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きちんと睡眠をとれば子どもの脳は健やかに育つ

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睡眠中の子ども

親であればだれでも、わが子の脳の発達に興味があることでしょう。脳の発達を促すために、幼いうちからいろいろな教育を施そうとする方も少なくありません。しかし、どんな教育もかなわないほど、脳の発達にとって大切なものをお忘れではないでしょうか。それは、睡眠です。睡眠が子どもの脳にとってどれほど重要な意味を持っているのか見ていきましょう。

 

生活リズムを作るには規則正しい睡眠を

「好き嫌いせず何でも食べよう」「挨拶はきちんとしよう」「毎日机に向かう習慣をつけよう」「友達には親切にしよう」…子どもに教えたいことはたくさんあります。しかし、子どもの脳を健全に育てたいと思ったら、まずは睡眠の大切さを知ってください。

 

人間は寝たり起きたりを繰り返して生きています。しかしただ寝ればよいのではありません。正しい睡眠習慣を身に付けないと、健康を害す恐れがあるのです。

 

例えば、お子さんは夜になってもなかなか寝付けないということはありませんか?寝る時刻や起きる時刻が日によってまちまちだったりしませんか?そのような生活を続けていると、高血圧を引き起こしたり、太りやすくなったり、うつ状態になったりすることがあるのです。ですから、いつも同じリズムできちんと眠ることは、生きていく上での基盤になると言ってもいいでしょう。

 

では、眠るということは脳にとってどんな意味を持つのでしょう。日中使った体や脳を休ませるため、と答える人がほとんどかと思いますが、実はそうとも言えないのです。というのは、就寝中も脳は活動している時があるからです。だから私たちは夢を見るのです。

 

脳にとっての睡眠の意味は、もっと他のところにあります。それは、体のリズムを整えるためです。私たちが住む地球は自転していますが、24時間で一周します。地球に住む多くの生物は、それに合わせて1日24時間という周期が体の中で出来上がっています。しかし人間は、1日25時間という周期になっているのです。人間の体と脳は、何も刺激がなければ、25時間で1日が経過したと思ってしまうのです。

 

しかしそれでは24時間を周期とした地球で生きていくのが困難ですから、何とか24時間たったところでリセットしなければなりません。どうすればよいのか。それは、朝の光を浴びることです。光が、目の中の網膜という部分に当たると、脳のある部分が活性化し、朝が来たことを判断するのです。

 

いつも同じリズムで寝たり起きたりするためには、光を効果的に使えばよいというわけです。すっきりと目覚めたいなら、起きたらすぐに朝の光をしっかりと浴びましょう。自然な入眠を求めるなら、寝るときには部屋の明かりを落として暗くすればよいのです。そうすれば、脳は「今は起きる時間だ」「もう寝る時間だ」と判断するというわけです。

 

私たちは睡眠時間を気にしがちですが、いつ寝ていつ起きるかということもとても重要なのです。睡眠時間は同じ9時間でも、昼夜逆転のようなリズムで寝るよりも、朝になったら起きて夜になったら眠りにつく、という方が体の周期が整うのです。

 

だいたいの人は、赤ちゃんの頃にこのやり方を身につけています。そしてそれを毎日繰り返すことで、1日24時間という周期がさらに体に染みついていくのです。ですから、子どもにはぜひとも、毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きることを癖付けてほしいのです。

 

近年、中学校受験や小学校受験をする子どもが増えてきており、子どもの就寝時刻が遅くなりがちになっています。夜9時過ぎに塾から帰ってくれば、寝る時間も必然的に12時近くなってしまうものです。しかし翌日も学校がありますから、6時や7時には起きなければならない。そんなことを繰り返していたら、体の周期が狂ってしまって、日中の体や脳の働きが鈍ってしまいかねません。

 

睡眠時間が少ないと成長が遅れるかも…

子どもには、どのくらいの睡眠時間が必要なのでしょうか。大人の場合、1日7時間の睡眠をとっている人は病気にかかったり肥満になったりしにくいという結果が出ている研究がありますが、子どもの場合はまだここまではっきりとした研究結果は出ていません。

 

しかし、新生児であれば18時間ほど、幼児期では10時間以上は必要だと言われています。また、睡眠の平均時間は、小学生は10時間程度、中学生は9時間程度という結果が出ています。少なくともそれぐらいは確保できるようにしたいものです。

 

「うちの子は中学受験をするから、塾で遅くまで勉強している。だからそんなにも睡眠時間はとれない」という親御さんもいらっしゃるかもしれません。しかし、きちんと睡眠をとらないと、子どもの脳や身体の発育が損なわれる恐れがあるのです。あまり遅くまで起きていると身長が伸びない可能性も出てきます。

 

人間は、睡眠中も脳を使っています。眠った直後であれば、まだ半数くらいの神経細胞が活動していますし、その後も脳は休んだり活動したりを繰り返しているのです。さらに、子どもの発育に不可欠な成長ホルモンも、睡眠中に分泌されます。この成長ホルモンは、体の調子を整えるという働きのほか、脳や身体を健やかに発達させるという大事な働きをも持っているのです。

 

成長ホルモンが一番たくさん分泌されるのは、22時から2時の間だと言われています。つまり、その時間にしっかり眠っていれば、脳も身体もきちんと成長できるというわけです。きちんと睡眠時間をとって、子どもの成長を促してあげましょう。

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