【要確認】妊娠中に避けるべきこと!
妊娠中は、妊婦さんは体内の赤ちゃんに悪い影響を及ぼしそうなことをできるだけしないようにすべきです。特に妊娠の初期は流産を起こしやすい時期でもあります。激しい運動をしたり転倒したときに出血が見られるようなときには要注意です。
この時期は周囲の人から妊娠がわかりにくい時期でもあります。しかしだからといって無理は禁物ですので注意しましょう。ではこうした時期や妊娠中を通して可能な限り避けたいことについて少しチェックしてみましょう。
妊娠中に避けるべきこと
■激しい運動や転倒
安定期前は流産しやすい時期です。激しい運動をしたり転倒した際におなかが張るように感じたり、あるいは出血したといったことが起きたようならすぐに産科にかかってください。そうしたことが特に起きなければ転倒したりしたとしても大丈夫です。
なお、この時期にはハイヒールなどのかかとの高い靴は避けましょう。転倒しやすいだけでなく、血行が悪くなることでも悪い影響が出かねないからです。
■レントゲン
妊娠しているときにレントゲン撮影を受けすぎると赤ちゃんに異常が出る可能性があります。どうしても必要となった際には妊娠しているということをきちんと医師に告げてください。なお、妊娠に気づく以前に胸部レントゲンを1枚2枚とったぐらいであれば赤ちゃんに影響が出ることはありませんので心配しなくても大丈夫です。
■不要な薬の服用
薬の中には赤ちゃんの発育に害のある成分が入っているものがあります。妊娠して4週目から15週目あたりまでは赤ちゃんにとっては大事な時期ですので、服用する薬には注意しなければなりません。
とはいえ妊娠に気づく以前に市販薬を数回のんだ程度であれば赤ちゃんに影響が出ることはありませんので心配しなくても大丈夫です。妊娠中は、風邪薬程度と思わずにきちんと産科の医師に相談し、どうしても必要な薬だけを飲むように心がけましょう。
■パーマなど
パーマであったり髪の毛を染めるというのは、妊娠すると髪型を手入れしやすくなるのでやりたくなるものかもしれません。しかし、パーマなどに使う薬剤は赤ちゃんにとって害を及ぼしかねない成分が入っています。可能な限り避けた方がいいでしょう。
■電磁波
電子レンジなどの一部の家電やパソコンからは電磁波が出ています。この電磁波が赤ちゃんに影響を及ぼすという説があります(まだ証明されてはいません)。もし気になるようであれば、電磁波カット用のエプロンなどが販売されていますのでこちらを利用してみるなどするといいでしょう。
妊娠したら必ず禁煙を!
喫煙は赤ちゃんにとって百害あって一利なしです。妊婦さんの体にとっても害になりますので、妊娠したことをきっかけにやめるようにしてください。妊娠前に喫煙をしていても妊娠した後にきちんとやめることができれば大丈夫です。
たばこに入っているニコチンは全身の血管を収縮させ、血流を阻害します。また血液に含まれる酸素量が減少します。こうしたことにより、胎盤を通して赤ちゃんがとり入れる酸素と栄養分が足りなくなってしまいます。
結果として、赤ちゃんの発育が悪くなり、低体重児出産の原因となったりします。さらに流産や早産といったトラブルのリスクも上がります。さらには口唇裂や口蓋裂といった奇形が発生したり、心臓に先天性の異常が起きたり、生まれた後の成長や知能に問題が生じたりするとされています。
なお、妊婦さん本人が喫煙していなくても職場や家庭で副流煙を吸うような状況だとやはり赤ちゃんに影響が及ぶ危険があります。周囲の方にも理解を求める努力をしましょう。
禁煙は結構大変なもので、ついつい吸いたくなってしまうものです。禁煙をはじめてどうしても吸いたくなってきたら、いろいろと工夫することで乗り切りましょう。
たとえば歯を磨く、水を飲む、ガムを噛む、シャワーを浴びてリフレッシュする、外出して気分転換する、アロマテラピーを利用するなど、やり方はいろいろあります。生まれてくる赤ちゃんのエコー写真を見て赤ちゃんについて考えてみるというのもいいでしょう。
妊娠したらお酒も控えよう
たばこは赤ちゃんにとって害がありますが、お酒も同様に問題を起こしかねません。
お酒すなわちアルコールは分子が小さく、胎盤のバリアをかんたんに通り抜けます。このため母胎の血液から赤ちゃんの血液にも流れていってしまうことになります。
アルコールの摂取も少量であれば大丈夫ですが、毎日たくさん飲んでいると最悪の場合赤ちゃんが胎児性アルコール依存症候群になってしまいかねません。
こうなると、赤ちゃんの成長が遅れてしまったり、生まれた後に学習障害となったり発育不全を起こしたりすることもあります。
従って、妊娠したらやはりお酒をやめるのが一番いいでしょう。とはいえ、今まで飲めなかったのに妊娠したらお酒が飲みたくなるような妊婦さんもいます。ごくたまにであればいいのですが、たくさん飲みたくなるようなら注意が必要です。
お酒以外にも、コーヒーなどカフェインを含んでいる飲み物にも注意が必要です。血液が濃くなってしまうなどの作用があるからです。1日1杯2杯程度は大丈夫ですが、大量に飲むのは控えましょう。