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子供の注意力を育てる方法

注意力を養う子供

子供が小さい時は、注意力がなくて当たり前と思っていませんか?実は、注意力は工夫次第で育てることができます。具体的な方法を1つご紹介しましょう。

 

名前カードを使って注意力を育てる

幼児の注意力を育てるための具体的な方法として、名前カードを使うものがあります。子供の名前を、カードに大きく書きます。その子のものではない名前を書いたカードも用意して、子供には自分の名前のカードを見せられた時に返事をさせるようにします。

 

コツは、カードを見ている時間を少なくすることです。カードを見せたら、すぐに伏せて見えなくしてしまうのです。子供は一瞬のタイミングを逃さず、名前を読み取らなければなりません。

 

似たような方法が、速読のトレーニングや認知症の進行を遅らせる治療にもあります。このトレーニングをしている時には、右脳が活性化しているということが分かっています。つまり、名前カードを使って瞬時に自分の名前を読み取る練習は、子供の右脳を活発に働かせることになります。

 

もちろん、最初から一瞬で読み取れるわけではありません。1歳からこの方法を用いることができますが、1歳の子供の時には、カードに書かれた文字をしっかりと見せつつ、その子の名前を呼ぶようにします。こうすることで、まずは文字自体に関心を持ってもらうのです。

 

慣れてきて、自分のカードを判別できるようになっても、文字が読めるようになったということではありません。ここではまだ、自分の名前をあらわす文字が並んでいるさまを見て、何となく理解している段階です。

 

ですから、似たような文字の配列を見て、それを自分の名前だと勘違いすることがあります。「はなこ」と「こはな」のように、使われている文字が同じで配列が違う場合や、「なおき」と「なおや」のように、途中まで同じで一文字違うなどという場合に、おきやすい間違いです。

 

4歳児くらいになると、そのようなこともなくなり、文字をしっかりと読んで判別できるようになります。そうなると、後はしっかりと注意して見ているかどうかで、正しく返事ができるかが決まります。一瞬でカードは伏せられてしまうのですから、集中して見ていないとわかりません。

 

この遊びを続けるうちに、見るべき時にはしっかりと見る力、つまりは注意力が育っていき、それが集中力にもつながっていきます。

 

いろいろな場面で注意力を喚起する

子供の注意力を育てるために、名前カードを一瞬だけ見せて判読させる遊びを紹介しましたが、生活の中には他にもいろいろと子供の注意力を喚起できる場面があります。例えば、絵本の読み聞かせにしても、一瞬だけあるページを見せて、どんな絵が描かれていたかを考えさせることができます。

 

新しい色鉛筆セットを買った時には、「どんな色があると思う?」などと言葉をかけておいて、一瞬だけ蓋を開いて見せます。すぐに閉じて何色があったか答えさせるのです。こういう時には、子供の側で「しっかりと見るぞ」という気持ちがないと、一瞬ですからすぐに見逃してしまいます。

 

きちんと見ていたとしても、全ての色を答えることは難しいでしょう。そうしたら次には、さっきよりも少しだけ長く時間をとって見せてあげます。子供はより一層注意力をもって色鉛筆セットを見つめることでしょう。

 

こんなことをいろいろな場面で繰り返しやっていくと、注意力が身についていき、短い時間であっても集中して見ることで、一度に多くの情報を得られるようになります。小さい子供は集中力や注意力がないものだと言われますが、やり方次第で子供の集中力も注意力もぐんぐん伸ばしていけるのです。

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