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とどのつまり納得しないと身につかない!

納得

親になると、子どもに教えたいことが山ほどあります。ですが、それを一つ一つしっかりと身につけさせるのは、なかなか大変なこと。何度言っても片づけない、何度言ってもハンカチを持っていくのを忘れる…。そんな風に行き詰まってしまった時は、ちょっと振り返ってみてください。

 

あなたが身につけさせたいそのことを、お子さん自身は納得して取り組んでいますか?なぜやらなければならないのか、子ども自身が心から納得すれば、すんなり身に付くこともよくあるのですよ。

 

手洗い・うがいはなぜ必要?それを知れば子どもはすぐに実践する

感染を防ぐために有効な手段である、手洗い・うがい。いろいろな病気から子どもを守るために、手洗い・うがいはぜひとも身につけさせたい。そんな親の思いをよそに、帰宅後必ず手洗いうがいを自分からやれる子どもは、あまりいないものです。それはなぜかといえば、なぜ手洗い・うがいをしなければならないのかを、よく分かっていないからなのです。

 

ですから、子どもが自ら手洗い・うがいをするようになってほしければ、まずは手洗い・うがいの必要性について教えるのが先決です。さて、手洗い・うがいの必要性を、あなたはきちんと説明できますか?

 

私たちを病気にさせるウイルスというものは空気中にたくさん存在し、体の粘膜の部分(口や鼻、のど、目など)から侵入してきます。空気感染する場合もありますが、多くは手にウイルスが付着し、その手で粘膜部分に触れることで、体の中にウイルスが入ってしまうのです。

 

ですから、手についたウイルスを、手洗いをすることによってしっかりと洗い流すのが、病気にならないために必要なことなのです。また、うがいはのどに付着してしまったウイルスを洗い流すのに、最も適した方法です。うがいの必要性はここにあるのです。

 

ただし、親が口を酸っぱくして言っていることは、子どもの右耳から左耳へ通り抜けて消えてしまうことも多いものです。それよりは、手洗い・うがいの重要性について書いてある本やネット上で得られる情報、学校から持ち帰ってくるお便りなどを一緒に読んでみる方が、子どももなるほどと思えるでしょう。このような内容の幼児向け絵本もたくさんあります。

 

写真や図、絵などをふんだんに使ってあるものであれば、理解しやすいですし、より子どもを納得させることができるでしょう。

 

大人でもそんなことがあるのではないでしょうか。人伝えに聞いたことよりも、きちんと本に載っているような情報の方が、信頼できるような気持ちになるものです。

 

このような方法で、まずは子どもに「手洗い・うがいの必要性」を知らせ、納得させましょう。そうすれば子どもも「手洗い・うがいをしなければ!」という気持ちになり、帰宅後は自分から洗面台に向かうようになるかもしれません。

 

必要性を理解できているなら、遊びながらの手洗い・うがいも有効!

病気にならないようにするために手洗い・うがいをさせたいけど、どうして子どもは自分からしようとしないのだろう、と考える前に、その必要性を子どもに理解させていたかどうかを振り返ってみましょう。なぜしなければならないのかをきちんと分かっていれば、進んでうがい・手洗いをするようになるものです。

 

子どもには、手洗い・うがいをする理由を分かりやすく説明してあげてください。絵や写真付きの本、記事などを使って説明すれば、より理解しやすいでしょう。そうしたうえで、子どもが納得したならば、次の手段として、手洗い・うがいを遊びながら行うのも、楽しくやれるのでおすすめです。

 

最近は、手についた汚れやウイルスを効果的に落とす手順を、歌にしたものが話題になっていました。これなら、親子で楽しく歌を歌いながら手洗いできますね。また、手洗いやうがいをしている時に、親がそばで、ウイルスの役になって「わ~目がしみる、やられた~」などと演じてみると、子どもは楽しい気分でやれることでしょう。

 

うがいの場合は、「高い声でやってみよう、次は低い声!」という風に、声を楽しみながらやってみてもいいですね。また、水を含んだまま「コケコッコー!」などと動物の物まねをするのも楽しいものです。

 

うがいが上手にできるなら、「どのくらい長くやれる?お母さんと競争しようよ」と勝負を仕掛けると、子どもはのってくるでしょう。このような方法をとることで、「うがいと手洗いはしたの!?毎日言われなくても自分からやりなさいよ!」などと小言を言わずに済み、親も子も、楽しくやることができるようになるのです。

 

繰り返しますが、楽しくやる方法だけをしていたのでは、必要性が分からないままですから、ウイルスを除去するための効果的な手洗い・うがいをすることはできません。くれぐれも、子どもにうがい・手洗いの必要性を教えることをお忘れなく…。

 

しつけを押し付けるより、なぜ必要なのかを理解させよう

大人も子どもも同じですが、頭ごなしに命令されたことに対しては、いまいちやる気がもてないものではないでしょうか。なんとかやったとしても、その後も続けて自主的にやろうという気持ちには、どうしてもなれないものです。

 

子どもをしつけたいときも、この事を忘れないでください。親が頭ごなしに「○○しなさい」と言っただけでは、本当の意味で身につけさせることはできません。逆に、子ども自身が「よし、こうするぞ」と決めたことであれば、親が何も言わなくても自分からやれるようになるのです。

 

そこで問題となってくるのが、どうすれば子どもがこのように思うようになるかです。子どものしつけは、いろいろなものがありますね。帰宅後のうがい・手洗い、あいさつ、食事のマナー、入浴や歯磨きなど衛生面からのしつけ…。ざっと並べてみても、どうも子どもがやる気になる事柄ではないように思われます。

 

なぜ子どもたちはこれらの事にやる気をもちにくいのかというと、その必要性が理解できていないからなのです。ですから、子どもが「やるぞ」という気持ちになるよう仕向けるには、まずはしつけたいことの必要性をしっかりと理解させなければならないのです。

 

うがい・手洗いにしてもあいさつにしても、その必要性を教えてもらって「ああ、なるほど、それはやらなければならないな」と子どもが深く理解できれば、実行に移すようになるものです。ぜひとも子どもには、「なぜこれをやらなければならないのか」をきちんと教えてあげてください、

 

では、手洗いを例に挙げてもう少し詳しくご説明します。まずは、手はどれくらい汚れているのかを教えてあげましょう。これについては、インターネットで検索すると、手についた汚れの画像を見つけることができます。「手にはこんなにもいろいろなバイキンが付いているんだよ」と言いながら子どもに見せれば「うわー!」と気持ち悪がることでしょう。

 

そうしたうえで、手にバイキンが付いたままになっていると、どうなってしまうのかを詳しく説明するのです。バイキンの付いた手で目を触れば結膜炎などの病気になるし、手で食べ物を持って食べればおなかに入り、インフルエンザやウイルス性胃腸炎にもなってしまう、という具合に。

 

結膜炎は放っておくと視力の低下につながることや、ウイルス性胃腸炎になると嘔吐や下痢症状が激しくとても苦しいということも併せて伝えるとよいでしょう。また、さっと洗っただけではかえって菌が増えてしまうという調査結果も出ているので、正しい洗い方でないと意味がないということも教えたいものです。

 

これらの事を、できるだけ具体的な数値を用いたり、図や写真などで視覚に訴える形で見せたりして、説明しましょう。そこまでやると、子どもは「これは大変なことだ」と驚き、手洗いの必要性について心底納得するため、自分から手洗いを丁寧にするようになるはずです。

 

ただし、この話を聞いたばかりの頃は、驚きとショックがまだ鮮明ですから一生懸命やると思うのですが、時間の経過とともにそのショックは薄らいで、手洗いがいい加減になる可能性は大いにあります。

 

それを防ぐために、帰ってからすぐに目に入る場所に、手に付いたバイキンの写真を印刷したものを張り付けておくことをおすすめします。「そうだ、今自分の手にはこんなにもたくさん菌がついているのかもしれないのだった」と思い出して、手洗いを欠かさずするようになるでしょう。

 

また、帰宅後しっかりと手洗いができたら、カレンダーにシールを貼るというような工夫をすれば、カレンダーを見るたびに「昨日は手洗いを忘れたのだった、気をつけよう」とか、「よし、手洗い記録が更新されているぞ」などと感じることができます。それに、親の方も「最近はまた手洗いを忘れがちだな」と把握できるという利点もあります。

 

しかしこれはあくまで、子どもたちのやる気を持続させるだけのもの。子ども自身が必要性を実感することなしにはできないことです。そして、きちんと自らやれるようになるかどうかは、どれだけその必要性が心に響いたかによります。

 

洗濯槽のカビ取り剤のCMで、汚れを画像として見せられると、「やっぱりサボってはだめなのね」と思って洗濯槽のお掃除を始めた、なんていう経験はありませんか?目に見える形で説得されると、大人でもやらなくてはと思うものです。このことを、自分の子どものしつけをする際にも、ぜひ思い出してほしいのです。

 

「手洗いしなさい」などと何度も言ったり、「どうしてやらないの」とイライラして怒ったりするくらいなら、情報を集めて必要性を子どもに理解させ、子どもが自らやるように仕向ける方が、ずっとスムーズだと思いませんか?

 

ちなみに、この方法はしつけにとどまらず、勉強やお稽古事など、いろいろなことに応用できます。やってみてください!

 

さよなら、叱り続ける毎日!一度納得させれば子どもは自らやれる

「いくら言っても子どもが歯磨きをきちんとしない。毎日叱り続けてもう疲れちゃったわ…」とお悩みの方!もしかしてただ単に「歯磨きしなさい!」とだけ言っていませんか?「歯磨きをしないとどのようなことになってしまうのか」をきちんと子どもに提示していますか?子どもが自らしっかりと歯磨きをしないのは、そこに原因があるのかもしれません。

 

「歯磨きをしないとたまっていく歯垢の中には、気持ち悪いミュータンス菌がうじゃうじゃいる」ということを実感できる画像を見せたり、「口の中のミュータンス菌はわずか1日で1億倍になる」と具体的な数値を含んだ情報を伝えたりすれば、子どもたちは「歯磨きをしないと大変なことになる」と心底理解して、自分から磨きはじめます。

 

つまり、一方的に「○○しなさい」と言うのはいくらやってもあまり効果がないけれど、1度しっかりとその必要性に気づき「やらなければ」と強く思えれば、自分からするようになるというわけです。子どもに何かを自らやらせたければ、その必要性に気づかせ「やろう!」という気持ちにさせるのが一番です。

 

そのための情報集めは、図書館や書店でできます。図書館によっては、DVDの貸し出しをしているところもありますから、それも有効に使えます。それに何と言っても手軽なのは、ネットで検索する方法です。これなら画像を見つけて印刷すればすぐに資料がそろいます。

 

始めは面倒だなと思うかもしれませんが、やり始めると案外楽しくなってくるものです。また、頑張って集めた画像や情報をもとにして、子どもに教えるひとときは、貴重な親子の対話の時間にもなります。説得力のある親の教えに、子どもは尊敬の念を抱くかもしれません。ぜひやってみてほしいものです。

 

この方法を使える場面は無数です。「左右をよく見てから、道を渡るようにさせたい」「寄り道しないで帰ってくるようにさせたい」「ちゃんと朝ご飯を食べさせたい」「携帯電話を適切に使うようにさせたい」等々、いろいろな場面で応用してみてください。

 

完璧にやろうとすれば、情報集めにはとても時間がかかることでしょう。ですから、自分ができるところまでで構いません。とりあえず「○○しなさい」とばかり言っていても無駄なんだな、子どもが「やらなくちゃ」と思えるようにしなくちゃと、気づいたなら、きっと少しずつ変わっていけるはずです。

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