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子供心を刺激することで、子供のやる気を引き出す方法

やる気を出す子供

どうしてうちの子供は無気力なのだろう、やる気が続かないのだろうとお悩みのママやパパは意外と多いようです。しかし、子供は本来、好奇心旺盛で何でもやりたがる生き物です。

 

ママやパパからのほんのちょっとのアプローチによって、子供のそうした性質は刺激され、どんどんやる気に満ち溢れていきます。では、具体的にどんなアプローチをすれば、子供のやる気を引き出すことができるのか、子供の性質をふまえて考えていきましょう。

 

間接的に子供を褒めよう

子供を褒めてあげることは、子供のやる気を引き出すうえでとても重要です。

 

特にア行で始まる「ありがとう」「いい子だね」「上手(うまい)」「えらい」「(アイディアなどが)面白い」という言葉や、サ行で始まる「さすが」「(そんなことまでできるなんて)信じられない!」「すごい」「せっかく〇〇して頑張ったのにね(共感の意味)」「その通りだね(共感の意味)」という言葉は子育ての中で積極的に使うことをおすすめします。

 

なぜなら、これらの言葉は子供たちの自己肯定感を高めるからです。「大好きな人に褒めて(認めて)もらえた」「ママ(もしくはパパ)はいつも自分のことを見てくれている、自分の味方だ」と実感できる言葉だからです。

 

子供を褒める時に、このような直接的な言葉をかけることはとても有効です。しかし、状況によっては、直接的に褒めるよりも間接的に子供を褒めた方が、より多くの子供のやる気を引き出せることもあります。

 

試しに、子供が一人遊びをしている時を狙って、夫婦間の会話の中で子供を褒めるような発言や、子供の成長がわかるエピソードを子供に聞こえるように、話題にあげてみましょう。

 

もしくは、パパを経由してママが褒めていたことを子供に伝えてもらいましょう。この時、パパには「ママから○○が☓☓をできるようになったと聞いて嬉しかったよ。えらいね、頑張ったね」という直接的な褒め言葉を添えてもらうと、より効果が倍増します。

 

私たち大人であっても、第三者が自分の知らないところで自分のことを評価してくれていたと知ると、嬉しくなります。むしろ直接的な言葉で褒められると、気恥ずかしさや言葉の裏を考えるような猜疑心が生まれてしまい、素直に喜べないこともあります。

 

素直に喜べる分、間接的に褒められた方がやる気は生まれやすいのかもしれません。子供にはそのような複雑な心情は、まだはっきりとはないかもしれませんが、間接的に褒められることが、時に直接的に褒められるよりも嬉しく感じるような感覚はきっとあるはずです。

 

一方で、悪口もまた同様で、直接的な言葉よりも間接的に耳に入る方が、心に深く傷をつけることがあります。子供の気持ちを萎えさせないためにも、子育て中の子供に対する愚痴や文句を発する場面は慎重に選ぶ必要があるでしょう。

 

良いところも悪いところもはっきり言葉にする

世間で活躍する著名人たちの幼少期のエピソードによれば、子供の頃に親から良く褒められていた人や、褒められる際には具体的なポイントが指摘されていた人が多いことが分かります。これは、子供のやる気を引き出す教育を行う上で、参考にしたい点です。

 

子供のやる気を引き出し、そのやる気を継続させるには、「具体的に何度でも褒める」ことは欠かせません。

 

特に小学校中学年の子供は、だんだん理論的に考えるようになっていきます。そんな子供の成長に合わせて、どんなところがすごい(えらい)のかを具体的に指摘して褒めてあげると、子供の心に褒め言葉が届きやすくなるのです。

 

「今回のテストはよく頑張ったね」よりも「今回のテストは、日頃の勉強の成果が良く出たね。毎日頑張るだけでもえらいのに、結果もだせてとてもすごいよ。」と声をかけられた方が嬉しいのは、自分の身に置き換えても明らかでしょう。

 

一度目は子供も気恥ずかしさなどから、素直に褒め言葉を100%受け入れないかもしれません。しかし、何度も繰り返して、具体的に褒め続けることで、子供は自分が評価されている事実や、評価されている点(長所)を認識するようになります。そして評価されたことは、今後も自発的にやるようになるのです。

 

褒める時は、先に紹介したサ行の言葉を組み込むように意識するといいでしょう。子供は何度も評価された点を、自分の長所だと自覚するようになり、自己肯定感を高めていきます。自分の長所を自覚していると、将来役に立つことも多いはずです。

 

褒めるだけでなく、注意をする時にも具体的に示すことは大切です。問題点を明確にしてあげた方が、子供も反省し、改善策を考えやすいはずです。

 

また「感化(褒める)→情報(注意)→感化(励ます)」という、心理学のテクニックを用いた説得方法を行ってみるといいかもしれません。褒める・励ますことは肯定やプラスの評価、注意は現状の問題点の指摘(マイナスの評価)と考えておくといいでしょう。

 

具体的には「英語の文法はあっているね。でも語彙力が足りないから、単語の勉強を頑張ろうね。英会話のお勉強を始めたころよりはずっと、スムーズに会話ができているよ。」などというように声をかけましょう。

 

ほんの少し言い方を工夫するだけで、子供は例え注意されても前向きな気持ちで努力を続けられます。

 

子供の夢は全力で応援しよう

子供は常に何かに憧れ、真似したがる生き物です。そしてその憧れが強くなると、「将来は○○になる!」と宣言しだします。

 

○○は時に具体的な職業であり、時にはアニメや特撮ヒーロー番組に出てくるキャラクターだったりします。もし、子供が将来の夢を語りだした時、話半分には聞かず真剣に耳を傾けてあげるようにしましょう。否定も基本的にはNGです。

 

東京大学社会科学研究所とベネッセ教育総合研究所の共同研究プロジェクト「子どもの生活と学び」が行った「子どもの生活と学びに関する親子調査2017」によれば、現代の小学生、中学生、高校生はどの学年でも90%以上の子が、「将来は家族を大切に、趣味を楽しみながら暮らしたい」と実に現実的な将来像を持っています。

 

なりたい職業や人物像の有無については、小学生が72.7%、中学生が60.7%、高校生が55.4%という割合で肯定的な回答を得ています。なりたい職業や人物像として、現実的かつ身近な人(例えば先輩やお母さん)を挙げる子供が多くいました。この傾向は特に男子よりも女子に多く見られました。

 

社会情勢や景気の低迷により、子供たちが無邪気に突飛な夢を持てない(持ったとしても自由に語れない)時代へと現代は近づいているのかもしれません。このような現状では子供たちのやる気を引きだすのは困難です。

 

だからこそ、ママやパパだけは子供の夢を否定せず、全力で応援する姿勢をみせてあげましょう。そうすることで子供はやる気を持ち続けることができます。親が子供の夢を最初から否定してしまうと、子供の将来への可能性は狭まってしまいます。

 

特に子供が小学生のうちは、どんなに非現実的な夢であっても、現実を突きつけるようなことはせず応援してあげましょう。「医者になりたい」と言う子に「うちにはそんなお金の余裕はないわ」と言わない、「仮面ライダーになりたい」と言う子に「あれは空想の人物だ」とは言わないようにするのです。

 

「子供の夢を手伝うのが親の務め」だと、メジャーリーグで活躍するイチロー選手の父親は言っています。子供の夢を非現実的だと決めつけてしまうのは、親による大人の解釈でしかありません。子供は今まさに、子供の解釈の中で生きて夢を抱いていることを忘れないようにしましょう。親の応援は、何よりも子供の支えになります。

 

やる気脳にしよう

子供は上手くいかないことがあるとすぐ「もうヤダ!」「できない!」といって物事を投げ出してしまいます。このような考えをもってしまう脳を、脳神経外科医の林成之先生は「あきらめ脳」と呼んでいます。

 

林先生は、水泳日本代表の北島康介選手らに、これまでも脳科学的知見からアドバイスを行ってきました。

 

小学校低学年までなら、ほとんどの子供が「あきらめ脳」です。成長するにつれて、「やる気脳」へと変わっていきます。しかし、中学年以降になっても「あきらめ脳」のままの子供も、実際は多くいるのです。

 

では、なぜあきらめ脳のままの子供とそうでない子供が存在するのでしょうか。要因はいくつも考えられますが、ママと子供の日常的なやり取りの中にも、そのヒントは隠されています。

 

子供を「あきらめ脳」から「やる気脳」に変えていくには、ママがいかに子供に「できる」と思わせられるかが重要です。

 

あなたは普段、子どもが「できない!」と訴えてきたとき、すぐに手を貸す、もしくはきつい口調で叱って突き放したりしていないでしょうか。ママがそのような態度で接していると、例え結果的にはできた物事も、子供はその物事に対して自分で「できた(成し遂げた)」という感覚を持つことができません。

 

子供が「できない!」と訴えてきたら、まずは現状までの頑張りを褒めてあげましょう。そして可能な限り、子供が最後まで物事を完結させられるように、アドバイスを交えて誘導していきましょう。

 

時には直接手を貸さなければならないこともあるかもしれませんが、最終的な一手はぜひ子供に任せましょう。そうすることで子供は「できる」を実感します。

 

子供が何かに失敗して物事を放り出そうとしていても、問い詰めることはせず、「なぜ嫌になってしまったのか」をじっくり聞き、受け入れながら、再出発できるように誘導しましょう。

 

時には過去の自分の失敗談を交えながら、応援のメッセージを添えて優しく背中を押してあげます。ママの経験は子供に気づきを与え、気持ちを前向きにします。

 

「あきらめ脳」から「やる気脳」に変えさせるには、子供のこれまでの頑張りを認め、自信をもたせることです。この自信があれば、子供は社会に出て難しい局面に対峙したときも、逃げださず前向きに頑張ろうという気持ちでいられるはずです。

 

数えるのは○の数だけにしよう

学期の終わりに子供の成績表などを渡されて、多くのママは☓がいくつあるかを数えがちです。そして予想以上に☓が多かったりすると、ついつい子供にきつい口調で言ってしまうこともあるかもしれません。

 

子供の将来を心配する親心からと考えれば仕方のないことかもしれませんが、そこはぐっと堪えておきましょう。

 

そのような成績をとってしまった子供自身が、ママが思っている以上に落ち込んでいるかもしれません。悪い成績や評価をとってしまったことで、ママに嫌われてしまうかもしれないと不安になっているかもしれません。

 

そんな子供の気持ちに寄り添ってあげましょう。失いかけた自信を取り戻すような言葉がけを心がけましょう。そうすれば自ずと子供は自信を取り戻すばかりか、やる気に満ちていきます。努力の結果、ゆくゆくは成績もアップするかもしれません。

 

では、具体的にはどのような言葉をかければいいのでしょうか。

 

まず成績表などは、悪い評価は気にせず、良い評価をとった部分を褒めてあげましょう。去年よりどのくらいできるようになったのか、子供に伝えてあげましょう。

 

特にママから見ても子供が苦手としている部分に良い評価がついていたら、そこは大げさなくらい褒めてあげてもいいかもしれません。例え結果が出ていなくても、努力していたことを褒め、またその事実をママがちゃんと知っていることまで伝えてあげてください。

 

成績表だけ見ていれば、我が子に褒めるところがないと考えるママもいるかもしれませんね。そういった場合は生活習慣や生活態度を褒めましょう。毎日休まず学校に行ったことや友達に親切にできたことなど、ママが気づいたことならば何でも良いのです。

 

褒めることを意識していても、時には叱らなければならないこともあるでしょう。その時は感情に任せてきつく言うのではなく、なるべく柔らかい物言いにするようにしたいものです。

 

「もう○○年生なんだから、しっかりしてよ」を「ちゃんとしてくれるとママは嬉しいな」と言うだけで、子供は素直にメッセージを受け取ることができるはずです。

 

ノートに花丸を残してあげよう

学生の間、ノートは毎日必ずと言っていいほど目にするものです。授業の板書を写したり、自分の考えをまとめたり、予習や復習をしたりと使い方は様々ですが、子供たちの学びにノートは欠かせない存在です。

 

そのようなノートをママと子供の間でも、どんどん有効的に活用しましょう。

 

まず、ママは日頃から子供のノートを見るようにしましょう。ノートを見れば日頃どの程度の学習意欲をもって勉強に取り組んでいるのか、一目瞭然です。また子供が学習のうえで躓いている点なども分かってきます。

 

子供もママがノートを見ると分かれば、やる気を出してノート作成に取り掛かるでしょう。

 

子供のノートを見る時は、丁寧な字で書けていることよりも、きれいに要点が整理されていることを褒めましょう。ノートのまとめ方を褒められると、子供は褒められたことを率先してやるので、正しい勉強法が身につきやすく、成績の向上にもつながるでしょう。

 

また、勉強が苦手な子供に対してもノートを褒めることは有効です。苦手意識のある分野で褒められることは、子供に自信を与えます。自信が芽生えるとやる気が生まれるので、次第に勉強に対する苦手意識も消えて、勉強がむしろ好きになるかもしれません。

 

子供のノートや作文を見た時、書き込んでも良いものならば、大きな花丸や子供を励ますメッセージを書き込んであげましょう。この花丸やメッセージは、子供の目に入るたびに子供のやる気をぐんぐんアップさせる効果があります。

 

あなたも自分が幼い頃、学校の先生から返却された提出物にコメントがあると嬉しく思った経験はないでしょうか。どんなことが書かれているのか、わくわくしながらノートを開きませんでしたか。この嬉しさやわくわくは、子供の心を躍らせ、前向きな気持ちにさせるのです。

 

書き込むことのできないものについても、付箋やメモ書きなどで同様のことをしてあげるのがいいかもしれません。もしくは直接、子供の目を見ながら褒めて、コメントや感想を付け加えてもいいでしょう。

 

子供の興味に関連付けて学ばせる

株式会社バンダイが行った「小中学生の“遊び” に関する意識調査」によると、子供たちの遊びの人気は外遊びからゲームやスマートフォンによる遊びへと移行していることが分かります。しかし一方で、小学生では球技を中心としたスポーツ(外遊び)も人気の遊びの一つとして、回答に名前が挙げられています。

 

また「子どもの生活と学びに関する親子調査2017」によれば、小学生の男の子を中心にスポーツ選手への憧れを抱く子供が未だに多くいることも分かっています。そしてその理由の一つとして「努力しているから」という回答が集まっているのも見逃せません。

 

子供の関心や憧れの気持ちを利用して、子供のやる気を引き出しましょう。親子でスポーツ観戦をする機会を積極的に設け、スポーツ選手たちのスポーツに対する真摯な姿勢や努力の過程について、どんどん語り聴かせましょう。

 

語り聴かせる情報はネットや新聞などで紹介されている程度のもので十分です。大切なのは詳しい情報よりも、子供に、栄光の陰には必ず努力があること、努力すれば結果がついてくることをより具体的にイメージさせることだからです。

 

憧れのスポーツ選手が日々努力していると分かれば、子供たちのその人物への憧れは更に強いものになるでしょう。強い憧れはやる気の源です。子供たちも憧れの人物に近づくために日々、努力を重ねるようになるはずです。

 

特に2020年の東京オリンピックに向けて今後は、大会の前後で特集として活躍の期待されるスポーツ選手の半生を振り返る内容の番組がたくさん放送されるでしょう。そういったテレビ番組などを積極的に子供に見せる機会を持ちましょう。

 

また勝者と敗者の関係にも注目させたいところです。勝者が敗者の苦労を労う様子や、敗者がくじけず前向きに次の活躍について語る様子などから、スポーツは子供にフェアネスの精神を学ばせるのにはうってつけの題材です。

 

スポーツ以外には、中学生に人気の遊びであるカラオケも、子供のやる気を引き出す上では有効です。特に子供が落ち込んでやる気を失いかけている時などに試してみるといいかもしれません。

 

子供は大きくなると反抗期に入り、親からの教えやメッセージを素直に受け取るのが難しくなってしまうこともあります。そんな時に一緒にカラオケに行き、子供に伝えたいメッセージを含んだ歌を歌い、聴かせましょう。

 

SMAPの「世界に一つだけの花」やアンジェラ・アキさんの「手紙~拝啓 十五の君へ」などの子供への愛情を存分に含んだ歌や、スキマスイッチの「全力少年」などの人生応援歌などなんでもいいです。どんなメッセージでも、音楽にのったメロディーはまっすぐ子供の心に届き、子供のやる気を刺激するはずです。

 

背伸びしたがる子供を大人の仲間にする

大人が複数人集まって話をしていると、子供は必ず「今、何の話をしているの?」と会話に入ってこようとします。子供は好奇心が強く、自分も一人前の人間として扱ってほしいという欲求をどこかに抱えているからです。そしてこの傾向は男の子よりも女の子の方が、より強くみられます。

 

大人の会話に子供をいれることを躊躇する人も多いかもしれません。家族間ならばまだしも、地域の大人同士での会話などでは子供に聞かせたくない話も多くあがるため、その心配はあって当然です。

 

しかし、ほとんどの大人は子供がそばにいる場合、子供に聞かせたくない話は避けるため、そのような心配は無用です。むしろ大人の会話に子供を参加させることで得られるメリットは大きく、ぜひ積極的に家族間や地域の大人たちの会話の中に子供を招き入れてください。

 

子供は大人同士の会話に加えてもらうことで、自分が一人前の人間として認められたのだと思い、自信と安心を抱きます。

 

また仲間意識から、その集合体のルールや問題(自治体のゴミ出し問題や防犯対策、地域清掃当番など)に興味を持つようになります。そして自ら積極的に考え、参加するようになるのです。

 

家族間でも本来子供を遠ざけて話すような内容(住宅ローンやお墓の購入など)であっても、問題がなければどんどん子供を交えて家族会議を開くのがいいでしょう。そうすることで子供は家のことを自分自身の問題として認識し、意欲的に問題解決に乗り出すはずです。

 

子供と話をする時は、子供の目線に合わせるために大人がかがむことが多いでしょう。これは子供に圧迫感を与えず、話をするための工夫です。しかし、その話の内容までも必ずしも子供に合わせる必要はありません。

 

内容はよく理解できなくても、家族や地域の中でのけ者にされてしまうよりは、仲間として会話に参加できる方が子供は嬉しいのです。

 

子供に小さなマニュフェストを作成させる

子供のやる気を継続させるには、小さな成功体験をより多く積ませることが大切です。そのため、子供には常に小さな目標(いわゆるマニュフェスト)を掲げさせるようにしましょう。

 

このマニュフェストは、責任感をもたせるために必ず子供自身に作らせます。しかし内容は「平日の朝五分だけ、漢字ドリルをやる」「休日は犬の散歩当番をする」といった簡単なもので十分です。むしろ、最初の方は簡単な方が達成しやすくていいでしょう。

 

子供がマニュフェストを掲げる時、ママはその内容が今の子供にとって難しいものではないかチェックしてあげましょう。もし少しでも難しそうだと感じた場合は、確実にクリアできるものへと変えるように、上手く誘導していきましょう。

 

そして子供がマニュフェストを達成したら、その内容がどんなに簡単であっても、ママは達成した時点で大げさなくらい褒めてあげましょう。

 

子供は「やってみたら案外簡単にできた」という実感と、ママの褒め言葉で次のステップへ進むためのやる気と自信を手に入れます。ママに褒められた成功体験は、子供のやる気を増幅させていくのです。

 

世に褒められるような大きな目標は、結局小さな目標の延長線にあるに過ぎません。最初から難しい目標を掲げては、目標達成までの道のりが長く、途中で挫折してしまいます。そのため最初は小さな目標をコツコツと重ね、徐々に大きな目標へと挑戦できるような土台作りをしていきましょう。

 

放任ではない受け身の姿勢

近年の教育熱心なママの中には、なんでも先回りして子供の世話をしてしまう人が多くいます。

 

しかし常に先回りして子供の世話をしてしまうと、子供は自分一人では何もできない子に育ってしまいます。当然、そのような子供は、何かに夢中になり、やる気をみなぎらせることも難しいでしょう。

 

子供のやる気を引き出すためには、ママはただただ静かに、応援することが大切です。常に手助けを出来る位置にいても、子供が自分でできそうなところには決して手を出しません。「待つ」「任せる」「見守る」の3つの言葉を意識して子供と接するのがいいでしょう。

 

子供は好奇心旺盛な生き物です。まずは子供が「やりたい!」と言いだすまで、待ちましょう。待っている間は、やりたいと思える選択肢をより多く子供に与え、「きっと○○ならできるよ」といった自信を与える言葉がけを根気よくしていきましょう。

 

そして子供の行動には、子供に責任をもたせましょう。明日の準備など、忘れものをしたらかわいそうという気持ちからついつい手を出してしまいたくなると思いますが、堪えましょう。子供のことは子供に任せる、そうすることで子供は責任感を身につけていきます。

 

子供は日々成長していきます。そんな子供の様子を見守り、時に適切な言葉がけをしていきましょう。一緒に喜んだり、悲しんだりしてくれるママの存在は、子供に安心感を与えます。安心できるからこそ、失敗を怖がらず、また次に挑戦してみようというやる気は生まれてくるのです。

 

名前にこめられた思いを教えよう

「人より1つ秀でたものがあれば、それを喜べる子供になって欲しい」という思いから、メジャーリーグで活躍した松井秀喜選手は秀喜という名前になったそうです。

 

またゴルフの石川遼選手の名前には、「自分が知らない、はるかな世界に行ってもらいたい」という親の思いが込められているそうです。

 

子供の名前は親から贈られる初めてのプレゼントであり、そこには色々な思いが込められています。

 

明治安田生命が2017年版として発表した「名前ランキング」では、男の子の名前では「悠」という文字が人気であったことが明らかになりました。それらの名前には、悠と言う文字通り、「おおらかでゆとりをもって自分らしく生きてほしい」という願いがこめられているのだと同ランキングの解説では考察されています。

 

また女の子は「結」という漢字が人気であり、近年頻繁に起こる大規模災害などの世相を反映し、その名前には「人と人とのつながりの尊さを改めて感じてほしい」という願いがこめられているのではと同じく考察されていました。

 

あなたが子供に名前を付けた時の思いを、今一度、思い出してみてください。あなたは今、その思いの通りに子育てをできているでしょうか。

 

子供は素直で、大好きな親からの期待に応えることにいつも一生懸命です。ママやパパがどのような期待を込めて自分の名前をつけてくれたのか知ることができれば、きっとその期待に応えようと奮闘するはずです。

 

頭ごなしに「勉強しなさい」「早く寝なさい」と怒られるよりも、「名前にふさわしい人間になりたい」という気持ちを抱かせた方が、きっと子供はやる気を持ち、継続していくことができるはずです。

 

首都圏内の小学校受験では、保護者面接の際に「お子さんの名前の由来はなんですか」という質問がされることが多いです。これは子供の名前から、親の教育方針がうかがえると考えられている証拠です。また今後どのように育ってほしいか、という願いもくみ取れるからでしょう。

 

子供のやる気を引き出すためにも、まずは子供の名前の由来について一度家族間で話し合ってみるのがいいでしょう。そうすることで家族の絆も深まるかもしれません。

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