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子供をストレスから守るために親がすべきこと

ストレスをかかえる子供

現代はストレス社会だと言われていますが、これは大人にだけ言えることではありません。子供であっても、ストレスによって心や体の健康を損ねてしまうことが少なくないのです。大きなストレスは、時に子供の命を奪ってしまうこともあります。親は子供をストレスからどう守ってやればよいのか、ご一緒に考えていきましょう。

 

ストレスは子供の判断力を失わせる

多少のストレスは必要だと言われていますが、ストレスがある状態が長く続くと、脳の働きを悪くするということが、研究によって明らかになっています。

 

長く続くストレスは、記憶力や判断力を低下させるのです。その上、脳の中でのストレスを感知する部分が強化され、以前は平気だったことでもストレスに感じられるようになってしまうのです。

 

非常に悲しいことですが、いじめや受験勉強などが原因となって死を選ぶ子供たちが後を絶ちません。周囲の人たちは、「死ぬくらいなら相談してくれたらよかったのに…。学校に行かないとか、受験をやめるとかいう選択だってあっただろうに…。」と考えるかもしれませんが、強いストレスにさらされ続けた子供の脳は、判断力が低下しているわけですから、冷静で正しい判断などできるわけがないのです。

 

ですから、もしもお子さんがストレスによって弱ってしまったなら、できるだけ早く、親御さんの方でストレスをなくすよう工夫してほしいと思います。もしもいじめられていることがストレスであるなら、一時的に学校を休ませるとか、担任に相談して解決してもらうとか、いろいろな工夫があるでしょう。

 

ストレスに苦しんでいる子供は「平気だよ」と言うかもしれません。しかしそれを鵜呑みにはできません。なぜなら、ストレスにさらされた脳は、判断力も思考力も低下しているのですから、平気ではないのに平気だと判断している可能性が高いからです。子供がストレスに悩まされていると気づいたら、すぐにそのストレスのもとをなくすよう対処しましょう。

 

ストレスを感じにくい思考回路を作ってやる

子供がストレスにさらされているなら、何よりもまずは、ストレスの原因となっているものを取り除いてやる必要があります。しかし、ストレスにやられてしまう前に、ストレスをストレスと感じない思考回路を作ってやればもっとよいでしょう。

 

ある1つの物事を、ストレスと感じる人もいれば感じない人もいます。多くの物事には良い側面と悪い側面があるのですから、小さい頃からの練習によって、物事をポジティブにとらえ、ストレスを感じにくい思考回路を作ることが可能なのです。

 

例えば、子供がお菓子を買ってほしいと言ってきかない時。「買いません!」とはねつけるのではなく、「今日は買わないけど、おやつには大好きなホットケーキを焼いてあげる!おいしいよ~」などと言って、「買ってもらわなかったけど、ちゃんと良いことがあった!」と思わせるように工夫するのです。このようにすれば、お菓子を買ってもらえないことがストレスには感じなくなるでしょう。

 

もしも子供が「今日は先生に叱られちゃった…」と落ち込んで帰ってきたら、悲しい気持ちに共感しつつも、「叱られたことで、きっと次は同じ失敗をしなくなるよね。ということは、今ここで叱られて良かったとも言えるよね」と、叱られたことのメリットに気づかせてあげましょう。こうすることで、「叱られる」ということがプラスの側面も持っているということを知ることになるのです。

 

つまりは、どんなことでもポジティブにとらえる習慣をつけていくというわけです。ですが、これを可能にするには、親の思考もポジティブでなければなりません。ぜひ、親御さんも一緒に、ポジティブシンキングができるように訓練していってください。

 

親だって人間ですから、ストレスに感じる出来事はたくさんあるでしょう。しかし、親の言葉は予想以上に子供に影響を与えるものですから、いつも愚痴や悪口ばかり言っていると、子供も同じような思考になってしまいます。

 

子供のためにも自分のためにも、できるだけ物事をポジティブにとらえるように意識していきましょう。子供のためでありながら、自分のためでもあるのです。ストレスに強く、前向きな人間になってほしいと子供に望むなら、親もそのようになるよう努力してみましょう。

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