうぞその生活を変えてあげてください。なぜなら、そんなことをしていても脳の発達には限界があるからです。我が子を本当に頭がよい子にするために必要なのは、ズバリ、運動です。

 

主体的な行動は前頭前野を活性化させる!

主体的に動くことは、人間の脳の中でも最高司令部にあたる前頭前野を活性化させます。そして、運動する時には必ず、人間は主体的に動いているのです。誰かに手足を操られながら運動することなどできません。つまり、運動は前頭前野を活発に働かせるということになります。

 

勉強するには考えるという作業が必要です。そして思考を司るところは前頭前野ですから、普通に机の前で勉強する時にも前頭前野は使われています。しかし、運動する時にはもっと複雑な思考が求められます。どんなタイミングでどの筋肉を、どのように動かすかということまで細かく考えなければならないのですから。

 

親御さんの中には子供の勉強に熱心で、小さいうちから学習塾に通わせて脳を発達させようとする人もいます。しかしそれでは、受験対策にはなっても、本当の意味での「頭の良い子」は育ちません。

 

塾が役に立たないと言っているわけではありません。幼い子供の脳にとっては塾での勉強もよい刺激になるでしょう。よい刺激を受ければ、脳は発達します。しかし、小さい頃に限って言えば、運動をして脳全体を活性化させることの方が、より大切なことなのです。

 

脳科学的な観点から極端に言えば、同じ時間を使うなら、勉強をさせるよりも運動をさせた方が、子供の脳そのものは大きく成長するというわけです。

 

運動で脳を鍛えればもっと頭がよくなる!

子供の頃は勉強よりもうんと体を動かしたほうがいいから、スポーツ系の習い事をさせようと考える方は多いようですが、その考えを長く持っている方は少ないようです。というのは、小学校でも学年が進むにつれ、子供を塾に通わせる親御さんが増え、次第にそちらの勉強の方が忙しくなってスポーツ系の習い事は続けられなくなる人が多いからです。

 

なぜこんなにも勉強を重視するようになるかといえば、お子さんの将来のことを考えてのことでしょう。成績が上がればその分、進学先も名門校となり、就職にも有利になるからと考えられているのではないでしょうか。

 

しかし、本当に頭の良い子に育てたいなら、まずはたくさん運動させて、脳そのものを鍛えてあげてください。勉強一本にするのはそれからでも決して遅くはありません。もしもどうしても塾に通わせたくて、運動させる暇がないというなら、塾通いをするのに車や電車を使わず、歩いたり走ったりして通わせてください。その方がずっと成績が上がるでしょう。

 

子供に勉強をさせることに必死になりすぎて、運動をおろそかにすることは、あまりおすすめできません。運動が脳を活性化させることは、きちんとした研究結果によって裏付けられている事実なのです。

 

例えば、勉強の前に運動をした方が、しなかったときよりもテストの点数が上がったという報告や、ある運動を上手にやることを目標に一定期間取り組んだら、前頭前野も脳そのものも大きくなったという報告など、数多くの研究結果があります。

 

一方、最近では脳を鍛える様々な方法が出回っています。これらは必ずしも正式な研究結果に基づいているわけではないのです。そう考えてみると、脳を鍛えるのに最も確かな方法は、運動だと言えます。

 

子供に限定して運動と脳との関係を明らかにした研究の数は、まだそんなにたくさんあるわけではありません。しかし、大人よりも子供の脳の方が成長しやすいため、大人で実証されたことは子供にも当てはまると考えられています。

 

親は子供が運動できる環境を意識して作っていこう

子供の勉強に熱心なのはよいのですが、運動をおろそかにしていませんか?「勉強さえしていればいいのよ」とばかりに、放課後は塾での勉強にあて、車で塾への送迎をする。まだ幼いうちからこのような運動の少ない生活をしていると、確かに成績は上がるでしょうが、バランスよく脳が発達していくわけではありません。

 

それに、小さい頃から運動する機会が少ないと、大人になってからも運動とは疎遠になりますし、健康のために始めようとしてもなかなか続かないことでしょう。

 

我が子の同級生をよく観察してみてください。聡明な子ほど、運動面でも優れていると感じることはありませんか?頭の良い子が全て運動もできるとは限りません。しかし、そのような傾向があるのは事実です。

 

運動をすると、脳の前頭前野が活発に働くということが分かっています。そのことからも、運動をしっかりしていれば頭もよくなるという傾向には納得できるのではないでしょうか。ですから、子供が歩き始めたらたくさん歩かせてほしいものですし、幼いうちは体を動かしてたっぷり遊ばせてほしいものです。

 

塾が悪いと言っているわけではありません。子供が喜んで通っていて、勉強にも身が入り、もっと良い成績をとりたいと主体的に頑張っているのであれば、申し分ありません。最近の塾はいろいろな方法で子供たちのやる気を引き出していますから、子供たちの方も勉強に対するやる気は高まることでしょう。

 

子供がやる気を持って勉強に取り組むようにしてやりたいと思うのは、親として当然の気持ちでしょう。しかしそれと同時に、子供が運動にも主体的に取り組めるような環境づくりもしてほしいのです。親子でスポーツのイベントに参加するのもいいですし、運動系の習い事に誘ってみるのもよいでしょう。

 

継続して運動していれば脳は鍛えられます。しかも、続けることで上達すれば「運動って楽しいな」と思うようになります。そしてそれがもととなって、より運動に親しむことができるようにもなるのです。

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