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わがままさは子どもの論理的思考力を奪う?

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わがまま

子育ての現場で話を聞いてみると、子どもが少ないとその分子ども1人に手間やお金をかけることができていい、という声がよく聞かれます。この数年特に少子化による問題が叫ばれており、国や社会は少子化だと困るのかもしれませんが、家庭で子どもを育てるときにはむしろ子どもが少ない方がその子どもにとっていい環境を提供できるというのです。はたしてこれは本当なのでしょうか。

 

子どもが少ないことで起きてくる弊害とは

子どもにお金や手間暇をかけてしっかり育てることができると聞くと、それなら確かに子どもにとってもよいだろうと感じる方もあるかと思います。しかし残念ながら、そのようにして手間暇を惜しまず子育てをするということで生まれる弊害もあるということを親たちは認識する必要があります。

 

戦前の日本など子どもがたくさんいるような社会では、子ども一人一人に手間暇をかけて育てることができず、また中には家族のために犠牲を強いられるような子どもが出るなど問題が出るのは確かです。現在のように少子化になり、家庭に一人か二人しか子どもがいないような場合にはこうした心配はありません。

 

一方で、子どもの数が少ない家庭で少ない子どもがあまりに過保護に育てられてしまい、結果としてものすごくわがままに育ってしまった、というような話もよく耳にします。特に女の子の場合は、かわいさのあまり小さいころからものすごく大事大事に育ててしまった結果、手がつけられないほどのわがままになってしまったというようなケースは数え切れないほどあります。

 

わがままな子どもは将来どうなってしまうのか

子どもがわがままに育つというのは大きな問題をはらんでいます。わがままな子どもというのは自分の周囲の人とうまく折り合いをつけるという技術を磨いていません。周りの人がどんな人であっても、またどういった状況であっても、自分の意に染まぬものを認めようとしないからです。嫌なものは嫌だとしか言わず、社会と軋轢を起こすようになります。

 

子どもはおしなべてわがままな側面を持っています。嫌なものは嫌だといって騒ぐ時期というのはどんな子どもにもあるものです。しかし、普通は大きくなるにつれて嫌なものは嫌とだけ言っていたのでは受け容れてもらえないという経験を積み重ねるようになっていきます。

 

そうなってくると、子どもなりの考え方ではありますが、嫌だということを相手に納得してもらう必要があると気づき、なぜ自分がそれを嫌だと思うのかについて説明しなければならないということを学び始めます。

 

それまでは「ピーマン嫌い!」だったものが、「ピーマンは苦いしおいしくないから欲しくない」に変わり、「あの人は嫌!」だったものが、「顔を合わせるたびに意地悪されるから会いたくない」に変わっていきます。子どもなりの表現とはいえ、そういう理由ならしょうがないと周りに同意してもらえるよう、論理的に説明をするように成長していくわけです。そしてこうしたことがきっかけで子どもの思考は論理的になっていきます。

 

しかし、わがまま放題で育ってしまった子どもはこうした面がはぐくまれていません。他の人に嫌な理由を言わなくてもその意向が通ってしまう環境下にあったためです。そういう子どもは論理的に思考するためのきっかけをなかなか得られず、他人に筋道立てて自分の気持ちや考えを伝える技術を身につけられずに大きくなってしまう傾向が高いのです。

 

実際、大人になっても他人に自分の考えをわかりやすく説明できず、嫌なものは嫌、以上に意見を出さない人を時々見かけます。大勢で話し合っているときでもこうした態度は変わりません。根拠がよく分からないことをいいながらものごとに反対したりして周囲を困らせるような人にはこうした人が多いように感じます。

 

こういった人は、周囲の人から敬遠されがちです。わがままばかりで感情的になるばかりで論理的思考ができない人という評価をされるばかりか、さらには知性の面でも疑問を持たれてしまいかねません。

 

これからは女の子でも論理的であることが重要

論理的思考と言われたときに、それを理屈っぽさと勘違いする人がたまにいます。女の子だし理屈っぽさはむしろない方がいい、などと誤解してしまう人です。

 

しかし現代社会を生きる際に論理的であることは非常に重要です。子どもにとって一番身近な例で言えば、学校で学習する算数や数学は論理的にものを考えられなければ解くことができません。それ以外の勉強についても、論理的な思考をしながら身につけていくようになっていますから、論理的思考ができないイコール頭が悪いに直結してしまうのです。

 

子どものわがまま放題を放っておくと、論理的な思考を身につけることができない、すなわち頭が悪く育ってしまうことになりかねません。逆に言えば、子どもをわがままに育てないように注意することでこうしたことは回避できるということです。

 

そこで親は子どもに対してきちんとした態度で臨むことが大事になってきます。ある程度のわがままは許すとしても、一定以上のわがままは許さないという育て方をすることがたいへん大事なのです。そうすることによって、子どもはわがまま放題で嫌なものは嫌というのではなく、論理的な思考というものを身につけていきます。そしてそれが算数・数学を解くための思考力の源となり、ひいては社会に出たときの頭の良さに発展していくのです。

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