「様子を見てください」は何を見ればよいのか?
赤ちゃんや子どもさんの具合が悪くなってお医者さんに診てもらったとき、「様子を見てください」と言われることがあるかと思いますが、具体的に何を見ておけばいいのかよく分からない、という声をよく耳にします。ここでは、もう少し具体的に何を見ておけばよいのかをチェックしてみたいと思います。
「様子を見てください」はどのような変化があるかを見て欲しいということ
「様子を見てください」はよく言われる表現ですが、どんな状態の時でもまったく同じ意味、というわけではありません。ただし共通していることはあって、それはその後にどんなふうに症状が出たか、悪化したりよくなったり変化したりしたのかなどを観察して欲しい、という意味あいです。
例えば熱が出たのでお医者さんに診てもらったときにこう言われたのなら、その後熱が上がるのか下がるのか、咳や嘔吐や下痢などの症状が出てこないかどうか、しっかり見ておくことになります。その他にもきちんと水分を摂取できているかなどの全体的な様子もチェックするといいでしょう。症状が変わらなくても水分も摂取できずぐったりしている感じなら再度受診することになります。
お腹が痛くてお医者さんに診てもらったときにこう言われたのなら、痛みが増しているのか減っているのか、ずっと痛いのか痛くなくなることもあるのか、嘔吐や下痢や便秘などの症状が出てこないかどうかをチェックしておきます。
お医者さんとしては、こういった症状の推移や状態の変化を見て何が起こっているのかを判断し、適切な治療を行っていくわけですので、お母さんからの情報はとても大事なのです。
症状が異なる場合の他に、薬が出たかそうでないかという場合もチェックするところが変わってきます。
薬をもらった上でこの言葉を言われたのであれば、もらった薬を飲んだ上で症状がどうなったかをチェックして欲しいという意味合いも加わってきますし、薬がもらっていない場合にはその症状が病気ではないか、あるいは治療する必要のないたぐいの症状の可能性があるので、もう少し推移を見守って欲しい、という意味合いが出てきます。
また、病気という形でなく赤ちゃんがなかなか歩かないといったような発達に関する相談で受診された場合には、1回診察しただけでは分からない面もあるので状態がどう推移するかを観察しましょう、という意味合いがでてきます。
重症の時や危険があるときには使わない表現です
いずれの場合であっても、この表現が使われた場合にはその後症状や状態がどんなふうに変わるのか、そしてどんな経過を辿るのかなどを見ておいて欲しい、ということになります。
赤ちゃんの病気や異常の場合、大人と違ってどんなふうに具合が悪いのかを本人の言葉で聞けないこともあり、お医者さんが見てすぐには診断がつかない場合も多くあります。一時的によくなったかと思うとまた急に悪くなることもありますし、けろっと治ってしまうこともあり得ます。
従って、この表現は状態がかなり悪かったり危険な時には使われません。「今すぐに入院や検査をしなくてもいい」状態なので、「よく状態を観察して変化があるかないかをチェックしてほしい」という意味合いで言われているのだと理解するようにしてください。
その上で、具合がよくならなさそうならまたお医者さんに診てもらうようにするわけですが、次にかかったときにはどんなふうな変化があったのかを分かりやすくまとめてお医者さんに伝えるようにしましょう。
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更新日:2019/11/29|公開日:2015/02/04|タグ:様子