子供に与えるべきお茶はどんなもの?
人間には水分が必要です。子供は大人よりも水分の消失が激しいですから、水分補給には気をつけてあげなければなりません。水分を補給するという意味では、やはり水が一番よいのですが、お茶を飲ませることも多いでしょう。しかしお茶と一口に言っても、実に様々なものがあります。子供にはどんなお茶を選んだらよいのか見ていきましょう。
毎日飲むお茶は日本茶から選ぼう
日本人が日常的に口にするものは、ご飯と味噌汁、漬物が基本です。そして飲み物としてはお茶、もしくは水が良いでしょう。幼い子供なら水が一番おすすめですし、また飲みやすいはずです。
もしも子供にお茶を飲ませるなら、どんなものが良いのでしょうか。巷にはいろいろな種類のお茶があります。日本で生まれたお茶だけでなく、中国茶、西洋のハーブティーなど、今は各国のお茶が簡単に手に入ります。
それらのお茶の中には、健康に良いと言われるものもたくさんあります。ウーロン茶やプーアル茶は脂肪の吸収を抑えるという効果で有名ですし、カモミールティーは心を落ち着かせ、安眠を促してくれると言われています。
ジュースやイオン飲料など、砂糖や甘味料がたくさん入っている清涼飲料水を飲ませるくらいなら、これらの健康茶を飲ませた方が体には良いでしょう。ただし、中国茶やハーブティーは、日本で生まれたものではなく、日本人が昔から飲んできたものでもありません。これらは特別なお茶であるととらえるべきです。
つまり、われわれ日本人が日常的に飲むお茶は、日本で生まれ日本で飲み続けられてきた日本茶から選ぶのが自然です。子供に日常的に飲ませるお茶も、やはり日本茶から選びましょう。
毎日のお茶として特におすすめなのは?
日本人が常飲するなら、日本茶が良いのですが、日本茶にもまた、いろいろなものがあります。日本茶は大きく2つに分けられます。緑色をしたお茶と茶色いお茶です。緑色のお茶には煎茶、玉露、抹茶などがあり、茶色いお茶にはほうじ茶、番茶、麦茶などがあります。
味も色によって違いがあり、緑色のお茶はまだ熟していない果物を思わせる渋みが特徴です。一方茶色のお茶は、良く熟した果物を連想するような飲みやすさがあります。ですから、煎茶などはそうたくさん飲めるものでもなく、子供であれば寝つきが悪くなることもあるくらいです。実際、赤ちゃんには煎茶を飲ませませんよね。
それに対してほうじ茶、番茶、麦茶などは、病院食でも出されるくらい、体に優しい飲み物なのです。健康な成人だけでなく、子供からお年寄りまで、そして病気にかかっている人でも安心してたくさん飲めるということです。
「日本茶」というとどうしても緑色の煎茶を連想しがちですが、病気の人や子供にはおすすめでないとすれば、緑色のお茶は、健康な人でもあまりがぶ飲みすべきものではないということが言えます。
中国茶やハーブティー同様、緑色のお茶もやはり、楽しみとして適量を時々飲むのが良いのです。子供はもちろん大人でも、毎日毎食飲むのであれば、ほうじ茶、番茶、麦茶といった茶色いお茶を飲みましょう。赤ちゃんに与えるときも、わざわざベビー用を買わなくていいですよ。大人用に作ったお茶にさらに水を加えて、味を薄めてあげれば十分です。