物事の上達にはミラーニューロンを働かせる「真似」が最適!

Pocket
LINEで送る

ダンスのお手本を真似る

親になると、子供の発達に驚かされることが多いものです。そして、子供が何かうまくできなくて困っている時には、何とかして上手にできるようにさせたいと思うものでしょう。子供に何かを上達させるには、いろいろな方法があります。その中でもとっておきの方法をお教えしましょう!

 

子供にはお手本を見せて上達させよう!

子供に何かを身に付けさせたいと思ったら、よいお手本を見せるのが一番です。脳の中のミラーニューロンという細胞が働き、お手本を見ることで実際に自分もその通りに動けるようになるのです。つまり、ミラーニューロンは見ているだけで真似しやすくさせる機能を備えているわけです。

 

例をあげてみましょう。野球のバッティングを初めてやるとき、コーチが自分でバットの振り方を見せるとします。それを子供が見ている時、ミラーニューロンが働いて、その動きを頭の中でやってみているのです。

 

すると、実際に自分でもバットを振ってみた時、コーチに近い動きをすることができるというわけです。これが、お手本なしで言葉だけの説明だったとしたら、うまくはいきません。

 

同じように、陸上だったら走るフォームを、ダンスだったら上手な人の動きを見ることで、頭の中でやっているのと同じことになり、実際に体を動かした時にはスムーズにできるという仕組みになっているのです。

 

さらに言うと、お手本を実際に見るだけでなく、自分の頭でよいお手本を思い描くことも、同様に効果があります。いわゆる、イメージトレーニングと呼ばれているものです。イメージすることで上手になるなんて、まるでおまじないのようですが、ミラーニューロンが働いているわけで、実は脳科学の面から見てもきちんと実証できていることです。

 

「見る」ことも立派な練習のうち

どんな運動であれ、言葉での説明を受けただけでは、決して上手にはできません。それは、脳の中で、言われたことを理解する場所と、体を動かすための場所とが異なるからです。

 

どんなにスポーツについて詳しい知識を得たとしても、実際にそのスポーツがうまいかというと、そうとは限りません。上達するには、言葉による説明だけでなく、実際に上手な人の動きを見ることが欠かせないのです。

 

運動をしていれば、ケガをすることもあるでしょう。そんな時はただ休むのではなく、動けないうちはその運動に関するDVDを見たり、実際に仲間が練習する様子を見たりして過ごすのが正解です。そうすることで、よい動きが脳の中に入り、ケガが治った時にはまたうまく動けるようになるからです。脳にはそのような働きがあるのです。

 

子供が中学生になって部活をするようになると、最初は球拾いや応援練習ばかりやらされて、全然プレーができないとぼやくこともあるかもしれません。そんな時は、それも練習の場だと教えてあげてください。球拾いや応援をしている時には、必ず先輩の上手な動きを見ることができます。それが、上達するうえでは欠かせないことなのだと話してあげましょう。

 

お手本を見ることの良さは、運動にだけに言えることではありません。子育て全般に使えることです。まだ小さな赤ちゃんであっても、大人がやることを見て上手に真似することがありますよね。どんなに小さな子供でもお手本を見せることは有効なのです。

 

子供に身に付けさせたいことがあるなら、親がそれを正しくやっている姿を見せるのが一番です。例えば、食べ方のマナーを身に付けさせたかったら、親もそれを意識して食事する。挨拶をきちんとさせたかったら、親も近所の人に会った時には気持ちの良い挨拶をするよう心がけるなど、いろいろできます。

 

1つ気をつけたいのは、正しい方法は、子供の隣でやる方がよいこともあるということです。向かい合わせになって、右手で正しい箸の持ち方をやってみせても、子供には左手に見えてしまい、右利きの子供の場合であれば非常に真似しにくいことになります。

 

さて、お手本を見せるというこのやり方をもっと効果的にする方法があります。それは、お手本を見た後に、頭の中でもう一度、どうやっていたのかを振り返ってみることを、子供にさせてみるという方法です。こうすると、ワーキングメモリも働き「見たことを覚える」という作業を脳にさせることもできるのです。

 

お手本を見せるミラーニューロン方法は、鉛筆の正しい持ち方や紐結びのやり方を教えたい時にも使えます。ぜひ、いろいろな場面で使ってみてください。

 

ちなみに、よいお手本を見て真似する行為は、そのやっている人の気持ちまで自分にうつるようなこともあります。つまり、落ち込んでいる人を見ると自分まで気持ちが暗くなったり、うれしそうな人がいるとこちらまで笑顔になったりする、ということです。

 

人がお手本を見て自分の動きを上達させるとき、脳内ではミラーニューロンが働いていますが、このミラーニューロンの中心部は前頭前野にあります。前頭前野というのは他人の考えや気持ちを理解する働きもしています。ですから、人の動きを見て真似をするということは、人の思いを理解するということにもつながっていると考えられています。

 

暗い雰囲気の集団にいれば自分も何となく沈んだ気持ちになり、明るく華やかな雰囲気の場にいれば自分も明るい気持ちになれるということは、経験したことのある人も多いと思います。これは、ミラーニューロンがその場の人の様子を見ると同時に、その人たちの気持ちまで悟ったということなのです。

 

これを応用するなら、ぜひ家庭でも笑顔の絶えない毎日を心がけてほしいものです。そうすることで、子供は毎日楽しく、笑顔で過ごせる人に成長していくことでしょう。

Pocket
LINEで送る

このページの先頭へ