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女の子は受容力を磨いて人生を豊かに

受容力のある女の子

受容力、という言葉があります。ものごとを受け容れる力のことを指す言葉ですが、女性と男性を比べると女性の方がこの受容力が高いと言われています。受容力が高い人は人生を豊かに送りやすくなりますが、それはなぜなのかチェックしてみましょう。

 

受容力が高い人ほど幸福になれる

あるものごとに出会ったときに、それをすぐに好きか嫌いか断じてしまうような人は「受容力の低い」人ということができます。逆にいきなり断定してしまうのではなく、とりあえず好きでも嫌いでもない、といったようなあいまいな状態でその物事をいったん受け容れることのできる人は「受容力が高い」ということになります。

 

そしてこの「ものごとをいったん受け容れる」という能力が高い人ほど、生きていく中で選択肢をたくさん持つことにつながり、幸福な人生を送れる可能性が高まるのです。

 

女性が男性よりも受容力が高いのは本質的なものです。男性は何かに出会ったときにとりあえずすぐにマルかバツかで割りたがる傾向があるのに対し、女性はとりあえずマルバツをつけずにもやっとしたまま受け止めるという特徴を持っています。マルとバツとの間に、なんとなくマル、まあまあマル、マルかもしれない、といったようなたくさんの指標を持っているのが女性というものです。

 

男性は子どものころから「男らしく!」などと言われつけて育ってきているせいか、物事は即断即決でマルかバツかで分けてしまう人が多いように思います。そうしない男性は周囲から優柔不断だとか女々しいなどと言われ、果ては頼りがいがない、などとさえ言われるからなのかもしれません。

 

こうやって育ってきた男性は、自分にとってバツだと感じたものはその場ですっぱり捨て去ってしまい、自分にとってマルなものを探しにどこかにいってしまいます。女性はこれとは逆で、とりあえずマルなのかバツなのかの判断は置いておいて、出会ったものをどうすれば受容できるのか、といったふうにものを考えます。

 

勉強でも芸術でも仕事でも、何かひとかどのことをやってのける人というのは、自分にはこれだ! とばかりに心を決めて、他のものには目もくれずにのめり込んで大きなことを達成したという人が多いようです。成功のために必要な条件、といったような内容でビジネス書にでかでかと載っているような例で、確かにうなずけることかと思います。

 

たとえばものごとの成り立ちにひどく興味を持つ子ども時代を送り、小学校に入ってからは理科を好み、大学は理工学系に進み、最終的に有名な賞をとったというような人もいるでしょう。あるいは、子ども時代から絵を描くのを好み、大人になってから世界に名を知られる画家になったような人もいるでしょう。

 

このように、一つのことにのめり込むことによって成功できた場合はいいのですが、そうではなかったケースはそれこそたくさん存在します。一つのことに集中してみたはいいが特に大きなことを成し遂げることもできず、結果的に他にはなにもない人生を送ったというような例は枚挙に暇がありません。

 

人生を幸福に豊かに送るために重要なのは、趣味であったり楽しめるものごとをたくさん持っていることだと思われます。そして趣味や楽しみをたくさん持つために重要なのが、ものごとをいったん受け容れてみるという受容の高さなのです。

 

ものごとをすぐに白黒断じてしまわず、とりあえず受け容れることができる人は、いったん受け容れたものごとを「とりあえずやってみる」ことができます。やってみておもしろければ趣味や楽しみにすることができますから、いったん受け容れるものが多ければ多いほど楽しみを見つけやすくなります。

 

高い創造性があり、何かを楽しんでやることができる人にこの受容力がそなわれば、次々と楽しいことを見つけて人生を謳歌することができるでしょう。

 

子どもには高い受容性を身につけさせましょう

なお、一般的に見れば女性は男性よりも受容性が高く、物事を広く楽しむことができる傾向を持っていますが、女性が社会に進出していくにつれてそうではないケースも見られるようになってきています。それは男性顔負けで仕事に打ち込んでいるようないわゆるキャリアウーマンというケースです。

 

上で述べたように、女性は興味が無いようなことでも、とりあえずやってみて、そこに楽しみを見いだす能力を持っています。こうした能力は趣味的な分野でも役に立ちますがそれ以上に仕事の面でも役立ちます。というのも、他の人にとってはつまらないような仕事の中にも工夫次第で楽しみを発見し、熱心に取り組むことができるようになるからです。それはすばらしく価値のある才能だといえます。

 

しかし、そうやって仕事に熱心に取り組みすぎ、仕事に自分の人生のすべてをかけるようになってくると問題になってきます。仕事に自分の人生のすべてをかける、というのは少し前までは男性によく見られた特徴でしたが、最近では女性の方が陥りやすい状況になっているのかもしれません。

 

単に仕事熱心で日々を送るだけならば特に問題にもなりませんが、こういう状態の女性の中には結婚や出産、子育てといったものを軽視するような考え方をし始める人がいます。時々、仕事に全精力を傾けるあまり、自分の人生とは違った人生を歩んでいる人、たとえば専業主婦のようなあり方を軽蔑するようなことを言う人も見られます。

 

こうした人は仕事熱心になるあまり、女性のいい特徴である受容力をなくしてしまっています。自分が仕事に情熱を傾けているからと言って、他の人でそうは考えない人を軽蔑していいわけではありません。仕事に楽しみを見いだすのも一つの人生なら、結婚や子育てに充実感を感じるのもまた一つの人生なのです。このような受容力のない狭い考え方になってしまわないように気をつける必要があるでしょう。

 

以前、三十代後半になって結婚しておらず子どももいない女性を「負け犬」などと評した本が売れたことがありました。こういう決めつけもどうかと思いますが、仕事だけでなく家庭や子どもといったいくつもの楽しみを持っておく方が人生が充実しやすいというのは言えるかもしれません。普段の仕事や生活の他に、お花やお茶などの習いごとをする女性が増えてきているのはそれを表していると言ってもいいのではないでしょうか。

 

このように、ある物事に接したときにそれをすぐにマルかバツかと断じてしまうのではなく、いったん受け容れてやってみるというような受容力を子どもに身につけさせることは、子どもの人生を実り豊かなものにする可能性を上げるという意味では非常に意義のあることだと思うのです。

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