受験勉強で子供は大きな宝を手に入れる?!受験勉強の意味とは
受験をするには、当然のことながら勉強が必要です。子供たちにとっては相当な労力ですが、受験勉強をすることは子供たちにとってどのような意味を持つものなのでしょうか。
受験勉強は子供たちの精神を鍛えてくれる
受験には受験勉強がつきものです。その一方で、子供たちが毎日学校でしていることもまた勉強です。同じ「勉強」という名がついていても、その意味合いはかなり違います。では、学校でしている勉強と受験勉強とでは、どんなところが違うのでしょうか。
勉強というのは、小学校入学と同時に始まって一生続いていくものです。ゴールはないと言ってもいいでしょう。
もちろん、どのくらい力がついたかをチェックするためのテストはいくつかありますし、学校や地域の中で自分がどれくらいのレベルにいるのかを知るための順位が出されることもあります。しかし、そのテストが勉強のゴールではありません。勉強とは終わりのないものだというわけです。
また、学校での勉強は、全ての子供たちが一律に教科書通りに教えられます。果てしなく続くなだらかな上り坂をずっと歩いて行く、勉強はそのようなイメージのものです。
それに対して受験勉強は、目的すなわちゴールがあるものです。そのゴールとはもちろん希望の学校に入学することです。受験勉強は、入学試験を突破するための手段です。合格するには、各学校で定められている基準より上を目指さなければなりません。
さらに、ゴールに到達するのはいつなのかも受験日という形ではっきりと決まっています。その日までに基準をクリアしなければならないというわけです。一刻の猶予もありません。ゴールの期日もするべきこともきちんと決まっているのが受験勉強です。
また、受験勉強は、きちんとやればよい結果が出て、やらなければよい結果にはなりません。だから子供は自分に大きな負担をかけつつ勉強をする必要があります。学校での勉強がなだらかな上り坂なら、受験勉強は険しい崖を必死で登っていくイメージです。よじ登って崖を克服するために、子供たちは気合を入れて真剣に取り組まなければなりません。
学校での勉強では、広くさまざまな知識や常識を学ぶことができます。そして、基本的には、純粋に学びの楽しさを感じながら勉強することを体験します。特に興味のある教科があれば、そこからは好奇心や探求心が育ちます。
受験勉強でも、もちろん知識は得られます。しかし受験をした子供たちが得る最も大きなものは精神的な強さです。一つのゴールに向かってわき目もふらず、全ての力を注がなければならないのですから、子供の精神は非常に鍛えられます。生きていく上の財産となる力を得ると言ってもいいでしょう。
受験が終わったら楽ができるわけではない
「受験さえ終われば、あとは楽に過ごせる」そう考えていませんか?それは大きな間違いです。まず、受験をする意味合いを考えてみましょう。これは大きく分けて2つあります。
1つ目は進学校を受験する場合で、受験勉強をすることで精神面での力を得て、その力を次の受験(高校受験、大学受験)に活かすためという意味合いがあります。
2つ目は大学附属校、いわゆるエスカレーター式の学校を受験する場合で、大学受験で頑張るよりも、友達作りや趣味、部活など興味のあるものを深めることに意欲を注ぐためという意味合いです。
これは、どちらが正しいということではなく、それぞれのご家庭の考え方によって違うものです。どちらの意味合いで受験をしたにせよ、受験勉強で子供は大きな力を得ています。その力は生涯その子の役にたつ宝です。
そして、どちらの学校を受験するにしても、受験はそのあと楽になるためのものではないということが、とても重要なポイントです。受験後も、様々なことに対して精いっぱい頑張ることができるように、そして自分の足でしっかりと自分の人生を歩めるように、受験勉強で自分に負荷をかけ、精神面での強さを身につけるのです。
受験には、必ずゴールがあります。でも、そこで勉強が終わるわけではありません。勉強はその後もずっと続くものです。
受験勉強は例えて言えば険しい崖を上るようなものです。そして学校での勉強を含む、生涯続く勉強は、なだらかな坂道を歩いて行くようなものです。崖を登り切った後も子供たちは、なだらかにずっと続いていく坂道を歩いて行くというわけです。このようにして、人間は生涯ずっと勉強して成長していくのです。
更新日:2019/11/29|公開日:2017/04/16|タグ:受験勉強