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一人っ子長男は、どんな特徴を持った子供なのか?

一人っ子長男

「一人っ子長男」と聞いて、あなたはどんなイメージを持ちますか?わがまま・マイペース・協調性がない…などマイナスなイメージが多いのではありませんか?

 

でも、実際はそんなことはないはずです。周りの男性を見回してみてください。一人っ子長男が、本当はとっても魅力的な人だということに気付くのではないでしょうか。一人っ子長男にはどんな特徴があるのか見ていきましょう。

 

兄弟は必ずしも必要ではない!一人っ子でも問題なし

一人っ子と聞くと甘やかされて育っていると思う人が多いと思います。「2人目は?」「兄弟は作らないの?」という人も多いでしょう。確かに人格形成などにおいて、幼少期の家庭環境というのは大きく影響します。ですが果たして本当に兄弟が必要なのでしょうか。

 

一人っ子というのは、親だけでなく祖父母からの愛情も一身に受けて育ちます。それ故に過保護になることも多く、マイナスだととらえられているのではないでしょうか。

 

では、兄弟がいればマイナスはないのかと言われればどうでしょう?プラスの面も沢山あるのでしょう。ですが、比較されることによりコンプレックスを持ってしまった子供の話を耳にしたことはありませんか?

 

「お兄ちゃんだから」「お姉ちゃんだから」と我慢を強いられたり、「上の子と違って出来が悪い」と言われたり、2番目3番目だからと、そもそも期待されていないという話しもあります。

 

「兄弟がいるからいい子に育つ」「一人っ子だからかわいそう」そんな思い込みは捨てて、一人っ子のメリット、デメリットを理解して親子3人が楽しく過ごせる育児をする方が建設的ではありませんか。

 

誰になんといわれようと関係ありません。まず自分たちが楽しいこと・素晴らしいと思える家庭を気付くことが大切なことなのです。

 

一人っ子長男=「一人っ子」×「長男」

先ほど、一人っ子長男のイメージの話しをしましたが、もう少し細かくイメージしてみてください。一人っ子長男というのは当然、一人っ子であり、なおかつ長男なのです。それぞれのイメージをわけて考えてみましょう。

 

まず、「一人っ子」のイメージはどうでしょう。わがまま・マイペース・おっとりしている・気が利かない・自己中心的・競争心がないなどマイナスのイメージが多いように感じます。ですが、自己肯定感が強い・頑張り屋・目上の人からの受けが良いというイメージもあります。

 

では、「長男」のイメージはどうでしょう。責任感が強い・面倒見が良い・まじめ・しっかりしているなど、いいイメージが多いですが、プライドが高い・甘え下手といったイメージもあります。

 

それを踏まえて、一人っ子長男を考えてみましょう。このときに大切なのは単純に「一人っ子」と「長男」のイメージの両方ではないということです。算数でもマイナス足すマイナスはプラスになるようにそれぞれにマイナスのイメージがあったとしても、補い合いプラスのイメージになることもあるからです。

 

マイペースでおっとりしている一人っ子ですが、責任感が強い、面倒見がいいとしたらどうでしょう。周りの空気を読み何事もそつなくこなすのではないでしょうか。

 

わがままと思われがちな一人っ子長男ですが、自己中心的な性格からくるわがままではない場合があることを覚えておいてください。大人に囲まれて育つ一人っ子長男ですから、いつも大人の中心にいるわけです。すると「何が食べたい?」「どれがいい?」「どこに行こうか」と両親や祖父母に尋ねられるのはいつも自分です。

 

そこで「なんでもいいよ」と言おうものなら、周りの大人たちが困ってしまうことを彼らは知っているので、「ハンバーグが食べたい」「これにする」「遊園地に行きたい」など自己主張が出来るようになります。

 

兄弟がいる長男の場合、妹や弟が優先され、そもそも尋ねられる機会が一人っ子長男に比べて少ないばかりか、1番に聞かれたとしても、妹や弟に遠慮してしまい自分の気持ちや主張を言えなくなってしまうこともあるのです。

 

一人っ子と兄弟がいる長男の違い

「長男」といっても様々です。一人っ子長男もいれば、兄弟・姉妹のいる長男がいます。同じ「長男」でも、いろいろなパターンがあり、いろいろな長男がいるのです。いくつかのパターンにわけて、特徴を見てみましょう

 

①お姉ちゃんと(1人)と長男

長男は長男でも第2子の場合です。お姉ちゃんにお世話されることも多いため、甘えん坊で寂しがり屋で、「長男」というよりは「次男」に近い傾向にあります。

 

②女兄弟末っ子の長男

たとえば、お姉ちゃんが複数いる場合です。自分は姉たちとは違う「異性である」という男としての自覚や姉たちとは違うのだという想いが早くから芽生えるタイプです。

 

③弟がいる長男

弟がいる場合に関しては、弟が1人でも複数でもあまり大きな差はありません。独立心や反発心が強い理想主義的なパターンが多いです。

 

④妹のいる長男

現実的な考え方の持ち主が多いです。妹思いで包容力があるため、女性の扱いにも慣れているので、モテるタイプです。

 

⑤一人っ子長男

一人っ子であり、長男であるパターンです。様々な要素を持っていますが、基本的には一人っ子の要素が主となっています。

 

こうして簡単に述べただけでも、一人っ子の長男と兄弟のいる長男ではそれぞれの立場、環境によって全く異なる性質を持つことがわかります。

 

父母は時に一人っ子長男の兄姉になり得る

「長男」という言葉は「最初に生まれた男の子」という意味です。ですが、長男という言葉のイメージには「お兄ちゃん」というイメージが含まれていることが多いのです。一人っ子長男は長男である前に一人っ子というイメージが強くなりがちです。

 

特に精神面で一人っ子長男は兄弟のいる長男に比べて、甘えん坊や寂しがり屋といった次男的・末っ子的要素が強くなることが多いのです。これはなぜかというと、自分の面倒を見てくれて、遊んでくれる父親という「兄」・母親という「姉」がいるからです。

 

兄弟、特に弟や妹のいる長男は日々弟妹たちの面倒を見ています。それは決して楽しいことばかりではなく、長男故の苦労や、我慢をしなければならないことがあります。そんな彼らは自分の代わりになってくれる兄や姉が欲しいと思うのです。

 

ですが、一人っ子長男は長男とはいえそんな苦労・我慢とは無縁の中で生活をしてきました。だから、兄姉よりも自分の思い通りになるだろう弟や妹が欲しいと思うことが多くなるのです。

 

いい子に見える一人っ子長男

「いい子」とはどんな子でしょう?「いい子」とは「(大人にとって都合の)いい子」という意味でもあります。子供とは本来、わがままで自分勝手、本能のままにやりたいことをするものです。

 

ですが、一人っ子の子供というのは、両親や祖父母の期待をいつも感じています。それが「長男」であればなおのこと、周りからの期待も大きくなります。それ故に、一人っ子長男は大人がどうすれば喜ぶのか、どうすれば褒めて貰えるのかということをよく理解しています。

 

一人っ子長男にとって「いい子」を演じることは、とても簡単なことであり、自然なことなのです。もっとも簡単な「いい子」というのは、「おとなしい子」言い換えれば「手のかからない子」です。

 

たとえば、両親からいわれたことをきっちりと守ろうとするとか、お店の中で走らないとか、「待っていてね」といわれたら待てるとか、そういったことで良いのです。それだけで、大人が喜ぶこと・褒めてくれることがわかっているので、そういう「いい子」を演じるのです。

 

ただし、一人っ子長男がそうやって「いい子」を演じられるおとなしい子でいられるのは、一人っ子長男だからです。家庭において、一緒に遊んだりエネルギーを発散したりする相手がいないからです。

 

家庭から出て、親戚や友だちの同年代の男の子がいれば、たちまち元気いっぱい走り回ることでしょう。一人っ子長男が「おとなしい」のは周囲の期待に応えるために「いい子」を演じているからだということを忘れてはいけないのです。

 

いいところがいっぱいの一人っ子

では、一人っ子の良さとはどんなところでしょうか。もちろん挙げ始めたらキリがないくらい沢山あるでしょう。

 

のびのびと育つこと

一人っ子というのは親の愛情をたくさんうけて育ちます。愛情を沢山受け手育った子は、愛情不足の子に比べて、ぐれたり、非行に走ったりすることは少ないのです。非行に走る少年少女たちの根底にあるのは、「自分を見て欲しい」という想いなのです。

 

「愛情」の反対は「嫌い」ではなく、「無関心」です。「怒られるうちが華」という言葉があるように、注意してくれる人がいるということは、自分を見てくれているということであり、また、期待されているということでもあるのです。本当に必要とされていなければ見向きされることすらないのです。

 

だから、愛情をたくさん受けて育った一人っ子長男はぐれることはないですし、愛情を知っているので人にも優しく接することが出来るのです。

 

自分の良さを自然と伸ばせる

一人っ子長男は、何をするにも本人にとっては勿論、両親にとっても初めてのことの連続です。だから、焦ることなく様々なことに挑戦できるのです。

 

兄弟がいるとこうはいきません。「お兄ちゃんは勉強が出来る」「弟の方が運動が出来る」そんな風に比べられてしまうからです。勉強・運動・習い事、どれにしても出来る出来ないには個人差があります。人には得手不得手がありますし、同じ時期に同じように始めたからといって同じペースで成長するわけではないからです。

 

始めてすぐにぐんと成長する子もいれば、少しずつ、だけど着実に伸びていく子もいるのです。だから、兄弟とはいえ、それぞれ別の個人なので比較することが間違いなのです。その点、一人っ子長男は、誰とも比較されることなく自分の個性を評価して貰いながら育つことが出来るのです。

 

ずるいことやごまかしをしない

兄弟がいると、どうしても両親の目の届かない部分が出てきてしまい、それを良いことに自分だけこっそりとおやつを食べるなどずるいことをしたり、自分の失敗を弟や妹のせいにしてごまかそうとしたりしてしまう事があります。

 

ですが、一人っ子は常に両親の目の届くところにいます。なので、ごまかしはききませんし、そもそもごまかそうという発想にならないのです。

 

競争力を身につける

一人っ子の一番の遊び相手は両親です。勿論、公園や幼稚園・学校に行けば同世代の友だちとも遊びます。ですが、世間のイメージとして、「一人っ子は兄弟げんかを知らないから、競争を知らない。だからわがままになる」と思われがちです。

 

ですが、実際はそうではありません。確かに家庭内においては、競争はないかもしれません。けれども、1歩外に出れば、そこはもう競争社会です。親戚にしろお友だちにしろ、おもちゃの取り合いをしたことがない人などいないはずです。

 

学校に行けば、テストがあったり、徒競走があったりといくらでも競う場はあるからです。毎日他の子供と比べることになるのです。「テストで何点とった」「○○より早く走れた」「縄跳びで何回跳べた」そんな風に子供たち自身が競争を楽しむのです。だから、一人っ子が競争を知らないなんてことはないのです。

 

強いていうなら、一人っ子は「競争を知らない」のではなく、「競争に慣れていない」のです。兄弟がいない分、その頻度は兄弟がいる子に比べて少なくなるから、経験が少ないので慣れていないというだけのことなのです。

 

では、慣れるためにはどうすればいいのでしょう。親戚に同年代の子供がいれば、一緒に遊ばせて兄弟げんかをさせたり、習いごとをして異年齢の子供と競そう経験をさせてみたりするのもいいでしょう。そういった経験の中で競争力というのは自然と身についていくのです。

 

ですが、このときに気をつけたいのは、過剰にならないようにするということです。家庭の中で一人っ子長男が「一番強い存在」になるのではなく、あくまでも一番強い存在というのは父親もしくは母親というのが大切なのです。

 

競争以外の学ぶべき大切なこと

人格形成の中で競争意識以上に大切な学ぶべき事があります。それは、助け合う気持ちや思いやりの心です。兄弟がいる場合は、弟や妹の面倒を見たり、もしけんかになっても手加減をしたり、勉強や遊びのルールを教えてあげる中で自然と身につけていきます。

 

ですが、一人っ子は日常の中でそういった場面がないため、思いやりの心や助け合いの気持ちが育ちにくいといえます。

 

助け合いの気持ちというのは、勝手に育まれるものではありません。日々の中に育める環境を作ってあげる必要があります。

 

とはいっても、学校生活の中にはあまりそのような場面を用意することは出来ません。そこで、家庭での工夫が必要となるのです。

 

たとえば、ペットを飼う・祖父母との交流の機会を持つなどです。ペットなど自分が手助けをしなければいけないものの存在があることで子供は子供なりに助け合いの気持ちを学んでいきます。ペットを飼うのが難しければ植物を育てるのも良いでしょう。「誰かのために何かをすること」から始めてみるのです。

 

祖父母との交流もそうです。階段の昇降時に手を貸してあげるなどちょっとしたことで良いのです。自分のおじいちゃんおばあちゃんに限らず、公共交通機関でお年寄りに席を譲ってあげるなどでいいのです。

 

そんな些細なことの繰り返しの中で子供はいたわりの気持ちを学んでいきます。そして、感謝の気持ちとなって返ってくることを学んでいくのです。

 

一人っ子は、だまされやすい?「長男病」とは?

一人っ子長男は大切に大切に育てられ、世間知らずなところがある傾向にあるので、だまされやすいといわれています。過保護に育ったことにより、プレッシャーに弱く、肝心な時に体調が悪くなる事もあります。

 

プレッシャーに弱いくらいなら良いのですが、問題は重度の「長男病」です。とにかく「格好つけたい」というのが特徴です。でも、努力しているのは見られたくないという少し面倒くさいタイプです。

 

いい方向にばかり進めば何の問題もないのですが、困ったことが起きた時が大変なのです。格好つけたいという気持ちが邪魔をして、周りにあまり相談できず、いいアドバイスを受けることが出来なかった結果、どんどん悪い方向に進んでいくということになってしますからです。そんなときにうまい話があると、それにだまされてしまうことにもなりかねません。

 

そんな長男病にならないためには、過保護になりすぎないように、小さい頃から世間の荒波にもまれる経験をさせることが大切です。親元を離れて宿泊するようなボーイスカウトに入れてみたり、精神を着て鍛えるような武道を習わせてみたりするのも良い方法です。

 

マイペースは尊重すべき個性

一人っ子はよくマイペースだといわれます。これは「一人っ子は気ままで自分勝手」というイメージがあるからです。マイペースであるということはいけないことなのでしょうか?そんなことはないはずです。なぜなら、人間は誰しもそれぞれ「自分のペース」があるからです。

 

たとえば、友だちと出かける時に、食事は何を食べるか、どこに出かけるかといった話になりますよね。そんなときに周りの意見を尊重することは大切です。でも、周りの意見や顔色を気にして、言いたいことが言えなくなってしまうのはよくありません。

 

一人で食べたい時もあれば、みんなで食べたい時もある。一人で出かけたい時もあれば、みんなと出かけたい時もある。それが人間というものです。みんなと食べたいものが違えば、ご飯は別々に食べて、後から合流するのも一つの手です。

 

そういった自己主張がしっかりと出来るのは、利点だと思います。ただし、マイペースで良いとはいっても、時には周りに合わせることも必要だということを決して忘れてはいけません。

 

マイペースを貫くことによって、周りが迷惑することも知り、時には譲歩することも覚えなければならないのです。マイペースなことが駄目なのではなく、臨機応変に対応出来るようになる必要があるということを教えていかなければならないのです。

 

友だちは数ではない

今の世の中、特に学生たちの間では「友だちがいないことが不安」という人がたくさんいます。

 

「LINEの返信が少しでも遅くなれば、仲間はずれにされてしまう」「このテレビを見ないと、話についていけなくなって友だちがいなくなる」「SNSは常に見るようにして、すぐにコメントを入れなければいけない」など、様々な想いから四六時中スマホを手放せなくなる人も多いのです。

 

でも、これらは本当に「友だち」と言えるのでしょうか?LINEの返事を返さなかったからといって仲間はずれになるようなグループの人たちは、自分が困った時に手を貸してくれるでしょうか?真剣な悩みに真摯に向き合って一緒に考えてくれるでしょうか?きっとそんなことはないはずです。

 

友だちは数ではありません。一人になることが怖い気持ちはわかります。人は一人では生きてはいけないので、その感情は人として当たり前のものです。でも、一人でいることの良さもあるはずです。

 

一人っ子は一人の良さもわかっているし、一人でいることの強さも知っています。だからこそ上辺だけの友だちを作らず、自分が本当に一緒にいたいと思える友だちを作ることが出来るのです。「友だちが少ないから」なんて心配はいらないのです。

 

上辺だけの友だちが100人いるより、本当に心から信頼できる友だちが1人いる方がよっぽど素晴らしいはずです。友だちが少なくても不安にならず、自信を持って良いと思います。

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