勉強嫌いな小学生が毎日勉強するようになる家庭学習の進め方
勉強嫌いの子供に、家庭で自発的に勉強させることは難しいでしょう。スタートは、たった1分の勉強からで良いのです。それも、とても簡単な内容で良いのです。勉強は楽しいもの、簡単に出来るんだと、自信を持たせてあげることが重要です。それと、親御さんが一緒に勉強してあげることが、小学生のうちはとても大切です。
言われてやる勉強は楽しくない!勉強に「楽しい」を求めよう!
勉強が楽しいと、子供は、自分から進んで勉強します。逆に、子供は、楽しくないものを絶対に自分からするはずがありません。学校の先生や親から、勉強するように言われて、無理矢理勉強しても、集中出来ていないので、身につきません。そんな、やらされている勉強では、いくらやっても成績がアップすることはありません。勉強嫌いになる一方です。
勉強が楽しければ、自分からやろうと言う気持ちが生まれます。誰かに「勉強しなさい」と言われる前に、進んでやるようになります。もっと勉強しようとする意欲が生まれます。すると、毎日サボることなく、続けて勉強が出来るようになり、家庭学習の習慣がつきます。
勉強が楽しいと、テレビやゲームをする時と同じで、夢中になって、集中してやるので、しっかりと定着します。毎日の積み重ねにより、徐々に理解が深まり、出来ることが増えてくるから、より一層楽しくなります。そうやって相乗効果で成績も上がることでしょう。
とは言うものの、「楽しい勉強」を実現するには、どうしたら良いのでしょうか?次の4つが、楽しい勉強を実現する大切なポイントとなります。
(1)親が子供と一緒に勉強をしましょう。
(2)勉強する時のやり方を楽しく行いましょう。
(3)勉強自体の中身を楽しくしましょう。
(4)子供が容易にこなせる難しさのレベルにしましょう。
「一緒にやろう」と言って楽しそうに親が勉強しよう!
親子で一緒に勉強することが重要!
「宿題しなさい」とか「勉強しなさい」の2つは、NGワードで決して子供に言ってはいけない言葉です。子供のやる気を失くしてしまい、逆効果です。では、親は子供に、何と声をかけたら良いのでしょうか?
子供達のやる気を起こしてくれる不思議なとっても素敵な言葉があります。「一緒にやろう」です。宿題は、子供本人がやらなければいけないことで、親が一緒にやるのはどうかなと思われるかもしれません。子供一人の力でやった方が良いのではないかと思われるかもしれません。ところが、それは間違いです。
小学校入学前、あるいは、もっと幼い頃には、親は子供と一緒にいろいろなことをやってあげていたことでしょう。一緒に公園に行って遊んだり、ご飯を食べさせてあげたり、絵本を読んであげたり、服を着替えさせてあげたり、夜寝る時は一緒に布団に入って寝かしてあげたり、親は子供と一緒にいろいろやっていました。
子供がだんだん大きくなっていき、自分でいろいろなことが出来るようになり、親の手がかからなくなっていきます。小学生になれば、幼稚園や保育園時代と変わって、学校への送り迎えもいらなくなります。子供の成長に伴って、親子で一緒にやることが徐々に減ってきています。
しかし、子供は、小学生になっても、まだ、親との関りを強く求めているのです。お父さんやお母さんが、一緒にやってくれたら、何でも楽しくなるのです。何でも「やってみよう」という気持ちが芽生えます。
子供が勉強するかどうかは、親の子供への関わり方にかかっています。1、2年生のうちは特に、べったり関わってあげて下さい。3、4年生になっても、見放さないで下さい。学校や塾に任せてしまわないで下さい。
今更「勉強一緒にやろう」とか、言いづらいと思うかもしれませんが、お父さんもお母さんも考え方を変えてみて下さい。「一緒に宿題しよう」「一緒に勉強しよう」と声をかけて下さい。その言葉を聞いた子供の反応は、今までの「勉強しなさい」と言われていた時とは、全く別の反応が返ってくるはずです。
毎日、「宿題しなさい」「勉強しなさい」と口うるさく言っていた家庭は、宿題や勉強のことになると、親子の関係があまり良くなかったかもしれません。しかし、NGワードを言わなくなり、「一緒にやろう」と言う素敵な言葉を子供にかけてあげると、子供は、やる気が出てきて、親子の信頼関係も修復出来て、楽しく勉強出来ること間違いなしです。
親は監督ではなく、一緒に勉強することが大事!
親が「一緒にやろう」と声をかけて、子供が勉強する隣に座っているだけでは一緒にやったことにはなりません。横で見ているだけです。監督しているにすぎません。「一緒にやる」とは、親も一緒に鉛筆を持って問題を解いて、子供と全く同じ勉強をするということです。
宿題をする場合、同じ問題をコピーしたり、書き写したりして、子供と同時に同じ問題を解きましょう。親対子供で、スピードを競い合ってみると盛り上がります。
受験指導の専門家の先生が、ある親子が一緒に勉強して大成功した実話を話していました。Aさんのお母さんは、大学に行っておらず、最終学歴は高卒でした。家庭のいろいろな事情があり、勉強出来る環境が整っておらず、そのため、当時の成績も良くありませんでした。
お母さんは、自分が大卒でなく高卒なので、子供に勉強を教えてあげることが出来ないと思っていました。Aさんが、勉強で分からないところがあり、「お母さん教えて」と言った時、お母さんは、自分も子供と一緒に勉強して、Aさんに教えてあげようと決心しました。
それから、親子で一緒に勉強するようになりました。お母さんの方が先に、勉強にのめりこんで、「子供の頃に、どうして私は勉強しなかったんだろうか」と、昔を悔しがり、それでも今を楽しんで、勉強に没頭するようになりました。そんな楽しそうに勉強するお母さんをそばで見て、Aさんも負けじと勉強するうちに、勉強が面白くなってきました。
Aさんとお母さんの合同勉強は、小学校だけで終わらず、中学校に行っても、高校に行っても続きました。お母さんは、過去の学生時代をやり直すかのように、一生懸命勉強しました。その結果、難関大学の入試問題も解けるレベルにまで学力が向上しました。
Aさんは、お母さんよりさらに学力を伸ばして、東京大学に現役で合格を果たしました。親子で勉強したことで、お母さん自身が、楽しい時間を過ごすことが出来て、その大切な時間を親子で共有出来たことが、また、何よりも嬉しいことだとAさんに感謝しました。
このAさん親子のように、親の学歴に関係なく、子供は、難関大学に合格することが可能なのです。子供の学力アップには、「親が一緒になって楽しんで勉強すること」、これこそが、最も役立つ方法と言えるでしょう。
簡単な宿題でも出来たら褒めてあげる
子供に家庭学習の習慣がまだついていない場合は、親子で同じ勉強を一緒にやることが大事です。宿題のプリントやドリルを、コピーしたり、書き写したりして、親も同じ問題を解くことが出来る準備をしましょう。そして、実際に子供と一緒に問題を解きましょう。
実際に、宿題の問題を解いてみると、1、2年生なら簡単と感じるかもしれませんが、3、4年生になると、割と難しい問題をやっているんだと感じることもあるでしょう。そう思ったら、子供に「かなり難しい問題やっているのね」とか「こんな難しい問題をやっていたとは、毎日頑張っていたんだね」とか、言ってあげて下さい。
一緒の問題を解いてみるまでは、宿題をするのに時間がかかりすぎておかしいと思って、「まだ宿題終わらないの?」とか「もっと早く宿題出来るでしょ」とか口うるさく言ってしまった経験もあるはずです。親も一緒に取り組んでみて、「この宿題、結構大変だね」と本音を漏らした途端、子供は嬉しそうな顔つきになりました。
テストが返ってきたら、たとえ100点でなくても何点でも褒めてあげて下さい。「このテストで70点も取れたとは!えらいねえ」など持ち上げて下さい。親に褒められることで、親子の信頼関係が生まれます。
これらは「一緒に勉強する」ことによって、初めて子供に共感することが出来るようになり、子供も親が分かってくれたと認識して、心が安定して、素直にいろいろなことを吸収してくれるようになります。
一緒に勉強する時は、親は、いつも楽しそうにやって下さい。「計算プリント、お母さんにもやらせて」と、子供が苦手なことを、親が楽しくやっている姿を見ると、「一緒にやってみようかな」とやる気になってくれます。
そして、子供が一緒に勉強したら、とにかくいっぱい褒めてあげて下さい。褒めれば褒めるほど、「もっと勉強してみようかな」と勉強が楽しくなってきます。
勉強は「ユニット式」で短時間集中!
短時間でOK、集中して勉強することが重要
ひとつの勉強を長時間やれば良いというものではありません。短時間で良いので、集中することが大切です。小学校の授業は45分ですが、45分間ずっと子供達を集中させておくことは、どんなベテラン教師であっても、まず無理です。
45分の授業をいくつかに区切って組み立てます。まず、挨拶1分、漢字テスト5分、個人の発表10分、班に分かれての学習20分などです。このように45分を分割された授業なら、子供は飽きません。これを「ユニット授業」と呼びます。
テレビ番組の構成も、授業と似ていると言えます。バラエティ番組であれば、3分~5分くらいのユニットで組み立てられており、3分に1回くらい見せ場というか、盛り上がる箇所があります。視聴者を飽きさせないようにするための工夫です。子供の勉強もこれと同じことです。
特に、子供の集中力は短時間しか持ちません。ひとつの勉強を5分や10分、長くても15分に収めてあげることが重要です。5分でも長いという子供がいたら、1分でも良いです。その1分間にとびきり集中したら、そこで学んだことは、すごく身につきます。これを勉強の「ユニット化」と言います。
宿題は1教科ずつやる必要なし!
宿題をする時、どういう順番でやりますか?例えば、漢字のプリント1枚、計算のプリント1枚、音読2回がその日の宿題だとしましょう。多くの人は、まずどれか1つの宿題を完全にやってしまってから、2つ目の宿題、そして、3つ目の宿題と、1つずつクリアしていこうとするのではないでしょうか?
自分を追い込んで、苦手なものから、嫌だけど頑張ってやってしまおうとする人もいるかもしれません。頑張ろうとする気持ちは良いのですが、苦手な教科の宿題で、時間がかかりすぎて、得意な教科の宿題をやる時、もう疲れ果てているかもしれません。それでは、困ります。
宿題をする時にも、ユニット式学習を取り入れてみましょう。宿題は、1種目が終わるまで次の宿題をしてはいけないというルールはありません。漢字のプリントに漢字が5つあったとしましょう。計算プリントに計算問題が20問あったとしましょう。
それなら、まず、漢字プリントの1文字目をやります。次に計算プリントの計算の1~5問目をやります。それから、漢字の2文字目、計算の6~10問目をやります。この辺で、音読を1回やります。その後、漢字3文字目、計算11~15問目、漢字4文字目、計算16~20問目、音読2回目、漢字5文字目で全部の宿題終了です。
このように、ユニット式で宿題に取り組むと、集中力を維持したまま最後までやることが出来るはずです。
タイム計測でやる気も集中力もアップ!
宿題が1教科で、たくさん問題をやらなければいけない場合は、どうしたら良いでしょうか?そういう時は、制限時間を設けてみましょう。例えば、5分やって、1分休憩して、また5分やって、1分休憩するという風に、メリハリをつけてやってみましょう。時間を意識させると、子供の集中力はさらに高まります。
時間を計る時は、適当に時計を見るだけでなく、細かく秒単位まで正確に計る方が良いでしょう。キッチンタイマーやスマートフォンのタイマー機能を利用するなどして、決められた時間になったら、音が鳴ると子供にも分かりやすいです。
簡単な問題をやる場合も、親子で「このプリントを何分で出来るか、お母さんと競争しよう」と持ち掛けても良いでしょう。タイム計測は、子供のやる気を高めます。
同じような問題を毎日取り組む場合は、日々のタイムを計測して、「昨日より何秒速くなった」とか、自分自身の成長を、タイムによって数値化されることで、より実感することが出来ます。
だらだら長時間勉強することが良いのではなく、短時間でも集中してやることで、自信もつくし、達成感が味わえます。勉強が楽しくなってきて、「もっと勉強したい」と自分から思えるようになるのです。
子供の好きな順番で、ちょっとずつ宿題をやっていこう
ユニット式学習のメリットは、ひとつずつのまとまりの勉強の時間は短いので、集中力が続きます。サクッとひとまとまりの勉強をして、ちょっと休憩をはさんで、次のひとまとまりの勉強をします。教科が変わっても何の問題もありません。
難しそうなプリントを眺めて、「これ全部やらないといけないのか」と思い悩むより、「まずは5問だけ」と思うと、「やってみようかな」と積極的になれます。
まとめて同じことをやらなくては実力にならないのではないかと、不安になるかもしれませんが、心配ご無用です。子供の集中力を継続させることが大切です。子供のやりやすい方法で、飽きないように、楽しく宿題が完成すれば問題ありません。
タイム測定して競争しよう!ゲームのように夢中になれる
数秒で出来る「10マス計算」にハマりまくり!
まだ勉強の楽しさが理解できない子供は、宿題は、学校から無理矢理やれと言われて、怒られたくないから、仕方なくやるものと思ってやっている場合もあります。家庭学習の習慣が身についていない時、宿題の内容が難しくて、その前のレベルで行き詰ってしまっている場合は、宿題は置いておき、宿題とは別物の楽しい勉強をやってみましょう。
陰山英男氏が普及した「百マス計算」を知っていますか?これは、縦10×横10のマスの、左と上にそれぞれ0~9の数字をランダムに配置し、それぞれの交差するところに、足し算、引き算、かけ算、わり算の指定された計算方法で計算した答えを書いていくという計算練習です。
百マス計算は、繰り返し行うことで、計算の力を養うためにはとても良い方法ですが、計算が苦手な子供にとっては、100マス全部を計算していく途中で、集中力が途切れてしまいます。そこで、百マス計算を簡略化した10マス計算がお勧めです。
10マス計算は、縦10×横1の合計10マスしかないので、簡単です。これなら、計算が苦手な子供も、最後まで出来るはずです。繰り返しやっていけば、慣れるので、数秒で出来るようになります。出来たという達成感も味わえます。
親子で10マス計算のタイム測定をしてみて下さい。競争することで、さらに良い記録を目指して、何度も挑戦したくなります。10マス計算は、勉強が苦手な子供も、絶対やってくれるはずです。好きになって、ハマっていくはずです。数秒で出来て、子供をやる気にさせる絶好の教材です。
宿題前のウォーミングアップはお勧め!
まず何が何でも宿題をやってしまおうと意気込まずに、宿題に取り掛かる前に、ウォーミングアップを行うと、スムーズに宿題に進めます。スポーツでも、本格的な練習をする前に、準備運動として、ランニングをして、体操して、体を温めていきます。勉強もそれと同じことです。勉強もウォーミングアップをすることで、脳が「勉強脳」に変わります。
ウォーミングアップの時に、取り入れる勉強内容は、国語の漢字のクイズやパズル、算数の10マス計算、フラッシュカードを用いた勉強なら、どの教科でも取り入れやすいと思います。難しいものではなく、簡単に楽しく出来る「楽習」を心がけて下さい。
このようなウォーミングアップを、毎日継続すれば、たとえ少しずつでも、勉強の楽しさが分かってくることでしょう。勉強が楽しくなれば、宿題も苦にならずに、スラスラと取り組めるようになります。
勉強も一種のゲームにしてしまえば楽しんで出来る
「楽習」はいろいろなやり方で、子供が勉強が楽しいと思える方法でやれば、良いのです。ただ、だらだらと時間をかけ過ぎてやることは、お勧めしません。短時間で集中して、行って下さい。
国語では、漢字の書き取り問題をやる場合、100問を5分以内で回答することを目標にしてみましょう。音読の場合は、気持ちをこめて、その登場人物になりきって読むのも大事ですが、ときには、早口で読む「超高速読み」なども試してみて下さい。
算数では、10マス計算をやり終えるまでのタイム測定をしたり、3分以内に何問回答できるかを競ったりしてみましょう。
他の教科も同様に、何か時間を決めて、子供が夢中になれるように、記録更新に燃えるような楽しい趣向を凝らした勉強方法を見つけ出して下さい。勉強が遊びになれば、良いのです。一種の勉強ゲームになれば良いのです。
そんなやり方で子供に勉強させることに、ためらいを感じる親御さんもいらっしゃるかもしれませんが、大丈夫です。ゲームはあくまでも遊びで、勉強とゲームを混同してしまうような勉強方針は、いかがなものかと、真面目な親御さんは、最初は勉強のゲーム化に賛成していただけないかもしれません。まず、子供と一緒にやってみて下さい。
これは実話ですが、小学校3年生のBさんは、お母さんと一緒に、10マス計算をやりました。その時に、「タイムを測定するよ」と言って、取り組んだところ、Bさんは今まで見たことないほど集中してやることが出来ました。
親子対決は、お母さんの勝利だったのですが、Bさんは負けたことに本気で悔しがって、「もう一回やろう!」と何度もお母さんに挑戦しました。繰り返し行うことで、自分の苦手なところを発見して、そこを理解して、さらに上を目指して成長していく姿を見て、お母さんは驚き、感動しました。
毎日の繰り返しで、タイムはみるみる縮まり、目標としていたタイムをクリアすることが出来ました。目標を達成できた時の喜びようはスゴイものです。勉強でこんなに喜んだり、満足したり出来ることを、お母さんはBさんに、改めて教えてもらった気がしました。
勉強のゲーム化に首をかしげていたことも、このような体験によって、考え直すことが出来て、子供と一緒にゲームのように勉強し続けています。やる気が湧いてきたBさんは、その後も、もくもくと勉強し続けています。
勉強はゲームや遊びと同じで、楽しくなくなったら、絶対勉強しなくなってしまいます。しかし、楽しければ、ずっと勉強します。楽しいことは辞めたくないので、テレビも見ずに勉強し続けるかもしれません。工夫次第で、勉強を楽しくすることは出来ます。様々な方法で楽しい勉強を、「楽習」を子供と一緒にして下さい。
勉強につまずいた時は簡単に出来るレベルまで戻ることがベスト
何年生でも、低学年レベルの計算、漢字が理解出来ているか要確認!
本来、楽しく勉強してほしいはずが、「勉強はつまらない」とか「宿題やりたくない」と感じてしまうのは、頑張ろうとしても、難しいと感じてしまうからかもしれません。何が理解出来ていないのか、どこでつまずいてしまったのかも分からないまま、放置しておくと、勉強が分からなくなる一方です。
自分でやってみようとしても、分からないことだらけになってしまっていたら、やる気も起こりません。もともと低学年でマスターしておくべき基礎が理解出来ていないのに、そこにどんどん難しい新しいことを学んだとしても、分からないことが増えるだけで、負のスパイラルに陥ります。
学校の授業では、なかなか一人一人が、分かっているか、分かっていないかを、先生が確認している時間がありません。分かっているに違いないという、前提で、授業は日々進められていきます。
授業についていけていない、分かっていない子供がいた場合、その子供が小学校6年生だったら、1年前の5年生や、それでもだめなら2年前の4年生の復習からやれば良いと思っていませんか?小学校6年生でも、1年生の学習レベルに戻って確認してみる必要があります。初歩的なことで、ずっとつまずいてしまっているケースは多々あります。
1年生レベルの計算は完璧に理解していますか?それが大丈夫なら、2年生レベルはどうでしょうか?繰り上がりのある足し算や、かけ算の九九などの基礎をしっかりマスターして、基礎固めをすることが、とても重要です。
算数だけではなく、国語でも同じことが言えます。文字を読むこと、書くこと、両方が出来なければ、先に進むことが難しいでしょう。1、2年生の漢字がしっかりマスター出来ているか確認して下さい。まずは、低学年で習った漢字が出てくる音読をスムーズに出来るようになることを目標にすると良いでしょう。
算数も国語も、分かっていない子供は、低学年レベルの簡単な学習を、何度も繰り返し行うことで、基礎固めが出来ます。簡単過ぎると思わずに、スラスラ出来るようになるまで、簡単な計算、簡単な漢字をきちんと勉強し直しましょう。
低学年の復習にさかのぼって勉強することを、回り道だと思わず、簡単なレベルからコツコツ積み上げていくことの大切さを学び、少しずつ難易度を上げて理解を進めていくことが、最終的には高学年の学習のつまずきを巻き返すための近道です。
1年生レベルの勉強を繰り返し完璧にマスターしよう!
家に帰って来て、宿題をなかなかやろうとしないのは、宿題の内容を理解出来ていないからかもしれません。学校の授業で習ったものの、内容を十分に理解出来ていない場合、宿題をやろうとしても、スムーズに問題を解くことは難しいでしょう。自分の子供は、学校の授業についていけていますか?
子供が勉強に行き詰まってしまった場合、何が分からないのか、理解出来ていない箇所はどこなのかを突き止めるのは、かなり大変です。勉強を嫌がる子供には、まず、1年生の勉強からスタートすることが好ましいでしょう。
国語では、1年生で習う簡単な漢字の書き取りを練習しましょう。算数では、10マス計算がやりやすいでしょう。かけ算やわり算をする前に、簡単な足し算からやります。
6年生で算数が苦手なCさんは、九九がきちんとマスター出来ていませんでした。そういう場合、九九を復習すれば良いと思うかもしれませんが、もっと簡単な足し算や引き算の10マス計算から復習します。
足し算は理解出来ていると自信を持っているCさんは、「こんなの簡単だ」と言います。「簡単なら5秒で出来る?」とタイム測定を促し、目標タイムをクリアしたら、小さくても自信につながります。「繰り上がりの計算はマスター出来ているね」とか、「回答スピードが速くなったね」とか自信につながる励ましの言葉をかけてあげましょう。
そして、十分自信がついたところで、本題の九九をやります。九九と言えば、1の段から9の段まで81個を丸暗記するイメージですが、効率良く、半分だけ覚えたら良いことに気づかせてあげましょう。「7×8も8×7も答えは56になる」ということです。
こうして、九九もマスターすることが出来たCさんは、2週間後には、算数に対する苦手意識がなくなりました。
国語が苦手な子供の例もあります。Dさんは、4年生ですが、漢字が書けず困っていました。小学校のうちは、次から次へと新しい漢字を習って、気づいたら、どうすれば良いか分からなくなっていました。4年生であっても、1年生の時の漢字プリントから復習することにしました。
何度も繰り返しやっていくと、1年生の漢字は、全問間違えずに素早く書けるようになりました。1年生の漢字が終わったら、2年生の漢字、3年生の漢字も同様に、全問書けるようになるまで、繰り返し練習しました。
出来るようになると、嬉しくて、自分から進んで勉強するようになりました。そして、ついに4年生の漢字も学校で習ったものは、全部覚えることが出来ました。
簡単な問題をスイスイ解いて、モチベーションを上げていこう
勉強嫌いな子供は、「勉強は難しいもの」と頭ごなしに決めつけているかもしれません。その概念を払拭する必要があります。そのためには、「勉強は簡単なもの」と実感させることが大事です。
簡単な問題を繰り返し何度もやって、「出来た!」「成功した!」「簡単だ!」ということを数多く味わうことをさせてあげて下さい。すると、自信が持てるようになり、勉強が楽しく感じられるようになります。さらには、自分から進んで、勉強に取り組むようにもなります。自分からやる気を持って勉強することで、勉強のレベルも向上します。
今、学校で習っている単元が理解出来なくなった時、ひとつ前の単元に戻ってみても、意味がない場合もあります。理解出来ないのは、ここ最近のことではなくて、もっと前から分からないことが積み重なってきたのかもしれません。
こういう場合は、出来ていないところまで、思い切って戻って復習しましょう。そこから簡単な問題で自信をつけて、徐々にレベルアップしていけば良いのです。大体分かっているから大丈夫だろうと、たかをくくっていてはいけません。難易度が上がるにつれて、ごまかしが効かなくなります。
簡単過ぎることでも良いので、出来るレベルの基礎問題をミスなくやりきって、その成功体験を積み上げていくべきです。基礎固めは、勉強にとって不可欠です。やり過ぎということはありません。スポーツの基礎練習を行うのと同じです。
暗記してしまうくらい繰り返し行うことで、スポーツのように反射的に、問題が解けるようになってくるはずです。勉強が簡単だと思えるようになったら、スイスイ問題が解けて、楽しくなって苦手意識もなくなっていることでしょう。
すきま時間をつないで勉強時間を作ろう
勉強するなら短時間で密度を濃くしよう
家庭学習は、何分するのが望ましいのでしょうか?よく毎日の家庭学習の理想時間は「学年×10分」と言われます。6年生なら60分、5年生なら50分、1年生は10分で良いということになります。これより、もっと長く勉強すべきだとおっしゃる方もいるかもしれません。
どうしても、勉強したか、してないかを、勉強時間の長さで決めてしまいがちですが、長くやれば良いとは言い切れません。ただ机の前に座って、ぼーっとしていたら意味がありませんし、勉強したくないと思いながら、仕方なくダラダラ問題を解き続けていても、身についていないかもしれません。
勉強に大切なのは「密度」です。どれだけ集中することが出来ているかです。集中力を高めるために、タイム測定をしながら問題を解くのはお勧めです。目標タイムを決めたり、タイムの向上を目指したりすることが、頭の回転を良くします。
たとえ、勉強時間が短くても、集中して短時間でやるべきことが済めば、何の問題もありません。10分でも良いのです。楽しんで、夢中になって勉強に取り組む姿勢が大事なのです。短時間勉強は、すぐ終わるから、勉強が嫌でなくなります。やる気が出てくるはずです。
毎日、集中して短時間勉強をしていけば、楽しくなれば、知らないうちに時間が伸びてくるはずです。そして、毎日家庭学習をする習慣が身につくはずです。
見たいテレビは我慢しない!CM中だけ勉強する
勉強する環境は、自分の勉強机や、いつもの決まった勉強する場所に、しっかり座って準備をして取り組まなければダメだと思い込んでいる親御さんも多いかもしれません。しかし、勉強は、外出中にもやることが出来ます。
親子でスーパーに買い物に行ったり、習い事の往復の道だったり、そんな歩きながらでも、計算の九九を暗記する宿題などは、やることが可能です。外で歩きながら勉強してはいけないという規則はありません。
また、まずは宿題や決められた勉強をやり終えて、終わってからじゃないと、テレビは見てはいけないと、決めている家庭もあるのではないでしょうか。この方法が、必ずしも悪いとは言い切れません。目標を持って、そのために宿題や勉強に、熱心に素早く集中して取り組むことが出来れば、問題ありません。
しかし、見たいテレビのことが気になって勉強していても、上の空になってしまったり、勉強が全く手につかなかったりするケースもあります。そんな時は、子供が見たいテレビ番組は見せてあげましょう。その代り、テレビのCM中は短時間で集中して勉強させましょう。
CMはだいたい1回1分くらいです。CMになったら、テレビの音量を消音にして、計算問題5問とか、漢字の書き取り3問とか、やることを決めて取り組ませましょう。CMに入るたびに集中して短時間の勉強を繰り返せば、宿題も終わります。このやり方は、決して不謹慎ではありません。
連続して勉強し続けなくても、細切れの時間を、何回も繰り返す勉強でも、集中して勉強出来ていれば良いのです。
すきま時間に5分間勉強を6回やれば十分
家庭学習の習慣がまだついていない子供にとっては、1時間、いや30分間でも、勉強し続けることは、苦痛に感じるかもしれません。そんな時は、5分間の勉強を6回やってみることをお勧めします。勉強の合計時間は30分になります。
5分ならやれそうな気がする子供も多いはずです。5分間勉強しても、あまり自分自身では、勉強したと認識されないほどです。ところが、5分間勉強を6回すれば、宿題が終わっていたという結果になるでしょう。それを毎日繰り返していくと、毎日の家庭学習を30分しているということにつながります。
それでは、5分間勉強は、学校から帰宅後、いつ実践すれば良いでしょうか?例を1つ示してみます。帰宅後すぐに5分間、お菓子を食べて、その後すぐに5分間、テレビを見る前に5分間、夕飯の前に5分間、夕飯の後に5分間、お風呂の前に5分間、これで6回なので、合計30分になります。
今まで、ちょっと休憩しようと思っていた、そのすきまの時間を5分ずつ有効活用するだけで良いのです。たった5分間と思うかもしれませんが、5分も積み重ねれば、30分にも1時間にもなります。
他には、「朝勉強」を取り入れるのも1つの方法です。朝少し早めに起きて、学校に登校するまでの時間に勉強するのです。夕方、学校から帰宅して、疲れ果ててしまって眠気に勝てない時は、うとうとしながら勉強してもはかどりません。それなら、いっそのこと勉強せずに早く寝て、翌朝、勉強してみましょう。
しっかり寝た後の朝は、頭もスッキリしていることでしょうから、夜よりサクサク勉強がはかどるでしょう。朝の5分間は、眠い夜の30分間と同等かそれ以上と言えるでしょう。
自分の生活リズムに取り入れやすい時間帯で、5分間勉強でも大丈夫なので、家庭学習の習慣化を図って下さい。日常生活にスケジュール化して取り込まれると、勉強も億劫にならずに、自発的にやるようになるでしょう。
忙しい親御さんこそ5分間勉強の実践!
5分間を長いと感じるか、短いと感じるかは、人それぞれかもしれません。「5分あれば、これとそれとあれと、いろいろ出来る」とポジティブにとらえるか、「5分だけじゃ、何も出来ない」とネガティブにとらえるかで非常に違ってきます。ここはポジティブにとらえてほしいです。そういった意識が大切です。
親が子供と一緒に勉強することがとても重要なことです。しかし、「そんな一緒に勉強する時間がありません」とおっしゃる方も多いです。親御さんは、特に夕方、とても忙しいでしょう。家事もおろそかに出来ませんし、育児もあるし、子供の勉強に付き合ってあげる時間を確保することは無理だとあきらめている方が多いです。
連続した30分間、みっちり子供に付き合って勉強を一緒にするのは、なかなか難しいでしょう。それは分かります。ところが、5分間なら、どうでしょうか?「まあ、5分間なら一緒に勉強出来る」となるでしょう。家事の合間のちょっとしたすきま時間を有効に活用して下さい。
4時から5分だけ、4時半から5分だけ、5時から5分だけ、5時半から5分だけ、6時から5分だけ、6時半から5分だけ・・・これで、30分になります。
5分間ずつ一緒に勉強すれば、連続した30分間で、「早くやりなさい」「さっさと宿題終わらせなさい」などと口うるさく言うこともなくなるでしょう。子供も怒られなくなり、親御さんも我が子にイライラすることが減り、お互いにハッピーです。
急に30分も勉強出来ない!1分間勉強してみよう!
勉強嫌いな子供も1分だけなら勉強出来る!
ある小学校3年生のMくんの本当にあった話です。Mくんは、親御さんがどう頑張ってもダメだった勉強嫌いでした。近所の知り合いの先生が、親御さんから頼まれて、無報酬で自宅で教えることになりました。
1日目、Mくんはしぶしぶやってきました。先生は「1分だけ勉強しようか」と言いました。Mくんは「1分?」とビックリしました。「本当に?1分だけで良いの?」と不思議そうに聞きました。
その時1分勉強した内容は、単語帳に数字が書かれています。その数字を見せて、プラス1した数字を答えてもらいました。簡単な計算です。約束通り、1分で勉強は終わりました。親御さんには、1分しか勉強していないことは秘密です。あとの29分は楽しく遊びました。
Mくんも、「これなら僕にも出来たよ。楽勝」と余裕の表情でした。簡単に出来ることだったので、Mくんは自信が持てました。2日目も3日目も同じように1分だけ勉強しました。すると、そのうちMくんから「もう少し長く勉強したい」と言いました。そして、少しずつ勉強時間を増やしていきました。
最後には、親御さんとの目標勉強時間である30分間勉強するようになりました。Mくんの指導を始めてから3ヶ月後、学校の算数のテストで学年1位になることが出来ました。そもそもMくんは、勉強が出来ない子供ではなかったのです。それが証明されました。
最初は本当に1分勉強だけで良い
勉強嫌いな子供や勉強が出来ない子供の多くは、勉強を長時間することが無理だと言います。そんな子供達は、「1分だけ計算してみよう!」とか、「1分だけお母さんと一緒に漢字を探してみよう!」と誘ってみて下さい。きっと「たった1分で良いの?」と子供は驚きながらも「1分だったらやってみようかな」とやる気になってくれます。
1分だけ勉強してみたら、本当にすぐに終わりました。苦痛ではありませんでした。すぐに終わったし、簡単だったから楽しかったです。すると、もっとやりたくなってきます。たとえ1分間でも、ひとつのことをやり遂げたという達成感を味わうことが出来、子供の自信につながります。
親御さんの中には、5分勉強ならまだ少しは勉強したことになるけれど、さすがに1分は短すぎるのではないか、勉強したうちに入らないのではないかと、懸念する方もいらっしゃるかもしれません。それは心配無用です。1分間、本気になって集中出来たら、頭をかなり使っています。
1分でやったことは、しっかりと実力につながります。その1分間の成功体験によって、子供は、勉強が楽しいと感じるように変わります。
慣れてきたら少しずつ時間を増やそう!
最初は1分間勉強をお勧めしていますが、30秒間でも構いません。テレビで流れるCMは1本15秒か30秒です。その15秒や30秒という短い時間で、商品の魅力を的確に伝えています。こんな短い時間でも、出来ることはたくさんあります。
子供に「勉強しなさい」と言っても、勉強嫌いの子供は、嫌悪感を抱くばかりです。「30秒だけ勉強しよう」とか「1分だけ一緒にやろう」と短い時間を提示します。すると、子供は「そんな短い時間なら良いかな」とやる気になってくれます。
1分間勉強に慣れてきたら、「5分やってみようか?」と徐々に時間を増やしていきます。急に増やすと良くありません。その子供が思っているより、少し短めの時間を設定してあげるのがポイントです。「30分勉強させられる」と思っていそうなら、「10分勉強してみよう」と声をかけ、「10分勉強は長いなあ」と思っていそうなら、「1分だけやろう」と言います。
子供が思い込んでいる時間より短い時間を提示されると、「え?10分で良かったの?」とやる気が出てきます。まずは、ひとりひとりの子供が持っているやる気スイッチを、オンにする時間を設定してあげましょう。
勉強は楽しいものという概念を持たせてあげて下さい。叱ることなく、明るく、楽しく、優しく、ゲーム感覚で誘うような感じで声かけしてみて下さい。
最初の2週間はとにかく楽しく勉強!そのまま3ヶ月継続!
楽しいから毎日勉強するというレベルに持っていこう!
毎日の家庭学習が習慣化出来るには、どのくらいの期間がかかるのでしょうか?親御さんとしては、1日でも早く、毎日自分から勉強出来る子供になってほしいと願っています。しかし、すぐに家庭学習が習慣化されるわけではありません。
今日、子供と一緒に楽しく、10マス計算をしたり、宿題をしたり勉強出来たとしても、明日になって、それが同じように出来るとは限りません。1日だけ楽しそうに勉強出来ても、それが自発的に継続するとは限らないのです。子供と言うものは、夜寝たら、翌日の朝には、前日のことを忘れて、リセットされているものです。
昨日は昨日、今日は今日と、親の方も、気分を入れ替えて接していきましょう。前日、楽しく勉強することが出来たなら、今日も楽しく勉強出来るように、様々な工夫をしてみましょう。子供が夢中になってやれるようなアイディアを出して、様々な手段を使います。そうやって、日々勉強し続けることで、「勉強は楽しいものだ」と感じられるようになります。
そうなると、勉強が苦痛にならないので、毎日、家庭学習をすることが、当たり前の日課となります。最初の一歩は、この当たり前の段階に持っていくことです。そのレベルを完全に制覇出来たら、次は、自発的に勉強するようになるレベルまで、あと少しです。
勉強に休日はない
家庭学習を毎日の日課として当たり前に出来るようになるには、だいたい2週間くらいはかかるでしょう。最初の2週間は、何が何でも、「楽しく勉強する」と言うことにポイントを絞って、あらゆる工夫をしてみて下さい。
簡単な10マス計算でタイム測定したり、宿題を短時間に分けて時間を計りながら取り組んだり、長時間連続して机に向かわず、すきま時間を上手く活用して、「勉強って長時間続けてやらなくても大丈夫なんだ」と子供に実感させましょう。短くても構わないので、毎日、休むことなく、継続することが重要です。
今日は用事があって勉強する時間がないとか、子供がやる気になってくれないとか、体調が悪いとか、いろいろな理由で勉強しないでおこうかと思う日もあるかもしれませんが、たとえ1分でも構わないので、どんな理由があっても、必ず1分は、勉強して下さい。
学校が休みの土曜日や日曜日は、宿題がないかもしれませんが、休日でも、家庭での勉強を1分で良いから続けて下さい。
2週間、毎日休むことなく、勉強出来たら、歯磨きをする時のように、「して当たり前」「しないと気持ち悪い」と子供が思えるようになります。2週間継続出来たら、次のレベルを目指しましょう。3ヶ月毎日勉強出来るかです。
3ヶ月間、毎日休むことなく、勉強出来たら、学習習慣が完全に定着したと思って間違いないはずです。このレベルに到達したら、毎日、親が子供の勉強に張り付いて、一緒に勉強しなくても、子供は自分から勉強するようになります。
ただ、子供1人で勉強させて、親は安心して他のことをしていると、気が抜けたらすぐに、「勉強しない習慣」に後戻りしてしまいます。注意が必要です。良い習慣が定着するのは、時間を要しますが、良くない習慣がついてしまうのは、あっという間です。
子供と一緒にずっと勉強してあげる必要はないですが、子供が勉強につまずいていないか、勉強に飽きてきて苦痛になっていないかを、大人はそばで見守っていて下さい。
更新日:2019/11/29|公開日:2017/12/03|タグ:勉強