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赤ちゃんの鼻づまりには十分注意が必要!

赤ちゃんの鼻

赤ちゃんは脳がまだ未成熟な状態で生まれてきます。そして大きくなりながら脳の機能や神経細胞などを発達させていきます。この時に脳に送られる酸素が足りなくなるとこうした発達が妨げられてしまうことがあります。そんなふうに赤ちゃんが酸素不足にならないための注意点についてみていきましょう。

 

たかが鼻づまり、とあなどらないで

赤ちゃんは大人よりも鼻づまりを起こしやすいという特徴があります。これは、鼻粘膜からの分泌が多いことや、ハウスダストや花粉などで鼻粘膜に炎症を起こしやすいというところから来ています。

 

ここで注意したいのは、生まれてから3ヶ月目ぐらいまでの赤ちゃんは鼻からしか呼吸ができない、という事実です。このことはあまり知られていませんが、柔らかいもの(お母さんの胸やタオル、枕など)で鼻の穴の入り口をふさがれると最悪の場合窒息死することもあるのです。

 

呼吸が止まってしまうと、脳に酸素が行き渡らなくなります。こうなってしまうと、赤ちゃんの脳にある140億もの神経細胞のうち多くの部分でトラブルが発生する可能性が出てきます。

 

窒息して酸素が欠乏するとまでは行かなかったとしても、鼻づまりをおこしてしまうと赤ちゃんの脳に送られる酸素は容易く足りなくなってしまいます。酸素が足りなくなると大脳の機能や神経細胞などが作られるのが遅くなりかねず、それによって知能の発達の妨げになることも考えられます。

 

ひどい鼻づまりを起こすと、大人であっても頭がぼうっとしたりすることがあるかと思います。鼻でしか息ができない生まれたての赤ちゃんにとっては、鼻づまりによる悪影響はそれよりもはるかに大きなものになるのです

 

朝と晩に鼻の掃除をしてあげましょう

鼻づまりが油断ならない赤ちゃんのために、朝の起床時と夜眠る前に鼻の掃除をしてあげるようにしましょう。この時に使うと便利なのが和紙やティッシュをよって作ったコヨリです。

 

コヨリを作ったら、先っぽに(サラダオイルやオリーブオイルなどの)植物性の油を少し塗り、赤ちゃんの鼻の中に入れて2回~3回ほどしごきます。その程度でも赤ちゃんの鼻はじゅうぶん掃除することができます。鼻を掃除している時に赤ちゃんがくしゃみをしてくれれば中のゴミも鼻汁も外に出てきますから、なお好都合です。

 

なお、赤ちゃんの鼻の掃除に綿棒を使うお母さんをときおり見かけますが、これはちょっと危険です。綿棒は確かに先端は柔らかい綿がついているのですが、そのすぐ下に堅めの軸が入っているからです。

 

赤ちゃんの鼻の穴は小さく、また粘膜が弱いため、ちょっと加減を間違うと鼻の粘膜を傷つけてしまいかねません。なるべくなら綿棒は使わず、面倒でもコヨリを使ってあげるようにしましょう。

 

おむつをよごれたままにしておくのは禁物

生まれたばかりの赤ちゃんはほとんど目が見えず、その代わりに大人よりも鋭い嗅覚を持っています。この鋭い嗅覚でお母さんの臭いをかぎわけたり、おっぱいの位置を探ったりしています。

 

このため、赤ちゃんが生まれてから3ヶ月ほどはお母さんは香水はほどほどにしましょう。赤ちゃんがお母さんの臭いが分からなくなってしまう可能性があります。

 

この赤ちゃんの鋭い嗅覚は、年をとるに従って次第に衰えて退化していきます。嗅覚でものごとを認識しなくても、良好な視覚が発達してくるためです。しかし、赤ちゃんのころはまだまだ大事な感覚なので、それを妨害しないようにすることが大事です。

 

さらに、赤ちゃんがくさい臭いや悪臭になれてしまわないようにすることも大事です。というのも、汚れたおむつをしばらく放っておいたりすると、赤ちゃんはすぐ臭いになれてしまうからです。臭さに慣れてしまうと、赤ちゃんはおむつがなかなか卒業できずに後でたいへんな思いをすることになります。

 

悪習に慣れてしまっておむつの卒業が遅くなるほかに、汚れたおむつをしていると赤ちゃんの皮膚の感覚も鈍ってきます。皮膚から受ける刺激は赤ちゃんにとってやはり脳を発達させるのに大事なものですので、手を抜かずにおむつはこまめに替えてあげるようにしましょう。

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