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ないとは言い切れない!帝王切開について予め知っておこう

帝王切開

赤ちゃんを産む方法として経膣分娩による方法と、帝王切開で産む方法とがあります。経膣分娩とは、陣痛といきみにより膣口から赤ちゃんを生み出す方法であり、帝王切開は、お腹を切って赤ちゃんをとりだす手術になります。

 

帝王切開の種類

帝王切開には、予定帝王切開と緊急帝王切開の2種類があります。 

予定帝王切開というのは、あらかじめ決められていた帝王切開のことを言います。
それに対して緊急帝王切開は、経膣出産の最中に判断され、行われるものです。

 

どのような時に予定、および緊急帝王切開が判断されるのか、挙げてみましょう。

 

■予定帝王切開になる場合の例

・赤ちゃんが逆子だった時

・2人以上の赤ちゃんが体内にいる時

・前の出産で帝王切開をしている時

・胎盤が通常よりも低いところにある時

・お母さんが糖尿病など他の病気を併発している時

・赤ちゃんの頭がお母さんの骨盤よりも大きい時

・お母さんが感染症にかかっている時

 

■緊急帝王切開になる場合の例

・赤ちゃんの命に危険がある時

・分娩が長すぎて母体も胎児も危険な時

・赤ちゃんが生まれる前に胎盤がはがれてしまった時

・破水してもなかなか分娩に至らず感染症を起こす危険がある時

・陣痛が強すぎて子宮が破裂する危険性がある時

 

帝王切開の予定がない人も、念のため知っておくとよいでしょう。

 

帝王切開の切る方向は2パターンある

帝王切開は、腹部を切開して赤ちゃんをとりだす手術です。どう切るかには、縦に切るか横に切るかの2通りあります。

 

縦に切る時、切開の場所はおへその下あたりになります。一方横に切る時は下腹部、陰毛のすぐ上になります。どちらも切る大きさは、10センチメートルから12センチメートルほどです。

 

予定出産であれば、たいていの病院で、どちらの方向に切るかを訊いてもらえます。横方向への切開の方が、傷跡がきれいだと言われるので、そちらを選ぶ方が多いようです。切る方向による違いについて、医師から良く説明を受けて、どちらを選ぶか決めましょう。

 

手術が容易であるのは、縦方向だと言われています。ですので、緊急帝王切開の時や、前回の帝王切開で癒着が起きているため手術が困難な場合などは、縦に切開する方が多いといえます。

 

帝王切開と経膣分娩ではいくつか違いがあります

帝王切開での出産では、経膣分娩とは異なる、準備や産後の過ごし方があります。

 

まず、準備です。
これは予定帝王切開の場合になりますが、麻酔に影響を与えないようにするため、手術の前は食事をしないことになっています。

 

次に、産後の過ごし方についてです。
予定帝王切開か緊急帝王切開かに関わらず、術後は何より安静にしていることが重要です。トイレに行くこともできないため、カテーテルを使用して導尿することになります。

 

普通に食事をすることも、しばらくはできません。
術後2日間は点滴のみ、2日目も流動食での食事となります。普通食に戻れるのは術後3日目からです。

 

また、帝王切開を行うと、経膣分娩に比べておっぱいの分泌が遅れます。通常は経膣分娩よりも2~3日ほど遅れるため、赤ちゃんにおっぱいをあげるのも、その分遅くなります。

 

赤ちゃんが生まれてすぐにおっぱいをあげられないと、不安になるかもしれません。でも、おっぱいをあげ始めれば、じきに赤ちゃんも上手に吸えるようになり、それにつれて母乳もしっかり出てきます。

 

帝王切開の場合は、入院日数も経膣分娩の時とは違います。
最近は、経膣分娩でその後異常がなければ、1週間たたないうちに退院することが多いです。それに比べて、帝王切開をした時には、1~2週間入院することになります。

 

帝王切開と経膣分娩における、産後の過ごし方の違いは、入院している時まで。退院後の過ごし方は、経膣分娩の場合とほぼ同じになります。

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