目と手の協応を養うのに特別な教具はいらない!
「目と手の協応」という言葉を聞いたことがありますか?あるものを目で見るとその情報が脳に伝達されます。そしてそのあるものに作用するためにはどう手を動かすかという指令が、脳から手に出されることによって、上手に作用できる仕組みを指します。その力を養うには特別な教具は必要ありません。日常生活の中で身につけさせることができるのです。
トングを使ったお手伝いで目と手の協応を養う
幼い子供と一緒にボール遊びをすると、子供は目でボールをちゃんと見ているのにもかかわらず、うまくキャッチすることができないということに気付くでしょう。これは、目からの情報が脳に伝わり、手をどう動かすかの指令が手に伝わって上手に動かす働き、つまり目と手の協応が未熟であるために起こることです。
小学校受験で合格させるために、目と手の協応を養おうとして箸で豆のようなものをつまんで移動させる教具を買う親御さんがいます。食事の際に実際の箸で練習させる方もいます。
しかし、食事中に受験のための練習をさせると、楽しい食事の時間が台無しになってしまいます。それに、わざわざ特別な教具を買わなくても、楽しくお手伝いをしながら目と手の協応を養うことが可能です。
それは、トングを使って食べ物を盛り分けるお手伝いです。シュウマイやからあげなどのおかずをトングでつかんで家族それぞれのお皿に配ってもらうのです。これなら子供が楽しく取り組めるでしょう。イタリアの教育家であるモンテッソーリも、これに似た教具を開発しています。
トングを使ったお手伝いでは、子供の目はトングの形をよく見て、どこを使って挟むとうまくつかめるかを考えることになります。もちろん始めは正しい位置でトングを持ったり、トングを適切な位置に運んでつかんだりすることができないでしょう。
しかし、この練習を続けることでうまくトングを使うことができるようになれば、目と手の協応が養われたことになります。
生活の中には目と手の協応に役立つ作業がいっぱい!
幼児の目と手の協応を養うのに、トングを使ったお手伝いをご紹介しましたが、生活の中には他にも目と手の協応に役立つ作業がたくさんあります。
例えば、大皿に盛られたポテトサラダをスプーンを使ってすくい取り、自分の取り皿に入れる。パジャマのボタンを自分でかける。すこし考えてみると、生活の中の様々な場面で目と手の協応に役立つ作業が見つかりますので、ぜひどんどんやらせてみてください。
また、カラフルなビーズを通すおもちゃも販売されています。これなら遊びながら目と手の協応を養うことができます。
近頃の子供は、手先を器用に動かすのが苦手な傾向があります。上に挙げた作業をたくさんさせれば、手と目の協応のためだけでなく手先の訓練にもなりますし、集中力を育てることにもなります。子供にはいろいろな作業をさせてみましょう!
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更新日:2019/11/29|公開日:2017/08/30|タグ:目と手の協応